日清オイリオグループ
The Nisshin OilliO Group,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
食卓に笑顔を100年、植物のチカラで未来を拓く食用油のリーディングカンパニー
植物のチカラ®と未来を拓く力で、“生きる”を支え続ける。
この会社ってなに?
あなたがご家庭で天ぷらや炒め物をする時、黄色いラベルの『日清サラダ油』を使ったことはありませんか?実はこの会社が100年以上も前に日本で初めて製造・販売したものです。スーパーの棚でよく見かける「コレステロール0」が特徴の『日清ヘルシーリセッタ』や、オリーブオイルの『BOSCO』ブランドも日清オイリオの製品です。さらに、あなたが普段利用するレストランの揚げ物や、コンビニのお弁当、ポテトチップスなどの加工食品にも、同社の業務用油脂が縁の下の力持ちとして広く使われています。私たちの食生活を文字通り"油"で支えている、とても身近な企業なのです。
国内食用油市場でトップシェアを誇る食品メーカー。FY2025(2025年3月期)は売上高5,308.8億円、営業利益192.78億円を記録。長らく続いた原料価格高騰に対し、複数回にわたる価格改定を実施したことで採算が大幅に改善し、前期(FY2024)には過去最高の営業利益208.40億円を達成しました。今後は競合J-オイルミルズとの生産協業による効率化や、高付加価値製品の拡販を通じて、さらなる収益基盤の強化を目指しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区新川1丁目23番1号
- 公式
- www.nisshin-oillio.com
社長プロフィール

私たちは『植物のチカラ®︎』を最大限に引き出し、生命をはぐくむ栄養を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献します。創業以来培ってきた技術と革新への情熱を胸に、食の未来を創造し、世界中の人々のすこやかな生活を支え続けます。
この会社のストーリー
日清豆粕製造(株)として創業。大豆から油を搾り、残った粕を肥料として販売する事業からスタートしました。
精製技術を駆使し、日本で初めてサラダ油の製造・販売を開始。日本の食文化に大きな影響を与えました。
摂津製油との業務提携を開始し、油脂化学の知見を活かして化成品事業へ進出。事業の多角化を図りました。
日清製油、リノール油脂、ニッコー製油の3社が経営統合。食用油業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しました。
売上高4,000億円、営業利益170億円を目標に掲げ、「積極投資」「成長性」「持続性」「効率性」を重視した成長戦略を開始しました。
業界2位のJ-オイルミルズと共同出資会社を設立。西日本地区の搾油機能を統合し、生産効率の向上と安定供給体制の強化を図りました。
4年間で900億円という大幅な投資計画を発表。成長事業への投資を加速させ、さらなる企業価値向上を目指します。
注目ポイント
1924年に日本初のサラダ油を発売して以来、常に業界をリード。食卓に欠かせない存在として、絶大な信頼とブランドを築いています。
安定的な配当に加え、自社製品がもらえる株主優待も魅力的です。投資家への還元意識が高く、長期保有しやすい銘柄と言えます。
新中期経営計画では4年間で900億円という大規模な投資を計画。健康、美、環境分野など成長領域への投資を加速させ、未来の成長を目指します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 31.4% |
| FY2017/3 | 10円 | 21.9% |
| FY2019/3 | 80円 | 30.2% |
| FY2020/3 | 80円 | 32.7% |
| FY2021/3 | 80円 | 28.7% |
| FY2022/3 | 90円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 120円 | 34.9% |
| FY2024/3 | 170円 | 36.4% |
| FY2025/3 | 180円 | 45.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約50万円) |
| 金額相当 | 約1,500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向35%以上を目安とした安定的かつ継続的な増配を実施しています。近年の業績拡大に伴い配当金も順調に引き上げられており、株主還元に対する意欲は非常に高いです。持続的な成長と株主価値の向上を両立させる配当方針を掲げており、投資家にとって魅力的な還元水準を提供しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は原材料価格の高騰を背景とした製品価格改定により拡大傾向にあり、FY2023/3には売上高5,566億円を記録しました。直近では原材料市況の変動や市場競争の影響を受けつつも、営業利益は安定して200億円前後を維持しており、強固な収益基盤を確立しています。FY2026/3の純利益については、事業所跡地の売却に伴う特別利益の計上により、大幅な増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.9% | 3.2% | - |
| FY2022/3 | 3.5% | 2.5% | - |
| FY2023/3 | 5.4% | 3.0% | - |
| FY2024/3 | 9.9% | 3.9% | 4.1% |
| FY2025/3 | 6.8% | 3.3% | 3.6% |
当社の収益性は、高付加価値製品の販売促進や生産効率の向上により、営業利益率が3%から4%台で安定的に推移しています。自己資本利益率(ROE)も直近で7.9%に達するなど、効率的な経営体制を維持しています。原材料価格の変動を適切に価格転嫁することで、市場環境の変化に左右されにくい安定した収益性を確保している点が強みです。
財務は安全?
財務健全性については、有利子負債がFY2024/3から計上されましたが、それに見合う資産規模の拡大も進んでおり、自己資本比率は48.2%と極めて健全な水準を維持しています。純資産は過去5年間で約1,981億円まで着実に積み上がっており、盤石な財務体質が構築されています。無借金経営からの脱却後も強固な資本構成を維持しており、今後の成長投資に向けた十分な余力があります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 63.4億円 | -146億円 | -58.1億円 | -82.9億円 |
| FY2022/3 | -266億円 | -93.3億円 | 345億円 | -360億円 |
| FY2023/3 | 4.0億円 | -61.4億円 | 63.4億円 | -57.5億円 |
| FY2024/3 | 367億円 | -161億円 | -146億円 | 206億円 |
| FY2025/3 | 212億円 | -95.9億円 | -139億円 | 116億円 |
営業キャッシュフローは変動があるものの、FY2024/3には367億円を創出するなど、基幹事業である油脂製品の堅調な収益獲得能力を示しています。投資キャッシュフローは、将来の成長を見据えた設備投資や機能統合のための支出が継続的に発生しています。営業キャッシュフローの範囲内で投資と株主還元を行う循環が形成されており、キャッシュ・ポジションは安定的です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 138億円 | 45.9億円 | 33.2% |
| FY2022/3 | 126億円 | 40.5億円 | 32.0% |
| FY2023/3 | 162億円 | 50.9億円 | 31.3% |
| FY2024/3 | 200億円 | 48.9億円 | 24.4% |
| FY2025/3 | 181億円 | 52.4億円 | 29.0% |
法人税等の支払いは税引前利益に連動して推移しており、概ね30%前後の税負担率となっています。FY2024/3に実効税率が低下したのは、一時的な税務上の調整や繰延税金資産の影響によるものです。今後の予想値については、純利益の急増を伴うため一時的な計算上の歪みが生じています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 861万円 | 3,254人 | - |
従業員平均年収は861万円と、食料品業界の中でも高水準を維持しています。長年の技術蓄積と市場シェアを背景にした安定した収益基盤が、社員への高い還元に繋がっていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は丸紅。
丸紅株式会社が筆頭株主として15.96%を保有し、次いで信託銀行等の機関投資家が上位を占める安定的な株主構成です。キッコーマンも出資しており、強固な事業基盤を背景に大口株主の影響力が一定程度維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
食用油の国内最大手として、油脂事業を軸に加工油脂やファインケミカルなど多角的に展開しています。国際的な大豆・菜種相場の変動や、為替の影響を直接受けることが主要な事業リスクとして挙げられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.0%に達しており、多様な視点を取り入れた経営体制を推進しています。監査報酬として8,100万円を充てるなど、ガバナンスと監視機能の強化に注力しており、透明性の高い経営を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 115億円 | — | 117億円 | +1.5% |
| FY2023 | 130億円 | — | 162億円 | +24.5% |
| FY2024 | 160億円 | — | 208億円 | +30.3% |
| FY2025 | 210億円 | — | 193億円 | -8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中期経営計画「Value Up+」(FY2021~24)では、最終年度の売上高4,000億円、営業利益170億円の目標に対し、FY2023時点で前倒し達成、最終的には売上5,135億円、営業利益208億円と大幅に超過しました。これは原料高騰下での的確な価格改定が奏功した結果です。業績予想も過去3期連続で期初予想を大幅に上回って着地しており、経営陣の計画遂行能力は高く評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間の実績を見ると、日清オイリオグループのTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態でした。これは、原料価格の変動に業績が左右されやすく、株価が長期にわたり低迷していたことが主な要因です。しかし、近年の価格改定による収益性改善と株価上昇により、TOPIXとの差は縮小傾向にあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 91.6万円 | -8.4万円 | -8.4% |
| FY2022 | 82.7万円 | -17.3万円 | -17.3% |
| FY2023 | 97.0万円 | -3.0万円 | -3.0% |
| FY2024 | 153.7万円 | +53.7万円 | 53.7% |
| FY2025 | 149.6万円 | +49.6万円 | 49.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.53倍と売り残が買い残を上回っており、株価下落を見込む空売りが多い状況です。これは将来の買い戻し圧力(踏み上げ)につながる可能性も示唆します。業界平均と比較すると、PER・PBRは著しく割安な水準にあり、一方で配当利回りは平均を大きく上回っています。株価の割安感と高い株主還元が両立している点が特徴です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
統合報告書2025を公開し、中長期的な価値創造戦略をステークホルダーへ提示。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比24.3%減の123億円となったことを発表。
3月31日を基準日として1株を3株に分割する方針を公表し、投資魅力の向上を図る。
最新ニュース
日清オイリオグループ まとめ
ひとめ診断
「『一家に一本』のサラダ油で国内首位、原料高を価格転嫁で乗りこなし高収益化を目指すディフェンシブ銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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