日東富士製粉(株)2003
NITTO FUJI FLOUR MILLING CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
パンやうどん、ケーキの原料となる小麦粉を製造する会社です。スーパーで見かけるホットケーキミックスや、ケンタッキーフライドチキンの店舗運営にも関わっています。三菱商事グループの一員として、食品メーカーやベーカリー、外食チェーンに安定的に原材料を供給する「食のインフラ企業」です。
日東富士製粉は1914年創業の製粉準大手で、三菱商事が64.7%を保有する連結子会社です。小麦粉・プレミックス粉の製造販売を中核に、子会社「さわやか」を通じたケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ外食事業も展開。2025/03期は売上高723億円・営業利益51億円と安定した収益を維持しています。PER 15.7倍・PBR 1.34倍、配当利回り3.87%と株主還元にも積極的で、実質無借金に近い健全な財務体質が特徴です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区新川1丁目28番23号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
小麦粉・プレミックス粉の製造販売が主力。三菱商事経由で食品メーカー・ベーカリー・外食チェーンに供給。売上構成比約82%を占める中核セグメント。
子会社「さわやか」を通じてケンタッキーフライドチキン等のフランチャイズ店舗を運営。KFCのトップフランチャイジーとして安定した外食収益を確保。
グループ内外の物流サービスを提供。2025年10月に子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却し、事業再編を実施。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.9% | 6.8% | - |
| 2022/03期 | 9.1% | 6.9% | - |
| 2023/03期 | 9.1% | 6.8% | - |
| 2024/03期 | 8.9% | 6.8% | 7.2% |
| 2025/03期 | 7.2% | 5.6% | 7.0% |
| 3Q 2026/03期 | -(累計) | -(累計) | 5.5% |
営業利益率は7〜8%台で安定しており、食料品業界の中では高い収益性を誇ります。ROEは7〜9%、ROAは5〜7%と安定的な水準を維持しており、三菱商事グループとしての原材料調達力と効率的な生産体制が高い収益性の源泉です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 565億円 | — | 35.4億円 | 386.2円 | — |
| 2022/03期 | 593億円 | 44.0億円 | 37.1億円 | 407.5円 | +4.9% |
| 2023/03期 | 695億円 | 53.0億円 | 39.6億円 | 435.3円 | +17.2% |
| 2024/03期 | 726億円 | 52.4億円 | 42.4億円 | 465.5円 | +4.4% |
| 2025/03期 | 723億円 | 51.0億円 | 35.5億円 | 390.0円 | -0.4% |
日東富士製粉の業績は、2023/03期に原料価格転嫁の効果で売上高695億円と大きく伸長し、その後も700億円台で安定推移しています。営業利益は44〜53億円のレンジで堅調に推移しており、2025/03期は前期比微減収ながらも営業利益51億円と高水準を維持しています。2026/03期は売上高730億円・営業利益49億円を予想し、安定した収益基盤が続く見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上550億円(通期予想比75%)、営業利益30億円(同62%)、純利益0百万円(同0%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉及び食品事業 | 590億円 | 40.9億円 | 6.9% |
| 外食事業 | 106億円 | 3.1億円 | 2.9% |
| 運送事業 | 27億円 | 2.3億円 | 8.5% |
製粉及び食品事業が売上の約82%を占める中核セグメントで、営業利益率6.9%と安定した収益性を誇ります。外食事業はKFCフランチャイズを中心に売上106億円を計上し、運送事業は利益率8.5%と高収益ですが、子会社売却により今後は縮小予定です。製粉事業への集中と食品の高付加価値化が成長戦略の柱です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 730億円 | — | 723億円 | -0.9% |
| 2024期 | 700億円 | — | 726億円 | +3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日東富士製粉は「New Foundation for the Future」のもと、2025期に売上高730億円・営業利益55億円を目標に掲げていました。2025期実績は売上高723億円(達成率99.1%)・営業利益51億円(達成率92.7%)と目標に近い水準まで到達しましたが、原材料価格の高騰と販売数量の伸び悩みにより惜しくも未達となりました。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式分割を発表。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすさが向上。
子会社・日東富士運輸を丸全昭和運輸に売却。運送事業の再編により製粉事業への集中を強化。
2025/03期の配当を1株280円に大幅増配(前年187円)。配当性向71.8%と積極的な株主還元を実施。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は74〜78%と非常に高い水準で推移しており、2023/03期までは実質無借金経営でした。2024/03期以降に若干の有利子負債が発生していますが、純資産に対して極めて少額であり、盤石な財務基盤を誇ります。BPSは5,420円で、PBR 1.34倍は資産内容の良さを反映しています。 【3Q 2026/03期】総資産620億円、純資産489億円、自己資本比率71.1%、有利子負債4.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 36.7億円 | ▲2.1億円 | ▲13.2億円 | 34.6億円 |
| 2022/03期 | 21.7億円 | ▲15.6億円 | ▲14.4億円 | 6.1億円 |
| 2023/03期 | 22.4億円 | ▲28.2億円 | ▲14.9億円 | ▲5.8億円 |
| 2024/03期 | 65.0億円 | ▲29.8億円 | ▲16.9億円 | 35.2億円 |
| 2025/03期 | 50.5億円 | ▲21.9億円 | ▲22.8億円 | 28.7億円 |
営業キャッシュフローは毎年安定的にプラスを維持しており、特に2024/03期には65億円と大幅に改善しました。投資キャッシュフローは製粉設備の更新・拡充に充てられており、2025/03期のフリーキャッシュフローは29億円とプラスに回復。堅調なキャッシュ創出力が株主還元の原資となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が2名(22.0%)を占めており、食品業界の中では高い女性比率です。7社の連結子会社を持ち、平均勤続年数17.8年と長期雇用が特徴。三菱商事グループとしてのガバナンス体制が整備されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 660万円 | 848人 | - |
従業員の平均年収は660万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.3歳、平均勤続年数17.8年と定着率が高く、製粉という専門性の高い分野で長期的なキャリア形成が可能な職場環境です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日東富士製粉のTSRは5年間で263.4%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特に2025期に株主還元の強化(増配・株式分割)を背景にTSRが急上昇しました。三菱商事グループの再編期待と配当の増額が株価上昇のドライバーとなっています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 9円 | 25.7% |
| 2018/03期 | 154円 | 30.2% |
| 2019/03期 | 220円 | 30.0% |
| 2020/03期 | 222円 | 30.0% |
| 2021/03期 | 116円 | 30.0% |
| 2023/03期 | 175円 | 40.2% |
| 2024/03期 | 187円 | 40.2% |
| 2025/03期 | 280円 | 71.8% |
2021年3月末をもって株主優待制度は廃止されました。現在は配当による株主還元に注力しています。
配当は2025/03期に1株280円と前年比50%増の大幅増配を実施しました。配当性向は71.8%と高水準で、株主還元への強い意志がうかがえます。株主優待は2021年に廃止されましたが、その分を配当に集中した還元方針へ転換しています。2026/03期は1株300円(予想)とさらなる増配が見込まれています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 135.8万円 | 35.8万円 | 35.8% |
| 2022期 | 166.1万円 | 66.1万円 | 66.1% |
| 2023期 | 171.1万円 | 71.1万円 | 71.1% |
| 2024期 | 206.3万円 | 106.3万円 | 106.3% |
| 2025期 | 263.4万円 | 163.4万円 | 163.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
日東富士製粉のPER 15.7倍は食料品セクター平均(18.5倍)を下回る割安水準にあります。PBRも1.34倍とセクター平均を下回っており、配当利回りは3.87%と業界平均の約1.8倍です。三菱商事の連結子会社として安定性が高く、高配当バリュー株として位置づけられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 50.3億円 | 14.9億円 | 29.7% |
| 2022/03期 | 48.9億円 | 11.7億円 | 24.0% |
| 2023/03期 | 57.3億円 | 17.6億円 | 30.8% |
| 2024/03期 | 58.2億円 | 15.8億円 | 27.1% |
| 2025/03期 | 55.6億円 | 20.1億円 | 36.1% |
税引前利益は毎期49〜58億円と安定しています。実効税率は24〜36%と年度によって変動がありますが、これは繰延税金資産の計上や税制改正の影響によるものです。2026/03期予想の実効税率14.3%は、税制上の特殊要因を反映した水準です。
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日東富士製粉(株) まとめ
「三菱商事傘下の製粉準大手。小麦粉からKFCまで、食のインフラを支えるスタンダード企業」
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