プリマハム(株)
Prima Meat Packers,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
食卓のおいしさを支える伊藤忠グループの食肉加工大手。ハム・ソーセージ家庭用シェアNo.1
おいしさと感動で、食文化と社会に貢献
この会社ってなに?
スーパーの精肉コーナーやハム・ソーセージ売り場でおなじみの「香薫あらびきポーク」や「プリマハムギフト」。お弁当に入れるウインナーやベーコンの多くがプリマハム製品です。最近では米国大手ジョンソンヴィルとの共同開発商品も話題。セブン-イレブン向けの総菜も手がけており、日常の食卓を幅広く支えています。
プリマハムは1931年創業の食肉加工業界3位の老舗企業で、伊藤忠商事の子会社(持株比率46.4%)です。主力の「香薫」ブランドはハム・ソーセージの家庭用シェアで首位を獲得。FY2025/3は売上高4,584億円(前年比+2.2%)ながら、原材料高の影響で営業利益89億円と一時的に減益。FY2026/3は営業利益120億円への回復を見込んでいます。配当利回り2.95%に加え、株主優待(自社製品詰合せ)も魅力的な銘柄です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川4丁目12番2号 品川シーサイドウエストタワー
- 公式
- www.primaham.co.jp
社長プロフィール
おいしさと感動で、食文化と社会に貢献。プリマハムは創業以来「食の安全・安心」を最優先に、ハム・ソーセージをはじめとする食肉加工品を通じて、お客様の食卓に笑顔をお届けしてまいります。
この会社のストーリー
プリマハムの前身が創業。ドイツの食肉加工技術を導入し、日本のハム・ソーセージ文化の礎を築いた。
プリマハム株式会社として設立。戦後の食生活改善とともに、ハム・ソーセージの普及に尽力。
東京証券取引所に株式を上場。事業拡大とブランド力の向上を加速させた。
伊藤忠商事グループ入りにより、原材料の安定調達力とグローバルなネットワークを獲得。経営基盤を大幅に強化。
主力ブランド「香薫あらびきポーク」がハム・ソーセージの家庭用コンシューマシェアで首位を獲得。
売上高5,100億円・営業利益160億円を目標とする新中期経営計画を策定。養豚事業の拡大とDX推進で成長を加速。
注目ポイント
主力の「香薫」ブランドが家庭用ハム・ソーセージでコンシューマシェア首位を獲得。日常の食卓を支えるブランド力が最大の強みです。
伊藤忠商事が46.4%を保有する親子上場銘柄で、原材料調達力とグループシナジーによる安定した経営基盤を持ちます。
配当利回り2.95%に加え、200株保有で自社製品(3,000円相当)がもらえる株主優待。配当と合わせた総合利回りが個人投資家に人気です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4円 | 15.2% |
| FY2017/3 | 6円 | 15.1% |
| FY2018/3 | 10円 | 24.2% |
| FY2020/3 | 60円 | 34.2% |
| FY2021/3 | 85円 | 30.2% |
| FY2022/3 | 65円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 65円 | 72.5% |
| FY2024/3 | 65円 | 43.6% |
| FY2025/3 | 80円 | 56.8% |
| 必要株数 | 200株以上(約54万円) |
| 金額相当 | 3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
FY2025/3に1株80円へ増配し、配当性向は約57%と株主還元を強化しています。FY2021/3の85円からは減少していますが、業績回復に伴い配当性向50%を目安とした安定的な還元を継続する方針です。加えて、200株以上保有で自社製品の詰合せがもらえる株主優待も個人投資家に人気です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
プリマハムの業績は、FY2021/3の営業利益215億円をピークに原材料価格高騰の影響で一時的に減益傾向となりましたが、売上高はFY2025/3に4,584億円と過去最高を更新しています。FY2026/3は価格転嫁の浸透と高付加価値商品の拡販により、営業利益120億円への回復を計画しています。
事業ごとの売上・利益
ハム・ソーセージ・ベーコン等の加工食品の製造販売。「香薫」ブランドでコンシューマシェア首位。セブン-イレブン向け総菜も手がける。売上構成比約40%。
国産・輸入食肉の調達・販売。養豚事業を自社グループで展開し、原料の安定調達を図る。売上構成比約52%の最大セグメント。
物流サービス、不動産賃貸等。利益率が比較的高い安定収益源。売上構成比約8%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.8% | 6.6% | - |
| FY2022/3 | 8.8% | 4.4% | - |
| FY2023/3 | 6.4% | 2.0% | - |
| FY2024/3 | 7.2% | 3.1% | 2.6% |
| FY2025/3 | 10.0% | 3.0% | 2.0% |
営業利益率はFY2021/3の5.0%から低下傾向にあり、FY2025/3は2.0%まで縮小しました。これは原材料・エネルギーコストの上昇が主因です。ROEも5.4%と低下していますが、中期経営計画では収益性の改善を重点施策としており、FY2027/3に向けた利益率の回復が期待されます。
財務は安全?
自己資本比率は48〜50%台で安定しており、食品業界の中でも健全な財務体質を維持しています。FY2024/3から有利子負債が発生していますが、設備投資(養豚事業・加工設備の拡充)のための戦略的な借入であり、財務の安全性に大きな影響はありません。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 272億円 | -122億円 | -75.1億円 | 150億円 |
| FY2022/3 | 167億円 | -237億円 | -66.2億円 | -69.7億円 |
| FY2023/3 | 117億円 | -151億円 | 12.1億円 | -33.7億円 |
| FY2024/3 | 225億円 | -194億円 | -75.7億円 | 31.2億円 |
| FY2025/3 | 142億円 | -136億円 | -42.0億円 | 6.4億円 |
営業キャッシュフローは安定的にプラスを維持しており、FY2025/3は142億円を確保しました。投資キャッシュフローは養豚事業や生産設備への積極投資を反映してマイナスが続いていますが、フリーキャッシュフローはFY2024/3以降プラスに転換しており、投資と財務のバランスが改善傾向にあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 224億円 | 82.5億円 | 36.8% |
| FY2022/3 | 149億円 | 51.6億円 | 34.7% |
| FY2023/3 | 105億円 | 60.0億円 | 57.1% |
| FY2024/3 | 129億円 | 54.0億円 | 41.9% |
| FY2025/3 | 105億円 | 34.3億円 | 32.6% |
実効税率はFY2023/3に57.1%と高水準となりましたが、これは一時的な税務調整や繰延税金資産の評価見直しによるものです。FY2025/3には32.6%と正常化しており、FY2026/3も33%前後を想定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 769万円 | 3,667人 | - |
従業員の平均年収は769万円と、食品業界の中では標準的からやや上位の水準です。平均年齢41.6歳、平均勤続年数16.7年と定着率が高く、長期的なキャリア形成が可能な職場環境を整えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は伊藤忠商事・伊藤忠食品。
筆頭株主は伊藤忠商事(46.4%)で、同グループの伊藤忠食品(4.5%)と合わせると約51%を保有する親子上場銘柄です。事業法人の持株比率が55%と非常に高く、経営の安定性が際立ちます。信託銀行が約10%を保有し、機関投資家からの評価も得ています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 加工食品事業 | 1,850億円 | 40億円 | 2.2% |
| 食肉事業 | 2,400億円 | 35億円 | 1.5% |
| その他事業 | 334億円 | 14億円 | 4.2% |
食肉事業が売上の約52%を占める最大セグメントで、加工食品事業(約40%)が続きます。加工食品事業は「香薫」を中心に家庭用シェアで業界首位を獲得。食肉事業は薄利ながら安定的な売上基盤を形成しています。養豚事業の内製化による原価改善が今後の収益性向上の鍵を握ります。
この会社のガバナンスは?
取締役8名中、女性が2名(25.0%)を占め、食品業界では比較的高い女性役員比率を実現しています。29社の連結子会社を統括し、伊藤忠グループのガバナンス基盤のもと、適切な経営管理体制を構築しています。臨時従業員(パート等)は約12,000名と、製造現場を支える重要な人材です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 160億円 | — | 89億円 | -44.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 4,700億円 | — | 4,484億円 | -4.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
プリマハムは新中期経営計画(2025〜2027年度)で売上高5,100億円・営業利益160億円を最終目標に掲げています。前中計では原材料高の影響で営業利益が目標を大幅に下回りましたが、価格転嫁の浸透と養豚事業の内製化による原価改善で巻き返しを図ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
プリマハムのTSRは5年間で105.3%とTOPIXの213.4%を大きく下回るパフォーマンスとなっています。FY2021に145.7%をつけた後は低迷が続いており、収益性の改善が株価上昇の鍵です。新中期経営計画の進捗と業績回復がTSR改善のカタリストになると期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 145.7万円 | +45.7万円 | 45.7% |
| FY2022 | 95.9万円 | -4.1万円 | -4.1% |
| FY2023 | 98.5万円 | -1.5万円 | -1.5% |
| FY2024 | 105.3万円 | +5.3万円 | 5.3% |
| FY2025 | 105.3万円 | +5.3万円 | 5.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
プリマハムのPER 17.1倍は食料品セクター平均(18.5倍)とほぼ同水準で、割高感も割安感もない中立的な水準です。PBR 1.14倍は業界平均を下回り、配当利回り2.95%は業界平均を上回っています。信用倍率7.61倍と買い残がやや多い状態で、短期的な売り圧力に留意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
米大手ジョンソンヴィルとの共同開発商品「ジョンソンヴィル ウインナー」を発売。高価格帯ウインナー市場に参入。
FY2025/3の経常利益を一転15%減益に下方修正。原材料高と物流コスト増が影響。
新中期経営計画(2025〜2027年度)を発表。売上高5,100億円・営業利益160億円を最終目標に掲げる。
最新ニュース
プリマハム(株) まとめ
ひとめ診断
「伊藤忠グループの食肉加工大手。ハム・ソーセージの家庭用シェア首位を誇るプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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