紀文食品2933
KIBUN FOODS INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニでおでんを買うとき、その中に入っているはんぺんやちくわは、もしかしたら紀文食品の製品かもしれません。年末年始におせち料理を準備する際、食卓に並ぶかまぼこや伊達巻も、紀文が全国にお届けしています。また、スーパーで見かける『糖質0g麺』のようなヘルシーな食品も、実は紀文が開発したものです。普段の食事から特別な日まで、紀文の製品は日本の食卓を陰で支えています。
水産練り製品の国内最大手。2025期は売上高1,089.1億円、営業利益45.13億円と堅調な業績を見込んでいます。原材料価格の高騰が課題ですが、価格改定や生産効率化で吸収を図っています。2024年3月に発表したマルハニチロとの資本業務提携により、商品開発や物流網の相互活用、海外展開の加速が期待されており、今後のシナジー創出が最大の注目点です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区銀座七丁目14番13号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 29.2% | 4.7% | - |
| 2022/03期 | 16.2% | 3.1% | - |
| 2023/03期 | 3.1% | 0.7% | - |
| 2024/03期 | 17.1% | 4.2% | 4.4% |
| 2025/03期 | 12.8% | 3.6% | 4.1% |
| 3Q FY2026/3 | 4.9%(累計) | 1.2%(累計) | 3.1% |
当社の営業利益率は、原材料費や物流費の上昇影響を受け、2023/03期には1.9%まで低下しましたが、直近ではコスト転嫁が進み4%台まで着実に回復しています。ROE(自己資本利益率)は一時的な利益減少により変動が見られるものの、2024/03期には14.8%を記録するなど、資本効率の最適化を推進しています。今後は持続的な利益率向上のため、高付加価値商品の拡販とさらなる経営効率化が鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,000億円 | — | 25.9億円 | 134.9円 | - |
| 2022/03期 | 989億円 | — | 18.7億円 | 82.4円 | -1.2% |
| 2023/03期 | 1,055億円 | — | 4.3億円 | 18.9円 | +6.7% |
| 2024/03期 | 1,065億円 | 47.2億円 | 28.3億円 | 123.9円 | +0.9% |
| 2025/03期 | 1,089億円 | 45.1億円 | 25.9億円 | 113.4円 | +2.2% |
紀文食品の売上高は、魚肉練り製品や惣菜の需要を背景に、2021/03期の約999億円から2025/03期には約1,089億円まで堅調に拡大しています。2023/03期は原材料価格の高騰が利益を圧迫し純利益が約4億円まで落ち込みましたが、その後は値上げの浸透や効率化により回復基調にあります。2026/03期予想では、連結売上高約1,156億円、純利益30億円を見込んでおり、事業規模の拡大と収益性の改善を両立させる計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上847億円(通期予想比73%)、営業利益27億円(同53%)、純利益9.0億円(同30%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
水産練り製品(蒲鉾・カニ風味かまぼこ等)を主軸に展開する食料品メーカーであり、原材料費の高騰や為替変動を主要な事業リスクとして認識しています。現在は国内生産体制の集約や海外市場の開拓を進めることで、収益性の改善を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,110億円 | — | 1,089億円 | -1.8% |
| 2024期 | 1,070億円 | — | 1,067億円 | -0.3% |
| 2023期 | 1,041億円 | — | 1,057億円 | +1.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 47億円 | — | 45億円 | -4.5% |
| 2024期 | 37億円 | — | 46億円 | +25.2% |
| 2023期 | 38億円 | — | 20億円 | -47.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年5月に策定された「第1次中期経営計画」では、最終年度の2026期に売上高1,156億円、営業利益50億円を目指しています。2025期実績は売上1,089.1億円(進捗率94%)、営業利益45.13億円(進捗率90%)と、売上は順調ですが利益面にやや課題を残す状況です。マルハニチロとの資本業務提携によるシナジーを早期に具現化し、コスト削減や海外事業の拡大を通じて利益目標を達成できるかが鍵となります。業績予想は保守的な傾向が見られ、特に2024期は営業利益で期初予想を大幅に上回る着地となりました。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
国内子会社2社を吸収合併し、生産・販売体制の効率化を推進。
マルハニチロとの資本業務提携を発表し、物流網の相互活用と共同開発に着手。
おでん専用オウンドメディア『オデンガク』を開設し、マーケティング強化を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2021/03期の約555億円から2025/03期には約724億円へと着実に成長しています。自己資本比率は28.7%まで改善し、財務の健全性は向上傾向にあります。2024/03期以降は有利子負債が約473億円計上されていますが、これは将来の成長に向けた戦略的な資金調達を反映しており、盤石な経営基盤の構築を進めています。 【3Q 2026/03期】総資産834億円、純資産217億円、自己資本比率22.3%、有利子負債308億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 58.0億円 | 5.3億円 | 46.4億円 | 63.3億円 |
| 2022/03期 | 1.3億円 | 8.7億円 | 40.5億円 | 7.4億円 |
| 2023/03期 | 9.0億円 | 14.2億円 | 7.5億円 | 5.2億円 |
| 2024/03期 | 55.2億円 | 8.7億円 | 25.9億円 | 46.5億円 |
| 2025/03期 | 38.6億円 | 19.7億円 | 19.6億円 | 19.0億円 |
営業キャッシュフローは、原材料高騰の影響を受けた時期を除き、安定した本業の稼ぎを創出しています。投資キャッシュフローは、生産設備の強化や効率化投資に伴い継続的な支出が発生しています。総じて、営業活動で得た資金を成長投資に充てつつ、財務の安定化を図る規律あるキャッシュ管理が行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%とさらなる多様性の向上が求められる段階ですが、企業規模に応じた適正な監査体制を整備しています。連結子会社13社を抱えるグループとして、経営効率化に向けた組織再編を推進し、ガバナンス強化による透明性の高い経営を実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 518万円 | 2,545人 | - |
従業員の平均年収は518万円となっており、食品製造業界としては標準的な水準です。原材料価格の高騰や海外事業の先行投資など、利益圧迫要因をコストコントロールや効率化によってカバーしつつ、安定した雇用と賃金水準の維持に努めています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価変動を合わせた投資家リターンを示す指標です。2023期から2025期までの3年間、当社のTSRはTOPIXを一貫して下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、安定的な配当は実施しているものの、株価が市場全体の成長に追いついていないことを示唆しています。原材料高などの外部環境の厳しさに加え、成長期待が株価に十分に織り込まれていないことが背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2021/03期 | 12円 | 8.9% |
| 2022/03期 | 15円 | 17.9% |
| 2023/03期 | 16円 | 82.5% |
| 2024/03期 | 17円 | 13.7% |
| 2025/03期 | 20円 | 17.6% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針として、業績の成長に合わせて安定的に配当を行うことを基本としています。近年では増配傾向にあり、株主還元への意識が強まっています。今後も収益拡大を通じ、持続的な株主還元を目指す姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2023期 | 89.4万円 | 10.6万円 | -10.6% |
| 2024期 | 113.5万円 | 13.5万円 | 13.5% |
| 2025期 | 110.8万円 | 10.8万円 | 10.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社(食料品セクター)と比較して、PER・PBRともに割安な水準にあります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が見られます。信用倍率は5.08倍と買い残が優勢で、短期的な需給の重さも考えられますが、将来の成長期待から買いポジションを取る投資家が多いことを示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 33.1億円 | 7.2億円 | 21.7% |
| 2022/03期 | 33.6億円 | 14.9億円 | 44.4% |
| 2023/03期 | 17.5億円 | 13.2億円 | 75.3% |
| 2024/03期 | 43.9億円 | 15.7億円 | 35.6% |
| 2025/03期 | 41.9億円 | 16.0億円 | 38.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて推移しています。2023/03期には利益水準の低下により実効税率が一時的に大きく上昇しましたが、翌期以降は安定した水準で推移しています。将来の業績予想においても、法定実効税率を考慮した適切な納税が見込まれています。
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紀文食品 まとめ
「食卓のおなじみ『はんぺん・かまぼこ』の巨人が、マルハニチロと手を組み、伝統の味で世界市場に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。