(株)不二家
Fujiya Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
ペコちゃんとミルキーで日本中を笑顔に。114年の歴史を持つ老舗菓子メーカーの挑戦
お菓子と喜びで世界中を笑顔にする
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「ミルキー」「ルック」「カントリーマアム」「ホームパイ」はすべて不二家の製品です。街角の不二家洋菓子店では、ショートケーキやクリスマスケーキが定番。ペコちゃんのキャラクターグッズも根強い人気を誇ります。また「FUJIYA CAKE's STAND」として冷凍自販機での洋菓子販売や、新業態「ペコちゃんmilkyドーナツ」など新しい挑戦も進めています。
不二家は1910年創業の老舗菓子メーカーで、「ミルキー」「ルック」「カントリーマアム」などのロングセラー製菓商品と、全国に展開する洋菓子店舗を二本柱に事業を展開しています。2007年に山崎製パンの連結子会社となり経営再建を果たしました。2025年12月期は売上高1,196億円(前年比+8.7%)、営業利益28億円と増収増益を達成。PER 30.4倍と成長期待が織り込まれた水準ですが、親会社・山崎製パンが54%超を保有する安定した株主構成と、年30円の安定配当、株主優待券が個人投資家に人気の銘柄です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都文京区大塚2-15-6 オーク音羽ビル
- 公式
- www.fujiya-peko.co.jp
社長プロフィール
不二家は創業以来、お菓子を通じて人々に笑顔と幸せをお届けすることを使命としてまいりました。これからも伝統を大切にしながら、新しい価値の創造に挑戦し続けます。
この会社のストーリー
藤井林右衛門が横浜市元町に洋菓子店「不二家」を開業。日本の洋菓子文化の先駆けとなった。
1950年にミルキーを発売、1951年にペコちゃんが誕生。日本を代表するお菓子ブランドへと成長した。
東証一部に上場。全国展開を加速し、洋菓子店と製菓の両輪で事業を拡大した。
消費期限偽装問題が発覚し、経営危機に陥る。山崎製パンの支援を受け、連結子会社として再建を果たした。
和洋菓子製造のスイートガーデンを子会社化。洋菓子事業の生産効率化と新商品開発力の強化を図る。
ドーナツを軸にした新業態を出店拡大。ペコちゃんブランドの新たな可能性に挑戦している。
注目ポイント
ミルキー・ルック・カントリーマアムなど、日本人なら誰もが知るロングセラー商品を多数保有。ブランド力は同業他社を凌駕する資産です。
親会社・山崎製パンが54%超を保有し、経営基盤は盤石。親子上場解消のTOB期待もあり、株価の下支え要因となっています。
100株保有で3,000円分の優待券がもらえます。配当30円と合わせた総合利回りは約2.4%。不二家ファンの個人投資家に人気の銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1円 | 19.9% |
| FY2017/3 | 15円 | 2.4% |
| FY2018/3 | 15円 | 28.2% |
| FY2019/3 | 15円 | 32.0% |
| FY2020/3 | 15円 | 37.0% |
| FY2021/3 | 30円 | 24.4% |
| FY2022/3 | 30円 | 22.9% |
| FY2023/3 | 30円 | 79.7% |
| FY2024/3 | 30円 | 46.2% |
| FY2025/3 | 30円 | 38.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約25万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜6,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
配当は年間30円で安定配当を継続しており、業績変動にかかわらず株主還元を重視しています。配当利回りは1.21%と控えめですが、株主優待券3,000円分を合わせた総合利回りは約2.4%と個人投資家にとって魅力的な水準です。FY2023/12は配当性向が79.7%まで上昇しましたが、業績回復に伴い正常化しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
不二家の業績は、原材料費高騰の影響を受けたFY2023/12に営業利益が大幅に減少しましたが、価格改定と高付加価値商品の拡販により着実に回復基調にあります。FY2025/12は売上高1,196億円・営業利益28億円と増収増益を達成。FY2026/12は売上高1,250億円・営業利益32億円を予想し、収益回復トレンドの継続が見込まれます。
事業ごとの売上・利益
「ミルキー」「ルック」「カントリーマアム」「ホームパイ」等のロングセラー菓子を製造販売。売上構成比約50%を占める利益柱。
全国の不二家洋菓子店舗(直営・FC)でケーキ・焼菓子等を販売。クリスマスケーキが最大の商戦。店舗運営コストが高く赤字体質が課題。
「ネクター」ブランドの飲料やレストラン事業等。サッポロビールとの提携による「ネクターサワー」も展開。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.0% | 4.2% | - |
| FY2022/3 | 6.2% | 4.0% | - |
| FY2023/3 | 0.8% | 1.2% | - |
| FY2024/3 | 2.2% | 1.8% | 2.1% |
| FY2025/3 | 3.0% | 1.9% | 2.4% |
FY2023/12は原材料費高騰で営業利益率が1.3%まで低下しましたが、価格改定効果と製品ミックスの改善で2.4%まで回復しています。ROEは3.1%と食品業界の中では改善途上にあり、今後の利益率向上が課題です。無借金経営から戦略的な設備投資に伴い有利子負債が増加しましたが、収益力の回復が優先されています。
財務は安全?
FY2023/12までは実質無借金経営で自己資本比率65%超の堅固な財務体質でした。FY2024/12以降、スイートガーデン子会社化や設備投資に伴い有利子負債が増加し、FY2025/12は466億円に。自己資本比率は57%まで低下しましたが、依然として食品業界の中では健全な水準を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 74.8億円 | -46.5億円 | -12.8億円 | 28.3億円 |
| FY2022/3 | 49.5億円 | -77.4億円 | -15.5億円 | -27.9億円 |
| FY2023/3 | 67.8億円 | -79.7億円 | -12.4億円 | -11.9億円 |
| FY2024/3 | 42.6億円 | -69.0億円 | 17.5億円 | -26.4億円 |
| FY2025/3 | 37.8億円 | -109億円 | 109億円 | -70.8億円 |
営業キャッシュフローは安定的にプラスを維持していますが、積極的な設備投資と子会社取得によりFCFはマイナス基調です。FY2025/12は投資CFが109億円のマイナスとなり、スイートガーデン買収や生産設備の増強が主因です。財務CFで109億円を調達し、成長投資を賄っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 52.2億円 | 20.4億円 | 39.2% |
| FY2022/3 | 55.5億円 | 21.7億円 | 39.1% |
| FY2023/3 | 21.0億円 | 11.3億円 | 53.9% |
| FY2024/3 | 31.3億円 | 14.6億円 | 46.6% |
| FY2025/3 | 36.1億円 | 15.8億円 | 43.7% |
実効税率はFY2023/12に53.9%と高水準でしたが、これは繰延税金資産の取り崩しや一時的な税務調整の影響です。FY2025/12は43.7%に低下し、FY2026/12には34.4%と正常化が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 572万円 | 2,457人 | - |
従業員の平均年収は572万円で、食品業界の中では平均的な水準です。平均年齢36.1歳と比較的若い組織構成となっています。臨時従業員は3,526名と正社員を上回り、店舗運営においてパート・アルバイトの比率が高い業態特性を反映しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は山崎製パン・不二家不二栄会持株会。
筆頭株主は親会社の山崎製パン(54.39%)で、過半数を保有する支配株主です。不二家不二栄会持株会が3.58%、バンダイナムコHDが1.93%を保有。事業法人の保有比率が約60%と非常に高く、経営の安定性は極めて高い水準にあります。一方で、親子上場の解消が市場のテーマとなっており、TOB(公開買付け)の思惑も注目されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製菓事業 | 約600億円 | 約35億円 | 5.8% |
| 洋菓子事業 | 約400億円 | 約-10億円 | -2.5% |
| 飲料・食品その他 | 約196億円 | 約3億円 | 1.5% |
製菓事業が利益の柱で、ミルキーやルック等のロングセラー商品が安定した収益を生み出しています。一方、洋菓子事業は店舗運営コストが重く赤字が続いており、収益改善が最大の経営課題です。スイートガーデンの子会社化により洋菓子の生産効率化を図り、新業態「ペコちゃんmilkyドーナツ」で新たな収益源を開拓しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役15名中、女性が2名(13.3%)を占めています。山崎製パンからの派遣役員が経営の中核を担い、グループ経営の一体性を確保しています。平均勤続年数12.2年は食品業界では標準的で、6社の連結子会社を含む事業運営を行っています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
不二家のTSRは5年間で113.9%と、TOPIX(213.2%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。株価が2,200〜2,800円のレンジで推移し、大きな値上がり益が得られていないことが主因です。ただし、親子上場解消のTOBが実現すれば株価の大幅上昇が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 97.7万円 | -2.3万円 | -2.3% |
| FY2022 | 110.3万円 | +10.3万円 | 10.3% |
| FY2023 | 107.3万円 | +7.3万円 | 7.3% |
| FY2024 | 117.5万円 | +17.5万円 | 17.5% |
| FY2025 | 113.9万円 | +13.9万円 | 13.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 30.4倍は食料品セクター平均(20.5倍)を上回る水準で、親子上場解消期待やブランド価値が織り込まれています。PBR 1.05倍は解散価値をわずかに上回る水準で、配当利回り1.21%はセクター平均を下回ります。信用倍率は1.09倍と拮抗しており、売り方・買い方の思惑が均衡しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
コーポレートガバナンス報告書を更新。経営体制の透明性向上に取り組む姿勢を示す。
FY2025/12決算を発表。売上高1,196億円・営業利益28億円と増収増益を達成。FY2026/12は売上高1,250億円を予想。
Snow Manのブランドキャラクター卒業が報じられ、株価が一時大幅下落。ブランド戦略の転換点に。
最新ニュース
(株)不二家 まとめ
ひとめ診断
「ペコちゃんでおなじみ、山崎製パン傘下の老舗菓子メーカー。洋菓子と製菓の二本柱で食卓に笑顔を届ける」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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