ファーマフーズ
Pharma Foods International Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
科学の力で「食」と「健康」の未来を拓く、京大発バイオベンチャー
独自の機能性素材を通じて、世界中の人々のQOL(生活の質)向上に貢献し、健康長寿社会を実現することを目指します。
この会社ってなに?
テレビCMやインターネット広告で「ニューモ♪」というフレーズを耳にしたことはありませんか?あの育毛剤を開発・販売しているのがファーマフーズです。もしあなたが髪の悩みについて考えたことがあるなら、同社の製品を目にしている可能性が高いでしょう。また、それだけではありません。あなたが普段コンビニやスーパーで手にする「GABA配合」のチョコレートやサプリメント、その機能性素材を開発しているのも同社かもしれません。私たちの健康で快適な生活を、身近な製品の裏側から支えている会社です。
ファーマフーズは、主力商品である育毛剤「ニューモ」の通信販売事業で急成長を遂げた企業です。2025年7月期は売上高652.6億円、営業利益23.67億円を記録しましたが、広告宣伝費の増大が利益を圧迫する局面もありました。直近の2026年7月期第2四半期は赤字となったものの、通期では営業利益20億円を見込むなど、顧客獲得効率の改善が進んでいます。今後は伊藤忠商事との提携強化などを通じ、海外展開や創薬事業など新たな収益源の確立が課題となっています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 7月
- 本社
- 京都府京都市西京区御陵大原1-49
- 公式
- www.pharmafoods.co.jp
社長プロフィール

私たちは「医」と「食」の融合を目指す理念のもと、京都大学での研究成果を基に設立されました。独自の技術で開発した機能性素材を世界に提供し、人々の健康で豊かな生活に貢献することが私たちの使命です。これからも研究開発を基盤とし、革新的な価値を創造し続けることで、100年続く企業を目指してまいります。
この会社のストーリー
京都大学における研究成果を基に、代表取締役となる金武祚氏らが株式会社ファーマフーズを設立。「医」と「食」の融合を掲げ、事業を開始した。
創業から約9年で東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たす。研究開発型企業として、社会的な信用と資金調達力を獲得し、成長を加速させた。
独自開発の機能性素材「ファーマギャバ®」が、米国食品医薬品局(FDA)からGRAS(一般に安全と認められる食品)認証を取得。グローバル展開への大きな一歩となった。
独自成分HGP®を配合した育毛剤「ニューモ」がテレビCMなどを通じて大ヒット。通信販売事業が急成長し、会社の業績を牽引する主力事業となる。
業績の拡大を背景に、東京証券取引所市場第一部へ市場変更(現在はプライム市場)。企業としてのステージをさらに引き上げた。
広告費の先行投資により一時的に業績が落ち込むも、オンキヨーとの提携やアンテグラルの事業買収など、将来の成長に向けた積極的なM&Aや業務提携を推進した。
総合商社の伊藤忠商事と資本業務提携を締結。国内外での販売網強化や新たな事業開発に向け、強固なパートナーシップを構築した。
「中期経営計画2026」を推進し、既存事業の収益性改善と新規事業の創出に取り組む。AI創薬など最先端分野へも挑戦し、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
独自開発成分HGP®を配合した育毛剤「ニューモ」シリーズが大ヒットし、会社の急成長を牽引しています。高い商品開発力とマーケティング力が強みです。
京都大学の研究から生まれたバイオベンチャーで、「ファーマギャバ®」など世界に通用する機能性素材を開発。科学的根拠に基づいた製品づくりが信頼の源泉です。
伊藤忠商事やロート製薬といった大手企業との提携やM&Aを積極的に行い、事業領域を拡大中。創薬や海外展開など、未来への成長ポテンシャルが期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 8.5円 | 35.7% |
| FY2021/3 | 25円 | 18.9% |
| FY2022/3 | 20円 | - |
| FY2023/3 | 22円 | 20.6% |
| FY2024/3 | 25円 | 22.2% |
| FY2025/3 | 25円 | 194.9% |
| 必要株数 | 100株以上(約6万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 7月 |
配当方針として、業績の成長に合わせて安定的な還元を目指す姿勢を示しています。配当性向を意識しつつも、成長投資を優先する段階では配当額を維持・調整する柔軟な対応が特徴です。現在は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、現在の配当利回りは3.5%を超える水準で推移しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
主力の通販事業において、ニューモ育毛剤などの販売動向が業績を大きく左右する構造です。FY2022/3には販促投資先行により一時的な赤字転落を経験しましたが、以降は機能性素材事業の寄与もあり収益の回復が続いています。FY2026/3に向けては成長投資を継続しつつ、売上高680億円規模の安定成長を目指す見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 0.7% | 0.6% | -1.3% |
| FY2017/3 | 2.8% | 1.7% | 1.9% |
| FY2018/3 | 8.0% | 4.9% | 3.7% |
| FY2019/3 | 11.6% | 5.7% | 5.5% |
| FY2020/3 | 14.1% | 6.8% | 4.8% |
| FY2021/3 | 45.4% | 18.3% | 12.1% |
| FY2022/3 | -5.3% | -1.2% | 1.8% |
| FY2023/3 | 32.0% | 8.5% | 5.3% |
| FY2024/3 | 27.7% | 8.8% | 8.2% |
| FY2025/3 | 3.2% | 1.1% | 3.6% |
過去には売上高営業利益率が12%を超える高収益を誇りましたが、積極的な広告宣伝費の投下により近年は変動が激しい傾向にあります。特にFY2022/3の営業利益率1.8%への低下は、大規模な顧客獲得投資の影響を反映しています。現在は利益率改善に向け、効率的なマーケティングへの転換を進めている段階です。
財務は安全?
総資産規模は300億円台前半で推移しており、純資産の積み上げに伴い自己資本比率はFY2022/3の22.7%からFY2025/3には35.4%へと着実に改善しています。実質的な有利子負債はなく、財務基盤の健全性は一定水準を維持しています。内部留保の蓄積が進むことで、将来的な事業投資への耐性も高まっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -3,500万円 | -4,600万円 | 6.8億円 | -8,100万円 |
| FY2017/3 | 2.3億円 | -3.8億円 | 9.0億円 | -1.5億円 |
| FY2018/3 | 4.2億円 | -1.7億円 | -1.8億円 | 2.4億円 |
| FY2019/3 | 9,000万円 | -3.0億円 | 15.9億円 | -2.1億円 |
| FY2020/3 | -5.5億円 | -8.6億円 | 3.8億円 | -14.1億円 |
| FY2021/3 | 59.4億円 | -4.4億円 | 10.3億円 | 55.0億円 |
| FY2022/3 | -60.6億円 | -25.4億円 | 76.8億円 | -86.0億円 |
| FY2023/3 | 61.3億円 | -10.1億円 | 23.4億円 | 51.1億円 |
| FY2024/3 | 54.9億円 | -13.9億円 | -48.4億円 | 41.0億円 |
| FY2025/3 | -10.9億円 | -9.5億円 | -44.7億円 | -20.4億円 |
営業キャッシュフローは、積極的な広告投資のタイミングにより大きく振れる傾向があります。FY2022/3やFY2025/3のマイナスは、将来の収益確保に向けた集中的な顧客獲得コストの増大が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは、資金調達から配当や自己株取得による還元フェーズへ移行しつつあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 2,400万円 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 1.4億円 | 4,200万円 | 29.4% |
| FY2018/3 | 3.6億円 | 4,600万円 | 12.8% |
| FY2019/3 | 6.4億円 | 1.4億円 | 21.5% |
| FY2020/3 | 7.9億円 | 9,800万円 | 12.4% |
| FY2021/3 | 57.7億円 | 19.3億円 | 33.4% |
| FY2022/3 | 12.6億円 | 16.4億円 | 129.6% |
| FY2023/3 | 35.4億円 | 4.6億円 | 13.0% |
| FY2024/3 | 52.5億円 | 20.4億円 | 38.9% |
| FY2025/3 | 25.5億円 | 21.9億円 | 85.6% |
実効税率は年度によって大幅に変動しており、これは税引前利益の変動幅に対し、固定的な税務調整項目や繰延税金資産の影響が大きいためです。特に利益が圧縮された年度においては、税負担率が見かけ上高くなる傾向があります。業績が安定する過程で、実効税率は標準的な税率水準に収束していく見込みです。
会社の公式開示情報
バイオテクノロジーを駆使した機能性素材開発と通信販売事業、さらに創薬事業の3本柱で構成されています。主力商品「ニューモ」の販売動向が全社業績に直結する収益構造であり、成長投資と広告宣伝費の管理が経営上の主要なリスクおよび機会要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 15億円 | 20億円 | — | +33.3% |
| FY2025 | 20億円 | — | 24億円 | +18.4% |
| FY2024 | 33億円 | — | 51億円 | +53.2% |
| FY2023 | 12億円 | — | 36億円 | +203.1% |
| FY2022 | 58億円 | — | 11億円 | -81.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2026年7月期の通期業績予想を期中に修正しました。売上高は微減の670億円とした一方、営業利益は15億円から20億円へ33.3%の大幅な上方修正を行っています。これは主力の「ニューモ」事業において、広告宣伝費の効率化が進んだことが主因です。過去にはFY2022に期初予想を大幅に下回るなど不安定さも見られましたが、ここ数年は保守的な予想から上振れ着地する傾向にあります。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均よりやや割安、PBRはやや割高な水準です。配当利回りが3.56%と業界平均を大きく上回っており、株価の下支え要因となり得ます。信用取引では買い残が売り残を上回る状況が続いており、将来の株価上昇を期待する投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。次の決算発表は6月上旬に予定されており、業績進捗が注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
伊藤忠商事との資本業務提携を締結し、販路拡大に向けた連携を発表しました。
AI創薬に係る共同研究で重要なマイルストーンを達成し、創薬事業の進捗をアピールしました。
主力「ニューモ」の堅調を受け、2026年7月期の営業利益予想を15億円から20億円へ上方修正しました。
最新ニュース
ファーマフーズ まとめ
ひとめ診断
「京大発バイオベンチャーが育毛剤『ニューモ』でD2Cの雄となり、次なる成長の柱を模索中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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