寿スピリッツ(株)
Kotobuki Spirits Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月22日
「プレミアム・ギフトスイーツ」で日本中の笑顔をつなぐお菓子の総合プロデューサー
超プレミアム・スイーツカンパニーの確立
この会社ってなに?
旅行や出張のお土産に「ルタオのチーズケーキ」「ザ・メープルマニア」「東京ミルクチーズ工場」などを買ったことはありませんか?空港や駅のお土産売り場で見かけるあの華やかなパッケージの人気スイーツの多くが、実はこの寿スピリッツグループのブランドです。地域ごとに異なるブランドを展開し、その土地ならではの素材やストーリーを大切にした「プレミアム・ギフトスイーツ」という独自のジャンルを確立。私たちが旅先で大切な人へのお土産を選ぶとき、その笑顔を支えてくれている会社です。
寿スピリッツは、傘下にシュクレイ・ケイシイシイ(ルタオ)・九十九島グループなど複数のブランドカンパニーを擁し、空港・駅・観光地を中心にプレミアム・ギフトスイーツを製造販売する持株会社です。FY2025/3の実績は売上高723億円(前期比+13.0%)、営業利益176億円(同+11.6%)と5期連続の増収増益を達成。続くFY2026/3も売上高797億円、営業利益197億円とさらなる成長を見込みます。自己資本比率77.1%の盤石な財務基盤を持ち、営業利益率24%超という食品業界屈指の高収益体質と、インバウンド100億円突破の成長力が市場から高く評価されています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 鳥取県米子市旗ヶ崎2028番地
- 公式
- www.kotobukispirits.co.jp
社長プロフィール
「超プレミアム・スイーツカンパニーの確立」を目指し、各ブランドカンパニーの自律経営と全員参画経営を両輪に、お客様に喜びと感動を届け続けます。
この会社のストーリー
和菓子の製造販売からスタート。地元密着の菓子メーカーとして基盤を築きました。
株式上場を果たし、「お菓子の総合プロデューサー」として小売事業に本格参入。地域限定ブランドの展開を開始しました。
北海道小樽発の「ルタオ」が全国的な人気ブランドに成長。プレミアム・ギフトスイーツ戦略の成功を象徴する存在となりました。
観光需要の激減で初の営業赤字に転落。しかし通販事業の強化やコスト構造改革を断行し、復活への基盤を築きました。
訪日外国人向け売上100億円を前倒し達成。箱根など新たなエリアへの出店と新ブランド開発で、さらなる成長を目指します。
注目ポイント
観光地・空港という特別な場所で「ここでしか買えない」プレミアム感を演出し、食品業界屈指の利益率を実現しています。
訪日外国人の「日本土産」需要を的確に捉え、中期目標を1年前倒しで達成。グローバルな成長ポテンシャルを持つ企業です。
100株保有でルタオ等の人気ブランド菓子の詰合せがもらえます。配当と合わせた総合利回りも魅力的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12円 | 81.0% |
| FY2017/3 | 5円 | 30.3% |
| FY2018/3 | 7円 | 30.8% |
| FY2019/3 | 8円 | 31.3% |
| FY2020/3 | 8円 | 30.4% |
| FY2021/3 | 6円 | 0.5% |
| FY2022/3 | 6円 | 48.7% |
| FY2023/3 | 14円 | 31.0% |
| FY2025/3 | 32円 | 41.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約19.6万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
FY2024/3にかけて1:5の株式分割を実施しているため、分割前(FY2022/3: 30円、FY2023/3: 70円)と分割後(FY2025/3: 32円)で単純比較はできませんが、分割調整後ベースでは着実に増配を継続しています。FY2026/3は35円(前期比+9.4%)への増配を予想。配当性向は40%前後で推移しており、成長投資と株主還元のバランスを重視する方針です。また、100株保有で人気ブランドの菓子詰合せがもらえる株主優待も投資家に支持されています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
寿スピリッツはコロナ禍のFY2021/3に営業赤字に転落しましたが、その後の観光需要回復とインバウンド急増を追い風にV字回復からの5期連続増収増益を達成しました。FY2025/3は売上高723億円、営業利益176億円と過去最高を更新。営業利益率は24.3%と食品業界屈指の高水準です。FY2026/3も売上高797億円(+10.1%)、営業利益197億円(+11.6%)と二桁成長を見込み、インバウンド売上100億円突破と新ブランド展開が成長を牽引します。なお、FY2024/3にかけて1:5の株式分割を実施しており、EPS・BPS・配当は分割後ベースで表示されています。
事業ごとの売上・利益
百貨店・量販店・土産物店等への卸売。売上の約41%を占める。ルタオ・シュクレイ等のブランド菓子を全国の流通チャネルに展開
空港・駅・観光地の直営店舗。売上の約48%を占める最大セグメント。インバウンド需要の恩恵を最も受ける事業
ECサイトを通じた直販。売上の約8%。コロナ禍を機に強化し安定した成長チャネルに
海外向け卸売。売上の約1%。アジアを中心とした海外展開を推進中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.2% | -2.3% | 10.4% |
| FY2022/3 | 6.4% | 7.0% | 3.4% |
| FY2023/3 | 19.2% | 19.0% | 4.8% |
| FY2024/3 | 42.7% | 23.3% | 7.6% |
| FY2025/3 | 75.2% | 23.3% | 13.0% |
収益性は食品業界の中でも極めて高く、FY2025/3のROE30.2%、営業利益率24.3%はいずれもセクタートップクラスです。コロナ禍のFY2021/3には営業赤字でしたが、その後わずか2年でROE26.5%まで急回復。各ブランドカンパニーが自社で企画・製造・販売を一貫して行う「製販一体モデル」と、観光地・空港という高付加価値な販売チャネルが高い利益率を実現しています。ROA23.3%は資産効率の面でも極めて優秀な水準です。
財務は安全?
財務基盤は極めて健全で、自己資本比率は77.1%と食料品業界の中でもトップレベルです。FY2023/3まではほぼ無借金経営でしたが、FY2024/3以降は成長投資のために有利子負債を一部活用しています(約94億円)。ただし有利子負債比率は低く、手元流動性も潤沢です。なお、FY2024/3にかけて1:5の株式分割を実施したためBPSが大きく変動していますが、実質的な純資産は一貫して拡大しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8,200万円 | -6.0億円 | -4.6億円 | -5.2億円 |
| FY2022/3 | 42.9億円 | -5.3億円 | -11.8億円 | 37.7億円 |
| FY2023/3 | 90.8億円 | -16.1億円 | -12.2億円 | 74.7億円 |
| FY2024/3 | 108億円 | -1.3億円 | -23.2億円 | 107億円 |
| FY2025/3 | 132億円 | -1.7億円 | -73.7億円 | 130億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/3のわずか0.8億円からFY2025/3には132億円へと飛躍的に成長しました。これはコロナ禍からの観光需要回復とインバウンド需要の取り込みによる本業の稼ぐ力の向上を示しています。投資活動では新店舗や工場設備への投資を拡大(FY2025/3は約34億円)していますが、フリーキャッシュフローは98億円と投資を十分に賄い、財務活動での配当支払い・自己株買いにも余力を持たせています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -3.2億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 29.2億円 | 10.1億円 | 34.4% |
| FY2023/3 | 103億円 | 32.8億円 | 31.8% |
| FY2024/3 | 159億円 | 50.4億円 | 31.7% |
| FY2025/3 | 177億円 | 55.6億円 | 31.5% |
法人税等の支払額は業績回復に伴い急拡大しており、FY2025/3には約56億円の税金を納付しました。実効税率は概ね31〜35%台で安定推移しています。コロナ禍で赤字となったFY2021/3は税負担ゼロでしたが、その後のV字回復により納税額も大幅に増加。FY2026/3は経常利益197億円に対し約63億円の税負担を見込んでおり、地方の鳥取県を拠点とする企業として地域経済への貢献度も高い水準です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 931万円 | 1,758人 | - |
平均年収は約931万円と食料品業界の中では高水準です。従業員数は連結で1,758名、平均年齢47.6歳。持株会社として各ブランドカンパニーの経営管理を担う体制で、グループ全体では臨時従業員を含めるとさらに多くの従業員が菓子の製造販売に携わっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はエスカワゴエ。
筆頭株主は創業家関連のエスカワゴエ株式会社(29.5%)で、創業家による安定的な長期保有が経営の安定性を支えています。第2位は日本マスタートラスト信託銀行(11.6%)、第3位は海外機関投資家のState Street(8.1%)。従業員持株会も1.4%を保有しており、社員の経営参画意識も高い構造です。外国法人等が約20%を占め、グローバルな成長期待を反映しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内卸売事業 | 297億円 | 73億円 | 24.6% |
| 国内小売事業 | 347億円 | 85億円 | 24.5% |
| 通信販売事業 | 58億円 | 12億円 | 20.7% |
| 海外卸売事業 | 7億円 | 1億円 | 14.3% |
国内小売事業(48%)と国内卸売事業(41%)が二本柱で、いずれも24%超の高い営業利益率を維持しています。空港・駅の直営店はインバウンド需要を直接取り込める強みがあり、コロナ後の観光回復で急成長しました。通信販売はコロナ禍を機に強化した成長チャネルで、安定的に収益を確保。海外展開はまだ小規模ですが、アジアを中心とした将来の成長余地を残しています。事業リスクとしてはインバウンド依存度の高まりや原材料コストの変動が認識されています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名のうち女性は2名で女性比率22.0%。連結子会社18社を擁するブランドカンパニー体制で、各子会社が自律的に商品開発から販売までを手がけます。設備投資は年間約34億円と積極的で、新規出店や生産設備の拡充に充てています。平均勤続年数12.5年は菓子業界では標準的な水準です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 558億円 | — | 640億円 | +14.7% |
| FY2025/3 | 700億円 | — | 723億円 | +3.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 117億円 | — | 158億円 | +35.0% |
| FY2025/3 | 175億円 | — | 176億円 | +0.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
「プレミアム・ギフトスイーツ」戦略がインバウンド需要の拡大と国内観光の活況を捉え、業績目標を継続的に達成しています。長期目標の経常利益率30%に向けて着実に収益力を向上させており、インバウンド売上100億円は1年前倒しで達成。FY2024/3では期初予想を営業利益ベースで35%上回る大幅な上振れを実現しました。一方、FY2026/3上期は中国人観光客の減速影響で一時的に減益となりましたが、3Q累計では増益に転じており、通期目標の達成に向けた軌道修正力も評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は5年間で258.6%とTOPIXの213.4%を上回るパフォーマンスを記録しています。コロナ禍からのV字回復とインバウンド需要の急拡大が寄与し、特にFY2023以降はTOPIXとの乖離が拡大しました。ただし直近ではTOPIXの上昇に対してやや出遅れ気味の局面もあり、中国インバウンド減速懸念が株価の重石となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 148.4万円 | +48.4万円 | 48.4% |
| FY2022 | 135.3万円 | +35.3万円 | 35.3% |
| FY2023 | 195.3万円 | +95.3万円 | 95.3% |
| FY2024 | 202.6万円 | +102.6万円 | 102.6% |
| FY2025 | 258.6万円 | +158.6万円 | 158.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
食料品セクターの中ではPBR 7.54倍と突出したプレミアムが付与されており、高い収益性と成長期待が反映されています。PERは22.6倍とセクター平均をやや上回る水準ですが、ROE30%超の資本効率を考慮すると妥当な水準です。信用倍率は0.37倍と売り残が買い残を大きく上回る「売り長」状態であり、将来的な買い戻し需要が見込めるため株価の下支え要因となり得ます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期3Q累計決算を発表。売上高585億円(前年同期比+8.7%)、経常利益141億円(同+3.7%)と増収増益を維持。インバウンド売上は引き続き好調に推移。
FY2026/3期上期(2Q累計)決算で経常利益が一転微減益で着地。中国人観光客の需要減速が影響したものの、通期見通しは据え置き。
FY2025/3通期決算を発表。売上高723億円、営業利益176億円と5期連続の増収増益で過去最高益を更新。配当も32円に増配。
インバウンド売上高(国際線ターミナル等)が初めて100億円を突破し、中期目標を1年前倒しで達成。訪日外国人による土産需要が急拡大。
最新ニュース
寿スピリッツ(株) まとめ
ひとめ診断
「ルタオ」「ザ・メープルマニア」など地域限定プレミアム菓子を全国展開し、インバウンド需要も取り込む高収益スイーツ企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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