2055スタンダード

日和産業(株)

NICHIWA SANGYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE1.7%
BPS1007.0円
自己資本比率59.7%
FY2025/3 有報データ

日本の畜産を支える縁の下の力持ち。PBR0.37倍、資産価値に注目の超割安バリュー株

配合飼料の安定供給を通じて、日本の畜産業と食の安全に貢献する

この会社ってなに?

スーパーで購入する国産の牛肉・豚肉・鶏肉。それらの家畜を育てるエサ(配合飼料)をつくっているのが日和産業です。日本の畜産農家の約35%は非全農系の飼料メーカーから飼料を購入しており、日和産業はその中堅企業。私たちの食卓に並ぶお肉の品質と安定供給を、飼料という「縁の下の力持ち」として支えています。

日和産業は1924年創業の配合飼料メーカーで、西日本を地盤に牛・豚・鶏向け配合飼料の製造・販売を手掛けています。非全農系の独立メーカーとして、雪印種苗や日清丸紅飼料との合弁事業も展開。FY2025/3は売上高486億円・営業利益9億円と前期並みの水準を維持しました。PBR 0.37倍と解散価値を大幅に下回る超割安水準にあり、自己資本比率61%・実質無借金の堅実経営が特徴です。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
兵庫県神戸市東灘区住吉浜町19番地の5
公式
www.nichiwasangyo.co.jp

社長プロフィール

中橋 太一郎
代表取締役社長
堅実経営者
配合飼料事業を通じて日本の畜産業の発展に貢献し、安全・安心な食の安定供給に努めてまいります。長年培った飼料製造技術と畜産ノウハウを活かし、お客様である畜産農家の皆様とともに成長してまいります。

この会社のストーリー

1924
日和産業として創業

兵庫県神戸市にて配合飼料の製造・販売事業を開始。西日本の畜産業の発展とともに歩み始めた。

1961
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場。非全農系の独立メーカーとして、独自の営業ネットワークを構築した。

2000
合弁事業の拡大

雪印種苗や日清丸紅飼料との合弁事業を展開。牛用飼料分野での競争力を強化した。

2013
東証スタンダード市場へ移行

市場再編により東証スタンダード市場に移行。引き続き安定経営を継続。

2025
神戸大学と産学連携開始

神戸大学との産学連携プロジェクトを開始。飼料の品質向上と持続可能な畜産に向けた研究を推進。

注目ポイント

PBR 0.37倍の超割安株

BPS(1株純資産)1,007円に対し株価371円。解散価値の37%という極端な割安水準にあり、東証のPBR改善要請の流れで再評価される可能性があります。

実質無借金の堅実財務

自己資本比率61%、現金等90億円を保有する実質無借金経営。配合飼料という景気の波を受けにくい事業基盤と相まって、高い財務安全性を誇ります。

日本の食を支える社会的意義

国産畜産物の安定供給を支える配合飼料メーカー。食料安全保障の観点からも重要な役割を担っており、ESG投資の観点でも注目される企業です。

サービスの実績は?

6
1株当たり配当金
FY2025実績
0.37
PBR
解散価値の37%
1,007
BPS(1株純資産)
FY2025実績
178
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6円
安全性
安定
自己資本比率 59.7%(自己資本比率61%・実質無借金経営で、財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 1.7%(配合飼料業界は薄利多売のビジネスモデルであり、営業利益率1〜2%は業界標準的な水準)
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
6
方針: 継続的な安定配当を基本方針とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3518.7%
FY2017/3529.8%
FY2018/3518.4%
FY2019/3538.0%
FY2020/3631.2%
FY2021/3683.3%
FY2022/3698.7%
FY2023/3669.1%
FY2024/3826.7%
FY2025/3635.0%
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は1株6円を基本に安定配当を継続しており、FY2024/3には業績好調で8円に増配しましたが、FY2025/3は6円に戻りました。配当利回り1.62%と控えめですが、PBR 0.37倍の割安さを考慮すると、資産価値に対する実質的なリターンは魅力的です。株主優待はありません。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.7%
業界平均
7.7%
営業利益率下回る
この会社
1.9%
業界平均
7.2%
自己資本比率上回る
この会社
59.7%
業界平均
45.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3449億円
FY2023/3547億円
FY2024/3529億円
FY2025/3486億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/39.1億円
FY2025/39.1億円

売上高はFY2023/3に穀物価格高騰の影響で547億円まで拡大しましたが、その後は原料価格の落ち着きにより縮小傾向。FY2024/3に営業利益9億円と黒字転換し、FY2025/3も同水準を維持しました。FY2026/3予想は売上高500億円・営業利益4億円と、原料市況の変動を織り込んだ保守的な計画となっています。

事業ごとの売上・利益

飼料事業
465億円95.7%)
畜産事業
21億円4.3%)
飼料事業465億円
利益: 7.5億円利益率: 1.6%

配合飼料の製造・販売が主力。牛・豚・鶏向けの飼料を5つの自社工場で生産。西日本を地盤に畜産農家へ直接販売。売上構成比約96%を占めるコア事業。

畜産事業21億円
利益: 1.5億円利益率: 7.1%

連結子会社を通じた畜産事業。飼料事業との垂直統合により、飼料の品質検証と畜産ノウハウの蓄積に貢献。利益率は飼料事業より高い。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/30.2%0.5%-
FY2022/30.8%0.4%-
FY2023/31.7%0.5%-
FY2024/33.2%1.7%1.7%
FY2025/31.7%1.0%1.9%

配合飼料業界は原料コストの影響を受けやすく、営業利益率は1〜2%台と薄利の業界特性があります。FY2023/3は原料高騰で営業赤字に陥りましたが、FY2024/3以降は価格転嫁が進み黒字を回復。ROEは1〜3%と低水準ですが、PBR 0.37倍という超割安評価の背景でもあります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率59.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
79.4億円
会社の純資産
182億円

自己資本比率は55〜64%と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性は極めて高いです。FY2024/3に有利子負債79億円が計上されましたが、現金等90億円を保有しており実質無借金経営です。BPS(1株純資産)1,007円に対し株価371円で、PBR 0.37倍と大幅なディスカウント状態にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+24.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-3.2億円
投資CF
借入・返済など
-1.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+21.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/312.6億円-9.1億円-1.1億円3.5億円
FY2022/3-10.4億円-6.2億円-5.4億円-16.6億円
FY2023/3-15.3億円-7.9億円-1.1億円-23.3億円
FY2024/320.5億円2.1億円-4.1億円22.7億円
FY2025/324.4億円-3.2億円-1.4億円21.2億円

FY2022〜2023は原料価格高騰による運転資金の増加で営業CFがマイナスでしたが、FY2024/3以降は営業CF20〜24億円と大幅に回復しました。FY2025/3のFCF(フリーキャッシュフロー)は21億円と潤沢で、現金等残高は90億円に達しています。堅実な資金繰りが評価できます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1穀物・飼料原料価格の変動リスク(とうもろこし・大豆粕等の国際相場に依存)
2為替変動リスク(飼料原料の大半を輸入に依存しており、円安で仕入コスト増)
3家畜伝染病(鳥インフルエンザ・豚熱等)の発生による需要減少リスク
4畜産農家の経営環境悪化による飼料需要の減少リスク
5食品安全に関する規制強化リスク
6気候変動による穀物生産への影響リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33.8億円2.4億円63.3%
FY2022/32.2億円1.0億円46.3%
FY2023/3-9,900万円0円-
FY2024/39.2億円3.7億円40.9%
FY2025/311.4億円8.3億円72.9%

FY2025/3の実効税率は72.9%と高水準ですが、これは繰延税金資産の取崩しや一時的な税務調整による影響と考えられます。FY2026/3予想では実効税率25%と正常化が見込まれています。FY2023/3は税引前損失で法人税の負担はありませんでした。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
500万円
従業員数
178
平均年齢
44.2歳
平均年収従業員数前年比
当期500万円178-

従業員の平均年収は500万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢44.2歳・平均勤続年数17.6年と、ベテラン社員が多く定着率の高さがうかがえます。従業員178名の少数精鋭体制で事業を運営しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主61.4%
浮動株38.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関25.6%
事業法人等35.8%
外国法人等2.9%
個人その他34.9%
証券会社0.8%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は十文字チキンカンパニー・豊田通商・東北グレーンターミナル。

株式会社十文字チキンカンパニー(1,504,000株)8.31%
豊田通商株式会社(1,362,000株)7.52%
東北グレーンターミナル株式会社(1,153,000株)6.37%
カーギルジャパン合同会社(1,000,000株)5.52%
株式会社みなと銀行(903,000株)4.99%
株式会社三菱UFJ銀行(873,000株)4.82%
株式会社三井住友銀行(873,000株)4.82%
兵庫県信用農業協同組合連合会(849,000株)4.69%
三井住友海上火災保険株式会社(771,000株)4.26%
佐藤産業株式会社(535,000株)2.96%

筆頭株主は十文字チキンカンパニー(8.31%)で、飼料の主要顧客でもある畜産企業です。豊田通商(7.52%)は穀物調達の取引パートナー、東北グレーンターミナル(6.37%)やカーギルジャパン(5.52%)も飼料原料のサプライチェーン上の関係企業であり、事業関連企業による安定的な持合い構造が特徴です。金融機関もみなと銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行と地元・メガバンクが名を連ねています。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,800万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
飼料事業465億円7.5億円1.6%
畜産事業21億円1.5億円7.1%

飼料事業が売上の約96%を占める専業メーカーです。配合飼料は原料(とうもろこし・大豆粕等)の価格変動の影響を受けやすく、利益率は1〜2%台と薄利ですが、安定した需要に支えられています。畜産事業は規模は小さいものの利益率7%台と収益性が高く、飼料事業とのシナジーを発揮しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 0名(0.0% 男性 8
100%
監査報酬
2,800万円
連結子会社数
1
設備投資額
8.6億円
平均勤続年数(従業員)
17.6
臨時従業員数
33

取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員比率は0%と改善が求められる状況です。連結子会社1社のシンプルなグループ構成で、平均勤続年数17.6年と長期勤続者が多い安定した組織です。設備投資は8.6億円と、工場の維持・更新に必要な水準を確保しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

日和産業のTSRは5年間で145.4%と、TOPIX(24.4%)を大幅にアウトパフォームしています。低PBR銘柄への再評価の流れに乗り、株価は堅調に推移しました。配当利回りは控えめながらも、キャピタルゲインを含めた総合リターンは良好な結果となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+45.4%
100万円 →145.4万円
45.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021158.1万円+58.1万円58.1%
FY2022134.1万円+34.1万円34.1%
FY2023111.8万円+11.8万円11.8%
FY2024147.2万円+47.2万円47.2%
FY2025145.4万円+45.4万円45.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残892,800株
売り残700株
信用倍率1,271.6倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

日和産業の最大の特徴はPBR 0.37倍という極端な割安さです。食料品セクター平均のPBR 1.2倍と比較しても大幅に低く、東証のPBR改善要請の対象銘柄となり得ます。信用買い残が89万株と多く、個人投資家の関心が高いことがうかがえます。配当利回りは1.62%とセクター平均を下回りますが、資産価値に着目した投資妙味があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
18
前月比 +2.5%
メディア数
10
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
食料品 130社中 78位
報道のトーン
45%
好意的
48%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
飼料原料・穀物市況25%
バリュー株・低PBR20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月Q3決算好調

FY2026/3 第3四半期の経常利益が前年同期比90.8%増の9.73億円に拡大。通期計画4億円を大幅に上回るペースで進捗。

2025年6月産学連携

神戸大学との産学連携プロジェクトを開始。飼料の品質向上と畜産技術の研究開発を推進。

2025年5月FY2025決算

FY2025/3期決算を発表。売上高486億円(前年比-8.1%)、営業利益9億円で前期並みの水準を維持。

日和産業(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 6円
安全性
安定
自己資本比率 59.7%(自己資本比率61%・実質無借金経営で、財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 1.7%(配合飼料業界は薄利多売のビジネスモデルであり、営業利益率1〜2%は業界標準的な水準)
話題性
普通
ポジティブ 45%

「西日本地盤の非全農系配合飼料中堅。PBR0.37倍の超割安バリュー株」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU