8219プライム

青山商事

AOYAMA TRADING Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE5.2%
BPS120.0円
自己資本比率55.8%
FY2025/3 有報データ

スーツの巨人、変革への挑戦。伝統と革新で未来を仕立てるビジネスウェアの雄

ビジネスウェア事業を中核としながら、生活者のライフスタイルを豊かにする多様なサービスを提供し、持続的に成長する企業グループを目指します。

この会社ってなに?

あなたが就職活動や入学式で初めてスーツを買ったのは「洋服の青山」だったかもしれません。普段、駅ナカや街角で見かける靴やかぎの修理店「ミスターミニット」も、実は青山商事が運営しているサービスです。最近では、仕事で着られるカジュアルなジャケットやパンツの品揃えも増えており、あなたのオフィスカジュアルの選択肢を広げてくれています。このように、人生の節目となるフォーマルな場面から、日々の暮らしのちょっとしたニーズまで、青山商事は幅広くあなたの生活に関わっています。

紳士服最大手の青山商事は、コロナ禍でのスーツ需要激減によるFY2021の144億円の営業赤字から劇的なV字回復を遂げ、FY2025には営業利益125.73億円を達成しました。この回復は、ビジネスウェアのカジュアル化対応やオーダースーツの強化、不採算事業の整理に加え、靴修理「ミスターミニット」や飲食事業といった多角化が牽引しています。FY2025には1株当たり134円と大幅な増配を記録し株主還元を強化している一方、PBR0.23倍という指標は、市場が依然として資産価値に対して極めて割安な評価を下していることを示唆しています。

小売業プライム市場

会社概要

業種
小売業
決算期
3月
本社
広島県福山市王子町1-3-5
公式
www.aoyama-syouji.co.jp

社長プロフィール

遠藤 泰三
遠藤 泰三
代表取締役社長
挑戦者
持続的な成長を基盤に、生活者への小売・サービスを通じて社会貢献を目指します。ビジネスウェア事業の変革を推進するとともにお客様の多様なニーズにお応えし、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1964
広島県府中市で創業

青山五郎が広島県府中市にて、青山商事を設立。紳士服販売の歴史がここから始まる。

1974
初の郊外型店舗「洋服の青山」西条店オープン

日本初となる郊外型紳士服専門店を広島県東広島市にオープン。モータリゼーションの到来を見据えた戦略が成功し、全国展開の礎を築く。

1987
大阪証券取引所第二部、広島証券取引所に上場

創業から23年で株式上場を果たす。社会的信用を獲得し、さらなる事業拡大への弾みをつける。

1990
東京証券取引所第二部に上場

全国的な知名度と信用を高め、日本の紳士服業界におけるトップ企業への道を確実なものにする。

2020
コロナ禍による需要激減という逆風

在宅勤務の普及によりスーツ需要が激減。創業以来の大きな試練に直面し、事業構造の変革が急務となる。

2022
事業の多角化を加速

スーツ事業で培ったノウハウを活かしつつ、靴修理店「ミスターミニット」の運営やフランチャイズでの飲食事業など、多角化を本格化させる。

2025
Z世代向け新業態「AO+」の展開

若者世代を取り込むため、デジタルコンテンツを活用した新たなコンセプトストア「AO+」をオープン。新たな顧客層の開拓に挑む。

注目ポイント

安定した高配当利回り

株主還元に積極的で、安定した配当を継続しています。検索情報によると配当利回りは5%を超える水準で、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。

事業の多角化と変革への挑戦

紳士服市場の変化に対応するため、カジュアルウェアや飲食事業、100円ショップのFC展開など事業の多角化を推進。時代のニーズに合わせた変革に挑戦しています。

株主優待も魅力

全国の「洋服の青山」「スーツスクエア」などで使える買物割引券が株主優待として提供されます。普段のお買い物をよりお得に楽しめる、個人投資家にとって嬉しい制度です。

サービスの実績は?

577店舗
事業店舗数
2026年1月時点
最適化進行中
134
1株当たり配当金
FY2025実績
+106.2% YoY
2,792
従業員数
2025年3月時点
-2.3% YoY
5.5%
売上高成長率
FY2024実績 (YoY)
+5.5% YoY
67.6%
営業利益成長率
FY2024実績 (YoY)
+67.6% YoY
6,940万円
従業員一人当たり売上高
FY2024実績
収益性改善

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6.37円
安全性
安定
自己資本比率 55.8%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
6.37
方針: 配当性向目標および安定配当
1株配当配当性向
FY2021/300.0%
FY2022/30.3729.5%
FY2023/31.2330.3%
FY2024/33.132.1%
FY2025/36.3770.4%
3期連続増配
株主優待
あり
株主優待割引券(15%OFF)
必要株数100株以上(約26万円)
金額相当利用回数によるため評価額は変動
権利確定月3月・9月

業績回復とともに配当を大幅に増額しており、株主還元を最重要経営指標の一つとして位置づけています。配当性向の向上を通じた積極的な利益還元を実施しており、現在の配当利回りは非常に高い水準です。持続可能な成長と利益配分を両立させる方針です。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
5.2%
業界平均
5.0%
営業利益率上回る
この会社
6.5%
業界平均
5.9%
自己資本比率上回る
この会社
55.8%
業界平均
50.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,660億円
FY2023/31,835億円
FY2024/31,937億円
FY2025/31,948億円
営業利益
FY2022/321.8億円
FY2023/371.1億円
FY2024/3119億円
FY2025/3126億円

コロナ禍での深刻な赤字から脱却し、紳士服市場の回復と事業多角化が奏功して売上高は1,947億円まで順調に回復しました。営業利益も着実に積み上がっており、効率的な店舗運営やコスト管理が功を奏しています。2026年3月期はさらなる増収増益を見込み、安定した成長軌道に戻っています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-23.6%-11.8%-8.9%
FY2022/30.8%0.4%1.3%
FY2023/32.5%1.3%3.9%
FY2024/35.6%3.0%6.2%
FY2025/35.2%3.0%6.5%

コロナ禍のマイナス水準から劇的に改善し、直近では営業利益率が6.5%に達するなど収益構造が大きく強化されています。店舗のスクラップ&ビルドや高収益業態への転換が効いており、ROE(自己資本利益率)も5%台まで回復しました。今後のさらなる効率化により、資本効率の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,449億円
会社の純資産
1,815億円

有利子負債が増加しているものの、総資産の圧縮と純資産の増強を進めており、自己資本比率は55.8%という高い健全性を維持しています。財務体質の強化とともに資産効率の改善も進行中です。安定した財務基盤を背景に、強固な経営体制を構築しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+138億円
営業CF
投資に使ったお金
+57.4億円
投資CF
借入・返済など
-211億円
財務CF
手元に残ったお金
+195億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-61.4億円132億円-97.8億円70.9億円
FY2022/3165億円37.8億円-4.7億円203億円
FY2023/3231億円-32.6億円-44.8億円198億円
FY2024/3130億円-24.9億円-185億円105億円
FY2025/3138億円57.4億円-211億円195億円

本業の稼ぐ力を示す営業CFは安定して黒字を確保しており、堅実なキャッシュ創出能力を示しています。投資CFは資産の入れ替えや戦略的投資を柔軟に行い、FCF(フリーキャッシュフロー)も安定してプラスを維持しています。潤沢なキャッシュは積極的な株主還元や債務圧縮に活用されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1景気・季節要因について当社グループの中核事業でありますビジネスウェア事業は、国内外の景気や消費動向、また冷夏や暖冬といった天候不順により、大きな影響を受けます
2自然災害について当社グループは、ビジネスウェア事業及び雑貨販売事業など全国に店舗展開しており、地震や津波など大規模な自然災害が発生した場合、店舗の損壊や商品の汚損などにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります
3ビジネスウェア事業環境について 日本では、少子高齢化が進み、人口構成の中でスーツを着用する人の比率減少及びオフィスウェアのカジュアル化など消費行動の変化により、当社グループの中核事業でありますビジネスウェア事業におけるスーツの販売着数は減少する可能性があり、これらの要因が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-114億円0円-
FY2022/351.5億円38.0億円73.8%
FY2023/387.3億円44.6億円51.0%
FY2024/3125億円24.1億円19.3%
FY2025/3126億円32.3億円25.6%

赤字期の税負担免除から復帰後、業績回復に伴い納税額も増加しています。過去には一時的に高い実効税率が記録されましたが、直近では安定した水準で推移しています。今後の業績拡大に伴い、標準的な法人税負担へ回帰していく見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
507万円
従業員数
6,561
平均年齢
37.6歳
平均年収従業員数前年比
当期507万円6,561-

従業員平均年収は507万円であり、アパレル・小売業界としては標準的な水準です。紳士服市場の縮小に伴う構造改革が進む中、非衣料事業への多角化など収益源の多様化が、従業員の待遇維持と安定雇用に寄与していると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.4%
浮動株57.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関25.2%
事業法人等17.2%
外国法人等18.4%
個人その他36.9%
証券会社2.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はHK・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人:みずほ銀行決済営業部)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(6,812,000株)13.92%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,899,000株)7.96%
株式会社HK(3,818,000株)7.8%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,147,000株)4.38%
青山 理(1,526,000株)3.11%
JP MORGAN CHASE BANK385781  (常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,392,000株)2.84%
星野商事株式会社(1,001,000株)2.04%
有限会社青山物産(1,000,000株)2.04%
BNYM AS AGT/CLTS NONTREATY JASDEC (常任代理人:株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)(890,000株)1.81%
DIMENSIONAL ETF TRUST―DIMENSIONALINTERNATIONAL SMALLCAP VALUE ETF (常任代理人:シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(789,000株)1.61%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が高い構成です。創業家関連の法人や個人名も名を連ねていますが、全体としては市場を通じた流動性の高い安定株主が中心となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,700万円
取締役3名の合計

主力である紳士服事業に加え、カード事業や飲食事業など多角的なビジネスモデルを展開している点が特徴です。少子高齢化やライフスタイルの変化によるスーツ需要の低迷が事業リスクとして開示されており、これに対応するためのデジタル特化型店舗「AO+」の展開等が今後の成長の鍵となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
9,500万円
連結子会社数
23
設備投資額
87.7億円
平均勤続年数(従業員)
14.1
臨時従業員数
3752

女性役員比率は20.0%と一定の多様性を確保しており、社外取締役を登用することで経営の監督機能を強化しています。連結子会社23社を抱える企業規模に対し、監査報酬の適切な支出を通じて透明性の高いガバナンス体制の構築を目指しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
コロナ禍からのV字回復は目覚ましく、利益目標は超過達成する勢い。売上回復ペースが今後の鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 2,100億円 順調 (1,947.9億円)
92.76%
営業利益: 目標 150億円 順調 (125.73億円)
83.82%
ROE: 目標 10.0%以上 順調 (20.29%)
202.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20241,970億円1,945億円1,937億円-1.7%
FY20231,845億円1,835億円-0.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024110億円114億円119億円+8.3%
FY202359億円71億円+20.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度FY2026に売上高2,100億円、営業利益150億円を目標に掲げています。FY2025実績ベースで営業利益の進捗率は83.8%と順調ですが、売上高は92.8%とややビハインドしています。特筆すべきはROE目標10%以上に対し、FY2025実績で20.29%と大幅に前倒しで達成している点です。これは厳しいコスト管理と資産圧縮による資本効率の改善が奏功した結果であり、稼ぐ力の回復を強く印象付けています。今後はトップラインの回復ペースが計画達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2024まではTOPIXを大幅に下回るアンダーパフォームが続いていましたが、これはコロナ禍でのスーツ需要の低迷による株価の長期低迷が主な原因です。しかし、FY2025には自社TSRが244.3%とTOPIXの213.4%を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、業績のV字回復と大幅な増配が市場に評価され、株価が大きく回復したことを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+144.3%
100万円 →244.3万円
144.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202189.1万円-10.9万円-10.9%
FY202273.7万円-26.3万円-26.3%
FY2023104.7万円+4.7万円4.7%
FY2024199.8万円+99.8万円99.8%
FY2025244.3万円+144.3万円144.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残422,400株
売り残44,200株
信用倍率9.56倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

特筆すべきは業界平均と比較した際の指標の割安さです。PERは4.3倍(業界平均22.0倍)、PBRは0.23倍(同1.8倍)と極端に低い水準にあります。これは市場が同社の将来性に対して慎重な見方をしているか、あるいは資産価値が株価に全く反映されていない状態を示唆します。信用倍率は9.56倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
142
前月比 +5.2%
メディア数
48
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 35%
小売業 1,500社中 520位
報道のトーン
35%
好意的
40%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
新規事業・店舗30%
株価・市況20%
ESG・人事10%

最近の出来事

2025年10月新業態オープン

Z世代をターゲットにしたデジタル特化型店舗「AO+(アオヤマプラス)」の1号店を東京・高円寺に出店。

2026年1月元日休業

働き方改革の一環として「洋服の青山」など577店舗の元日休業を実施し、従業員のワークライフバランスを向上。

2026年2月業績発表

第3四半期累計の連結最終利益が前年同期比75.3%減の4.1億円となり、紳士服市場の競争激化と需要低迷が影響した。

青山商事 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6.37円
安全性
安定
自己資本比率 55.8%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「スーツ不況からのV字回復、カジュアル化と多角化で『働く服』の再定義に挑む老舗」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU