2003スタンダード

日東富士製粉(株)

NITTO FUJI FLOUR MILLING CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE7.9%
BPS5420.3円
自己資本比率70.8%
FY2025/3 有報データ

三菱商事の製粉子会社。小麦粉からKFCまで、食のインフラを支える堅実企業

食のインフラを支え、豊かな食文化の発展に貢献する

この会社ってなに?

パンやうどん、ケーキの原料となる小麦粉を製造する会社です。スーパーで見かけるホットケーキミックスや、ケンタッキーフライドチキンの店舗運営にも関わっています。三菱商事グループの一員として、食品メーカーやベーカリー、外食チェーンに安定的に原材料を供給する「食のインフラ企業」です。

日東富士製粉は1914年創業の製粉準大手で、三菱商事が64.7%を保有する連結子会社です。小麦粉・プレミックス粉の製造販売を中核に、子会社「さわやか」を通じたケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ外食事業も展開。FY2025/3は売上高723億円・営業利益51億円と安定した収益を維持しています。PER 15.7倍・PBR 1.34倍、配当利回り3.87%と株主還元にも積極的で、実質無借金に近い健全な財務体質が特徴です。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都中央区新川1丁目28番23号
公式
www.nittofuji.co.jp

社長プロフィール

宮原 朋宏
代表取締役社長
堅実経営者
製粉事業を中核に、食品事業と外食事業を三位一体で展開し、お客様に安全で安心な食品を安定的にお届けしてまいります。三菱商事グループの一員として、食のバリューチェーンの強化に取り組みます。

この会社のストーリー

1914
日東製粉として創業

東京で日東製粉株式会社として設立。製粉業として日本の食卓を支える歩みを開始した。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。戦後の食料増産期に事業基盤を強化した。

2004
三菱商事の連結子会社に

三菱商事が筆頭株主となり連結子会社化。グローバルな原料調達力と販売ネットワークを獲得。

2010
日東富士製粉に社名変更

旧日東製粉と富士製粉の統合を経て現社名に。製粉業界の再編の中で競争力を強化。

2021
株主優待廃止・配当重視へ転換

株主優待制度を廃止し、配当による株主還元に注力する方針へ転換。以降、増配を継続。

2026
株式分割を発表

投資単位の引き下げを目的に株式分割を発表。個人投資家にも門戸を広げる新たなステージへ。

注目ポイント

配当利回り3.87%の高配当株

FY2025/3に1株280円へ大幅増配を実施。配当性向70%超と株主還元に積極的で、安定した業績に裏打ちされた高配当が魅力です。

三菱商事グループの安定経営

三菱商事が64.7%を保有する連結子会社。自己資本比率78%超の盤石な財務と安定した収益基盤を持つディフェンシブ銘柄です。

KFCフランチャイズの成長力

子会社「さわやか」がKFCのトップフランチャイジーとして外食事業を展開。製粉業の安定収益に加え、外食事業の成長力が加わります。

サービスの実績は?

280
1株当たり配当金
FY2025実績
+49.7% YoY
7.0%
営業利益率
FY2025実績
78.4%
自己資本比率
FY2025実績
848
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 280円
安全性
安定
自己資本比率 70.8%(自己資本比率78%超・有利子負債はほぼゼロに近く、財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
280
方針: 配当性向40%以上を目安とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/3925.7%
FY2018/37730.2%
FY2019/311030.0%
FY2020/311130.0%
FY2021/311630.0%
FY2023/317540.2%
FY2024/318740.2%
FY2025/328071.8%
7期連続増配
株主優待
なし

2021年3月末をもって株主優待制度は廃止されました。現在は配当による株主還元に注力しています。

配当はFY2025/3に1株280円と前年比50%増の大幅増配を実施しました。配当性向は71.8%と高水準で、株主還元への強い意志がうかがえます。株主優待は2021年に廃止されましたが、その分を配当に集中した還元方針へ転換しています。FY2026/3は1株300円(予想)とさらなる増配が見込まれています。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.9%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
7.0%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
70.8%
業界平均
45.4%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3593億円
FY2023/3695億円
FY2024/3726億円
FY2025/3723億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/352.4億円
FY2025/351.0億円

日東富士製粉の業績は、FY2023/3に原料価格転嫁の効果で売上高695億円と大きく伸長し、その後も700億円台で安定推移しています。営業利益は44〜53億円のレンジで堅調に推移しており、FY2025/3は前期比微減収ながらも営業利益51億円と高水準を維持しています。FY2026/3は売上高730億円・営業利益49億円を予想し、安定した収益基盤が続く見通しです。

事業ごとの売上・利益

製粉及び食品事業
590億円81.6%)
外食事業
106億円14.7%)
運送事業
27億円3.7%)
製粉及び食品事業590億円
利益: 40.9億円利益率: 6.9%

小麦粉・プレミックス粉の製造販売が主力。三菱商事経由で食品メーカー・ベーカリー・外食チェーンに供給。売上構成比約82%を占める中核セグメント。

外食事業106億円
利益: 3.1億円利益率: 2.9%

子会社「さわやか」を通じてケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ店舗を運営。KFCのトップフランチャイジーとして安定した外食収益を確保。

運送事業27億円
利益: 2.3億円利益率: 8.5%

グループ内外の物流サービスを提供。2025年10月に子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却し、事業再編を実施。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.4%6.8%-
FY2022/38.9%6.6%-
FY2023/39.0%6.5%-
FY2024/39.5%6.6%7.2%
FY2025/37.9%5.6%7.0%

営業利益率は7〜8%台で安定しており、食料品業界の中では高い収益性を誇ります。ROEは7〜9%、ROAは5〜7%と安定的な水準を維持しており、三菱商事グループとしての原材料調達力と効率的な生産体制が高い収益性の源泉です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
35.6億円
会社の純資産
494億円

自己資本比率は74〜78%と非常に高い水準で推移しており、FY2023/3までは実質無借金経営でした。FY2024/3以降に若干の有利子負債が発生していますが、純資産に対して極めて少額であり、盤石な財務基盤を誇ります。BPSは5,420円で、PBR 1.34倍は資産内容の良さを反映しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+50.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-21.9億円
投資CF
借入・返済など
-22.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+28.7億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/336.7億円-2.1億円-13.2億円34.6億円
FY2022/321.7億円-15.6億円-14.4億円6.1億円
FY2023/322.4億円-28.2億円-14.9億円-5.8億円
FY2024/365.0億円-29.8億円-16.9億円35.2億円
FY2025/350.5億円-21.9億円-22.8億円28.7億円

営業キャッシュフローは毎年安定的にプラスを維持しており、特にFY2024/3には65億円と大幅に改善しました。投資キャッシュフローは製粉設備の更新・拡充に充てられており、FY2025/3のフリーキャッシュフローは29億円とプラスに回復。堅調なキャッシュ創出力が株主還元の原資となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1小麦の国際価格および為替変動による原材料コスト上昇リスク
2政府の小麦売渡価格改定による収益影響リスク
3食品安全に関する品質事故・異物混入リスク
4少子高齢化に伴う国内食料需要の減少リスク
5大規模災害による製粉工場の操業停止リスク
6親会社・三菱商事の経営方針変更リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/350.3億円14.9億円29.7%
FY2022/348.9億円11.7億円24.0%
FY2023/357.3億円17.6億円30.8%
FY2024/358.2億円15.8億円27.1%
FY2025/355.6億円20.1億円36.1%

税引前利益は毎期49〜58億円と安定しています。実効税率は24〜36%と年度によって変動がありますが、これは繰延税金資産の計上や税制改正の影響によるものです。FY2026/3予想の実効税率14.3%は、税制上の特殊要因を反映した水準です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
660万円
従業員数
848
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期660万円848-

従業員の平均年収は660万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.3歳、平均勤続年数17.8年と定着率が高く、製粉という専門性の高い分野で長期的なキャリア形成が可能な職場環境です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主78.2%
浮動株21.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関6.7%
事業法人等70.4%
外国法人等1.8%
個人その他20.1%
証券会社1.1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日東富士製粉持株会氏・三菱商事。

三菱商事株式会社(5,905,600株)64.74%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(448,500株)4.92%
株式会社日本カストディ銀行(146,500株)1.61%
山崎製パン株式会社(123,800株)1.36%
日東富士製粉持株会(106,900株)1.17%
日清食品ホールディングス株式会社(103,600株)1.14%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(62,500株)0.69%
鈴与株式会社(51,500株)0.56%
株式会社中村屋(50,000株)0.55%
古庄政文(36,200株)0.4%

三菱商事が64.74%を保有する親子上場銘柄であり、株主構成は極めて安定的です。山崎製パン(1.36%)や日清食品ホールディングス(1.14%)など食品業界の主要企業が株主に名を連ねており、取引関係を反映した安定的な持ち合い構造が見られます。持株会(1.17%)も安定株主に含まれ、浮動株比率は23%と限定的です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,800万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
製粉及び食品事業590億円40.9億円6.9%
外食事業106億円3.1億円2.9%
運送事業27億円2.3億円8.5%

製粉及び食品事業が売上の約82%を占める中核セグメントで、営業利益率6.9%と安定した収益性を誇ります。外食事業はKFCフランチャイズを中心に売上106億円を計上し、運送事業は利益率8.5%と高収益ですが、子会社売却により今後は縮小予定です。製粉事業への集中と食品の高付加価値化が成長戦略の柱です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
4,400万円
連結子会社数
7
設備投資額
25.9億円
平均勤続年数(従業員)
17.8
臨時従業員数
2251

取締役・監査役9名中、女性が2名(22.0%)を占めており、食品業界の中では高い女性比率です。7社の連結子会社を持ち、平均勤続年数17.8年と長期雇用が特徴。三菱商事グループとしてのガバナンス体制が整備されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計最終年度の目標に惜しくも未達。売上高は目標の99%まで接近したものの、営業利益・ROEは目標を下回った。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2024中期経営計画「New Foundation for the Future」
FY2023〜FY2025
売上高: 目標 730億円 未達 (723億円 (FY2025))
99.1%
営業利益: 目標 55億円 未達 (51億円 (FY2025))
92.7%
ROE: 目標 8%以上 未達 (7.2% (FY2025))
90%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025730億円723億円-0.9%
FY2024700億円726億円+3.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

日東富士製粉は「New Foundation for the Future」のもと、FY2025に売上高730億円・営業利益55億円を目標に掲げていました。FY2025実績は売上高723億円(達成率99.1%)・営業利益51億円(達成率92.7%)と目標に近い水準まで到達しましたが、原材料価格の高騰と販売数量の伸び悩みにより惜しくも未達となりました。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

日東富士製粉のTSRは5年間で263.4%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025に株主還元の強化(増配・株式分割)を背景にTSRが急上昇しました。三菱商事グループの再編期待と配当の増額が株価上昇のドライバーとなっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+163.4%
100万円 →263.4万円
163.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021135.8万円+35.8万円35.8%
FY2022166.1万円+66.1万円66.1%
FY2023171.1万円+71.1万円71.1%
FY2024206.3万円+106.3万円106.3%
FY2025263.4万円+163.4万円163.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

日東富士製粉のPER 15.7倍は食料品セクター平均(18.5倍)を下回る割安水準にあります。PBRも1.34倍とセクター平均を下回っており、配当利回りは3.87%と業界平均の約1.8倍です。三菱商事の連結子会社として安定性が高く、高配当バリュー株として位置づけられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「安定
報道件数(30日)
32
前月比 +3.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
食料品 121社中 48位
報道のトーン
45%
好意的
48%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
株主還元・配当25%
グループ再編20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月株式分割発表

株式分割を発表。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすさが向上。

2025年10月子会社売却

子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却。運送事業の再編により製粉事業への集中を強化。

2025年5月増配発表

FY2025/3の配当を1株280円に大幅増配(前年187円)。配当性向71.8%と積極的な株主還元を実施。

日東富士製粉(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 280円
安全性
安定
自己資本比率 70.8%(自己資本比率78%超・有利子負債はほぼゼロに近く、財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「三菱商事傘下の製粉準大手。小麦粉からKFCまで、食のインフラを支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU