サトウ食品
SATO FOODS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月27日
「サトウのごはん」「切り餅」で国内首位。新潟発、無菌包装技術で日本の食卓を支える老舗
包装米飯・包装餅で国内No.1のポジションを維持しつつ、無菌包装技術を軸に防災食・健康食・海外市場へ事業領域を拡大する
この会社ってなに?
スーパーやコンビニで見かける「サトウのごはん」と「サトウの切り餅」、毎年お正月に飾る「サトウの鏡餅」。サトウ食品は、無菌包装技術で国内パックご飯と包装餅のどちらもトップシェアを握る、新潟生まれの食品メーカーです。電子レンジで2分のごはん、開けてすぐ焼ける切り餅は、忙しい朝、防災備蓄、単身世帯の食卓に欠かせない存在。日本の「お米離れ」が進む中でも、無菌化技術の品質と利便性で需要を取り続けています。
FY2025/4期は売上高465億円(前期比+9.2%)、営業利益27億円(同+1.5%)と過去最高売上を更新。FY2026/4期は売上500億円(+7.6%)、営業利益27億円(+0.1%)、純利益23億円(+18.0%)を計画しており、3Q累計で売上404億円・営業利益49.9億円と通期予想に対して堅調に進捗しています。約80億円を投じる「サトウのごはん聖籠ファクトリー第二工場」が2026年12月に稼働開始予定で、需要拡大が続くパックご飯の供給能力を大幅増強。創業者佐藤勘作以来の家族経営型企業で、住吉食品有限会社(35.6%)を筆頭にした安定株主構成のもとで腰を据えた長期投資が可能な体制です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 4月
- 本社
- 新潟県新潟市東区宝町13番5号
- 公式
- www.satosyokuhin.co.jp
社長プロフィール
1950年に祖父・佐藤勘作が創業して以来、当社は「おいしさの追求」を基本姿勢として歩んでまいりました。業界に先駆けて開発した無菌化包装技術により、つきたての餅、炊きたてのご飯の味と品質を保ったまま全国の食卓にお届けしています。約80億円を投じる聖籠ファクトリー第二工場の2026年12月稼働を機に、次の成長ステージへ。日々の暮らしという身近な場所を、確かな技術で支えていきます。
この会社のストーリー
創業者佐藤勘作が新潟市で白玉粉の製造販売を開始。「新潟の米」を活かした食品メーカーの源流となりました。
業界初の包装餅「サトウの切り餅」を発売。常温で長期保存できる包装技術で、お餅の流通革命を起こし、包装餅業界トップシェアに躍進しました。
電子レンジで2分で食べられる無菌包装米飯「サトウのごはん」を発売。レトルト食品の常識を覆し、忙しい現代人の食卓に新たな選択肢を提供しました。
創業者の孫にあたる佐藤元氏が代表取締役社長に就任。亀田製菓出身でマーケティング・商品開発の知見を活かし、ブランド再構築と新カテゴリー開拓を推進しました。
約80億円を投じる新工場「サトウのごはん聖籠ファクトリー第二工場」が2026年12月に稼働予定。パックご飯の生産能力を大幅増強し、次の成長フェーズへ突入します。
注目ポイント
「サトウのごはん」「サトウの切り餅」「サトウの鏡餅」のいずれも国内シェアトップ。1973年の業界初パック餅、1988年の無菌包装ご飯と、業界に先駆けた技術で築いた競争優位は、新規参入が極めて困難なポジションです。
FY2017/4の14円から FY2025/4の70円まで、9年で配当を5倍に増配。住吉食品(佐藤家関連、35.6%)を中心とした安定株主比率64%超の構造で、短期株主への迎合ではなく中長期視点の経営判断が可能です。
新工場(2026年12月稼働予定)でパックご飯の生産能力を大幅増強。米離れが進む中でも、無菌包装技術の利便性で需要を取り続ける戦略。FCFは一時的にマイナス基調ですが、稼働後の収益拡大が成長性プレミアムの再評価を呼ぶ可能性があります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/4 | 14円 | 8.0% |
| FY2018/4 | 20円 | 15.5% |
| FY2019/4 | 20円 | 11.3% |
| FY2020/4 | 40円 | 29.3% |
| FY2021/4 | 44円 | 14.9% |
| FY2022/4 | 50円 | 13.0% |
| FY2023/4 | 55円 | 15.1% |
| FY2024/4 | 60円 | 13.2% |
| FY2025/4 | 70円 | 18.1% |
| FY2026/4(予想) | 70円 | 15.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約71.4万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜7,000円相当/年 |
| 権利確定月 | 10月 |
| 長期特典 | 保有株数による段階優待 |
サトウ食品は非減配を長期継続しており、FY2025/4期は年間70円と前期の60円から増配。FY2017/4の14円から9年で5倍に増配しています。配当性向は18.1%と低位ですが、新工場投資フェーズのため内部留保を厚く保つ方針です。株主優待(毎年10月末基準で100株以上から自社製品を贈呈)も実施しており、長期保有のインセンティブとなっています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/4期は売上高465億円(+9.2%)と過去最高を更新。コロナ禍で巣ごもり特需の反動から落ち込んだFY2022/4期(391億円)を底に、3期連続の増収を達成しました。営業利益は27億円と前期並みを維持。FY2026/4期は売上500億円(+7.6%)、営業利益27億円(+0.1%)、純利益23億円(+18.0%)を計画しています。3Q累計(2026年1月末時点)で売上404億円・営業利益49.9億円と通期計画に対して順調に進捗。第4四半期は鏡餅商戦の反動でやや利益薄になる季節性があるため、通期着地は計画水準が中心シナリオです。
事業ごとの売上・利益
「サトウのごはん」が国内パックご飯シェアのトップ。電子レンジで2分のレトルトご飯として、忙しい朝、単身世帯、防災備蓄、シニア層に支持されている。新工場(聖籠ファクトリー第二工場)の稼働で2027年以降の生産能力大幅拡大を計画中
「サトウの切り餅」と「サトウの鏡餅」が看板商品。包装餅市場で国内首位シェア。第3四半期(11〜1月)の鏡餅商戦に売上が集中する強い季節性が特徴で、年末12月単月で年間粗利の3割超を稼ぐ
業務用米飯、玄米食品、健康関連食品等。直近では子会社うさぎもち(関西の包装餅メーカー、2017年子会社化)も含まれる
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/4 | 10.5% | 4.7% | - |
| FY2022/4 | 12.4% | 5.3% | - |
| FY2023/4 | 10.6% | 4.7% | - |
| FY2024/4 | 11.8% | 5.2% | 6.2% |
| FY2025/4 | 9.1% | 4.0% | 5.8% |
営業利益率は5.8%(FY2025/4)と前期の6.2%から微減。原料米価格の高騰が影響しています。ROE 9.1%は食品セクターの中央値(約7%)を上回る水準で、過去5年は10〜12%台を維持。自己資本比率43.6%とやや低めですが、新工場投資(80億円)に伴う有利子負債の増加によるものです。FY2021〜2023/4期の営業利益率「-」表示は、EDINETの旧期にSummaryOfBusinessResultsの営業利益タグが格納されていなかったための欠損で、Step 7.5のbackfill-opprofitで決算短信から後追い補完予定です。
財務は安全?
総資産は488億円(FY2025/4)と5年で約54%拡大。聖籠ファクトリー第二工場(約80億円投資)の建設進捗に伴い、FY2025/4期から有利子負債が0→257億円へ大幅増。それでも自己資本比率43.6%を維持しており、財務基盤は健全です。BPSは4,456円で株価7,140円に対しPBR約1.6倍。FY2021/4の純資産149億円から5年で22.5億円→約50%増加と着実に内部留保を積み増しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/4 | 48.5億円 | -21.7億円 | -26.3億円 | 26.9億円 |
| FY2022/4 | 16.0億円 | -20.9億円 | 18.0億円 | -4.9億円 |
| FY2023/4 | 30.4億円 | -28.8億円 | 16.5億円 | 1.6億円 |
| FY2024/4 | 21.6億円 | -41.2億円 | 11.5億円 | -19.6億円 |
| FY2025/4 | 49.2億円 | -51.2億円 | 24.1億円 | -2.0億円 |
営業CFは49.2億円(FY2025/4)と前期の21.6億円から大幅改善。投資CFは-51.2億円と新工場建設で過去最大の支出。FY2024/4期からFCFはマイナス基調に転じており、これは聖籠ファクトリー第二工場(80億円)の建設フェーズによる一時的な現象です。財務CFはFY2025/4期に+24.1億円と借入による調達が増加。新工場が2026年12月に稼働すれば、生産効率の向上とともに営業CFの拡大が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/4 | 22.1億円 | 7.0億円 | 31.4% |
| FY2022/4 | 28.2億円 | 8.5億円 | 30.3% |
| FY2023/4 | 26.8億円 | 8.2億円 | 30.6% |
| FY2024/4 | 33.4億円 | 10.3億円 | 30.7% |
| FY2025/4 | 28.1億円 | 8.3億円 | 29.6% |
実効税率は29〜31%程度で安定的に推移。法定実効税率(約30.6%)に近い水準を維持しており、特殊な税務処理や繰越欠損金の利用などはほぼなく、シンプルで透明性の高い納税構造です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/4 | 660万円 | 663人 | - |
FY2025/4期の平均年収は約660万円、平均年齢40.7歳で従業員数663名。食料品セクターの中堅企業として標準的な水準で、新潟県内事業所が中心の地方企業ながら、首都圏並みの賃金水準を維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。
筆頭株主の住吉食品有限会社(35.6%)は創業者佐藤家の資産管理会社とみられ、安定株主の中核。全国農業協同組合連合会(4.9%)はもち米・うるち米の主要調達先として、東洋製罐グループHD(4.6%)はパッケージ容器の取引先として、それぞれ事業上の関係に基づく持ち合い株主です。株式会社榎本武平商店(4.6%)と株式会社藤井商店(1.2%)は新潟の取引先、第四北越銀行(3.7%)は地元メインバンク。一正蒲鉾(3.2%)とも新潟食品同業として相互保有しています。サトウ食品取引先持株会・社員持株会も合わせ、長期安定保有の構造が極めて強い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 包装米飯事業 | 約260億円 | 約16億円 | 6.2% |
| 包装餅事業 | 約180億円 | 約11億円 | 6.1% |
| その他事業 | 約25億円 | 約0.5億円 | 2.0% |
売上の約56%を包装米飯事業、約39%を包装餅事業が占める2本柱の構成。「サトウのごはん」「サトウの切り餅」「サトウの鏡餅」のいずれも国内首位シェアで、無菌包装技術が競争優位の源泉です。鏡餅商戦の集中により第3四半期の売上・利益構成比が極めて高い季節性があり、決算期も4月(年末商戦の翌期)を採用しているのが特徴。約80億円の新工場投資(聖籠ファクトリー第二工場、2026年12月稼働予定)でパックご飯の生産能力を大幅増強し、次世代の成長フェーズへ向けた布石を打っています。
この会社のガバナンスは?
取締役会は13名中女性1名(女性比率7.7%)。ガバナンス面では2030年までに女性役員30%目標に対し改善余地あり。連結子会社は1社(うさぎもち)のみとシンプルな構造で、大型M&Aを行わず本業集中の経営方針を維持。設備投資額は約46億円(FY2025/4)と新工場プロジェクトのため過去最大規模に。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 420億円 | — | 426億円 | +1.4% |
| FY2025 | 455億円 | — | 465億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 26億円 | — | 27億円 | +2.3% |
| FY2025 | 27億円 | — | 27億円 | 0.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
サトウ食品は計画達成精度が高く、過去2期は売上・営業利益とも計画通りまたは小幅上振れで着地。聖籠ファクトリー第二工場(約80億円投資、2026年12月稼働)のプロジェクトが進行中で、進捗率は約75%。2027年以降のパックご飯生産能力の大幅拡大を見据えた布石です。FY2026/4期はQ3累計で売上404億円(進捗81%)、営業利益49.9億円と通期計画を超過する勢いで進捗中。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは155.8%と着実に上昇。同期間のTOPIX(213.4%)を約58ポイント下回るアンダーパフォームですが、食品セクターの中では中位水準。直近1年は新工場投資による財務懸念で軟調だったものの、聖籠第二工場稼働後の収益拡大が確認できれば、再評価余地は大きい銘柄です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 125.4万円 | +25.4万円 | 25.4% |
| FY2023 | 148.2万円 | +48.2万円 | 48.2% |
| FY2024 | 170.5万円 | +70.5万円 | 70.5% |
| FY2025 | 155.8万円 | +55.8万円 | 55.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER15.7倍はセクター平均(18.8倍)を下回り、利益面では割安な水準。PBR1.60倍はほぼセクター平均並みです。配当利回り0.98%はセクター平均2.0%の半分程度に留まりますが、これは配当性向18%と低位(新工場投資フェーズのため内部留保厚め)の結果。聖籠第二工場稼働後の収益力拡大と還元方針の見直しが、株価上昇余地を左右します。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年4月1日付の組織変更を発表。経営企画本部に「資材デザイン部」「ブランディング戦略部」を新設し、営業戦略部を営業管理部に統合。新工場稼働を見据えた経営体制の最適化を図ります。
FY2026/4期 第3四半期決算を発表。売上高404億円(通期予想比81%)、営業利益49.9億円(同185%超過)と利益面で大幅上振れ。第4四半期は鏡餅商戦の反動で利益薄になる季節要因はあるものの、通期予想の上方修正余地を市場が織り込み始めています。
新潟県北蒲原郡聖籠町で建設中の「サトウのごはん聖籠ファクトリー第二工場」の建設が進捗。総投資額は約80億円で、2026年12月の稼働を予定。パックご飯の生産能力を大幅増強します。
FY2025/4期通期決算を発表。売上高465億円(+9.2%)と過去最高を更新。営業利益27億円、純利益19.5億円。年間配当は前期比10円増配の70円に。
FY2024/4期通期決算で売上高426億円(+7.3%)、営業利益27億円(+1.5%)と増収増益。コロナ禍からの需要回復と価格改定効果が利益に寄与しました。
最新ニュース
サトウ食品 まとめ
ひとめ診断
「サトウのごはん/切り餅で国内首位。聖籠ファクトリー第二工場が拓く次世代成長」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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