帝国繊維3302
TEIKOKU SEN-I Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが街中で消防車や消火栓を見かけたとき、そこに使われている赤いホースは帝国繊維の製品かもしれません。同社は日本の消防ホースで圧倒的なシェアを誇り、火災や災害から私たちの安全を守る最前線を支えています。また、救助隊が使う特殊な資機材や、夏に心地よいリネン(麻)のシャツなど、実は身近なところで暮らしの安全と快適さに関わっています。普段は意識しない「もしも」の備えの裏側で、帝国繊維の技術が活躍しているのです。
帝国繊維は、消防ホースで国内トップシェアを誇る総合防災事業を中核とする企業です。2025年12月期は売上高336.4億円、営業利益40.55億円を達成し、続く2026年12月期も売上高360.0億円、営業利益43.0億円と増収増益を見込んでいます。祖業であるリネンなどの繊維事業も展開しつつ、安定した収益基盤を持つ防災事業を軸に成長を図っています。PBRが1倍をわずかに超える水準で推移しており、資産価値に対する市場評価が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区日本橋二丁目5番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/12実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 6.9% | 5.4% | - |
| 2022/12期 | 6.3% | 5.0% | - |
| 2023/12期 | 4.0% | 3.2% | - |
| 2024/12期 | 4.9% | 4.0% | 11.0% |
| 2025/12期 | 5.4% | 4.3% | 12.1% |
| 2025/12期 | 5.4% | 4.3% | 12.1% |
収益性に関しては、原材料価格の変動や事業構成の変化を反映し、営業利益率は9%から15%の範囲で推移しています。2025/03期時点のROE(自己資本利益率)は5.2%であり、資本効率の改善が今後の重要な課題です。安定した防災需要を基盤としつつ、製品の高付加価値化を通じて利益率の向上を図る体制を構築しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 330億円 | — | 39.8億円 | 150.5円 | — |
| 2022/12期 | 299億円 | — | 36.6億円 | 139.3円 | -9.4% |
| 2023/12期 | 280億円 | — | 24.4億円 | 93.8円 | -6.3% |
| 2024/12期 | 315億円 | 34.6億円 | 32.5億円 | 124.5円 | +12.3% |
| 2025/12期 | 336億円 | 40.5億円 | 37.4億円 | 145.4円 | +6.9% |
帝国繊維は、消防ホースの製造および防災関連機器の販売を中核事業としており、近年の防災事業の拡大により業績は堅調に推移しています。2025/03期には売上高が約336億円、純利益が約37億円に達し、前年比で増収増益を達成しました。今後も防災需要の底堅さを背景に、2026/03期には売上高360億円を見込む成長基調が続いています。 【2025/12期実績】売上336億円(前期比6.9%)、営業利益41億円、純利益37億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
同社は創業以来のリネン事業を祖業としつつ、現在は消防ホースや防災車両等の防災事業を収益の柱とする事業構造へ転換しています。EDINETの開示情報によれば、防災需要の拡大が業績を牽引する一方で、原材料コストの変動や公共事業予算の動向が事業リスクとして重要視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 365億円 | — | 336億円 | -7.8% |
| 2024期 | 340億円 | — | 315億円 | -7.4% |
| 2023期 | 320億円 | — | 280億円 | -12.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 48億円 | — | 40.5億円 | -15.5% |
| 2024期 | 35億円 | — | 34.6億円 | -1.2% |
| 2023期 | 32億円 | — | 25.9億円 | -19.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年2月に新中期経営計画「テイセン2028」を発表し、最終年度の2028年に売上高420億円、営業利益55億円を目指しています。一方、過去の業績予想を振り返ると、3期連続で売上高・営業利益ともに期初予想を下回って着地しており、目標達成の確度には注意が必要です。保守的な計画を立てる傾向があり、市場の信頼を得るためには、まずは単年度の業績予想を着実に達成していくことが求められます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年12月期の連結経常利益が前の期比16.6%増の53億円に到達し、配当の増額と新中期経営計画「テイセン2028」を発表しました。
第3四半期累計経常利益が14%増益で着地し、主力の防災事業の安定した収益拡大が市場から評価されました。
従業員持株会への譲渡制限付株式処分を実施し、中長期的な企業価値向上に向けた従業員の意欲向上策を推進しています。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/12末時点
同社は極めて高い財務健全性を誇り、自己資本比率は80%前後という強固な財務体質を維持しています。過去には無借金経営を継続してきましたが、現在は事業投資に伴い約10億円程度の有利子負債を保有するものの、総資産に対する割合は極めて低水準です。潤沢なネットキャッシュを背景に、将来の成長投資や株主還元を柔軟に実施できる盤石なバランスシートを有しています。 【2025/12期】総資産913億円、純資産724億円、自己資本比率53.2%、有利子負債56百万円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,900万円 | ▲46.2億円 | ▲2.0億円 | ▲46.0億円 |
| 2022/12期 | 94.5億円 | 14.7億円 | ▲28.5億円 | 109億円 |
| 2023/12期 | ▲9.3億円 | ▲7.2億円 | ▲14.7億円 | ▲16.5億円 |
| 2024/12期 | 19.5億円 | ▲1,200万円 | ▲12.4億円 | 19.4億円 |
| 2025/12期 | 29.1億円 | ▲8.5億円 | ▲29.3億円 | 20.6億円 |
営業キャッシュフローは、防災事業の受注状況に応じて変動しますが、概ね安定した営業キャッシュを創出する体制にあります。投資CFは設備更新等の必要性に応じて支出されていますが、本業で得た資金により継続的なフリーキャッシュフローの確保を優先しています。財務CFでは、配当金支払いや自己株式取得を通じて株主還元を積極的に実施している点が特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%となっており、さらなる多様性の確保が今後の課題です。監査役会設置会社として適切な監査体制を敷いており、創業家やグループ企業との安定的な関係性を維持しつつも、近年の株主提案への対応を通じてガバナンスの透明性強化に取り組んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 344人 | - |
従業員の平均年収は723万円となっており、繊維業界全体の平均と比較しても高い水準を維持しています。消防ホース等の防災事業という安定的な収益源を持つことに加え、100年を超える長い歴史の中で蓄積された強固な財務基盤が、社員への安定した還元を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。特に市場全体が好調だった2024期や2025期においても、その差は拡大しました。これは、同社の安定的な配当にもかかわらず、成長期待の低さから株価が市場平均ほど上昇しなかったことが主な要因です。株主価値向上のためには、中期経営計画の着実な実行による業績成長と、市場との対話を通じた成長ストーリーの浸透が不可欠です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 30円 | 32.8% |
| 2017/12期 | 40円 | 36.4% |
| 2018/12期 | 40円 | 30.9% |
| 2019/12期 | 45円 | 27.8% |
| 2020/12期 | 45円 | 35.1% |
| 2021/12期 | 45円 | 29.9% |
| 2022/12期 | 50円 | 35.9% |
| 2023/12期 | 50円 | 53.3% |
| 2024/12期 | 50円 | 40.2% |
| 2025/12期 | 55円 | 37.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | 約4,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期特典 | 1年以上継続保有が必須条件 |
帝国繊維は、業績に応じた利益還元を基本方針としており、安定した配当の維持と増配を継続しています。配当性向は30%〜40%台を目安としており、業績の成長を背景に株主への直接的な還元を重視しています。また、独自の株主優待制度を設けることで、長期的な視点で同社を応援する株主層の確保に注力しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 103.0万円 | 3.0万円 | 3.0% |
| 2022期 | 102.0万円 | 2.0万円 | 2.0% |
| 2023期 | 69.8万円 | ▲30.2万円 | -30.2% |
| 2024期 | 94.5万円 | ▲5.5万円 | -5.5% |
| 2025期 | 110.3万円 | 10.3万円 | 10.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER・PBRは業界平均とほぼ同水準であり、市場からは標準的な評価を受けていると言えます。一方、信用取引では売り残が買い残を上回る「信用倍率0.28倍」となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。この背景には、近年の業績予想未達などが影響している可能性があり、今後の決算発表で市場の期待を上回れるかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 56.9億円 | 17.1億円 | 30.1% |
| 2022/12期 | 53.0億円 | 16.4億円 | 30.9% |
| 2023/12期 | 35.7億円 | 11.3億円 | 31.5% |
| 2024/12期 | 45.5億円 | 13.0億円 | 28.6% |
| 2025/12期 | 53.1億円 | 15.7億円 | 29.5% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、実効税率は概ね30%前後で推移しています。2026/03期予想における税負担の低下は、特定の税務上の要因や利益構成の変化によるものと推測されます。法令を遵守し、適正な納税を継続することで安定した企業運営を行っています。
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