創業ストーリー
愛知県で天然素材の抽出事業を開始。食品メーカー向けにエキス・フレーバーの供給を始める
佐藤食品工業株式会社を設立。小牧市に本社工場を構え、天然エキスの製造・販売を本格化
JASDAQ市場に株式を公開。粉末酒製造免許第1号を取得し、国内唯一の粉末酒メーカーとしての地位を確立
2028/03期期に売上高72億円を掲げる中期経営計画を発表。株主優待の拡充で個人投資家との関係も強化
生産設備の刷新と新製品開発で、天然エキス・粉末化技術の可能性をさらに広げ、売上高72億円の達成を目指す

SATO FOODS INDUSTRIES CO.,LTD.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
コンビニスイーツのバニラエキス、居酒屋の粉末レモンサワー、パン屋のフレーバー。あなたの身近な「おいしさ」の裏側には、佐藤食品工業の天然エキスや粉末化技術が使われているかもしれません。
佐藤食品工業は、天然素材エキス・フレーバー・粉末酒の専業メーカーです。1950年に創業し、愛知県小牧市に本社と3工場を構えます。独自の粉末化技術に定評があり、粉末酒の製造販売は国内で唯一。食品メーカーや製菓・製パン業界向けにBtoBで天然エキスを供給しています。2025/03期期は売上高63.6億円(前期比+4.2%)、営業利益6.7億円と堅実な業績。自己資本比率91.2%・無借金経営の盤石な財務基盤が特徴です。2025年5月に発表した中期経営計画「vision 2028」では2028/03期期に売上高72億円を目標に掲げ、新製品開発と設備投資による成長を推進しています。横浜冷凍・ブルドックソースとの資本関係、光通信の大量保有など、株主構成にも注目が集まります。
粉末酒製造免許第1号を保有し、日本で唯一粉末酒を製造・販売。製菓用ラム酒パウダーなど、他社にはない独自製品を展開しています
10期以上無借金経営を継続し、自己資本比率91%。BPS 5,190円に対し株価3,235円(PBR 0.62倍)と、資産面での割安感が際立つキャッシュリッチ企業です
配当は9期連続で増額。2025年には株主優待を拡充し、タリーズデジタルギフトが年2回に。配当+優待利回りは約1.93%です
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
天然素材から抽出したエキス・フレーバーを食品メーカー・製菓・製パン業界向けにBtoBで供給。バニラエキス、各種フルーツエキス等
国内唯一の粉末酒メーカー。粉末酒製造免許第1号を保有。製菓用パウダー(ラム酒パウダー等)をECサイトcottaで一般消費者にも販売
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 1.3% | 1.1% | 13.0% |
| 2017/03期 | 5.5% | 4.9% | 17.6% |
| 2018/03期 | 6.1% | 5.3% | 17.5% |
| 2019/03期 | 4.5% | 4.0% | 15.2% |
| 2020/03期 | 10.4% | 9.6% | 14.2% |
| 2021/03期 | 1.6% | 1.5% | 11.5% |
| 2022/03期 | 3.9% | 3.6% | 13.9% |
| 2023/03期 | 2.0% | 1.9% | 10.5% |
| 2024/03期 | 3.9% | 3.5% | 10.9% |
| 2025/03期 | 3.1% | 2.8% | 10.6% |
営業利益率は10〜17%と食品業界では際立って高い水準。天然エキスの粉末化という高付加価値・ニッチ分野に特化していることが高マージンの源泉です。一方、ROEは1〜6%と低めですが、これは自己資本比率91%という極めて厚い資本構成が分母を膨らませているため。ROE改善には自社株買いや成長投資による資本効率向上が課題です。2020/03期期のROE10.4%は有価証券売却益などの特別利益による一時的なものです。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 60.8億円 | 7.0億円 | 2.9億円 | 46.7円 | -11.7% |
| 2022/03期 | 56.4億円 | 7.8億円 | 7.3億円 | 116.2円 | -7.2% |
| 2023/03期 | 58.8億円 | 6.2億円 | 3.8億円 | 92.5円 | +4.2% |
| 2024/03期 | 61.0億円 | 6.6億円 | 7.7億円 | 191.0円 | +3.7% |
| 2025/03期 | 63.6億円 | 6.7億円 | 6.0億円 | 155.4円 | +4.2% |
売上高は2018/03期期の66.4億円をピークにコロナ禍で一時落ち込みましたが、2023/03期期を底に回復基調。2025/03期期は63.6億円(+4.2%)と2期連続増収を達成しました。営業利益率は10〜17%と安定的に高い水準を維持しており、天然エキスのニッチトップという収益構造の強さを示しています。2020/03期期の純利益18.6億円は投資有価証券売却益等の特別利益が要因。2026/03期期は売上64億円(+0.6%)、営業利益5.9億円(-12.9%)の予想ですが、2026年2月に経常利益を12%上方修正しています。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
食料品の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 天然エキス・フレーバー | 約55億円 | 約6億円 | 約11% |
| 粉末酒・その他 | 約8.6億円 | 約0.7億円 | 約8% |
単一セグメント(天然エキス・粉末酒製造販売)で報告されており、上記は事業内容に基づく概算です。役員報酬は取締役5名で6,570万円(1人当たり約1,314万円)と非常に控えめ。取締役・監査役11名中女性は0名(女性比率0%)。設備投資は3.0億円。非連結の単体企業です。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 60億円 | — | 61億円 | +1.7% |
| 2025/03期 | 62億円 | — | 64億円 | +2.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 7億円 | — | 8億円 | +21.5% |
| 2025/03期 | 7億円 | — | 8億円 | +19.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年5月に発表した中期経営計画「vision 2028」は3年間で2028/03期期に売上高72億円を目指す計画です。生産設備の刷新と新製品開発が柱。過去2期の業績予想は期中に上方修正される傾向があり、会社の業績ガイダンスは保守的と評価できます。2026/03期期も2月に経常利益を12%上方修正しており、この傾向は継続しています。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
愛知県で天然素材の抽出事業を開始。食品メーカー向けにエキス・フレーバーの供給を始める
佐藤食品工業株式会社を設立。小牧市に本社工場を構え、天然エキスの製造・販売を本格化
JASDAQ市場に株式を公開。粉末酒製造免許第1号を取得し、国内唯一の粉末酒メーカーとしての地位を確立
2028/03期期に売上高72億円を掲げる中期経営計画を発表。株主優待の拡充で個人投資家との関係も強化
生産設備の刷新と新製品開発で、天然エキス・粉末化技術の可能性をさらに広げ、売上高72億円の達成を目指す
2026/03期期の業績予想を上方修正。経常利益を12%増額修正し、配当も2円増額して42円に
2026/03期期Q2決算。上期経常は一転36%増益で上振れ着地。今期配当を2円増額修正
中期経営計画「vision 2028」を発表。2028/03期期に売上高72億円を目標。設備刷新と新製品開発を推進
株主優待を拡充。300株以上保有で9月にもタリーズデジタルギフト4,000円分を追加。年2回の優待に
2024/03期期本決算。売上高61億円(+3.7%)、営業利益6.6億円と増収増益を達成
佐藤食品工業は70年以上にわたり、天然素材の「おいしさ」を粉末化する技術を磨き続けてきました。粉末酒の製造は日本で私たちだけ。これからも独自の技術で食の可能性を広げていきます。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
10期にわたり完全無借金を継続。自己資本比率は87〜92%と極めて高水準で、食品業界でもトップクラスの財務健全性です。BPS(1株当たり純資産)は5,190円で、株価3,235円に対しPBR0.62倍と大幅に純資産を下回る水準。2023/03期期にBPSが急増しているのは株式併合(4株→1株)の影響です。総資産212億円のうち大部分が純資産であり、投資有価証券や現預金が潤沢な「キャッシュリッチ」企業です。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.9億円 | 5.0億円 | 9,700万円 | 1.9億円 |
| 2017/03期 | 7.6億円 | 2.0億円 | 1.9億円 | 5.6億円 |
| 2018/03期 | 13.2億円 | 1.2億円 | 1.3億円 | 12.0億円 |
| 2019/03期 | 9.8億円 | 1.1億円 | 2.6億円 | 8.6億円 |
| 2020/03期 | 14.7億円 | 3.8億円 | 1.9億円 | 10.9億円 |
| 2021/03期 | 12.9億円 | 1.8億円 | 2.0億円 | 11.1億円 |
| 2022/03期 | 8.4億円 | 2.2億円 | 1.9億円 | 6.2億円 |
| 2023/03期 | 5.5億円 | 3.3億円 | 4.0億円 | 2.3億円 |
| 2024/03期 | 11.7億円 | 1.4億円 | 4.5億円 | 13.1億円 |
| 2025/03期 | 9.2億円 | 4.6億円 | 6.0億円 | 4.6億円 |
営業CFは年間5〜15億円を安定的に創出。FCF(フリーキャッシュフロー)も10期連続プラスを維持しており、キャッシュ創出力の高さが際立ちます。2024/03期期の投資CF+1.4億円は投資有価証券の売却によるもの。2025/03期期は設備投資の増加で投資CFが-4.6億円に膨らみ、財務CFも-6.0億円(配当金支払い・自社株買い)と株主還元を積極化しています。無借金のため借入金返済の負担はゼロです。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 606万円 | 168人 | - |
平均年収606万円は食品業界の中ではやや高めの水準。従業員168名、平均年齢38.5歳、平均勤続年数16.9年と定着率が高い職場環境です。愛知県小牧市に本社と3工場を構え、地域密着型の雇用を維持。少人数で高い営業利益率(10%超)を実現しており、1人当たり生産性の高さがうかがえます。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は158%で、TOPIX213.4%をアンダーパフォーム。低流動性の小型株であるため市場全体の上昇に乗り切れていません。ただし直近1年は株価が52週安値から+47%回復しており、PBR0.62倍の割安感が見直される動きが出始めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 103.8% |
| 2017/03期 | 30円 | 23.1% |
| 2018/03期 | 30円 | 19.6% |
| 2019/03期 | 30円 | 25.8% |
| 2020/03期 | 30円 | 10.1% |
| 2021/03期 | 30円 | 64.2% |
| 2022/03期 | 35円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 35円 | 37.9% |
| 2024/03期 | 40円 | 20.9% |
| 2025/03期 | 42円 | 27.0% |
| 2026/03期(予想) | 42円 | 32.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約32万円) |
| 金額相当 | 約2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
2016/03期期の30円から2025/03期期の42円まで、実質9期連続増配を達成。配当性向は20〜30%と控えめで、無借金経営のキャッシュリッチ企業としてはさらなる増配余地があります。配当利回りは1.30%で業界平均をやや下回りますが、株主優待(タリーズデジタルギフト+自社製品)を含めた総合利回りは約1.93%。2025年5月に優待を拡充し、300株以上保有で年2回(3月・9月)の優待を受けられるようになりました。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.0万円 | 0.0万円 | 0.0% |
| 2022期 | 105.0万円 | 5.0万円 | 5.0% |
| 2023期 | 100.0万円 | 0.0万円 | 0.0% |
| 2024期 | 155.0万円 | 55.0万円 | 55.0% |
| 2025期 | 158.0万円 | 58.0万円 | 58.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
PER25.1倍は食品業界平均(約15倍)を上回りますが、これは2026/03期期の減益予想が反映されているためです。一方、PBR0.62倍は業界平均(約1.2倍)を大幅に下回る割安水準で、豊富な純資産が株価に十分反映されていません。時価総額261億円の小型株で出来高が極めて少なく(1日数百株程度)、流動性リスクに注意が必要です。52週高値3,750円、52週安値2,200円で、直近は高値圏で推移しています。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 8.3億円 | 6.5億円 | 78.4% |
| 2017/03期 | 11.5億円 | 3.4億円 | 29.6% |
| 2018/03期 | 12.5億円 | 2.9億円 | 23.6% |
| 2019/03期 | 11.2億円 | 4.0億円 | 35.3% |
| 2020/03期 | 10.8億円 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 7.9億円 | 5.0億円 | 63.1% |
| 2022/03期 | 8.8億円 | 1.5億円 | 17.1% |
| 2023/03期 | 7.6億円 | 3.8億円 | 49.7% |
| 2024/03期 | 7.9億円 | 1,600万円 | 2.0% |
| 2025/03期 | 8.1億円 | 2.2億円 | 26.7% |
実効税率は年度によりばらつきがあります。2016/03期期の78.4%は評価損等の損金不算入項目の影響、2020/03期期の0.0%は投資有価証券売却に伴う繰延税金資産の取崩し効果によるものです。2021/03期期の63.1%、2023/03期期の49.7%も一時的な税効果会計の影響。2025/03期期は26.7%と概ね正常水準に戻っています。
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最終更新: 2026/05/24 / データ提供: OSHIKABU