なとり2922
NATORI CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニやスーパーでお酒のおつまみを選ぶとき、きっと一度はなとりの商品を目にしているはずです。特に有名なのが、濃厚なチーズを鱈のすり身でサンドした「チーズ鱈」。この国民的ロングセラー商品を作っているのが、まさになとりです。他にも、さきいか、サラミ、ナッツなど、多彩なラインナップで家でのリラックスタイムや友人との集まりを彩っています。普段何気なく手に取っているおつまみの裏側で、なとりは日本の食の楽しさを提供し続けているのです。
おつまみ最大手のなとりは、「チーズ鱈」などの定番商品を軸に安定した収益基盤を構築しています。2025年3月期決算は売上高488.9億円、営業利益19.68億円と増収減益で着地しました。原材料価格の高騰が利益を圧迫しており、会社が公表した2026年3月期の業績予想でも売上高500.0億円(前期比2.3%増)を見込む一方、営業利益は18.00億円(同8.5%減)と減益が続く見通しです。今後は価格改定の効果浸透や付加価値の高い新製品開発で、収益性を回復できるかが投資家の注目点となります。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 北区王子5丁目5番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.8% | 4.4% | - |
| 2022/03期 | 6.8% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 1.7% | 1.0% | - |
| 2024/03期 | 5.8% | 3.4% | 4.5% |
| 2025/03期 | 5.3% | 3.2% | 4.0% |
| 3Q 2026/03期 | 4.8%(累計) | 2.8%(累計) | 4.4% |
売上高営業利益率は2023年3月期の1.4%を底に、2024年3月期には4.5%まで改善するなどコストコントロール能力の高さを示しています。ROEは一時的に低下しましたが、筋肉質な経営への転換により5%前後の水準を回復しています。今後は原材料の安定調達と高付加価値商品の拡販により、収益性の安定的な向上を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 490億円 | — | 17.4億円 | 138.0円 | — |
| 2022/03期 | 451億円 | 22.7億円 | 15.6億円 | 123.8円 | -8.0% |
| 2023/03期 | 451億円 | 6.2億円 | 4.1億円 | 32.4円 | +0.0% |
| 2024/03期 | 476億円 | 21.3億円 | 14.0億円 | 111.3円 | +5.5% |
| 2025/03期 | 489億円 | 19.7億円 | 13.5億円 | 107.5円 | +2.8% |
売上高は450億円から489億円規模で推移しており、国内最大手の総合おつまみメーカーとして安定した基盤を維持しています。2023年3月期は原材料価格の高騰等の影響で営業利益が大幅に減少しましたが、その後は販管費の抑制や価格改定の効果により収益力は順調に回復しています。2026年3月期予想では売上高500億円の達成を目指し、新製品開発によるさらなるシェア拡大を狙っています。 【3Q 2026/03期実績】売上379億円(通期予想比76%)、営業利益17億円(同93%)、純利益12億円(同97%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は水産珍味を中心とした食品製造販売を主軸に、一部不動産賃貸事業を展開する多角的なビジネスモデルです。原材料価格の高騰や為替変動によるコスト増を主な事業リスクとして挙げており、これらへの対策として新製品開発や生産効率の改善が喫緊の課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 448億円 | — | 451億円 | +0.6% |
| 2023期 | 457億円 | — | 451億円 | -1.3% |
| 2024期 | 457億円 | — | 476億円 | +4.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 24.3億円 | — | 22.7億円 | -6.5% |
| 2023期 | 6.6億円 | — | 6.2億円 | -5.8% |
| 2025期 | 21.3億円 | — | 19.7億円 | -7.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の第6次中期経営計画では、2026期の目標として売上高500.0億円、営業利益18.0億円を掲げています。2025期実績では、売上高は目標の97.8%と順調に進捗しましたが、営業利益は原材料高騰の影響で計画を上回るも、前期比では減益となりました。業績予想の精度を見ると、売上高は概ね予想レンジ内に収まるものの、利益は外部環境の変化により期初予想を下回るケースが散見され、収益性の安定が課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年3月期決算発表。連結営業利益は19.69億円を記録し、堅実な業績を維持。
第3四半期累計決算において原材料価格高騰等の影響により、経常利益が前年同期比22.2%減の17.2億円で着地。
看板商品である「一度は食べていただきたいシリーズ」の20周年を記念した大規模な消費者キャンペーンを開始。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は50%台後半を維持しており、極めて強固な財務体質を構築しています。2024年3月期より有利子負債が発生しましたが、これは事業拡大のための戦略的投資によるものであり、総資産に対する負担は十分にコントロールされています。潤沢な自己資本を背景に、安定的な事業運営と株主還元を両立できる財務余力を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産465億円、純資産276億円、自己資本比率56.3%、有利子負債35億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 33.0億円 | ▲4.1億円 | ▲18.2億円 | 29.0億円 |
| 2022/03期 | 36.7億円 | ▲21.8億円 | ▲2.5億円 | 14.9億円 |
| 2023/03期 | ▲13.3億円 | ▲7.1億円 | ▲8.3億円 | ▲20.4億円 |
| 2024/03期 | 64.8億円 | ▲8.9億円 | ▲15.1億円 | 55.9億円 |
| 2025/03期 | 3.4億円 | 2,100万円 | ▲19.3億円 | 3.6億円 |
営業キャッシュフローは一時的にマイナスとなった期もありましたが、基本的には本業による潤沢な現金創出能力を有しています。投資活動に関しては生産設備の増強や効率化へ継続的に資金を投じており、将来の利益成長に向けた前向きな投資を継続しています。財務活動では借入金の返済や配当支払いなど、バランスの良いキャッシュ配分が行われています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては、取締役会の女性役員比率が8.3%と多様性確保に課題を残しており、今後の登用計画が注目されます。監査体制については監査役会設置会社として2,900万円の監査報酬を計上し、連結子会社5社を統括する管理体制を敷いています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 589万円 | 812人 | - |
平均年収は589万円と、食料品メーカーの平均水準に位置しています。売上高営業利益率は4%前後と堅調に推移していますが、原材料価格の高騰などが収益を圧迫する要因となっており、賃金水準の伸びは業績連動の側面が強いと言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。なとりのTSRは、過去5年間にわたり継続して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、株価がTOPIXの上昇率ほどには伸び悩んでいることが主な要因です。安定的な配当は出しているものの、それを補って余りあるほどの株価成長を実現できておらず、ディフェンシブ銘柄としての側面が強く出ています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 17円 | 17.1% |
| 2017/03期 | 18円 | 16.9% |
| 2018/03期 | 20円 | 30.8% |
| 2019/03期 | 20円 | 23.6% |
| 2020/03期 | 20円 | 22.8% |
| 2021/03期 | 22円 | 15.9% |
| 2022/03期 | 22円 | 17.8% |
| 2023/03期 | 22円 | 67.9% |
| 2024/03期 | 23円 | 20.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約19.5万円) |
| 金額相当 | 2,500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、業績に連動しつつも安定配当を維持する姿勢です。配当性向は20%前後を目標としており、財務の健全性を維持しながら株主へ利益を還元しています。今後は継続的な増配や株主優待を通じた総合利回りの向上により、長期的な投資価値の提供を目指します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 115.9万円 | 15.9万円 | 15.9% |
| 2022期 | 116.3万円 | 16.3万円 | 16.3% |
| 2023期 | 116.8万円 | 16.8万円 | 16.8% |
| 2024期 | 129.4万円 | 29.4万円 | 29.4% |
| 2025期 | 126.7万円 | 26.7万円 | 26.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、割安感があると判断できます。一方、信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「0.07倍」となっており、株価の下落を予想する投資家が多い状況です。これは短期的な需給の重しとなる可能性がありますが、将来的に買い戻し(ショートカバー)による株価上昇のエネルギーとなる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.0億円 | 7.6億円 | 30.5% |
| 2022/03期 | 23.1億円 | 7.5億円 | 32.5% |
| 2023/03期 | 6.5億円 | 2.4億円 | 37.4% |
| 2024/03期 | 21.6億円 | 7.6億円 | 35.2% |
| 2025/03期 | 20.3億円 | 6.7億円 | 33.2% |
法人税等の支払いは、連結税引前利益の増減に連動して推移しています。2023年3月期には利益の急減に伴い一時的に実効税率が上昇しましたが、これは税務上の固定費負担等が影響したものです。基本的には法定の実効税率水準に収まっており、適正な納税が行われています。
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なとり まとめ
「『チーズ鱈』のブランド力で盤石な基盤を築きつつ、多品種展開で食卓のスキマを狙うおつまみの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。