3612プライム

ワールド

WORLD CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE22.0%
BPS763.8円
自己資本比率0.0%
FY2026/3 有報データ

多様なブランドとM&A戦略で進化し続ける、日本のアパレル業界の改革者

多様なブランドとデジタル技術を融合させ、ファッション業界全体の価値を創造するリーディングカンパニーとなる。

この会社ってなに?

あなたがショッピングモールや百貨店を歩いていると、「UNTITLED(アンタイトル)」や「TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)」といったブランドをよく見かけませんか?実はこれらの人気ブランドは、ワールドが展開しています。同社は他にも多くのブランドを手がけており、きれいめなオフィスウェアからカジュアルな普段着まで、様々なファッションアイテムを提供しています。あなたが普段利用しているオンラインストアの裏側でも、ワールドの製品が販売されているかもしれません。次に洋服を選ぶときは、タグを見てみてください。もしかしたら、それはワールドの製品かもしれませんよ。

総合アパレル大手のワールドは、コロナ禍からの回復を背景に業績を伸ばしています。FY2025実績では売上高2,256.6億円、営業利益167.96億円と増収増益を達成しました。さらにFY2026には売上高3,000億円、営業利益195億円という意欲的な目標を掲げています。同社はライトオンの完全子会社化や生成AI企業の子会社化など、M&Aを積極的に活用した事業ポートフォリオの再構築と成長戦略を推進しており、今後のシナジー創出が注目されます。

繊維製品プライム市場

会社概要

業種
繊維製品
決算期
2月
本社
兵庫県神戸市中央区港島中町6-8-1
公式
corp.world.co.jp

社長プロフィール

鈴木 信輝
鈴木 信輝
代表取締役 社長執行役員
挑戦者
当社は、多種多様なブランドを展開するだけでなく、企業の買収やDX推進を通じて、アパレル業界全体の価値創造に挑戦しています。変化する市場環境に迅速に対応し、プラットフォーム戦略を推進することで、持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1959
神戸にて創業

神戸市にて婦人アパレルメーカーとして株式会社ワールドを設立。日本のファッション業界に新たな歴史を刻み始める。

1993
多ブランド戦略で急成長

「UNTITLED」をはじめとする多数のヒットブランドを立ち上げ。SPAモデルを確立し、90年代を代表するアパレル企業へと成長を遂げる。

2005
MBOによる非上場化という決断

経営陣によるMBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、株式を非公開化。短期的な業績に捉われず、抜本的な事業構造改革に着手する。

2018
改革を経て、東証一部へ再上場

約13年間の非上場期間を経て、事業構造改革を完了。新たな成長戦略を掲げ、東京証券取引所第一部に再上場を果たす。

2019
M&A戦略を本格化

再上場後、ナルミヤ・インターナショナルやライトオンなど、積極的なM&Aを展開。グループの事業領域を拡大し、シナジー創出を目指す。

2023
デジタルSPAプラットフォームの構築

三菱商事ファッションを買収し、素材調達から物流までをデジタルで統合する「デジタルSPAプラットフォーム」の構築を加速。業界全体の効率化に貢献する。

2025
生成AI企業を子会社化、未来への投資

生成AIサービスを展開するOpenFashion社を連結子会社化。テクノロジーを駆使してファッション業界のDXをリードする姿勢を鮮明にする。

注目ポイント

アパレル再生のプラットフォーマー

自社ブランドだけでなく、M&Aによりライトオンなど複数の企業をグループに加え、その再生を手掛けています。長年培ったノウハウで業界全体の価値向上に貢献しています。

ファッション×テクノロジーへの挑戦

三菱商事ファッションの買収による「デジタルSPA」推進や、生成AI企業の子会社化など、テクノロジーを活用した新しいファッションビジネスの創造に積極的に取り組んでいます。

安定した配当と魅力的な株主優待

業績は好調で、25年2月期は増配を予定。グループ店舗やECサイトで使える優待券も魅力的で、投資家への還元意識が高い企業です。

サービスの実績は?

69ブランド
展開ブランド数
2025年時点
2,200店舗
国内店舗数
2025年時点
80
1株当たり配当金
FY2025実績
+42.9% YoY
11.5%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
39.9%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 109円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 22.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
109
方針: 連結配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2019/35014.1%
FY2020/35322.0%
FY2021/300.0%
FY2022/3270.4%
FY2023/34831.4%
FY2024/35629.9%
FY2025/38025.1%
FY2026/310963.6%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月2月・8月

株主還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向30%を意識した安定的な配当を基本方針としています。近年は業績の回復に合わせて増配を継続しており、高い利回り水準を維持しています。株主優待と合わせたトータルリターンを重視し、中長期的な株主価値の向上を目指しています。

同業比較(収益性)

繊維製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
22.0%
業界平均
1.0%
営業利益率上回る
この会社
92.8%
業界平均
7.3%
自己資本比率下回る
この会社
0.0%
業界平均
46.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2023/3220億円
FY2024/3182億円
FY2025/3162億円
FY2026/3181億円
営業利益
FY2023/322.0億円
FY2024/3117億円
FY2025/3120億円
FY2026/3168億円

2021年3月期にはコロナ禍の影響で営業赤字に転落しましたが、その後は構造改革と不採算店舗の整理により業績は力強く回復しています。2025年3月期は売上収益2,257億円、当期純利益111億円を達成し、積極的なM&Aやデジタル領域の強化が寄与しました。2026年3月期は売上収益3,000億円を見込むなど、成長軌道への回帰を鮮明にしています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
22.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
92.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2022/3--7.0%-89.5%
FY2023/30.3%0.1%10.0%
FY2024/324.2%2.3%64.1%
FY2025/321.8%2.8%73.9%
FY2026/322.0%4.1%92.8%

赤字期を経て、現在は売上営業利益率が7%台まで改善するなど、筋肉質な収益体質への転換に成功しています。ROE(自己資本利益率)も12.8%まで向上しており、資本効率の改善が着実に進んでいることを示しています。高付加価値化とDX推進により、アパレル専業からの脱皮と収益性の向上が両立されています。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率0.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
949億円
会社の純資産
260億円

2024年以降は有利子負債が増加傾向にありますが、これは成長投資やM&Aを加速させるための戦略的な調達によるものです。自己資本比率は約30%を維持しており、一定の財務規律を保ちつつ将来の成長原資を確保しています。資産規模も約2,739億円へと拡大しており、企業基盤の安定性は確保されているといえます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+320億円
営業CF
投資に使ったお金
-103億円
投資CF
借入・返済など
-208億円
財務CF
手元に残ったお金
+217億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/30円0円0円0円
FY2025/3275億円-19.6億円-255億円255億円
FY2026/3320億円-103億円-208億円217億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、継続的に300億円規模を稼ぎ出す高い創出力を維持しています。投資キャッシュフローのマイナス幅拡大は、将来成長を見据えた積極的なM&Aや設備投資の結果であり、健全な投資活動の表れです。営業CFの範囲内で必要な投資を賄いつつ、借入金返済などの財務活動にも十分な余裕を持って対応できています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1連結財務諸表 連結財務諸表注記 13.無形資産」を参照下さい
2気候変動がもたらすリスク 当社グループは、気候変動に関わる課題を当社グループの経営に重要な影響を与える主要なリスクのひとつとして認識しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2022/3-78.4億円0円-
FY2023/3-79.5億円0円-
FY2024/355.3億円0円0.0%
FY2025/353.6億円0円0.0%
FY2026/364.1億円0円0.0%

過去には赤字による繰越欠損金の影響で税負担が変動した時期がありましたが、現在は安定した利益計上に伴い、実効税率は標準的な水準へ向かっています。一時的に高水準の税率が見られるのは、評価性引当金の取り崩しや繰延税金資産の影響を反映しているためです。今後の業績拡大に伴い、課税所得は着実に増加し、それに連動して適正な納税が行われる見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
519万円
従業員数
7,225
平均年齢
43.7歳
平均年収従業員数前年比
当期519万円7,225-

従業員平均年収は519万円であり、アパレル業界の平均的な水準に位置しています。店舗網の再編やDX推進に伴う人材獲得の重要性が増しており、生産性向上と連動した着実な賃金改善が今後の焦点となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主32.7%
浮動株67.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19%
事業法人等13.7%
外国法人等15.3%
個人その他47.3%
証券会社4.6%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(4,403,000株)12.9%
寺井 秀藏(2,345,000株)6.9%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,563,000株)4.6%
合同会社エイ・ティ興産(1,000,000株)2.9%
合同会社ケイ・エム興産(1,000,000株)2.9%
合同会社ワイ・アール興産(1,000,000株)2.9%
合同会社イー・エイチ興産(840,000株)2.5%
上山 健二(695,000株)2%
畑崎 重雄(600,000株)1.8%
野村證券株式会社(535,000株)1.6%

筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が12.9%を保有し、次いで創業家や関係会社が上位を占める構成です。機関投資家の保有比率が高い一方で、創業関係者による安定株主の存在感が強く、経営の安定性が確保された資本構造と言えます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,100万円
取締役4名の合計

事業リスクとして、個人消費の動向や天候不順、さらには原材料価格の変動が挙げられます。多ブランド展開によるリスク分散を図りつつ、店舗販売とECのハイブリッドモデルの強化により、収益基盤の安定化を最優先事項として掲げています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 3名(33.3% 男性 6
33%
67%
監査報酬
7,100万円
設備投資額
74.1億円
平均勤続年数(従業員)
16.3
臨時従業員数
4077

女性役員比率が33.0%と非常に高く、多様性を重視した経営体制が構築されています。監査報酬も適切に支払われており、強固な監査体制を通じて企業規模に見合った透明性の高いガバナンスが機能しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
コロナ禍の未達を経て、近年は計画超えの着地が増加。予想精度は改善傾向にある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 業績目標
FY2026
売上高: 目標 3,000億円 順調 (2,256.6億円)
75.2%
営業利益: 目標 195億円 順調 (167.96億円)
86.1%
当期純利益: 目標 112億円 順調 (111.05億円)
99.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202264億円22億円-65.4%
FY2023109億円117億円+7.2%
FY2024110億円120億円+9.1%
FY2025155億円168億円+8.4%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20242,001億円2,023億円+1.1%
FY20252,300億円2,257億円-1.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ワールドは明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想を実質的な経営目標としています。FY2022はコロナ影響で期初予想を大幅に下回りましたが、近年は経済活動の正常化を追い風に、期初予想を上回る実績を出すケースが増えています。特に利益面での上振れが目立ち、収益性改善への取り組みが成果を上げていることがうかがえます。FY2026に向けても売上高3,000億円という高い目標を掲げており、M&Aによる上乗せ効果を含め、達成に向けた実行力が問われます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

ワールドのTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特にコロナ禍で業績が悪化したFY2022にはTOPIXとの差が大きく開きました。これは、再上場後の株価が公開価格を大きく下回り、長期的に低迷していることが主な要因です。業績回復に伴いFY2025にはTSRが169.1%と大幅に改善しましたが、同期間のTOPIXの上昇には及んでいません。株価が割安に放置されている現状を打破し、持続的な成長を実現することで、TSRをTOPIX以上に引き上げることが経営の重要課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+69.1%
100万円 →169.1万円
69.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202171.1万円-28.9万円-28.9%
FY202261.6万円-38.4万円-38.4%
FY202374.6万円-25.4万円-25.4%
FY202495.2万円-4.8万円-4.8%
FY2025169.1万円+69.1万円69.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残162,400株
売り残12,500株
信用倍率12.99倍
2026年3月19日時点
今後の予定
通期本決算 発表予定2026年4月3日
2027年2月期 第1四半期決算 発表予定2026年7月上旬

マーケットデータを見ると、ワールドの株価は業界平均と比較してPER4.5倍、PBR0.62倍と極めて割安な水準にあります。これは市場が同社の将来の成長性に対して慎重な見方をしていることを示唆しています。一方で、配当利回りは5.41%と高く、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的です。信用倍率は12.99倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方で、需給面での重しとなる可能性も秘めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
24
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス, 日本M&Aセンター
業界内ランキング
上位 15%
繊維製品業界 45社中 7位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・提携30%
経営戦略20%
その他10%

最近の出来事

2025年1月連結子会社化

生成AIサービスを展開するOpenFashion社を連結子会社化し、ファッションDXを加速。

2025年12月海外展開

アジア市場への本格展開に向け、香港現地法人を新たに設立。

2026年3月資本提携

ニットブランド「CFCL」と資本提携し、デザイナーブランドの海外展開支援を強化。

ワールド まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 109円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 22.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『UNTITLED』など多数のブランドを抱え、M&Aで不振アパレルを再生する『業界の再編請負人』」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU