かどや製油
KADOYA SESAME MILLS INCORPORATED
最終更新日: 2026年3月30日
食卓に香りを届け160余年、ごま油国内トップシェアの老舗
「KADOYAごま油」が世界中の食卓で並んでいる未来を創造する。
この会社ってなに?
あなたが料理をするとき、香ばしい香りをプラスする黄色いフタのごま油、使ったことはありませんか?実は、あのかどやの「純正ごま油」を作っているのがこの会社です。スーパーの棚で当たり前のように見かけるあの商品は、1858年から続く伝統の技術で作られています。中華料理や和え物、ドレッシングなど、あなたの食卓の「あと一味」を支えている、とても身近な存在なのです。
ごま油で国内首位を誇る老舗メーカー。FY2025は売上高394.5億円、営業利益31.66億円と増収増益を達成しました。続くFY2026は売上高400.0億円、営業利益31.00億円を見込み、堅調な事業成長を目指しています。配当も安定的に実施していますが、PBRは0.43倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、資本効率の改善が今後の株価を左右する重要なテーマとなりそうです。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区北品川5丁目1番18号 住友不動産大崎ツインビル東館
- 公式
- www.kadoya.com
社長プロフィール
私たちは「ごまの価値を極限まで高め、世界中の人々の健康と笑顔に貢献する」というパーパスの実現を目指しています。中期経営計画を通過点とし、『KADOYAごま油』が世界中の食卓で愛される未来を創造していきます。
この会社のストーリー
香川県小豆島で加登屋製油所として創業。ごま油づくりを始める。
「かどや製油株式会社」を設立し、組織的な生産・販売体制を構築。全国へと販路を拡大する。
さらなる事業拡大と社会的信用の向上を目指し、株式上場を果たす。
世界的なごまの価格高騰により、業績が大きく圧迫される。厳しい外部環境に直面し、収益構造の見直しを迫られる。
東京・自由が丘に初の直営カフェ「goma to」をオープン。新たな顧客接点を創出し、ブランド価値向上を図る。
家庭用ごま製品大手のカタギ食品を子会社化。家庭用ごま事業を強化し、シナジー創出による成長を目指す。
北川淳一氏が代表取締役社長に就任。新たなリーダーシップのもと、中期経営計画の達成と持続的成長を目指す。
注目ポイント
160年以上の歴史を誇り、家庭用ごま油市場で国内トップシェアを維持しています。食卓に欠かせない定番商品として、安定した事業基盤を築いています。
カタギ食品の子会社化など、積極的なM&Aを通じて事業を拡大。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長ステージへと挑戦しています。
100株以上の保有で、人気の自社製品詰め合わせがもらえる株主優待を実施。個人投資家にとって魅力的で、かどやファンを増やすことにも繋がっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 60円 | 39.2% |
| FY2017/3 | 115円 | 40.4% |
| FY2018/3 | 150円 | 40.5% |
| FY2019/3 | 120円 | 37.4% |
| FY2020/3 | 110円 | 39.6% |
| FY2021/3 | 85円 | 37.2% |
| FY2022/3 | 110円 | 36.5% |
| FY2023/3 | 100円 | 39.9% |
| FY2024/3 | 100円 | 40.8% |
| FY2025/3 | 100円 | 39.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向40%程度を目標とした配当を継続しています。強固な財務基盤と安定したキャッシュフローを背景に、株主に対して着実な現金配当を行っています。また、ごま製品の株主優待も併用することで、長期保有を推奨する還元体制を整えています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
かどや製油はごま油市場で国内シェア首位を誇り、FY2025/3には売上高が約395億円と過去最高水準を更新しました。原材料価格の高騰に対し、価格改定や効率的な調達を行うことで利益を確保しています。FY2026/3予想では海外展開や新たなごま製品の投入により、売上高400億円を目指す強固な基盤を構築しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.1% | 5.8% | - |
| FY2022/3 | 8.6% | 7.0% | - |
| FY2023/3 | 6.9% | 5.3% | - |
| FY2024/3 | 6.7% | 5.3% | 8.7% |
| FY2025/3 | 6.9% | 5.4% | 8.0% |
売上高営業利益率は8%前後で安定しており、ごま製品に特化した高付加価値な事業モデルが高い収益性の源泉となっています。ROE(自己資本利益率)は6-8%台で推移し、株主資本を効率的に活用した経営を実践中です。堅実な収益構造により、長期的に安定した利益創出力を維持しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%を超えており、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。潤沢な手元資金を背景に、研究開発や設備投資、株主還元への柔軟な対応が可能です。強固な貸借対照表は、外部環境の変化に対する高い耐性を示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 27.1億円 | -8.5億円 | -30.1億円 | 18.7億円 |
| FY2022/3 | 45.4億円 | -4.7億円 | -7.8億円 | 40.7億円 |
| FY2023/3 | 24.6億円 | -7.2億円 | -10.0億円 | 17.4億円 |
| FY2024/3 | 29.7億円 | -2.4億円 | -9.2億円 | 27.3億円 |
| FY2025/3 | 3.8億円 | -2.6億円 | -9.3億円 | 1.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の堅調さにより安定してプラスを維持しており、潤沢なフリーキャッシュフローを生み出す体質です。投資活動は将来の成長に向けた設備投資に充てられ、財務活動では配当支払いなどによる株主還元を重視しています。無借金経営のため、財務キャッシュフローの支出は主に株主還元や資金運用に向けられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.4億円 | 10.3億円 | 33.0% |
| FY2022/3 | 39.7億円 | 12.0億円 | 30.2% |
| FY2023/3 | 32.3億円 | 10.1億円 | 31.3% |
| FY2024/3 | 34.1億円 | 11.5億円 | 33.9% |
| FY2025/3 | 33.9億円 | 10.4億円 | 30.6% |
法人税等の支払いは、連結税引前利益の変動に連動して適切に行われています。実効税率は概ね30%から34%の範囲内で推移しており、法的な税負担率の変動幅は安定しています。今後も適正な納税を通じて社会的な責任を果たす方針です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 716万円 | 545人 | - |
従業員平均年収は716万円と、製造業および食料品業界の中では比較的高水準を維持しています。ごま油の国内シェア首位という強固な収益基盤と、長年の歴史に裏打ちされた経営の安定性が社員への還元に繋がっていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三菱商事・小澤物産・小澤商事。
三菱商事と三井物産という大手総合商社が合計で約48%を保有しており、原料の調達面で強固な協力関係を築いています。小澤家関連の企業も一定の株式を保有しており、創業家や商社との安定的な資本関係が経営の安定性に寄与しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
ごま製品の製造・販売を主軸とし、国内のみならず海外展開も推進しています。主なリスク要因として、原料であるごまの調達価格高騰や為替変動、および関税の影響が挙げられ、国際的な市場環境の変化が業績に直結しやすい構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.6%と改善の余地があるものの、ごま専業メーカーとして堅実な経営体制と監査機能の維持を重視しています。連結子会社を絞り込んだ効率的な組織運営を行いつつ、小豆島で創業した歴史を大切にした地域貢献型のガバナンスが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 385億円 | — | 395億円 | +2.5% |
| FY2024 | 345億円 | — | 357億円 | +3.4% |
| FY2023 | 335億円 | — | 337億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 25億円 | — | 32億円 | +26.6% |
| FY2024 | 16億円 | — | 31億円 | +94.8% |
| FY2023 | 25億円 | — | 26億円 | +5.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
かどや製油は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想を公表しています。過去3年間、売上高・営業利益ともに期初予想を上回って着地しており、特にFY2024の営業利益は期初予想16億円に対し実績31.17億円と倍近い数字を達成しました。これは、保守的な見通しを立てる傾向がある一方で、原料価格の変動に対応しつつ、国内トップシェアのブランド力を活かして着実に利益を確保できる地力があることを示しています。投資家としては、開示される予想値を信頼しつつも、上振れの可能性を常に意識できる状況です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、安定配当はあるものの、株価自体が長期的に低迷し、キャピタルゲインが限定的だったことが主な要因です。国内首位という安定した事業基盤を持ちながらも、市場からは成長企業としての評価を得られておらず、株価がPBR1倍割れで放置されている現状を如実に反映した結果と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 117.3万円 | +17.3万円 | 17.3% |
| FY2022 | 104.6万円 | +4.6万円 | 4.6% |
| FY2023 | 99.6万円 | -0.4万円 | -0.4% |
| FY2024 | 106.5万円 | +6.5万円 | 6.5% |
| FY2025 | 101.0万円 | +1.0万円 | 1.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER 7.0倍、PBR 0.43倍と、株価は極めて割安な水準に放置されています。特にPBRは解散価値である1倍を大幅に下回っており、市場からの成長期待が低いことを示唆しています。一方で、配当利回りは6%を超え、高配当株としての魅力があります。信用買い残は少なく、需給面での懸念は限定的です。今後は、低PBRを改善する経営戦略が打ち出されるかが株価浮上の鍵となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
企業動画シリーズ「家族のいつもに」が第77回広告電通フィルム広告部門にて金賞を受賞しました。
ごま油価格カルテル問題により、公正取引委員会より2198万円の課徴金納付命令を受けました。
4〜12月期の大幅増益と株式分割を発表し、市場の注目を集めました。
最新ニュース
かどや製油 まとめ
ひとめ診断
「『ごま油といえばコレ』を160年以上守り続ける、食卓の超安定株」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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