カンロ(株)2216
Kanro Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「カンロ飴」「健康のど飴」「金のミルク」は、日本人なら一度は口にしたことがあるロングセラー商品。近年爆発的に伸びている「ピュレグミ」「カンデミーナ」「マロッシュ」などのグミ商品も大人気です。直営店「ヒトツブカンロ」では、ここでしか買えないプレミアムキャンディも展開。「1万円のあめ」が9時間で完売するなど、ギフト市場でも存在感を発揮しています。
カンロは1912年創業の老舗キャンディメーカーで、飴で国内シェア1位(19.4%)、グミで2位(15.9%)を誇ります。2025年12月期は売上高348億円・営業利益47億円と過去最高を更新。「中期経営計画2030」では売上高500億円以上・営業利益率13%以上を目標に掲げ、国内グミ事業の拡大と海外展開を推進しています。三菱商事が筆頭株主(29.55%)として販売総代理店を務める安定した事業基盤を持ち、配当性向40%を基本方針としています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティビル37階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
「カンロ飴」「健康のど飴」「金のミルク」等のロングセラー商品を展開。国内飴市場シェア19.4%で首位。売上構成比49%。
「ピュレグミ」「カンデミーナ」「マロッシュ」等が主力。国内グミ市場シェア15.9%で2位。売上構成比49%。130億円の新ライン投資で生産能力5割増を計画。
直営店「ヒトツブカンロ」での販売やプレミアムギフト商品等。売上構成比2%だが高付加価値商品として成長領域。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/12期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2025/12期 | 30.9% | 20.1% | 13.5% |
| 2025/12期 | 30.9% | 20.1% | 13.5% |
営業利益率は4.9%から13.5%へと約3倍に改善しており、食品業界でもトップクラスの収益性を実現しています。ROEは17〜19%と高水準を維持し、資本効率の高い経営が特徴です。グミ事業の高い利益率と価格改定の浸透が収益性向上の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025/12期 | 348億円 | 46.9億円 | 33.8億円 | 80.2円 | — |
カンロの業績は、グミ市場の急拡大を追い風に4期連続で過去最高益を更新しています。2025/12期は売上高348億円(前年比+9.4%)・営業利益47億円を達成。営業利益率は4.9%(2021期)から13.5%(2025期)へと大幅に改善しました。2026/12期は売上高365億円・営業利益49億円を予想し、5期連続の最高益が見込まれています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 飴事業 | 171億円 | 23億円 | 13.5% |
| グミ事業 | 170億円 | 23億円 | 13.5% |
| 素材菓子・その他 | 7億円 | 1億円 | 14.3% |
飴事業とグミ事業が売上の49%ずつを占める二本柱の構成です。かつては飴が主力でしたが、グミ市場の急拡大(市場規模は5年で約1.8倍)を捉え、グミの構成比が急速に上昇しました。営業利益率は両事業とも13%台と高水準で、「飴で稼ぎ、グミで伸ばす」バランスの良い事業ポートフォリオを構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 336億円 | — | 348億円 | +3.5% |
| 2024期 | 303億円 | — | 318億円 | +4.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カンロは「中期経営計画2030」で売上高500億円以上・営業利益率13%以上を掲げています。前中計は全指標で目標を大幅超過して達成しており、経営陣の計画策定・実行力の高さが評価できます。130億円のグミ新ライン投資による生産能力5割増が、売上500億円達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/12期決算で売上高348億円・営業利益47億円と過去最高を更新。「中期経営計画2030」も同時に発表。
1株→3株の株式分割を実施。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすさが向上。
2026年12月期第1四半期で経常利益16%増益と好スタート。グミ事業の好調が継続。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/12期末時点
カンロは無借金経営を継続しており、自己資本比率は55〜58%と極めて健全な財務体質を維持しています。総資産は2021期の約212億円から2025期には約336億円まで拡大し、内部留保の蓄積と設備投資の両立が順調に進んでいます。 【2025/12期】総資産336億円、純資産190億円、自己資本比率55.5%、有利子負債10億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2024/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2025/12期 | 50.5億円 | ▲52.5億円 | ▲5.3億円 | ▲1.9億円 |
営業キャッシュフローは5年連続で増加し、2025/12期には51億円を達成しました。2025/12期のフリーCFがマイナスとなったのは、グミ新製造ライン(約130億円投資計画)への積極的な設備投資によるもので、将来の生産能力拡大に向けた戦略的投資です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。平均勤続年数14年と定着率が高く、糖に関する専門知識の蓄積が競争力の源泉となっています。2025/12期の設備投資額は29.5億円で、グミ新製造ラインへの戦略投資が含まれています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 705人 | - |
従業員の平均年収は716万円で、食品業界の中では中堅上位の水準です。平均年齢39.3歳・平均勤続年数14年と安定した雇用環境が特徴です。従業員数は678名とコンパクトな組織ながら、1人当たり売上高は約5,100万円と高い生産性を実現しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
カンロのTSRは5年間で470.8%と、TOPIXの182.5%を大幅にアウトパフォームしています。グミ市場の急拡大と利益率の大幅改善が株価上昇の主因です。特に2024期〜2025期にかけて株価が急騰し、スタンダード市場でもトップクラスのリターンを実現しました。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 5円 | 43.4% |
| 2018/12期 | 5.4円 | 22.9% |
| 2020/12期 | 5.3円 | 36.7% |
| 2021/12期 | 6.7円 | 32.1% |
| 2023/12期 | 19.3円 | 32.7% |
| 2024/12期 | 31円 | 40.0% |
| 必要株数 | 300株以上(約36万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期特典 | 3年以上保有でグレードアップ |
カンロは4期連続増配を継続しており、「中期経営計画2030」で配当性向40%を基本方針に掲げています。2025年6月に1株→3株の株式分割を実施し、分割後1株あたり33円(年間)の配当を予想。株主優待では自社製品のバラエティセットがもらえ、長期保有特典もあるため、個人投資家に人気の銘柄です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 95.8万円 | ▲4.2万円 | -4.2% |
| 2022期 | 103.8万円 | 3.8万円 | 3.8% |
| 2023期 | 145.6万円 | 45.6万円 | 45.6% |
| 2024期 | 274.6万円 | 174.6万円 | 174.6% |
| 2025期 | 470.8万円 | 370.8万円 | 370.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
カンロのPERは14.6倍と食品セクター平均(18.5倍)を下回り、成長力に対して割安な水準にあります。PBRは2.65倍と高いものの、ROE17.8%の高収益性を考慮すれば妥当な評価です。信用買い残は約11万株と信用倍率5.8倍で、やや買い超過の状態です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2025/12期 | 47.5億円 | 13.7億円 | 28.8% |
税引前利益は2021/12期の13億円から2025/12期には47億円へと3.7倍に成長しました。実効税率は24〜33%で推移しており、2024/12期は税効果会計の影響により24.4%と低水準でしたが、概ね安定的に推移しています。
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