ワールド3612
WORLD CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがショッピングモールや百貨店を歩いていると、「UNTITLED(アンタイトル)」や「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」といったブランドをよく見かけませんか?実はこれらの人気ブランドは、ワールドが展開しています。同社は他にも多くのブランドを手がけており、きれいめなオフィスウェアからカジュアルな普段着まで、様々なファッションアイテムを提供しています。あなたが普段利用しているオンラインストアの裏側でも、ワールドの製品が販売されているかもしれません。次に洋服を選ぶときは、タグを見てみてください。もしかしたら、それはワールドの製品かもしれませんよ。
総合アパレル大手のワールドは、コロナ禍からの回復を背景に業績を伸ばしています。2025期実績では売上高2,256.6億円、営業利益167.96億円と増収増益を達成しました。さらに2026期には売上高3,000億円、営業利益195億円という意欲的な目標を掲げています。同社はライトオンの完全子会社化や生成AI企業の子会社化など、M&Aを積極的に活用した事業ポートフォリオの再構築と成長戦略を推進しており、今後のシナジー創出が注目されます。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 兵庫県神戸市中央区港島中町6-8-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2019/02期 | 11.8% | 4.3% | 5.9% |
| 2020/02期 | 10.0% | 3.4% | 5.2% |
| 2021/02期 | 21.0% | 6.8% | 12.0% |
| 2022/02期 | 0.3% | 0.1% | 1.3% |
| 2023/02期 | 6.7% | 2.3% | 5.5% |
| 2024/02期 | 7.6% | 2.8% | 5.9% |
| 2025/02期 | 12.7% | 4.3% | 7.4% |
| 2026/02期 | 13.1% | 4.3% | 5.6% |
| 2026/02期 | 13.1% | 4.3% | 5.6% |
赤字期を経て、現在は売上営業利益率が7%台まで改善するなど、筋肉質な収益体質への転換に成功しています。ROE(自己資本利益率)も12.8%まで向上しており、資本効率の改善が着実に進んでいることを示しています。高付加価値化とDX推進により、アパレル専業からの脱皮と収益性の向上が両立されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022/02期 | 1,713億円 | 22.0億円 | 2.4億円 | -3.6円 | -5.0% |
| 2023/02期 | 2,142億円 | 117億円 | 56.9億円 | 71.3円 | +25.0% |
| 2024/02期 | 2,023億円 | 120億円 | 67.6億円 | 87.4円 | -5.6% |
| 2025/02期 | 2,257億円 | 168億円 | 111億円 | 148.9円 | +11.5% |
| 2026/02期 | 2,840億円 | 160億円 | 120億円 | 171.4円 | +25.9% |
2021年3月期にはコロナ禍の影響で営業赤字に転落しましたが、その後は構造改革と不採算店舗の整理により業績は力強く回復しています。2025年3月期は売上収益2,257億円、当期純利益111億円を達成し、積極的なM&Aやデジタル領域の強化が寄与しました。2026年3月期は売上収益3,000億円を見込むなど、成長軌道への回帰を鮮明にしています。 【2026/02期実績】売上2840億円(前期比25.9%)、営業利益160億円、純利益119億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、個人消費の動向や天候不順、さらには原材料価格の変動が挙げられます。多ブランド展開によるリスク分散を図りつつ、店舗販売とECのハイブリッドモデルの強化により、収益基盤の安定化を最優先事項として掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 64億円 | — | 22億円 | -65.4% |
| 2023期 | 109億円 | — | 117億円 | +7.2% |
| 2024期 | 110億円 | — | 120億円 | +9.1% |
| 2025期 | 155億円 | — | 168億円 | +8.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 2,001億円 | — | 2,023億円 | +1.1% |
| 2025期 | 2,300億円 | — | 2,257億円 | -1.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ワールドは明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想を実質的な経営目標としています。2022期はコロナ影響で期初予想を大幅に下回りましたが、近年は経済活動の正常化を追い風に、期初予想を上回る実績を出すケースが増えています。特に利益面での上振れが目立ち、収益性改善への取り組みが成果を上げていることがうかがえます。2026期に向けても売上高3,000億円という高い目標を掲げており、M&Aによる上乗せ効果を含め、達成に向けた実行力が問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
生成AIサービスを展開するOpenFashion社を連結子会社化し、ファッションDXを加速。
アジア市場への本格展開に向け、香港現地法人を新たに設立。
ニットブランド「CFCL」と資本提携し、デザイナーブランドの海外展開支援を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2024年以降は有利子負債が増加傾向にありますが、これは成長投資やM&Aを加速させるための戦略的な調達によるものです。自己資本比率は約30%を維持しており、一定の財務規律を保ちつつ将来の成長原資を確保しています。資産規模も約2,739億円へと拡大しており、企業基盤の安定性は確保されているといえます。 【2026/02期】総資産2801億円、純資産963億円、自己資本比率33.8%、有利子負債818億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2019/02期 | 125億円 | 172億円 | 34.5億円 | 47.2億円 |
| 2020/02期 | 269億円 | 79.4億円 | 182億円 | 189億円 |
| 2021/02期 | 41.5億円 | 26.8億円 | 11.4億円 | 14.8億円 |
| 2022/02期 | 173億円 | 20.4億円 | 148億円 | 153億円 |
| 2023/02期 | 254億円 | 43.8億円 | 218億円 | 210億円 |
| 2024/02期 | 275億円 | 19.6億円 | 255億円 | 255億円 |
| 2025/02期 | 320億円 | 103億円 | 208億円 | 217億円 |
| 2026/02期 | 310億円 | 41.3億円 | 309億円 | 269億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、継続的に300億円規模を稼ぎ出す高い創出力を維持しています。投資キャッシュフローのマイナス幅拡大は、将来成長を見据えた積極的なM&Aや設備投資の結果であり、健全な投資活動の表れです。営業CFの範囲内で必要な投資を賄いつつ、借入金返済などの財務活動にも十分な余裕を持って対応できています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.0%と非常に高く、多様性を重視した経営体制が構築されています。監査報酬も適切に支払われており、強固な監査体制を通じて企業規模に見合った透明性の高いガバナンスが機能しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 519万円 | 7,225人 | - |
従業員平均年収は519万円であり、アパレル業界の平均的な水準に位置しています。店舗網の再編やDX推進に伴う人材獲得の重要性が増しており、生産性向上と連動した着実な賃金改善が今後の焦点となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ワールドのTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特にコロナ禍で業績が悪化した2022期にはTOPIXとの差が大きく開きました。これは、再上場後の株価が公開価格を大きく下回り、長期的に低迷していることが主な要因です。業績回復に伴い2025期にはTSRが169.1%と大幅に改善しましたが、同期間のTOPIXの上昇には及んでいません。株価が割安に放置されている現状を打破し、持続的な成長を実現することで、TSRをTOPIX以上に引き上げることが経営の重要課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019/02期 | 50円 | 14.1% |
| 2020/02期 | 24.7円 | 21.9% |
| 2021/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/02期 | 27円 | - |
| 2023/02期 | 48円 | 31.4% |
| 2024/02期 | 56円 | 29.9% |
| 2025/02期 | 80円 | 25.1% |
| 2026/02期 | 109円 | 63.6% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
株主還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向30%を意識した安定的な配当を基本方針としています。近年は業績の回復に合わせて増配を継続しており、高い利回り水準を維持しています。株主優待と合わせたトータルリターンを重視し、中長期的な株主価値の向上を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 71.1万円 | 28.9万円 | -28.9% |
| 2022期 | 61.6万円 | 38.4万円 | -38.4% |
| 2023期 | 74.6万円 | 25.4万円 | -25.4% |
| 2024期 | 95.2万円 | 4.8万円 | -4.8% |
| 2025期 | 169.1万円 | 69.1万円 | 69.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、ワールドの株価は業界平均と比較してPER4.5倍、PBR0.62倍と極めて割安な水準にあります。これは市場が同社の将来の成長性に対して慎重な見方をしていることを示唆しています。一方で、配当利回りは5.41%と高く、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的です。信用倍率は12.99倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方で、需給面での重しとなる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
過去には赤字による繰越欠損金の影響で税負担が変動した時期がありましたが、現在は安定した利益計上に伴い、実効税率は標準的な水準へ向かっています。一時的に高水準の税率が見られるのは、評価性引当金の取り崩しや繰延税金資産の影響を反映しているためです。今後の業績拡大に伴い、課税所得は着実に増加し、それに連動して適正な納税が行われる見通しです。
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ワールド まとめ
「『UNTITLED』など多数のブランドを抱え、M&Aで不振アパレルを再生する『業界の再編請負人』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。