イートアンドホールディングス
EAT&HOLDINGS Co.,Ltd
最終更新日: 2026年3月27日
「大阪王将」の味を食卓とお店で!食と外食の二刀流で世界を目指す企業
日本の食文化の魅力を世界に広め、2030年度にはグローバル売上高1,000億円を達成し、世界で愛される食のリーディングカンパニーとなることを目指します。
この会社ってなに?
街で「大阪王将」の看板を見かけて、餃子や中華料理を楽しんだことはありませんか?あるいは、スーパーマーケットの冷凍食品コーナーで、パリパリの羽根つき餃子のパッケージを手に取ったことがあるかもしれません。イートアンドホールディングスは、まさにその「大阪王将」を運営し、家庭で手軽に楽しめる冷凍餃子を製造・販売している会社です。あなたが普段何気なく利用しているお店や、食卓に並ぶ一品は、この会社の事業によって支えられているのです。
「大阪王将」ブランドを軸に外食と食品(冷凍食品)の二本柱で成長する企業です。FY2025の連結業績は売上高373.4億円、営業利益10.90億円と増収増益を達成。FY2024に計上した減損損失により一時的に純利益は赤字となりましたが、FY2025には8.88億円の純利益を確保しV字回復を果たしています。今後はM&Aで獲得したECブランドの育成や海外展開の加速が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都品川区東品川4丁目12番8号 品川シーサイドイーストタワー15階
- 公式
- www.eat-and.jp
社長プロフィール

私たちは『大阪王将』をはじめとするブランドを通じて、ただお腹を満たすだけでなく、心まで満たされる『幸せな食シーン』を創造することを目指しています。国内外での外食事業の再生と成長、そして家庭で楽しめる食品事業の拡大という両輪を力強く回し、永続的な成長を追求してまいります。
この会社のストーリー
大阪・京橋に中華料理店「大阪王将」1号店がオープン。これがイートアンドグループの原点となる。
事業拡大を目指し、法人化。フランチャイズチェーン展開を本格的に開始し、成長の礎を築く。
「大阪王将」ブランドに留まらない総合的な食の企業を目指し、商号を変更。外食と食品の両事業を展開する現在のビジネスモデルへ。
初の海外店舗を香港に出店し、グローバル展開への第一歩を踏み出す。日本の餃子文化を世界へ発信する挑戦が始まる。
さらなる成長と社会的信用の向上を目指し、株式上場を果たす。これにより資金調達の多様化と経営基盤の強化が図られた。
イートアンドホールディングスを設立し、持株会社体制へ移行。外食と食品それぞれの事業の専門性と機動性を高め、グループ全体の成長を加速させる。
外食事業の再生、食品事業の拡大、新規事業の探索を柱に、持続的な成長を目指す中期経営計画を推進。M&Aや新工場建設など積極的な投資を行う。
長期ビジョンとしてグローバル売上高1,000億円を目標に掲げ、国内外での事業拡大を加速。世界中の食卓に「おいしい」を届ける未来を目指す。
注目ポイント
「大阪王将」などの店舗運営で得たノウハウを冷凍食品開発に活かし、逆に食品事業の収益で外食事業に投資する好循環を実現。安定と成長を両立しています。
冷凍餃子ブランドの買収や米国での合弁会社設立など、M&Aや海外展開に積極的。食の領域で多角的に事業を拡大し、グローバル企業への飛躍を目指しています。
自社製品の冷凍食品セットやお食事券がもらえる株主優待が人気。配当と合わせた利回りが高く、個人投資家にとって魅力的な銘柄の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.9円 | 33.1% |
| FY2017/3 | 5.9円 | 42.8% |
| FY2019/3 | 7.5円 | 21.7% |
| FY2020/3 | 10円 | 29.8% |
| FY2021/3 | 10円 | 0.3% |
| FY2022/3 | 10円 | 13.1% |
| FY2023/3 | 10円 | 26.4% |
| FY2024/3 | 10円 | 0.3% |
| FY2025/3 | 15.5円 | 19.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約20万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 2月 |
配当については、業績に応じた利益還元を基本方針としています。近年は安定的な配当を維持しつつ、業績の成長に合わせて還元額を引き上げる動きが見られます。配当と株主優待を組み合わせた総合的な還元に注力しており、株主との長期的な関係構築を重視しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は冷凍食品事業の成長を牽引役として堅調に推移しており、FY2025/3には373億円に達しました。一方、利益面では外食事業の回復による寄与があるものの、FY2024/3には投資損失の影響から最終赤字を計上する一幕もありました。足元では収益改善が進んでおり、FY2026/3予想では増収増益の成長軌道への回帰を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -1.3% | -1.0% | - |
| FY2022/3 | -1.0% | 3.8% | 3.6% |
| FY2023/3 | -8.2% | 1.7% | 3.8% |
| FY2024/3 | 4.7% | -0.4% | 6.3% |
| FY2025/3 | -1.3% | 3.0% | 4.2% |
収益性は、食材価格の高騰や店舗改装等の先行投資が重なり、営業利益率は概ね2%台後半で推移しています。FY2024/3には一時的にROEがマイナスとなりましたが、FY2025/3には8.1%まで回復を見せています。今後は高付加価値な冷凍食品の販売拡大により、利益率の向上と資本効率の改善を図る方針です。
財務は安全?
事業拡大に伴う設備投資の増加により、FY2025/3時点での総資産は291億円まで積み上がりました。一方で、新規工場建設やM&A等の資金需要により有利子負債は約171億円まで増加しており、財務レバレッジを活用した経営を行っています。自己資本比率は約37.5%を維持しており、現在の成長フェーズにおいて一定の健全性を確保しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.5億円 | -1,700万円 | -1.9億円 | 6.4億円 |
| FY2022/3 | 25.1億円 | -19.2億円 | -4.0億円 | 5.9億円 |
| FY2023/3 | 12.7億円 | -36.3億円 | 22.8億円 | -23.5億円 |
| FY2024/3 | 20.8億円 | -34.1億円 | 23.9億円 | -13.3億円 |
| FY2025/3 | 37.6億円 | -51.8億円 | 11.1億円 | -14.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業で稼ぐ力は健在です。一方で、工場増設や設備投資に注力しているため、投資キャッシュフローが先行しフリーキャッシュフローはマイナス傾向にあります。将来の収益基盤強化のための先行投資フェーズにあるといえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.8億円 | 4.8億円 | 172.4% |
| FY2022/3 | 14.8億円 | 7.0億円 | 47.6% |
| FY2023/3 | 10.5億円 | 6.7億円 | 63.4% |
| FY2024/3 | 10.7億円 | 11.7億円 | 109.9% |
| FY2025/3 | 9.9億円 | 9,900万円 | 10.0% |
実効税率は、減損処理や繰延税金資産の調整などの一時的な会計的要因により、年度ごとに大幅な変動が見られます。特に税引前利益に対して法人税等の負担が重くなる年がある一方、税効果会計の影響で税負担が軽減される期も存在します。恒常的な納税水準というよりも、各期の特殊要因による歪みが大きいといえます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 654万円 | 558人 | - |
従業員平均年収は654万円であり、外食および食品業界の中でも比較的水準が高い傾向にあります。これは高付加価値な冷凍食品事業の拡大と、効率的な店舗運営による利益還元が背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は文野屋。
同社は創業家資産管理会社の株式会社文野屋が約23%を保有する創業家主導の経営体制となっており、安定的な経営基盤を構築しています。機関投資家や信託銀行の保有比率も一定数存在しますが、創業者およびその関連者による議決権の集中が経営戦略の継続性に寄与しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
外食事業と冷凍食品事業の二輪経営による安定成長を推進していますが、原材料価格の高騰や店舗の人件費増が主な事業リスクとなっています。有価証券報告書では、食の安全管理体制や国内外の経済状況が連結業績に与える影響が詳細に開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、指名委員会等設置会社に近い透明性の高い監査体制を構築しています。連結子会社8社を抱える企業グループとして、リスク管理やコンプライアンスの強化を経営の重要課題として掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 317億円 | — | 309億円 | -2.6% |
| FY2023 | 335億円 | — | 330億円 | -1.3% |
| FY2024 | 360億円 | — | 359億円 | -0.2% |
| FY2025 | 391億円 | — | 373億円 | -4.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 8億円 | — | 8億円 | +4.3% |
| FY2023 | 11億円 | — | 9億円 | -16.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年度を最終年度とする中期経営計画「Sustainable Growth 2024」では、売上高500億円、営業利益25億円という高い目標を掲げましたが、結果はそれぞれ359.2億円、10.59億円と大幅な未達に終わりました。これはコロナ禍の影響や原材料価格の高騰が想定以上に響いたことが要因です。一方で、直近のFY2026会社予想では売上高400億円、営業利益12億円と着実な成長を見込んでおり、計画達成に向けた軌道修正が図られているかが注目されます。業績予想の精度は売上高が期初予想に届かない傾向にあり、保守的な見方が必要かもしれません。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間において増配基調ではあったものの、株価が長期的に横ばいであったことが主な要因です。中期経営計画の未達など、成長期待に対して業績が追い付かなかったことが株価の低迷につながり、結果としてTOPIXの上昇トレンドから取り残される形となりました。今後は安定した業績成長を実現し、株価を上昇トレンドに乗せることが株主還元向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 104.5万円 | +4.5万円 | 4.5% |
| FY2022 | 126.2万円 | +26.2万円 | 26.2% |
| FY2023 | 130.7万円 | +30.7万円 | 30.7% |
| FY2024 | 120.8万円 | +20.8万円 | 20.8% |
| FY2025 | 124.1万円 | +24.1万円 | 24.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場評価は食料品セクターの平均と比較してPER・PBRともに割高な水準にあります。これはFY2026のV字回復期待が株価に織り込まれている可能性を示唆しています。一方で、信用倍率は0.51倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来的な株価下落を見込む投資家が多い一方、株価が上昇に転じた際には売り方の買い戻し(踏み上げ)による急騰の可能性も秘めています。次回の本決算発表で示される新年度のガイダンスが、今後の株価動向を占う上で重要な材料となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
冷凍餃子メーカーのオーパスを完全子会社化し、EC販売網を強化。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比16.8%増となる好決算を発表。
新体制に向けた役員人事の刷新を実施し、経営体制を強化。
最新ニュース
イートアンドホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『大阪王将』の看板を背負い、家庭用冷凍餃子で食卓を席巻、M&Aで食の新領域も狙う貪欲なフードカンパニー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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