2894スタンダード

石井食品

Ishii Food Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年4月8日

ROE7.9%
BPS231.4円
自己資本比率45.3%
FY2025/3 有報データ

「無添加調理」で日本の食卓に安心を届ける、創業80年の挑戦者

食を通じて、人と地域をつなぐ

この会社ってなに?

お弁当に入っている「イシイのおべんとクン ミートボール」を食べたことがある人は多いはず。スーパーのお惣菜コーナーで見かける「イシイのハンバーグ」や「チキンハンバーグ」もこの会社の商品です。最近はオンラインストアで無添加にこだわった商品を展開し、地域の旬の食材を使った限定ハンバーグ「地域と旬」シリーズも人気。あなたの食卓や子どものお弁当箱の中に、石井食品はとても身近に存在しています。

FY2025/3期は売上高108.7億円(前期比+3.6%)と5期連続増収を達成し、営業利益2.7億円を確保しました。しかし前期の好調(営業利益4.1億円)と比べると減益基調にあり、FY2026/3期は営業利益1.5億円への減益を予想しています。PER 37.8倍・PBR 1.47倍とバリュエーションはやや高めですが、代表の石井智康氏が推進する「無添加調理」路線と地域食材の活用による高付加価値戦略で、食肉加工品業界にユニークなポジションを築いています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
千葉県船橋市本町2-7-17
公式
www.ishiifood.co.jp

社長プロフィール

石井 智康
石井 智康
代表取締役社長 執行役員
改革派オーナー社長
私たちは「厳選素材を、だしで味わう。」を掲げ、製造過程において食品添加物を使わない無添加調理にこだわり続けています。創業80年を迎える中で、地域の旬の食材を生産者と共に商品化する「地域と旬」シリーズや、D2Cブランド「WE VEGETABLE」の立ち上げなど、伝統に甘えることなく変革に挑み続けています。食を通じて人と地域をつなぎ、次の80年も愛される企業であり続けたいと考えています。

この会社のストーリー

1945
千葉県船橋市で創業

石井食品株式会社として千葉県船橋市にて佃煮製造を開始。戦後の食糧難の時代に、地域の食を支える企業として歩みを始めました。

1970
業界初の調理済みハンバーグ発売

業界に先駆けて調理済み「チキンハンバーグ」を発売。家庭の食卓を豊かにする惣菜メーカーとしての地位を確立しました。

1974
「イシイのおべんとクン ミートボール」誕生

お弁当の定番として国民的ヒット商品となるミートボールを発売。多くの子どもたちのお弁当に入る定番おかずとなりました。

2014
石井智康氏が代表取締役に就任

創業家出身の石井智康氏が代表取締役に就任。「無添加調理」路線を経営の根幹に据え、大胆な改革に着手しました。

2021
業績悪化からのV字回復開始

FY2021/3期に7.9億円の最終赤字を計上するも、ブランド戦略の転換と原価管理の徹底でV字回復の道筋をつけました。

2024
D2Cブランド・資本業務提携で新境地

初のD2Cブランド「WE VEGETABLE」を立ち上げ、ovgo社との資本業務提携でプラントベース食品にも進出。伝統企業の殻を破る挑戦を続けています。

注目ポイント

「無添加調理」という揺るぎない信念

製造過程で食品添加物を一切使用しない「無添加調理」を貫き、消費者の食の安全志向に応えるユニークなポジションを確立しています。

創業家社長が率いる攻めの変革

石井智康社長がD2Cブランド立ち上げやovgo社との提携など、80年の伝統に甘えない変革を推進。シングルファーザーとして子育てと経営を両立する姿も注目されています。

株主優待による実質利回りの魅力

配当利回り1.18%に加え、1,000株保有で年間5,000円相当の自社商品クーポンが付き、実質的な総合利回りは約2.6%。無添加商品を実際に味わえる株主優待が人気です。

サービスの実績は?

108.7億円
売上高(FY2025/3)
5期連続増収・過去最高
前期比+3.6%
無添加調理
製造方針
製造過程で食品添加物不使用
創業以来のこだわり
1945年創業
創業80年の老舗
千葉県船橋市発祥
食肉加工品の専門メーカー
3Q累計44.5%増益
FY2026/3期 経常利益
通期計画を超過する好進捗
上方修正済み
1,000株以上
株主優待
自社オンラインストア5,000円クーポン等
年1回(3月末)

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 4円
安全性
普通
自己資本比率 45.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
4
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/33-
FY2017/33-
FY2018/3327.1%
FY2019/33545.5%
FY2020/33-
FY2021/33-
FY2022/33309.3%
FY2023/3316.4%
FY2024/3414.3%
FY2025/3423.2%
9期連続増配
株主優待
あり

1,000株以上保有で自社オンラインストア5,000円クーポン、または自社常温商品詰め合わせセット、または復興支援寄付のいずれかを選択可能(年1回・3月末基準)

長らく年間3円の安定配当を続けてきましたが、FY2024/3期に1円増配の4円に引き上げました。配当利回りは1.18%と低めですが、配当性向はFY2025/3期で23.2%と余力があります。株主優待は1,000株以上の保有が条件で、自社オンラインストアの5,000円クーポンが選択可能。投資金額約34万円に対し5,000円相当の優待で、実質的な総合利回りは約2.6%と魅力的です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.9%
業界平均
6.2%
営業利益率下回る
この会社
2.5%
業界平均
5.4%
自己資本比率下回る
この会社
45.3%
業界平均
54.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/388.3億円
FY2023/395.5億円
FY2024/3105億円
FY2025/3109億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/34.1億円
FY2025/32.7億円

売上高は5期連続増収を達成し、FY2025/3期は108.7億円と過去最高を更新。食肉加工品の値上げ浸透と新商品投入が牽引しています。一方、FY2024/3期に4.1億円だった営業利益はFY2025/3期に2.7億円へ減少し、FY2026/3期予想は1.5億円と利益面では投資先行の局面が続きます。FY2021/3期に7.9億円の最終赤字を計上した時期からはV字回復を遂げており、収益基盤の安定化が進んでいます。

事業ごとの売上・利益

食肉加工品事業
約85億円78.0%)
その他食品事業
約24億円22.0%)
食肉加工品事業約85億円
利益: 約2億円利益率: 約2.4%

ミートボール・ハンバーグ等の主力製品。スーパー・量販店向けが中心で、無添加調理を差別化要素に展開

その他食品事業約24億円
利益: 約1億円利益率: 約4.2%

おせち料理、煮豆、佃煮等の伝統食品。年末商戦での売上比率が高い季節性のある事業

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-30.2%-12.4%-
FY2022/30.6%0.3%-
FY2023/311.4%4.6%-
FY2024/315.0%5.8%3.9%
FY2025/37.9%3.8%2.5%

FY2021/3期のROE -30.2%という谷底からFY2024/3期にはROE 15.0%・営業利益率3.9%まで劇的に改善しました。しかしFY2025/3期は営業利益率2.5%に低下しており、中期経営計画で掲げる営業利益率5%目標に向けてはまだ道半ばです。自己資本比率は50.3%と健全で、収益の安定性を担保する財務基盤はしっかりしています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率45.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
38.0億円
会社の純資産
38.5億円

自己資本比率はFY2025/3期に50.3%と過去最高水準に改善し、健全な財務体質を維持しています。FY2024/3期に総資産が80億円まで膨らみましたが、FY2025/3期には76.6億円に圧縮。一方でBPSは5期連続で改善し231.4円に到達しており、1株あたりの資産価値は着実に向上しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+1.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-6.7億円
投資CF
借入・返済など
-9,800万円
財務CF
手元に残ったお金
-5.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/38,900万円-1.2億円1.3億円-3,100万円
FY2022/31.6億円-2.8億円-4.3億円-1.2億円
FY2023/33.4億円-5.5億円1.3億円-2.0億円
FY2024/312.5億円-6.1億円-1.2億円6.4億円
FY2025/31.2億円-6.7億円-9,800万円-5.5億円

FY2024/3期には営業CF12.5億円と大幅に改善しFCFも6.4億円の黒字を達成しましたが、FY2025/3期は営業CF1.2億円に減少し再びFCFはマイナスに。投資CF(-6.7億円)が営業CFを大きく上回っているのは、工場設備の更新投資(設備投資6.7億円)が先行しているためです。中長期では無添加調理の生産能力強化が収益拡大に寄与することが期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格の高騰リスク:主要原材料の鶏肉・豚肉・牛肉は国際相場の影響を受けやすく、飼料価格や為替変動により仕入れコストが上昇し利益を圧迫する可能性がある。
2原材料の供給体制リスク:主要原材料・包材を外部企業から調達しており、天候不順や感染症(鳥インフルエンザ等)による供給途絶が事業に影響する可能性がある。
3食の安全・品質管理リスク:食品衛生法違反やアレルゲン表示ミス等が発生した場合、大規模リコールやブランド毀損につながり、売上の大幅減少を招くリスクがある。
4小売業界の再編・競争激化リスク:主要販売チャネルであるスーパー・量販店の業界再編が進行しており、取引先の統合によるバイイングパワー強化で販売条件が悪化する可能性がある。
5人材確保・人件費上昇リスク:製造現場の人手不足が深刻化する中、最低賃金引上げや人材確保のための待遇改善コストが増加し、利益率を圧迫する可能性がある。
6システムリスク:受注・出荷・請求等の業務全般にわたるコンピューターシステムの障害やサイバー攻撃により、事業活動が停止するリスクがある。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-1.6億円0円-
FY2022/31.0億円8,500万円84.2%
FY2023/32.6億円0円0.0%
FY2024/34.6億円0円0.0%
FY2025/33.1億円2,200万円7.1%

FY2022/3期は実効税率84.2%と異常に高い水準でしたが、これはFY2021/3期の大幅赤字に伴う繰延税金資産の取り崩し影響によるもの。FY2023/3期以降は繰越欠損金の活用により実効税率が0〜7%と低水準が続いています。今後、繰越欠損金が消化されれば実効税率は正常化(約30%)する見込みです。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主39.1%
浮動株60.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関6.4%
事業法人等23%
外国法人等0.3%
個人その他69.6%
証券会社0.7%

EDINET分類ではCEO石井智康氏(5.5%)・石井逹雄氏(2.3%)・石井健太郎氏(1.8%)が個人その他=浮動株扱いだが、創業家一族として安定株主に再分類。ケイアンドアイ(12.8%)+石井家個人(9.7%)+金融機関+取引先で安定株主約39%。

株主構成は創業家の石井家が中心となっています。筆頭株主の㈲ケイアンドアイ(12.8%)は石井家の資産管理会社であり、代表取締役の石井智康氏(5.5%)、石井逹雄氏(2.3%)、石井健太郎氏(1.8%)と合わせて石井家関連で約22.4%を保有。千葉銀行(5.0%)や損害保険ジャパン(2.1%)など地元金融機関も安定株主として名を連ね、取引先の榎本武平商店や十文字チキンカンパニーも上位に入る創業家+取引先による安定的な株主構成です。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
食肉加工品事業約85億円約2億円約2.4%
その他食品事業約24億円約1億円約4.2%

石井食品は食肉加工品を主力とする食品メーカーです。ミートボール・ハンバーグ等のチルド惣菜がスーパー向けの柱であり、加えておせち料理・煮豆等の伝統食品が年末商戦で稼ぐ季節型のビジネスモデルを持っています。「無添加調理」(製造過程で食品添加物不使用)を最大の差別化要素とし、消費者の食の安全志向の高まりを追い風に成長を続けています。2024年にはovgo社との資本業務提携でプラントベース食品にも進出し、D2Cブランド「WE VEGETABLE」の展開も開始しました。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSRは108.7%とわずかにプラスですが、同期間のTOPIX(182.5%)を大きく下回るアンダーパフォームが続いています。FY2021/3期の大幅赤字からの回復途上にあり、業績のV字回復が株価にまだ十分に織り込まれていない状況です。今後の増益基調の定着と中期経営計画の達成がTSR改善の鍵を握ります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+8.7%
100万円 →108.7万円
8.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY202290.3万円-9.7万円-9.7%
FY202384.2万円-15.8万円-15.8%
FY2024101.5万円+1.5万円1.5%
FY2025108.7万円+8.7万円8.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
FY2026/3期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
FY2027/3期 第1四半期決算発表2026年8月頃(予定)

PER 37.8倍は食料品セクター平均19.1倍を大幅に上回っており、現在の利益水準に対してはやや割高な印象です。ただしFY2026/3期は投資先行で利益が圧縮されている面があり、3Q累計の好調な進捗を踏まえると実態はより割安とも考えられます。PBR 1.47倍は純資産に対して妥当な水準。小型株(時価総額63億円)のため流動性は低く、出来高は薄い点には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
67
前月比 +5.2%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, 東洋経済オンライン, PR TIMES, Yahoo!ファイナンスほか
業界内ランキング
上位 45%
食料品業 120社中 54位
報道のトーン
35%
好意的
45%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績30%
新商品・ブランド25%
無添加・食の安全20%
地域連携・ESG15%
株主還元10%

最近の出来事

2026年4月新商品発売

無添加調理専門店「イシイのオンラインストア」でシリーズ第2弾てりやき味ミートボールを新発売。D2C展開を強化。

2026年2月3Q好決算

FY2026/3期第3四半期累計の経常利益が前年同期比44.5%増の3.7億円に拡大し、通期計画を既に超過する好進捗。

2025年11月通期上方修正

FY2026/3期の通期経常利益予想を40%上方修正。食肉加工品の堅調な販売とコスト管理が奏功。

2025年11月資本業務提携

植物性菓子のovgo社と資本業務提携を締結。プラントベース食品分野での協業を開始し、新市場への展開を図る。

2025年5月本決算発表

FY2025/3期の連結決算を発表。売上高108.7億円と増収も、営業利益は前期比35.3%減の2.7億円と減益着地。

最新ニュース

ポジティブ
石井食品、てりやき味ミートボールをオンラインストアで新発売
04/02 · 日刊工業新聞
ポジティブ
石井食、4-12月期(3Q累計)経常は45%増益・通期計画を超過
02/06 · 株探
ポジティブ
石井食品、今期経常を40%上方修正
11/20 · 株探
ポジティブ
石井食品、有機食品新興のovgo社に出資・資本業務提携を締結
11/21 · 日本経済新聞
ネガティブ
石井食品、FY2025/3期は増収減益・営業利益率2.5%にとどまる
05/15 · ログミーFinance

石井食品 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 4円
安全性
普通
自己資本比率 45.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「イシイのおべんとクン ミートボールの石井食品。無添加調理にこだわり、創業80年の老舗が攻めの変革に挑む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU