日清食品ホールディングス
NISSIN FOODS HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月30日
チキンラーメンから始まった食の革命。100カ国以上に届く「カップヌードル」で世界の食卓を変え続ける
EARTH FOOD CREATOR — 食の革新を通じて、地球環境と人類の健康に貢献する
この会社ってなに?
あなたがコンビニや自宅で「カップヌードル」「どん兵衛」「チキンラーメン」を食べるたびに、この会社の売上に直接貢献しています。「日清焼そばU.F.O.」や「出前一丁」はアジア各国でもおなじみ。湖池屋のポテトチップスやセリア・ロイルのアイスクリームもグループの商品です。即席麺という日本発の食文化を世界100カ国以上に届ける、まさに「食のグローバルカンパニー」です。
FY2025/3期は売上収益7,766億円(前期比+6.0%)、既存事業コア営業利益835億円(同+4%)といずれも過去最高を更新。しかしFY2026/3期に入ると原材料高騰の影響が顕在化し、3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比11.7%減の534億円、最終利益は10.4%減の390億円と苦戦。安藤宏基社長CEOは「かつてないほどの危機感」を表明し、コスト構造改革と海外成長の加速を打ち出しています。PER 16.7倍・PBR 1.91倍・配当利回り2.3%と、食品セクターの中では標準的な水準です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区新宿6-28-1
- 公式
- www.nissin.com
社長プロフィール
私たちは創業者・安藤百福が掲げた『食足世平(食が足りてこそ世の中は平和になる)』の理念を受け継ぎ、即席麺を世界に届けてきました。しかし、今まさにかつてないほどの環境変化に直面しています。原材料高、国内市場の成熟化、消費者ニーズの多様化。こうした課題に対し、私はグループ全体のコスト構造改革と海外成長の加速で立ち向かいます。危機感を持ちながらも、イノベーションの精神で新たな価値を創造し続けることが日清の使命です。
この会社のストーリー
創業者・安藤百福が世界初の即席麺「チキンラーメン」を発明。自宅裏庭の小さな研究小屋から食の革命が始まりました。
世界初のカップ麺「カップヌードル」を発売。「お湯があればどこでも食べられる」という画期的なコンセプトで世界の食文化を変えました。
日清食品株式会社が持株会社体制に移行し、日清食品ホールディングスとして東証一部に上場。グループ経営体制を強化しました。
湖池屋の株式を追加取得し連結子会社化。即席麺一本足からの脱却を図り、スナック菓子分野での事業多角化を進めました。
1:3の株式分割を実施し投資しやすい環境を整備。FY2024/3期は売上収益7,329億円と当時の過去最高を記録しました。
FY2025/3期は売上・利益とも過去最高を更新する一方、CEOが「かつてないほどの危機感」を表明。原材料高と市場成熟化への構造改革を宣言しました。
注目ポイント
「カップヌードル」は世界で最も知られた即席麺ブランドの一つ。各国の食文化に合わせたローカライズ戦略で、アジア・米州・欧州の100カ国以上に展開しています。
安藤家の財団法人・資産管理会社が約12%を保有し、三菱商事・伊藤忠など取引先も安定保有。安定株主比率59.7%で経営の自由度を確保しつつ、累進配当で株主還元も充実。
チキンラーメン・カップヌードルの発明に始まる「食のイノベーション」が企業文化の根幹。完全栄養食や宇宙食開発など、常識を覆す挑戦を続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 31.1円 | 32.6% |
| FY2017/3 | 33円 | 38.4% |
| FY2018/3 | 34.9円 | 32.2% |
| FY2019/3 | 38.4円 | 59.1% |
| FY2020/3 | 38.4円 | 39.1% |
| FY2021/3 | 41.9円 | 30.6% |
| FY2022/3 | 44.8円 | 37.9% |
| FY2023/3 | 47.6円 | 31.8% |
| FY2025/3 | 70円 | 38.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約31万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当(100株) |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 900株以上を3年以上継続保有でワンランク上の優待品 |
4期連続の増配を達成し、FY2025/3期の年間配当は70円(分割後ベース)。配当性向は38.0%と目標の40%に接近しています。FY2026/3期も同額の70円(予想)を維持し、累進配当方針のもと減配しない姿勢を明確にしています。株主優待も継続しており、100株で自社グループ製品がもらえるため、個人投資家に人気があります。なお、2024年1月に1:3の株式分割を実施しており、配当額は分割後ベースで表記しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上収益7,766億円(前期比+6.0%)と過去最高を更新しましたが、営業利益は743億円(同+1.4%)と増益幅が縮小。原材料・包装資材コストの上昇が利益を圧迫しています。FY2026/3期は売上収益8,100億円(同+4.3%)の見通しですが、営業利益・純利益の会社予想は未開示。3Q累計では営業利益が前年同期比11.7%減と苦戦しており、通期での収益回復が課題です。なお、2024年1月に1:3の株式分割を実施しており、EPSは分割後ベースで表記しています。
事業ごとの売上・利益
カップヌードル・どん兵衛・チキンラーメン等の即席麺事業。国内カップ麺シェア50%超
一平ちゃん・チャルメラ等の即席麺。日清食品HDの子会社
チルド食品・冷凍食品・湖池屋(ポテトチップス)・セリア・ロイル(アイス)
米州・中国・アジア・欧州の4地域。カップヌードルブランドを中心にグローバル展開
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.5% | 6.2% | - |
| FY2022/3 | 8.9% | 5.2% | - |
| FY2023/3 | 10.7% | 6.3% | - |
| FY2024/3 | 11.7% | 6.7% | 10.0% |
| FY2025/3 | 11.4% | 6.5% | 9.6% |
ROEはFY2025/3期に10.7%と5期連続で改善し、資本効率の向上が進んでいます。売上高営業利益率はFY2024/3期の10.0%からFY2025/3期は9.6%にやや低下しましたが、これは原材料・包装資材コストの上昇が主因であり、既存事業コア営業利益率は10.7%と堅調です。食料品セクターの中ではトップクラスの収益性を維持しています。
財務は安全?
自己資本比率は56.0%(FY2025/3期)と依然として高水準を維持しており、食品メーカーとしては健全な財務体質です。総資産は8,485億円と着実に拡大しており、セリア・ロイル子会社化やPremier Foods追加取得などのM&Aが資産増に寄与しています。有利子負債はFY2024/3期の203億円からFY2025/3期に1,084億円へ急増しており、M&A資金調達や設備投資の影響が見られます。BPSは2024年1月の1:3株式分割によりFY2024/3期から分割後ベース(1,621.9円)で表記されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 941億円 | -619億円 | -263億円 | 322億円 |
| FY2025/3 | 571億円 | -767億円 | -5.9億円 | -197億円 |
営業CFはFY2024/3期に941億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/3期は571億円に減少。投資CFは767億円のマイナスと積極的な成長投資を実施しており、セリア・ロイル子会社化やPremier Foods株式追加取得が影響しています。この結果、FCF(フリーキャッシュフロー)は-197億円と5年ぶりの赤字に転じましたが、これは一時的なM&A投資によるもので、本業のキャッシュ創出力は健全です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 562億円 | 154億円 | 27.4% |
| FY2022/3 | 492億円 | 138億円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 580億円 | 132億円 | 22.8% |
| FY2024/3 | 769億円 | 227億円 | 29.6% |
| FY2025/3 | 768億円 | 218億円 | 28.4% |
実効税率は27〜28%程度で推移しており、法定実効税率(約30%)を下回る水準です。海外事業の拡大に伴い、税率の低い海外拠点での利益計上が増加していることが要因です。IFRS基準のため、日本基準とは税金費用の計上方法が異なります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 881万円 | 17,512人 | - |
FY2025/3に平均年収が前年比+109万円の大幅増で881万円に到達しました。持株会社のため単体従業員数は930名ですが、連結では約17,500名超の大規模グループです。平均年齢は39.6歳と若く、平均勤続年数は9.3年。臨時従業員も6,658名と多く、事業拡大に伴い採用を積極化しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家(安藤家)関連の財団法人・資産管理会社が約12%、三菱商事・伊藤忠など事業法人が約11%を保有し、安定的な株主構成を維持しています。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が11.9%で機関投資家の受け皿となっています。第2位の公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団(8.06%)と第5位の安藤インターナショナル(4.02%)は創業家・安藤家関連の法人で、合計約12%を安定保有。三菱商事(5.61%)、伊藤忠商事(5.50%)、みずほ銀行(1.72%)、三菱UFJ銀行(1.51%)など取引先企業も名を連ね、事業法人比率31.0%と高い安定株主比率を実現しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日清食品 | 約3,200億円 | 約400億円 | 約12.5% |
| 明星食品 | 約450億円 | 約35億円 | 約7.8% |
| 低温・菓子事業 | 約1,100億円 | 約50億円 | 約4.5% |
| 海外事業 | 約2,800億円 | 約350億円 | 約12.5% |
日清食品グループは即席麺の国内トップシェアと海外100カ国以上への展開を強みとするグローバル食品企業です。売上構成は国内即席麺が約40%、海外が約36%、低温・菓子が約14%とバランスが取れています。海外事業が利益成長のドライバーであり、特にアジア・米州での「カップヌードル」ブランドの浸透が進んでいます。一方、国内は原材料高と市場成熟化の二重苦に直面しており、CEO自ら「かつてないほどの危機感」を表明するなど、コスト構造改革が急務です。
この会社のガバナンスは?
取締役13名中女性4名(30.8%)と、食品業界の中でもダイバーシティ先進企業です。社外取締役比率は70%と高く、独立した監督機能を確保しています。監査報酬は1億5,600万円で、連結子会社78社を擁する大規模グループとして適切なガバナンス体制を構築。「健康経営銘柄2026」に初選定されるなど、ESG面でも高い評価を受けています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 7,600億円 | — | 7,766億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/3 3Q | 600億円 | — | 534億円 | -11.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日清食品HDは2030年度に売上収益1兆円・コア営業利益率12%以上を目指す中長期成長戦略を推進しています。FY2025/3期は売上7,766億円と目標に向けて順調に積み上げていますが、利益率の改善はやや遅れ気味です。特にFY2026/3期は原材料高が直撃し、3Qまでの営業利益が当初見通しを大幅に下回っています。海外売上比率50%の目標に対しても現状36%であり、M&A含めた海外展開のさらなる加速が求められます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は110.7%とプラスリターンを確保しているものの、同期間のTOPIX(160.1%)に対して約50ポイントのアンダーパフォームが続いています。FY2024期には146.6%まで上昇しましたが、FY2025期にはCEOの危機感表明や業績鈍化により110.7%に反落。ディフェンシブ銘柄としての安定性はあるものの、成長株としてのモメンタムはやや不足しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 92.6万円 | -7.4万円 | -7.4% |
| FY2022 | 98.0万円 | -2.0万円 | -2.0% |
| FY2023 | 139.1万円 | +39.1万円 | 39.1% |
| FY2024 | 146.6万円 | +46.6万円 | 46.6% |
| FY2025 | 110.7万円 | +10.7万円 | 10.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 16.7倍は食料品セクター平均19.1倍を下回り、相対的に割安な水準にあります。信用倍率は0.76倍と売り残が買い残を上回る「売り長」状態であり、短期的な空売り圧力が存在するものの、将来的な踏み上げ材料にもなり得ます。業績悪化懸念が株価に織り込まれている分、通期決算での改善が見られれば反発の余地があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期3Q累計(4-12月)決算を発表。売上収益5,865億円(前年同期比+0.7%)も、営業利益は11.7%減の534億円、最終利益は10.4%減の390億円と苦戦。原材料高が利益を圧迫。
安藤宏基社長CEOがアナリスト向け説明会で「かつてないほどの危機感を持っている」と発言。コスト上昇と国内市場の成熟化への危機意識を示した。
FY2026/3期1Q(4-6月)の減益決算を嫌気し、株価が一時2,656円まで急落。年初来安値を更新した。
FY2025/3期通期決算を発表。売上収益7,766億円、既存事業コア営業利益835億円といずれも過去最高を更新。海外事業の成長が牽引した。
アイスクリーム製造のセリア・ロイルを子会社化。国内非即席麺事業の多角化を推進し、冷菓市場に本格参入した。
最新ニュース
日清食品ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「カップヌードルで世界の食を変えた即席麺のパイオニア。創業家経営のもと海外展開を加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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