創業ストーリー
兵庫県神戸市にて配合飼料の製造・販売事業を開始。西日本の畜産業の発展とともに歩み始めた。
東証に株式を上場。非全農系の独立メーカーとして、独自の営業ネットワークを構築した。
雪印種苗や日清丸紅飼料との合弁事業を展開。牛用飼料分野での競争力を強化した。
市場再編により東証スタンダード市場に移行。引き続き安定経営を継続。
神戸大学との産学連携プロジェクトを開始。飼料の品質向上と持続可能な畜産に向けた研究を推進。
NICHIWA SANGYO CO.,LTD.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
スーパーで購入する国産の牛肉・豚肉・鶏肉。それらの家畜を育てるエサ(配合飼料)をつくっているのが日和産業です。日本の畜産農家の約35%は非全農系の飼料メーカーから飼料を購入しており、日和産業はその中堅企業。私たちの食卓に並ぶお肉の品質と安定供給を、飼料という「縁の下の力持ち」として支えています。
日和産業は1924年創業の配合飼料メーカーで、西日本を地盤に牛・豚・鶏向け配合飼料の製造・販売を手掛けています。非全農系の独立メーカーとして、雪印種苗や日清丸紅飼料との合弁事業も展開。2025/03期は売上高486億円・営業利益9億円と前期並みの水準を維持しました。PBR 0.37倍と解散価値を大幅に下回る超割安水準にあり、自己資本比率61%・実質無借金の堅実経営が特徴です。
BPS(1株純資産)1,007円に対し株価371円。解散価値の37%という極端な割安水準にあり、東証のPBR改善要請の流れで再評価される可能性があります。
自己資本比率61%、現金等90億円を保有する実質無借金経営。配合飼料という景気の波を受けにくい事業基盤と相まって、高い財務安全性を誇ります。
国産畜産物の安定供給を支える配合飼料メーカー。食料安全保障の観点からも重要な役割を担っており、ESG投資の観点でも注目される企業です。
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
配合飼料の製造・販売が主力。牛・豚・鶏向けの飼料を5つの自社工場で生産。西日本を地盤に畜産農家へ直接販売。売上構成比約96%を占めるコア事業。
連結子会社を通じた畜産事業。飼料事業との垂直統合により、飼料の品質検証と畜産ノウハウの蓄積に貢献。利益率は飼料事業より高い。
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.8% | 0.5% | - |
| 2022/03期 | 0.7% | 0.4% | - |
| 2023/03期 | 0.9% | 0.5% | - |
| 2024/03期 | 3.0% | 1.7% | 1.7% |
| 2025/03期 | 1.7% | 1.0% | 1.9% |
| 3Q FY2026/3 | 3.8%(累計) | 2.2%(累計) | 2.8% |
配合飼料業界は原料コストの影響を受けやすく、営業利益率は1〜2%台と薄利の業界特性があります。2023/03期は原料高騰で営業赤字に陥りましたが、2024/03期以降は価格転嫁が進み黒字を回復。ROEは1〜3%と低水準ですが、PBR 0.37倍という超割安評価の背景でもあります。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 399億円 | — | 1.4億円 | 7.2円 | - |
| 2022/03期 | 449億円 | 1.2億円 | 1.2億円 | 6.1円 | +12.5% |
| 2023/03期 | 547億円 | 2.0億円 | 1.6億円 | 8.7円 | +21.7% |
| 2024/03期 | 529億円 | 9.1億円 | 5.4億円 | 29.9円 | -3.2% |
| 2025/03期 | 486億円 | 9.1億円 | 3.1億円 | 17.1円 | -8.1% |
売上高は2023/03期に穀物価格高騰の影響で547億円まで拡大しましたが、その後は原料価格の落ち着きにより縮小傾向。2024/03期に営業利益9億円と黒字転換し、2025/03期も同水準を維持しました。2026/03期予想は売上高500億円・営業利益4億円と、原料市況の変動を織り込んだ保守的な計画となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上342億円(通期予想比68%)、営業利益9.5億円(同238%)、純利益6.8億円(同227%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
食料品の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 飼料事業 | 465億円 | 7.5億円 | 1.6% |
| 畜産事業 | 21億円 | 1.5億円 | 7.1% |
飼料事業が売上の約96%を占める専業メーカーです。配合飼料は原料(とうもろこし・大豆粕等)の価格変動の影響を受けやすく、利益率は1〜2%台と薄利ですが、安定した需要に支えられています。畜産事業は規模は小さいものの利益率7%台と収益性が高く、飼料事業とのシナジーを発揮しています。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
兵庫県神戸市にて配合飼料の製造・販売事業を開始。西日本の畜産業の発展とともに歩み始めた。
東証に株式を上場。非全農系の独立メーカーとして、独自の営業ネットワークを構築した。
雪印種苗や日清丸紅飼料との合弁事業を展開。牛用飼料分野での競争力を強化した。
市場再編により東証スタンダード市場に移行。引き続き安定経営を継続。
神戸大学との産学連携プロジェクトを開始。飼料の品質向上と持続可能な畜産に向けた研究を推進。
2026/03期 第3四半期の経常利益が前年同期比90.8%増の9.73億円に拡大。通期計画4億円を大幅に上回るペースで進捗。
神戸大学との産学連携プロジェクトを開始。飼料の品質向上と畜産技術の研究開発を推進。
2025/03期期決算を発表。売上高486億円(前年比-8.1%)、営業利益9億円で前期並みの水準を維持。
配合飼料事業を通じて日本の畜産業の発展に貢献し、安全・安心な食の安定供給に努めてまいります。長年培った飼料製造技術と畜産ノウハウを活かし、お客様である畜産農家の皆様とともに成長してまいります。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
自己資本比率は55〜64%と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性は極めて高いです。2024/03期に有利子負債79億円が計上されましたが、現金等90億円を保有しており実質無借金経営です。BPS(1株純資産)1,007円に対し株価371円で、PBR 0.37倍と大幅なディスカウント状態にあります。 【3Q 2026/03期】総資産328億円、純資産192億円、自己資本比率55.8%、有利子負債40億円。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.6億円 | 9.1億円 | 1.1億円 | 3.5億円 |
| 2022/03期 | 10.4億円 | 6.2億円 | 5.4億円 | 16.6億円 |
| 2023/03期 | 15.3億円 | 7.9億円 | 1.1億円 | 23.3億円 |
| 2024/03期 | 20.5億円 | 2.1億円 | 4.1億円 | 22.7億円 |
| 2025/03期 | 24.4億円 | 3.2億円 | 1.4億円 | 21.2億円 |
2022期〜2023は原料価格高騰による運転資金の増加で営業CFがマイナスでしたが、2024/03期以降は営業CF20〜24億円と大幅に回復しました。2025/03期のFCF(フリーキャッシュフロー)は21億円と潤沢で、現金等残高は90億円に達しています。堅実な資金繰りが評価できます。
取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員比率は0%と改善が求められる状況です。連結子会社1社のシンプルなグループ構成で、平均勤続年数17.6年と長期勤続者が多い安定した組織です。設備投資は8.6億円と、工場の維持・更新に必要な水準を確保しています。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 500万円 | 178人 | - |
従業員の平均年収は500万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢44.2歳・平均勤続年数17.6年と、ベテラン社員が多く定着率の高さがうかがえます。従業員178名の少数精鋭体制で事業を運営しています。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日和産業のTSRは5年間で145.4%と、TOPIX(24.4%)を大幅にアウトパフォームしています。低PBR銘柄への再評価の流れに乗り、株価は堅調に推移しました。配当利回りは控えめながらも、キャピタルゲインを含めた総合リターンは良好な結果となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 18.7% |
| 2017/03期 | 5円 | 29.8% |
| 2018/03期 | 5円 | 18.4% |
| 2019/03期 | 5円 | 38.0% |
| 2020/03期 | 6円 | 31.2% |
| 2021/03期 | 6円 | 83.3% |
| 2022/03期 | 6円 | 98.7% |
| 2023/03期 | 6円 | 69.1% |
| 2024/03期 | 8円 | 26.7% |
| 2025/03期 | 6円 | 35.0% |
株主優待制度はありません。
配当は1株6円を基本に安定配当を継続しており、2024/03期には業績好調で8円に増配しましたが、2025/03期は6円に戻りました。配当利回り1.62%と控えめですが、PBR 0.37倍の割安さを考慮すると、資産価値に対する実質的なリターンは魅力的です。株主優待はありません。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 158.1万円 | 58.1万円 | 58.1% |
| 2022期 | 134.1万円 | 34.1万円 | 34.1% |
| 2023期 | 111.8万円 | 11.8万円 | 11.8% |
| 2024期 | 147.2万円 | 47.2万円 | 47.2% |
| 2025期 | 145.4万円 | 45.4万円 | 45.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
日和産業の最大の特徴はPBR 0.37倍という極端な割安さです。食料品セクター平均のPBR 1.2倍と比較しても大幅に低く、東証のPBR改善要請の対象銘柄となり得ます。信用買い残が89万株と多く、個人投資家の関心が高いことがうかがえます。配当利回りは1.62%とセクター平均を下回りますが、資産価値に着目した投資妙味があります。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.8億円 | 2.4億円 | 63.3% |
| 2022/03期 | 2.2億円 | 1.0億円 | 46.3% |
| 2023/03期 | -9,900万円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 9.2億円 | 3.7億円 | 40.9% |
| 2025/03期 | 11.4億円 | 8.3億円 | 72.9% |
2025/03期の実効税率は72.9%と高水準ですが、これは繰延税金資産の取崩しや一時的な税務調整による影響と考えられます。2026/03期予想では実効税率25%と正常化が見込まれています。2023/03期は税引前損失で法人税の負担はありませんでした。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU