カンロ(株)
Kanro Inc.
最終更新日: 2026年3月25日
飴ひとつぶに込めた112年の想い。糖の力で、人と人をつなぐ。
Sweeten the Future 糖から未来を変えていく。
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「カンロ飴」「健康のど飴」「金のミルク」は、日本人なら一度は口にしたことがあるロングセラー商品。近年爆発的に伸びている「ピュレグミ」「カンデミーナ」「マロッシュ」などのグミ商品も大人気です。直営店「ヒトツブカンロ」では、ここでしか買えないプレミアムキャンディも展開。「1万円のあめ」が9時間で完売するなど、ギフト市場でも存在感を発揮しています。
カンロは1912年創業の老舗キャンディメーカーで、飴で国内シェア1位(19.4%)、グミで2位(15.9%)を誇ります。2025年12月期は売上高348億円・営業利益47億円と過去最高を更新。「中期経営計画2030」では売上高500億円以上・営業利益率13%以上を目標に掲げ、国内グミ事業の拡大と海外展開を推進しています。三菱商事が筆頭株主(29.55%)として販売総代理店を務める安定した事業基盤を持ち、配当性向40%を基本方針としています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティビル37階
- 公式
- www.kanro.co.jp
社長プロフィール
「糖から未来を変えていく。」私たちカンロは、112年にわたり糖と向き合い続けてきました。飴とグミを通じて、おいしさと健康を両立させ、人々の毎日に小さな幸せをお届けします。中期経営計画2030のもと、国内グミ市場のさらなる開拓と海外展開に挑戦してまいります。
この会社のストーリー
山口県で宮本製菓所として創業。飴づくり一筋の歴史が始まった。
醤油を使った独特の味わいが大ヒット。日本の飴文化を代表するロングセラーとなった。
ハーブ配合ののど飴を発売。健康志向のキャンディ市場を切り開いた。
すっぱいコーティングの「ピュレグミ」を発売。大人女性向けグミという新カテゴリを創出した。
コロナ禍でもグミ市場は急拡大。「マロッシュ」「カンデミーナ」がヒットし、業績が急成長フェーズに突入。
売上高500億円を目標に、グミ新ライン130億円投資と海外展開を加速。飴とグミの二本柱で未来を拓く。
注目ポイント
国内グミ市場は5年で約1.8倍に拡大中。カンロはグミシェア2位として市場成長の恩恵を最大限に享受し、130億円の新ライン投資で生産能力5割増を計画しています。
営業利益率はわずか4年で4.9%→13.5%と約3倍に改善。無借金経営かつROE17.8%と、収益性・財務健全性・資本効率すべてが高水準の優良企業です。
300株以上(約36万円)でカンロバラエティセットがもらえます。3年以上の長期保有でグレードアップ特典も。配当性向40%の方針と合わせ、充実した株主還元が魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5円 | 43.4% |
| FY2018/3 | 5.4円 | 22.9% |
| FY2020/3 | 5.3円 | 36.7% |
| FY2021/3 | 6.7円 | 32.1% |
| FY2023/3 | 19.3円 | 32.7% |
| FY2024/3 | 31円 | 40.0% |
| 必要株数 | 300株以上(約36万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期特典 | 3年以上保有でグレードアップ |
カンロは4期連続増配を継続しており、「中期経営計画2030」で配当性向40%を基本方針に掲げています。2025年6月に1株→3株の株式分割を実施し、分割後1株あたり33円(年間)の配当を予想。株主優待では自社製品のバラエティセットがもらえ、長期保有特典もあるため、個人投資家に人気の銘柄です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
カンロの業績は、グミ市場の急拡大を追い風に4期連続で過去最高益を更新しています。FY2025/12は売上高348億円(前年比+9.4%)・営業利益47億円を達成。営業利益率は4.9%(FY2021)から13.5%(FY2025)へと大幅に改善しました。FY2026/12は売上高365億円・営業利益49億円を予想し、5期連続の最高益が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
「カンロ飴」「健康のど飴」「金のミルク」等のロングセラー商品を展開。国内飴市場シェア19.4%で首位。売上構成比49%。
「ピュレグミ」「カンデミーナ」「マロッシュ」等が主力。国内グミ市場シェア15.9%で2位。売上構成比49%。130億円の新ライン投資で生産能力5割増を計画。
直営店「ヒトツブカンロ」での販売やプレミアムギフト商品等。売上構成比2%だが高付加価値商品として成長領域。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.7% | 4.1% | - |
| FY2022/3 | 11.1% | 6.0% | - |
| FY2023/3 | 18.2% | 9.5% | - |
| FY2024/3 | 20.8% | 11.2% | 13.5% |
| FY2025/3 | 19.2% | 10.1% | 13.5% |
営業利益率は4.9%から13.5%へと約3倍に改善しており、食品業界でもトップクラスの収益性を実現しています。ROEは17〜19%と高水準を維持し、資本効率の高い経営が特徴です。グミ事業の高い利益率と価格改定の浸透が収益性向上の主因です。
財務は安全?
カンロは無借金経営を継続しており、自己資本比率は55〜58%と極めて健全な財務体質を維持しています。総資産はFY2021の約212億円からFY2025には約336億円まで拡大し、内部留保の蓄積と設備投資の両立が順調に進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 26.2億円 | -10.0億円 | -7.7億円 | 16.2億円 |
| FY2022/3 | 23.7億円 | -11.2億円 | -11.1億円 | 12.6億円 |
| FY2023/3 | 39.4億円 | -18.4億円 | -5.8億円 | 21.0億円 |
| FY2024/3 | 44.0億円 | -21.7億円 | -10.1億円 | 22.3億円 |
| FY2025/3 | 50.5億円 | -52.5億円 | -5.3億円 | -1.9億円 |
営業キャッシュフローは5年連続で増加し、FY2025/12には51億円を達成しました。FY2025/12のフリーCFがマイナスとなったのは、グミ新製造ライン(約130億円投資計画)への積極的な設備投資によるもので、将来の生産能力拡大に向けた戦略的投資です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.9億円 | 4.1億円 | 31.9% |
| FY2022/3 | 20.0億円 | 6.5億円 | 32.7% |
| FY2023/3 | 34.3億円 | 9.7億円 | 28.3% |
| FY2024/3 | 43.1億円 | 10.6億円 | 24.4% |
| FY2025/3 | 47.5億円 | 13.7億円 | 28.8% |
税引前利益はFY2021/12の13億円からFY2025/12には47億円へと3.7倍に成長しました。実効税率は24〜33%で推移しており、FY2024/12は税効果会計の影響により24.4%と低水準でしたが、概ね安定的に推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 705人 | - |
従業員の平均年収は716万円で、食品業界の中では中堅上位の水準です。平均年齢39.3歳・平均勤続年数14年と安定した雇用環境が特徴です。従業員数は678名とコンパクトな組織ながら、1人当たり売上高は約5,100万円と高い生産性を実現しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三菱商事・榎本武平商店・三井住友銀行。
筆頭株主の三菱商事(29.55%)が販売総代理店として密接な事業関係を持ち、経営の安定性を支えています。榎本武平商店(6.26%)は創業家系の関連企業、カンロ共栄会(5.99%)は持株会であり、安定株主比率は52.5%と高水準です。個人投資家の保有比率も40.6%と高く、株主優待の人気を反映しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 飴事業 | 171億円 | 23億円 | 13.5% |
| グミ事業 | 170億円 | 23億円 | 13.5% |
| 素材菓子・その他 | 7億円 | 1億円 | 14.3% |
飴事業とグミ事業が売上の49%ずつを占める二本柱の構成です。かつては飴が主力でしたが、グミ市場の急拡大(市場規模は5年で約1.8倍)を捉え、グミの構成比が急速に上昇しました。営業利益率は両事業とも13%台と高水準で、「飴で稼ぎ、グミで伸ばす」バランスの良い事業ポートフォリオを構築しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。平均勤続年数14年と定着率が高く、糖に関する専門知識の蓄積が競争力の源泉となっています。FY2025/12の設備投資額は29.5億円で、グミ新製造ラインへの戦略投資が含まれています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 336億円 | — | 348億円 | +3.5% |
| FY2024 | 303億円 | — | 318億円 | +4.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カンロは「中期経営計画2030」で売上高500億円以上・営業利益率13%以上を掲げています。前中計は全指標で目標を大幅超過して達成しており、経営陣の計画策定・実行力の高さが評価できます。130億円のグミ新ライン投資による生産能力5割増が、売上500億円達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
カンロのTSRは5年間で470.8%と、TOPIXの182.5%を大幅にアウトパフォームしています。グミ市場の急拡大と利益率の大幅改善が株価上昇の主因です。特にFY2024〜FY2025にかけて株価が急騰し、スタンダード市場でもトップクラスのリターンを実現しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 95.8万円 | -4.2万円 | -4.2% |
| FY2022 | 103.8万円 | +3.8万円 | 3.8% |
| FY2023 | 145.6万円 | +45.6万円 | 45.6% |
| FY2024 | 274.6万円 | +174.6万円 | 174.6% |
| FY2025 | 470.8万円 | +370.8万円 | 370.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
カンロのPERは14.6倍と食品セクター平均(18.5倍)を下回り、成長力に対して割安な水準にあります。PBRは2.65倍と高いものの、ROE17.8%の高収益性を考慮すれば妥当な評価です。信用買い残は約11万株と信用倍率5.8倍で、やや買い超過の状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/12決算で売上高348億円・営業利益47億円と過去最高を更新。「中期経営計画2030」も同時に発表。
1株→3株の株式分割を実施。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすさが向上。
2026年12月期第1四半期で経常利益16%増益と好スタート。グミ事業の好調が継続。
最新ニュース
カンロ(株) まとめ
ひとめ診断
「飴とグミで日本一。糖の専門メーカーが挑む、甘さの先にある未来」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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