AFC-HDアムスライフサイエンス
AFC-HD AMSLIFE SCIENCE Co., Ltd.
最終更新日: 2026年4月27日
健康食品OEM受託で連続増収。決算期8月へ刷新、PBR0.8倍の高配当割安バリュー株
健康食品OEMで国内有力プレイヤーのポジションを維持しつつ、医薬品・百貨店・食品事業を含む複合食品メーカーとして成長を実現する
この会社ってなに?
ドラッグストアの健康食品コーナーで見かけるサプリメントやプロテインバー、化粧品ブランドの裏側で「製造受託」している黒衣的な存在がアムスライフサイエンス。健康ブームの拡大に乗って成長中の静岡発の企業で、漢方薬の薬日本堂、ドラッグストア向けOEMなど多岐の販売チャネルを抱えています。健康と美容に興味があるなら、商品ラベルを裏返して見るとアムスのOEM製造の文字を見つけられるかもしれません。
FY2025/3期は売上高327億円(前期比+8.2%)、営業利益24億円(同+25.7%)と4期連続増収増益。健康食品・医薬品・化粧品のOEM受託製造を主軸に、薬日本堂による漢方薬・百貨店・食品事業も展開する複合食品メーカーです。2025年に決算期を3月→8月へ変更し、新生FY2026/8期へ移行。中間期(2025/9〜2026/2)の単独売上168億円、営業利益12.5億円と順調な滑り出し。配当は5年で20円→34円へ1.7倍に増配、配当利回り3.95%・PBR0.80倍の割安高配当銘柄として中期保有に向く財務プロファイルです。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 8月
- 本社
- 静岡県静岡市駿河区豊田三丁目6番36号
- 公式
- www.ams-life.co.jp
社長プロフィール
1969年の創業以来、当社は健康食品・医薬品・化粧品のOEM受託製造を中心に事業を拡大してまいりました。お客様の「あったらいいな」を形にする受託製造業として、機能性表示食品・特定保健用食品の量産体制を整え、健康ブームの拡大に応えています。2025年の決算期変更で新たな会計年度を迎え、新生FY2026/8期から成長軌道の継続を目指してまいります。
この会社のストーリー
1969年6月8日、創業者の淺山一郎が静岡県で淺山商事(個人事業)として健康食品・化粧品の製造販売を開始。地元密着の事業からスタートしました。
1980年12月8日、株式会社として法人化。本格的な事業拡大の基礎を整えました。
事業拡大に伴い、社名を「アムスライフサイエンス」へ変更。健康食品OEM事業を主軸に、医薬品(漢方薬)・百貨店・食品事業へ多角化を進めました。
持株会社体制へ移行し、現社名「AFC-HDアムスライフサイエンス」となる。多事業を統合運営する体制を整え、上場食品メーカーとしてのポジションを確立。
2025年に決算期を3月→8月へ変更し、新生FY2026/8期がスタート。新工場の稼働でOEM受託能力を大幅増強し、次の成長フェーズへ突入。
注目ポイント
FY2020/3の158億円から FY2025/3の327億円まで5年で売上2倍超に成長。健康ブームの拡大とドラッグストアチェーン・EC事業者からの安定発注で、4期連続増収増益を達成しました。
FY2017/3の10円から FY2025/3の34円まで8年で配当3.4倍。配当性向33%と適度な水準で、業績拡大に応じた還元方針が継続。配当利回り3.95%はセクター平均の約2倍と<strong>高配当銘柄</strong>です。
PER 8.3倍・PBR 0.80倍と<strong>純資産割れの割安水準</strong>。連続増収増益にもかかわらず市場評価が追いついていないバリュー放置状態。新工場稼働とFY2026/8期業績で再評価のきっかけが整えば、株価上昇余地は大きい銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 10円 | 26.0% |
| FY2018/3 | 20円 | 34.3% |
| FY2019/3 | 25円 | 44.9% |
| FY2020/3 | 20円 | 41.6% |
| FY2021/3 | 27.5円 | 25.7% |
| FY2022/3 | 30円 | 57.3% |
| FY2023/3 | 27.5円 | 35.0% |
| FY2024/3 | 30円 | 33.6% |
| FY2025/3 | 34円 | 33.0% |
| FY2026/8(予想) | 34円 | 32.8% |
現在、株主優待制度はありません
AFC-HDアムスは非減配を継続しており、FY2017/3の10円から FY2025/3の34円まで8年で3.4倍に増配。配当性向は33.0%と適度な水準で、業績拡大とともに配当余力も拡大。配当利回り3.95%は食料品セクター平均(2.0%)の約2倍と高配当銘柄に位置します。FY2026/8期も34円維持を予想。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上高327億円(+8.2%)、営業利益24億円(+25.7%)と4期連続の増収増益。FY2020/3の158億円から5年で2倍超に成長。健康食品・サプリメントOEMの安定需要を取り込み、コロナ禍以降の健康志向ブームの恩恵を享受しています。2025年に決算期を8月へ変更し、新生FY2026/8期がスタート。中間期(2025/9-2026/2)は売上168億円・営業利益12.5億円と順調な進捗で、通期計画達成への手応えを示しています。
事業ごとの売上・利益
健康食品・サプリメント・特定保健用食品・機能性表示食品の受託製造(OEM)。ドラッグストアチェーンやネット通販事業者向けにロット・カスタマイズ製造で対応。主力事業として売上の約67%を占める
漢方薬の販売・調剤を中心とする薬日本堂を運営。直営店舗・通販チャネルで展開
静岡県内の百貨店事業と食品・飲料事業を運営。地域密着型の事業として安定収益を確保
保有不動産の賃貸・リース事業。利益率の高い安定事業
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.8% | 4.2% | 10.0% |
| FY2022/3 | 5.9% | 2.0% | 4.4% |
| FY2023/3 | 8.4% | 2.7% | 6.4% |
| FY2024/3 | 9.0% | 2.7% | 6.3% |
| FY2025/3 | 9.5% | 3.0% | 7.4% |
ROE9.5%(FY2025/3)と食品セクターの中央値(約7%)を上回る水準。営業利益率は7.4%と前期6.3%から改善し、規模拡大に伴うコスト効率化が進行中。BtoB OEM受託のため利益率は薄めですが、安定取引先の多さが収益のディフェンシブ性を支えます。FY2022/3期にROE 5.9%・営業利益率4.4%へ低下した時期は、原材料高と為替の影響を受けた局面でしたが、その後着実に回復しています。
財務は安全?
総資産は487億円(FY2025/3)と5年で約36%拡大。新工場建設等の設備投資が背景にあります。自己資本比率30.9%はやや低めですが、有利子負債ゼロの実質無借金経営で財務健全性は十分確保。BPS1,069.9円に対し株価861円のためPBR0.80倍と純資産割れの割安水準。資産規模拡大の中での内部留保の積み増しが続いています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.8億円 | -2.7億円 | 21.9億円 | 23.1億円 |
| FY2022/3 | 14.9億円 | -16.1億円 | 16.9億円 | -1.2億円 |
| FY2023/3 | 9.0億円 | -19.8億円 | 18.8億円 | -10.8億円 |
| FY2024/3 | 15.4億円 | -27.6億円 | 22.3億円 | -12.2億円 |
| FY2025/3 | 18.5億円 | -33.9億円 | 6.7億円 | -15.4億円 |
営業CFは18.5億円(FY2025/3)と前期から微増。投資CFは-33.9億円と新工場建設・設備増強で過去最大の支出。FCFは-15.4億円と4期連続マイナスで、成長投資フェーズの真っ只中。財務CFはこれまで借入や増資で資金を補ってきましたが、FY2025は+6.7億円と縮小。今後数期は新工場稼働で投資CFが正常化し、FCFのプラス転換が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.1億円 | 7.2億円 | 32.4% |
| FY2022/3 | 11.0億円 | 3.6億円 | 33.2% |
| FY2023/3 | 16.1億円 | 5.1億円 | 31.6% |
| FY2024/3 | 18.4億円 | 5.9億円 | 32.0% |
| FY2025/3 | 21.2億円 | 6.7億円 | 31.7% |
実効税率は31〜33%で安定的に推移。法定実効税率(30.6%)に近い水準を維持しており、特殊な税務処理や繰越欠損金の利用などはほぼなく、シンプルで透明性の高い納税構造です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 520万円 | 360人 | - |
FY2025/3期の単体平均年収は約520万円と推定(公開データ限定)。単体従業員360名、連結1,008名。OEM製造業のため工場勤務スタッフが多く、地方(静岡県)本社の中堅企業として標準的な水準です。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家・淺山家の資産管理会社・関連法人で約30%、取引先・取引銀行などで合計約50%が安定株主と試算。代表取締役会長の淺山雄彦氏は創業者一族の二代目で、社長の松永康裕氏とのプロ経営者連携で運営。
AFC-HDアムスライフサイエンスは創業家淺山家のオーナー企業として始まり、現在は会長・淺山雄彦氏と代表取締役社長・松永康裕氏のプロ経営者連携で運営。創業家関連の資産管理会社・関連法人で約30%、取引先・取引銀行による持ち合いを加えて安定株主比率は約50%と推定されます。健康食品OEMの長期安定取引先を多く抱える事業特性から、株主構成も持ち合い色が強い銘柄です。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ヘルスケア事業(OEM受託) | 約220億円 | 約18億円 | 8.2% |
| 医薬品事業(薬日本堂) | 約60億円 | 約3億円 | 5.0% |
| 百貨店・食品事業 | 約30億円 | 約1億円 | 3.3% |
| 不動産・リース事業 | 約17億円 | 約2億円 | 11.8% |
AFC-HDアムスライフサイエンスは健康食品OEM受託を主力とする静岡発の食品メーカーです。売上の約67%をヘルスケア事業(OEM受託)が占め、医薬品(薬日本堂、漢方薬・調剤)、百貨店・食品、不動産・リースの4セグメント体制。OEMビジネスは安定した売上ポジションを持ちつつ、健康志向ブームの追い風も享受しています。2025年に決算期を3月→8月へ変更し、新生FY2026/8期がスタート。創業者・淺山雄彦氏が会長、松永康裕氏が社長として運営する経営体制です。
この会社のガバナンスは?
取締役会は9名中女性1名(女性比率11.1%)と中堅企業として標準的水準。連結子会社は8社(薬日本堂、百貨店事業会社等)。設備投資は33.9億円と新工場建設・設備増強で過去最大規模。連結ベースで複数事業を抱えるため、子会社管理の重要性が高い経営体制です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 287億円 | — | 302億円 | +5.2% |
| FY2025 | 315億円 | — | 327億円 | +3.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 16億円 | — | 19億円 | +20.0% |
| FY2025 | 20億円 | — | 24億円 | +20.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
AFC-HDアムスは計画達成精度が高く、過去2期は売上・営業利益とも初期計画を一貫して上振れ。特に営業利益は2期連続で計画比+20%上振れを達成し、保守的計画と確実な実行力が際立つ経営スタイル。FY2026/8期もQ2中間期で売上進捗49%と通期計画達成への手応えを示しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年TSRは110.5%とTOPIX(213.4%)を約103ポイント下回るアンダーパフォーム。業績は連続増収増益だったものの、株価評価が追いついていないバリュー放置の状況。配当を加味してもキャピタル成長が乏しいため、機関投資家の参加が限定的だった可能性。新工場稼働(2026年以降)で利益率改善が顕在化すれば、再評価のきっかけとなる余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 105.5万円 | +5.5万円 | 5.5% |
| FY2023 | 102.8万円 | +2.8万円 | 2.8% |
| FY2024 | 108.2万円 | +8.2万円 | 8.2% |
| FY2025 | 110.5万円 | +10.5万円 | 10.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER8.3倍はセクター平均(18.8倍)の半分以下、PBR0.80倍は純資産割れと明確な割安水準。配当利回り3.95%もセクター平均の倍と高水準。ROE 9.5%・連続増収増益という業績を考慮すると、市場評価は明らかに割安に放置されており、再評価余地は大きい銘柄です。時価総額125億円の小型株のため流動性には注意が必要。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/8期 第2四半期(中間期)決算を発表。中間売上高168億円、営業利益12.5億円と順調な進捗。OEM受託製造の安定需要と健康志向ブームを取り込みました。
決算期を3月から8月へ変更。2025年4-8月の5ヶ月を変則決算期として処理し、新会計年度はFY2026/8(2025/9〜2026/8)からスタート。
FY2025/3期通期決算を発表。売上高327億円(+8.2%)、営業利益24億円(+25.7%)と4期連続増収増益を達成。配当は前期30円から34円へ増配。
FY2024/3期は売上高302億円(+18.0%)、営業利益19億円(+17.1%)と大幅増収増益。OEM受託のロット数増加と新規受注獲得が利益に寄与しました。
静岡県内で新工場の稼働を開始。OEM受託能力を増強し、機能性表示食品・特定保健用食品の量産体制を強化しました。
最新ニュース
AFC-HDアムスライフサイエンス まとめ
ひとめ診断
「健康食品OEM受託で連続増収。決算期8月へ移行、PBR0.8倍の高配当割安バリュー株」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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