アルペン
Alpen Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
スポーツの楽しさを全ての人へ、日本最大級のスポーツ小売チェーン
すべての人がスポーツを楽しみ、心身ともに健康で豊かな人生を送れる社会を創造し、人々のウェルネスな生活に貢献するリーディングカンパニーとなる。
この会社ってなに?
新しいスニーカーや部活の道具を買いに『スポーツデポ』へ行ったことはありませんか?あるいは、休日にゴルフの打ちっぱなしへ行く前に『ゴルフ5』でクラブを選んでいる家族を見たことがあるかもしれません。アルペンは、こうした身近なスポーツ用品店を全国で運営している会社です。最近では、キャンプブームに合わせて『アルペンアウトドアーズ』という専門店も増やしており、あなたが週末に楽しむアクティビティの裏側で、アルペンの商品やサービスが活躍しているのです。
FY2025の業績は売上高2,686.6億円、営業利益85.16億円と、前期の33.30億円から大幅な回復を見込んでいます。コロナ禍のアウトドア・ゴルフ特需の反動でFY2022以降収益性が悪化していましたが、底打ちの兆しが見られます。現在は2027年6月期を最終年度とする新中期経営計画を推進中で、既存店リニューアルやプライベートブランド強化、EC事業の再成長を軸に、本格的な収益回復を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区丸の内二丁目9番40号 アルペン丸の内タワー
- 公式
- store.alpen-group.jp
社長プロフィール

私たちは『スポーツをもっと身近に』というパーパスのもと、お客様一人ひとりのスポーツライフに寄り添い、最高の体験を提供することを目指しています。リアル店舗の体験価値向上とECの再成長を両輪に、持続的な成長を実現し、お客様と社会に貢献してまいります。
この会社のストーリー
名古屋市にわずか15坪のスキー用品店「アルペン」を創業。ここからスポーツ小売業界のリーディングカンパニーへの挑戦が始まった。
ゴルフブームの到来を捉え、専門性の高い品揃えとサービスを特徴とする「ゴルフ5」を展開。新たな顧客層の獲得に成功した。
家族全員が楽しめる大型総合スポーツ専門店「スポーツデポ」の展開を開始。多様化するニーズに応え、事業の柱へと成長させた。
創業から34年、社会的な信用と経営基盤を確立し、東京証券取引所・名古屋証券取引所の第一部に上場を果たした。
拡大するアウトドア市場に対応するため、体験型のアウトドア専門店「アルペンアウトドアーズ」をオープン。新たな成長ドライバーとして注力している。
楽天とポイントプログラムで提携し、ECサイト開発ではロコンドと協業。デジタル戦略を加速させ、顧客利便性の向上を図った。
「中期経営計画2027」を発表。既存店リニューアルや新規出店、EC再成長を柱に、変化する市場環境での持続的成長を目指す。
注目ポイント
「スポーツデポ」「ゴルフ5」に加え、成長著しい「アルペンアウトドアーズ」など、専門性の高い店舗ブランドを複数展開。様々なスポーツ・アウトドア愛好家のニーズに応える力を持っています。
株主優待として全国の店舗で利用できる割引券を提供しており、個人投資家にとって魅力的です。2025年6月期は年間50円の配当を予定するなど、安定した株主還元策も実施しています。
全国に広がる店舗網という強みを活かしつつ、楽天との提携や自社ECの強化などデジタルシフトを推進。顧客体験の向上と新たな収益機会の創出を目指す、未来を見据えた戦略が魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 40円 | - |
| FY2017/3 | 40円 | 59.1% |
| FY2018/3 | 40円 | 81.8% |
| FY2019/3 | 40円 | - |
| FY2020/3 | 40円 | 9302.3% |
| FY2021/3 | 45円 | 16.4% |
| FY2022/3 | 50円 | 36.8% |
| FY2023/3 | 50円 | 35.3% |
| FY2024/3 | 50円 | 111.1% |
| FY2025/3 | 50円 | 34.6% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当方針として、業績に応じた安定的な利益還元を重視しており、年間50円の配当を継続する安定配当を基本姿勢としています。配当性向は年度によって変動しますが、キャッシュフローの状況を勘案しながら、持続可能な株主還元を実施しています。また、優待券の活用による実質利回りの向上も投資家にとって魅力的なポイントとなっています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アルペンの売上高は、スポーツデポやゴルフ5などの旗艦店戦略に加え、アウトドア業態の強化により緩やかな成長基調を維持しています。しかし、営業利益面では、販売競争の激化や猛暑による定価販売の苦戦が影響し、一時的に利益水準が低下する厳しい局面も見られました。2025年3月期以降は、コスト構造改革の推進により営業利益率の改善傾向が鮮明になっており、回復基調にあります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -2.2% | -1.1% | 1.4% |
| FY2017/3 | 2.6% | 1.4% | 1.9% |
| FY2018/3 | 1.9% | 1.0% | 1.3% |
| FY2019/3 | -0.9% | -0.5% | 0.7% |
| FY2020/3 | 0.0% | 0.0% | 1.9% |
| FY2021/3 | 9.9% | 5.2% | 6.5% |
| FY2022/3 | 4.8% | 2.7% | 3.1% |
| FY2023/3 | 4.7% | 2.9% | 2.1% |
| FY2024/3 | 1.5% | 0.9% | 1.3% |
| FY2025/3 | 4.6% | 2.7% | 3.2% |
収益性指標であるROE(自己資本利益率)は、売上の拡大と利益率の改善により、足元で再び上向く兆しを見せています。かつては6%台の営業利益率を誇っていましたが、近年の競争激化と販促費の増加により、一時的に1%台まで低下する場面もありました。今後は、店舗のスクラップ・アンド・ビルドや既存店の効率化を通じて、かつての収益力回復が期待されています。
財務は安全?
アルペンの財務基盤は強固であり、有利子負債ゼロを継続する実質無借金経営を体現しています。自己資本比率は一貫して高い水準を維持しており、盤石な財務体質が不況期においても安定的な事業運営を可能にしています。潤沢な自己資本を背景に、今後は成長投資と株主還元を両立させる柔軟な財務戦略が可能となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 97.9億円 | -95.5億円 | 14.0億円 | 2.5億円 |
| FY2017/3 | 156億円 | -32.9億円 | -34.9億円 | 123億円 |
| FY2018/3 | 155億円 | -71.4億円 | -42.5億円 | 83.9億円 |
| FY2019/3 | -33.9億円 | -23.1億円 | -66.0億円 | -56.9億円 |
| FY2020/3 | 78.1億円 | -52.6億円 | -54.3億円 | 25.4億円 |
| FY2021/3 | 469億円 | -57.5億円 | -47.6億円 | 411億円 |
| FY2022/3 | -42.6億円 | -79.8億円 | -159億円 | -122億円 |
| FY2023/3 | 57.9億円 | -67.5億円 | -98.7億円 | -9.6億円 |
| FY2024/3 | 57.0億円 | -105億円 | 53.9億円 | -48.0億円 |
| FY2025/3 | 90.8億円 | -85.7億円 | -34.4億円 | 5.1億円 |
営業キャッシュフローは、小売業特有の在庫管理や売上の変動により増減が見られますが、本業でのキャッシュ創出能力は維持されています。投資活動においては、旗艦店の出店や既存店のリニューアルに資金を投じ、競争力維持のための先行投資を継続している点が特徴です。財務キャッシュフローは配当支払いや負債の圧縮に充てられており、キャッシュバランスを考慮した規律ある資金管理が行われています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 35.0億円 | 57.6億円 | 164.7% |
| FY2017/3 | 62.1億円 | 34.7億円 | 55.8% |
| FY2018/3 | 43.8億円 | 24.0億円 | 54.8% |
| FY2019/3 | 28.9億円 | 38.2億円 | 132.4% |
| FY2020/3 | 57.4億円 | 57.3億円 | 99.7% |
| FY2021/3 | 168億円 | 60.6億円 | 36.0% |
| FY2022/3 | 89.9億円 | 36.8億円 | 40.9% |
| FY2023/3 | 69.3億円 | 14.6億円 | 21.1% |
| FY2024/3 | 53.1億円 | 35.7億円 | 67.3% |
| FY2025/3 | 105億円 | 48.9億円 | 46.7% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動する傾向にあります。一部の期において実効税率が変動しているのは、税効果会計の影響や繰延税金資産の取り崩し等が背景にあります。全体として日本の法定実効税率に近い水準で納税が行われており、税務上の健全性は保たれています。
会社の公式開示情報
EDINETの開示情報によれば、収益の柱であるスポーツデポ、ゴルフ5、アルペンに加え、近年はアウトドア専門店へのシフトを強化しています。主なリスク要因として猛暑などの異常気象による季節需要の変動や、ECとの競合による低価格競争の激化が挙げられており、それらに対する収益性確保が重要な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 2,500億円 | — | 2,323億円 | -7.1% |
| FY2023 | 2,480億円 | — | 2,445億円 | -1.4% |
| FY2024 | 2,650億円 | — | 2,529億円 | -4.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 175億円 | — | 72億円 | -59.1% |
| FY2023 | 72億円 | — | 51億円 | -29.7% |
| FY2024 | 67億円 | — | 33億円 | -50.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ特需の反動もあり、FY2025を目標としていた旧中期経営計画は売上・利益ともに未達となりました。特に利益目標に対する乖離が大きく、収益性の立て直しが急務であることが分かります。新たに策定された「中期経営計画2027」では、FY2027の営業利益120億円を目標に掲げており、EC事業の再成長や既存店リニューアルによる収益性改善が計画達成の鍵となります。過去3年間の業績予想は大幅な下方修正が続いており、計画の実現性には慎重な見方が必要です。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。特にPBRは1倍を大きく割り込んでおり、市場からの成長期待が低い状態を示唆しています。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。信用倍率は3.36倍と買い残が多く、将来の売り圧力には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年6月期通期にて売上高2686.6億円、営業利益85.16億円を達成。
ブラックフライデーセールを実施し、季節需要を取り込む戦略を展開。
2026年6月期上期は、猛暑の影響で定価品販売が苦戦し、純利益が25%減益。
最新ニュース
アルペン まとめ
ひとめ診断
「『スポーツデポ』『ゴルフ5』で知られる量販店王者が、コロナ特需の反動から抜け出し、アウトドア業態を武器に収益構造の再構築に挑む正念場」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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