2594プライム

キーコーヒー

KEY COFFEE INC

最終更新日: 2026年3月27日

ROE0.4%
BPS1437.1円
自己資本比率55.6%
FY2025/3 有報データ

一杯のコーヒーから、心豊かな日常と文化を創造する100年企業

コーヒーを通じて人々の心にゆたかさをもたらし、国境や文化を越えて愛されるコーヒー文化を未来へつなぐことです。

この会社ってなに?

あなたがカフェで一息つくとき、その一杯はキーコーヒーの豆かもしれません。同社は全国の喫茶店やレストランにコーヒー豆を卸す、いわば縁の下の力持ちです。スーパーマーケットのコーヒー売り場で目にする「ドリップ オン」や「トアルコ トラジャ」も同社の製品で、家庭のコーヒータイムを支えています。最近では「キーズカフェ」という自社ブランドのカフェも展開しており、買い物ついでに立ち寄ったことがあるかもしれません。さらに、京都の有名喫茶店「イノダコーヒ」もグループ会社となり、老舗の味を全国に届ける役割も担っています。

業務用コーヒーの老舗キーコーヒーは、FY2025に売上高777.8億円、営業利益4.86億円を達成しました。原料価格高騰と円安のダブルパンチを受け収益性は依然として課題ですが、複数回の価格改定で吸収を図っています。近年は京都の老舗「イノダコーヒ」の子会社化や石光商事との資本業務提携などM&Aを加速させ、ブランドポートフォリオと販路の拡大を急いでいます。高価格帯ブランドと、タイパを重視した新商品「KEY DOORS+」で、変化する消費者ニーズへの対応力が今後の焦点です。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都港区西新橋2-34-4 KCビル
公式
www.keycoffee.co.jp

社長プロフィール

柴田 裕
柴田 裕
代表取締役社長
文化の継承者
創業以来、一杯のコーヒーがもたらす心豊かなひとときを追求し続けてきました。これからも変化するライフスタイルに寄り添い、喫茶文化の継承と発展を通じて、お客様の毎日をより豊かにするコーヒーをお届けすることを目指します。

この会社のストーリー

1920
横浜で創業

創業者・木村商店がコーヒー焙煎卸売業を開始。日本のコーヒー文化の礎を築く第一歩を踏み出す。

1973
「トアルコ トラジャ」復活プロジェクト始動

インドネシアで“幻のコーヒー”と呼ばれたトラジャコーヒーを復活させるため、農園開発に着手。壮大な挑戦が始まる。

1978
「トアルコ トラジャ」発売

長年の努力が実り、高品質なコーヒー「トアルコ トラジャ」を発売。キーコーヒーのブランドイメージを確立する。

1994
東京証券取引所に上場

企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大に向けた経営基盤を強化する。

2020
創業100周年

大正から令和へと、4つの時代を通じて日本のコーヒー文化を牽引。歴史的な節目を迎える。

2021
京都の老舗「イノダコーヒ」と提携、後に子会社化

伝統あるブランドと協業し、事業ポートフォリオを強化。日本の喫茶文化の継承と発展を目指す。

2023
新ブランド『KEY DOORS+』誕生

変化する現代のライフスタイルに応える新ブランドを設立。カフェイン・マネジメントなど新たな価値提案に挑戦。

注目ポイント

“幻のコーヒー”を復活させた情熱

1970年代にインドネシアで失われかけていた「トアルコ トラジャ」を農園開発から復活。品質への飽くなき探求心が、唯一無二のブランド価値を生み出しています。

伝統と革新のM&A戦略

京都の老舗「イノダコーヒ」の子会社化など、日本の喫茶文化を守り育てる戦略を展開。100年以上の歴史に安住せず、未来に向けた挑戦を続けています。

株主優待で楽しむコーヒータイム

株主になると、こだわりの自社製品詰め合わせが年に2回届きます。配当だけでなく、実際の製品を味わいながら企業を応援できるのが魅力です。

サービスの実績は?

777.8億円
連結売上高
FY2025実績
+5.4% YoY
4.86億円
連結営業利益
FY2025実績
-20.0% YoY
12
1株当たり配当金
FY2025実績
±0% YoY
642
従業員数(単独)
FY2025/3時点
1.21億円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績(単独)
算出値

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 12円
安全性
安定
自己資本比率 55.6%
稼ぐ力
普通
ROE 0.4%
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
12
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/31750.8%
FY2017/31835.3%
FY2018/318124.8%
FY2019/318164.4%
FY2020/32059.0%
FY2021/351.1%
FY2022/31028.8%
FY2023/310123.8%
FY2024/312142.5%
FY2025/312120.0%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

配当方針として業績連動をベースにした安定的な還元を目指しており、近年は年間12円の配当を継続しています。利益水準に対して配当性向が高止まりしている傾向があるため、収益基盤の強化による配当余力の拡大が今後の論点です。長期的な視点で株主還元を重視する姿勢を示しています。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
0.4%
業界平均
7.7%
営業利益率下回る
この会社
0.8%
業界平均
7.2%
自己資本比率上回る
この会社
55.6%
業界平均
45.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3557億円
FY2023/3633億円
FY2024/3738億円
FY2025/3778億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/37.6億円
FY2025/36.1億円

2021年3月期はコロナ禍による外出制限の影響で大幅な営業赤字を計上しましたが、以降は外食事業の回復とコーヒー関連事業の堅調な推移により売上高は右肩上がりで推移しています。2025年3月期の売上高は約778億円に達しており、家庭用商品の値上げ効果や積極的な事業提携が収益を下支えしました。2026年3月期は更なる増収を見込んでおり、事業構造の転換により利益水準の回復を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
0.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
0.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-10.8%-9.3%-
FY2022/30.7%1.7%-
FY2023/30.6%0.3%-
FY2024/30.4%0.3%1.0%
FY2025/30.4%0.6%0.8%

コロナ禍での赤字転落以降、営業利益率は低水準での推移が続いており、収益性の改善が喫緊の課題となっています。売上高は順調に拡大していますが、コーヒー豆の調達価格高騰や人件費等のコスト負担が利益を圧迫している状況です。今後は高付加価値商品の拡充と業務効率化により、営業利益率の向上とROE(自己資本利益率)の早期改善が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
206億円
会社の純資産
311億円

自己資本比率はFY2021/3の67.8%からFY2025/3には52.6%へと低下していますが、依然として一定の財務健全性は維持されています。近年は投資活動の拡大に伴い有利子負債が205億円規模まで増加しましたが、事業成長のための戦略的な資金調達が背景にあります。強固な資産基盤を背景に、将来的な成長投資と負債管理のバランスが重要となります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-13.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-10.8億円
投資CF
借入・返済など
+28.3億円
財務CF
手元に残ったお金
-24.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-11.9億円-4.0億円-9.1億円-15.9億円
FY2022/38.6億円-7.3億円-4.7億円1.3億円
FY2023/3-30.9億円-9.7億円27.6億円-40.7億円
FY2024/34.8億円-16.9億円17.4億円-12.1億円
FY2025/3-13.4億円-10.8億円28.3億円-24.2億円

営業キャッシュフローが年度によりマイナスを記録するなど、本業での安定的な現金創出力が不安定な状況にあります。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資により一貫してマイナスとなっており、不足する資金を財務キャッシュフローでの借入や調達で補う構造です。今後は事業運営の最適化を通じ、営業キャッシュフローの黒字定着とフリーキャッシュフローの創出が鍵となります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1特定販売先への依存(影響度:大 発生可能性:中)当社グループは、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)
2」に記載のとおり、連結売上高との対比で高い割合を有する販売先があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-31.6億円0円-
FY2022/310.2億円2.8億円27.4%
FY2023/33.5億円1.8億円50.4%
FY2024/38.7億円6.9億円79.2%
FY2025/37.6億円4.2億円54.8%

過去数年の税引前利益に対する法人税負担率は高めで推移しており、業績の変動が税務上の実効税率に影響を与えています。繰延税金資産の取り崩しや調整項目が影響し、一時的に実効税率が著しく高まる期が見られました。2026年3月期の予想では標準的な水準への回帰を見込んでおり、税務効率の最適化が求められます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
529万円
従業員数
916
平均年齢
41.6歳
平均年収従業員数前年比
当期529万円916-

平均年収は529万円となっており、食品業界の平均と比較しても標準的な水準です。コーヒー市場の競争激化や原材料価格の高騰といった厳しい経営環境においても、従業員への安定した還元が維持されていることが分かります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主30.3%
浮動株69.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.9%
事業法人等16.3%
外国法人等2.2%
個人その他67%
証券会社0.5%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

博友興産有限会社(2,270,000株)10.47%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,933,300株)8.91%
キーコーヒー取引先持株会(622,900株)2.87%
柴      田          裕(522,220株)2.4%
三井物産株式会社(387,700株)1.78%
株式会社みずほ銀行(304,000株)1.4%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(266,600株)1.22%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(264,100株)1.21%
前田建設工業株式会社(200,000株)0.92%
日本生命保険相互会社(181,100株)0.83%

大株主には博友興産有限会社や金融機関、取引先が名を連ねており、創業家や関係会社が一定の影響力を維持する安定的な株主構成といえます。また、信託銀行の保有比率も高く、機関投資家による中長期的な投資対象として認識されている点が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,400万円
取締役5名の合計

事業リスクとして、人口減少による市場縮小や原材料コストの変動を挙げています。これに対し、イノダコーヒの子会社化や「KEY DOORS+」など高付加価値商品へのシフトと販路拡大による収益構造の転換を推進しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
13
設備投資額
12.4億円
平均勤続年数(従業員)
17.2
臨時従業員数
1524

女性役員比率は22.2%に達しており、ダイバーシティ推進に注力しています。13社の連結子会社を抱える中で監査体制を強化し、透明性の高いガバナンス体制の構築に努め、プライム市場上場企業として持続的な企業価値向上を目指しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
原料価格高騰の影響で利益予想のブレが大きく、安定性に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧FY2025 連結業績予想
FY2025
売上高: 目標 778.8億円 未達 (777.8億円)
99.87%
営業利益: 目標 6.07億円 未達 (4.86億円)
80.06%
純利益: 目標 3.42億円 未達 (2.14億円)
62.57%
FY2026 業績目標
FY2026
売上高: 目標 850億円 順調 (777.8億円)
91.5%
営業利益: 目標 7億円 やや遅れ (4.86億円)
69.4%
純利益: 目標 6億円 大幅遅れ (2.14億円)
35.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20257億円5億円-30.6%
FY20245億円8億円+52.8%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025850億円778億円-8.5%
FY2024740億円738億円-0.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は明確な中期経営計画を公表していませんが、FY2026の業績目標として売上高850億円、営業利益7億円を掲げています。直近FY2025の実績を基にすると、売上高の進捗率は91.5%と順調ですが、営業利益は69.4%と収益性の改善が急務です。近年の業績予想は、コーヒー豆の市況や為替に大きく左右される傾向があり、特に利益面での乖離が目立ちます。FY2024は予想を上回りましたが、FY2025は大幅未達となるなど、外部環境への耐性が問われています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同期間において株価が伸び悩み、配当利回りも限定的だったことが主な要因です。コーヒー豆の価格高騰や国内市場の競争激化といった事業環境の厳しさが、株主還元への期待感を抑制し、結果として市場平均との差が開く形となりました。株価上昇によるキャピタルゲインの創出が今後の大きな課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-9.0%
100万円 →91.0万円
-9.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202192.8万円-7.2万円-7.2%
FY202287.9万円-12.1万円-12.1%
FY202389.1万円-10.9万円-10.9%
FY202488.9万円-11.1万円-11.1%
FY202591.0万円-9.0万円-9.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残32,000株
売り残304,200株
信用倍率0.11倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月中旬
第2四半期決算発表2026年11月中旬
株主優待権利確定日(9月)2026年9月末

同社のPERは71.6倍と、食料品業界平均の19.1倍を大幅に上回っており、割高感があります。これは現在の利益水準が低いためであり、今後の増益期待が株価に織り込まれているとも解釈できます。一方、信用取引では売り残が買い残を大きく上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.11倍と極めて低い水準です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆する一方、将来的な買い戻し(ショートカバー)による株価上昇のエネルギーが溜まっているとも言えます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, FOODRINK NEWS, 会社四季報
業界内ランキング
上位 35%
食料品業 130社中 45位
報道のトーン
40%
好意的
40%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・財務40%
M&A・提携30%
商品・新サービス20%
その他10%

最近の出来事

2025年7月子会社化

老舗喫茶店である京都イノダコーヒを子会社化し、ブランド価値の向上と販路拡大を図りました。

2025年9月プロダクト

「KEY DOORS+」ブランド設立1周年を迎え、カフェインマネジメントなど健康志向の製品戦略を強化しました。

2026年3月値上げ

原材料価格の高騰に対応するため、家庭用主力コーヒー製品の10〜30%の値上げを実施しました。

キーコーヒー まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 12円
安全性
安定
自己資本比率 55.6%
稼ぐ力
普通
ROE 0.4%
話題性
普通
ポジティブ 40%

「創業100年超の喫茶店文化の伝道師が、M&Aと新ブランドで価格高騰の荒波に挑む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU