日東富士製粉(株)
NITTO FUJI FLOUR MILLING CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
三菱商事の製粉子会社。小麦粉からKFCまで、食のインフラを支える堅実企業
食のインフラを支え、豊かな食文化の発展に貢献する
この会社ってなに?
パンやうどん、ケーキの原料となる小麦粉を製造する会社です。スーパーで見かけるホットケーキミックスや、ケンタッキーフライドチキンの店舗運営にも関わっています。三菱商事グループの一員として、食品メーカーやベーカリー、外食チェーンに安定的に原材料を供給する「食のインフラ企業」です。
日東富士製粉は1914年創業の製粉準大手で、三菱商事が64.7%を保有する連結子会社です。小麦粉・プレミックス粉の製造販売を中核に、子会社「さわやか」を通じたケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ外食事業も展開。FY2025/3は売上高723億円・営業利益51億円と安定した収益を維持しています。PER 15.7倍・PBR 1.34倍、配当利回り3.87%と株主還元にも積極的で、実質無借金に近い健全な財務体質が特徴です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区新川1丁目28番23号
- 公式
- www.nittofuji.co.jp
社長プロフィール
製粉事業を中核に、食品事業と外食事業を三位一体で展開し、お客様に安全で安心な食品を安定的にお届けしてまいります。三菱商事グループの一員として、食のバリューチェーンの強化に取り組みます。
この会社のストーリー
東京で日東製粉株式会社として設立。製粉業として日本の食卓を支える歩みを開始した。
東京証券取引所に株式を上場。戦後の食料増産期に事業基盤を強化した。
三菱商事が筆頭株主となり連結子会社化。グローバルな原料調達力と販売ネットワークを獲得。
旧日東製粉と富士製粉の統合を経て現社名に。製粉業界の再編の中で競争力を強化。
株主優待制度を廃止し、配当による株主還元に注力する方針へ転換。以降、増配を継続。
投資単位の引き下げを目的に株式分割を発表。個人投資家にも門戸を広げる新たなステージへ。
注目ポイント
FY2025/3に1株280円へ大幅増配を実施。配当性向70%超と株主還元に積極的で、安定した業績に裏打ちされた高配当が魅力です。
三菱商事が64.7%を保有する連結子会社。自己資本比率78%超の盤石な財務と安定した収益基盤を持つディフェンシブ銘柄です。
子会社「さわやか」がKFCのトップフランチャイジーとして外食事業を展開。製粉業の安定収益に加え、外食事業の成長力が加わります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 9円 | 25.7% |
| FY2018/3 | 77円 | 30.2% |
| FY2019/3 | 110円 | 30.0% |
| FY2020/3 | 111円 | 30.0% |
| FY2021/3 | 116円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 175円 | 40.2% |
| FY2024/3 | 187円 | 40.2% |
| FY2025/3 | 280円 | 71.8% |
2021年3月末をもって株主優待制度は廃止されました。現在は配当による株主還元に注力しています。
配当はFY2025/3に1株280円と前年比50%増の大幅増配を実施しました。配当性向は71.8%と高水準で、株主還元への強い意志がうかがえます。株主優待は2021年に廃止されましたが、その分を配当に集中した還元方針へ転換しています。FY2026/3は1株300円(予想)とさらなる増配が見込まれています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日東富士製粉の業績は、FY2023/3に原料価格転嫁の効果で売上高695億円と大きく伸長し、その後も700億円台で安定推移しています。営業利益は44〜53億円のレンジで堅調に推移しており、FY2025/3は前期比微減収ながらも営業利益51億円と高水準を維持しています。FY2026/3は売上高730億円・営業利益49億円を予想し、安定した収益基盤が続く見通しです。
事業ごとの売上・利益
小麦粉・プレミックス粉の製造販売が主力。三菱商事経由で食品メーカー・ベーカリー・外食チェーンに供給。売上構成比約82%を占める中核セグメント。
子会社「さわやか」を通じてケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ店舗を運営。KFCのトップフランチャイジーとして安定した外食収益を確保。
グループ内外の物流サービスを提供。2025年10月に子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却し、事業再編を実施。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.4% | 6.8% | - |
| FY2022/3 | 8.9% | 6.6% | - |
| FY2023/3 | 9.0% | 6.5% | - |
| FY2024/3 | 9.5% | 6.6% | 7.2% |
| FY2025/3 | 7.9% | 5.6% | 7.0% |
営業利益率は7〜8%台で安定しており、食料品業界の中では高い収益性を誇ります。ROEは7〜9%、ROAは5〜7%と安定的な水準を維持しており、三菱商事グループとしての原材料調達力と効率的な生産体制が高い収益性の源泉です。
財務は安全?
自己資本比率は74〜78%と非常に高い水準で推移しており、FY2023/3までは実質無借金経営でした。FY2024/3以降に若干の有利子負債が発生していますが、純資産に対して極めて少額であり、盤石な財務基盤を誇ります。BPSは5,420円で、PBR 1.34倍は資産内容の良さを反映しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 36.7億円 | -2.1億円 | -13.2億円 | 34.6億円 |
| FY2022/3 | 21.7億円 | -15.6億円 | -14.4億円 | 6.1億円 |
| FY2023/3 | 22.4億円 | -28.2億円 | -14.9億円 | -5.8億円 |
| FY2024/3 | 65.0億円 | -29.8億円 | -16.9億円 | 35.2億円 |
| FY2025/3 | 50.5億円 | -21.9億円 | -22.8億円 | 28.7億円 |
営業キャッシュフローは毎年安定的にプラスを維持しており、特にFY2024/3には65億円と大幅に改善しました。投資キャッシュフローは製粉設備の更新・拡充に充てられており、FY2025/3のフリーキャッシュフローは29億円とプラスに回復。堅調なキャッシュ創出力が株主還元の原資となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 50.3億円 | 14.9億円 | 29.7% |
| FY2022/3 | 48.9億円 | 11.7億円 | 24.0% |
| FY2023/3 | 57.3億円 | 17.6億円 | 30.8% |
| FY2024/3 | 58.2億円 | 15.8億円 | 27.1% |
| FY2025/3 | 55.6億円 | 20.1億円 | 36.1% |
税引前利益は毎期49〜58億円と安定しています。実効税率は24〜36%と年度によって変動がありますが、これは繰延税金資産の計上や税制改正の影響によるものです。FY2026/3予想の実効税率14.3%は、税制上の特殊要因を反映した水準です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 660万円 | 848人 | - |
従業員の平均年収は660万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.3歳、平均勤続年数17.8年と定着率が高く、製粉という専門性の高い分野で長期的なキャリア形成が可能な職場環境です。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日東富士製粉持株会氏・三菱商事。
三菱商事が64.74%を保有する親子上場銘柄であり、株主構成は極めて安定的です。山崎製パン(1.36%)や日清食品ホールディングス(1.14%)など食品業界の主要企業が株主に名を連ねており、取引関係を反映した安定的な持ち合い構造が見られます。持株会(1.17%)も安定株主に含まれ、浮動株比率は23%と限定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉及び食品事業 | 590億円 | 40.9億円 | 6.9% |
| 外食事業 | 106億円 | 3.1億円 | 2.9% |
| 運送事業 | 27億円 | 2.3億円 | 8.5% |
製粉及び食品事業が売上の約82%を占める中核セグメントで、営業利益率6.9%と安定した収益性を誇ります。外食事業はKFCフランチャイズを中心に売上106億円を計上し、運送事業は利益率8.5%と高収益ですが、子会社売却により今後は縮小予定です。製粉事業への集中と食品の高付加価値化が成長戦略の柱です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が2名(22.0%)を占めており、食品業界の中では高い女性比率です。7社の連結子会社を持ち、平均勤続年数17.8年と長期雇用が特徴。三菱商事グループとしてのガバナンス体制が整備されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 730億円 | — | 723億円 | -0.9% |
| FY2024 | 700億円 | — | 726億円 | +3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日東富士製粉は「New Foundation for the Future」のもと、FY2025に売上高730億円・営業利益55億円を目標に掲げていました。FY2025実績は売上高723億円(達成率99.1%)・営業利益51億円(達成率92.7%)と目標に近い水準まで到達しましたが、原材料価格の高騰と販売数量の伸び悩みにより惜しくも未達となりました。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
日東富士製粉のTSRは5年間で263.4%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025に株主還元の強化(増配・株式分割)を背景にTSRが急上昇しました。三菱商事グループの再編期待と配当の増額が株価上昇のドライバーとなっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 135.8万円 | +35.8万円 | 35.8% |
| FY2022 | 166.1万円 | +66.1万円 | 66.1% |
| FY2023 | 171.1万円 | +71.1万円 | 71.1% |
| FY2024 | 206.3万円 | +106.3万円 | 106.3% |
| FY2025 | 263.4万円 | +163.4万円 | 163.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
日東富士製粉のPER 15.7倍は食料品セクター平均(18.5倍)を下回る割安水準にあります。PBRも1.34倍とセクター平均を下回っており、配当利回りは3.87%と業界平均の約1.8倍です。三菱商事の連結子会社として安定性が高く、高配当バリュー株として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株式分割を発表。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすさが向上。
子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却。運送事業の再編により製粉事業への集中を強化。
FY2025/3の配当を1株280円に大幅増配(前年187円)。配当性向71.8%と積極的な株主還元を実施。
最新ニュース
日東富士製粉(株) まとめ
ひとめ診断
「三菱商事傘下の製粉準大手。小麦粉からKFCまで、食のインフラを支えるスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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