ユニカフェ
UNICAFE INC.
最終更新日: 2026年3月30日
UCCグループの中核を担う、コーヒー焙煎のプロフェッショナル集団
持続可能なコーヒー産業の未来を創造し、一杯のコーヒーがもたらす豊かな時間と文化を未来へ繋いでいきます。
この会社ってなに?
あなたがコンビニで淹れたてのコーヒーを買うとき、その豆はユニカフェが焙煎したものかもしれません。同社は、私たちが普段目にする缶コーヒーやカフェで提供されるコーヒーの原料となる「焙煎豆」を製造するプロ集団です。そのコーヒーは、様々なブランドの製品として私たちの日常に溶け込んでいます。また、家庭やオフィスで一杯ずつ手軽に本格コーヒーが楽しめるカプセル式マシン「KEURIG(キューリグ)」の専用カプセルも提供しており、あなたのコーヒーブレイクを陰で支えています。
UCCグループの中核を担うコーヒー焙煎加工メーカー。FY2025決算では売上高160.6億円(前期比24.1%増)、営業利益7.10億円(同31.9%増)と大幅な増収増益を達成し、収益性が大きく改善しました。親会社UCCとの連携による生産・物流体制の効率化が奏功しており、原料価格の変動に対応しつつ安定的な利益創出を目指しています。株価は回復基調にあるものの、過去の高値圏からは依然として距離があり、今後の成長戦略が市場評価の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区赤坂八丁目5番26号
- 公式
- www.unicafe.com
社長プロフィール
私たちは『コーヒーを通じて人と環境にやさしい企業を目指す』という理念のもと、創業以来コーヒーのプロ集団として多様なニーズに応えてきました。長年培ってきた技術と品質を大切にしながら、サステナビリティを強化し、新たな価値創造に挑戦し続けます。
この会社のストーリー
東京都港区にて、レギュラーコーヒーの焙煎・加工を目的として株式会社ユニカフェを設立。コーヒー専門メーカーとしての歩みが始まる。
日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての信頼性と成長基盤を強化。より多くの人々にコーヒーを届けるための大きな一歩を踏み出す。
三菱商事より株式会社アートコーヒーの全株式を取得し子会社化。業務用コーヒー市場での競争力を大幅に高める。
UCC上島珈琲(現UCCジャパン)との資本業務提携により、同社の連結子会社となる。安定した経営基盤とシナジー効果で、さらなる成長を目指す。
家庭やオフィスで手軽に本格的なコーヒーが楽しめるカプセル式コーヒーシステム「KEURIG(キューリグ)」専用カプセルの製造・販売を開始。
創業から半世紀を迎え、コーヒー一筋で培ってきた技術と信頼を胸に、次の50年に向けて新たな挑戦を決意する。
「コーヒー2050年問題」などの社会課題に向き合い、サステナビリティを経営の中核に据えた新中期経営計画を策定。持続的成長を目指す。
注目ポイント
安定した配当を継続しており、株主には自社製品であるコーヒーの詰め合わせが贈られます。コーヒー好きにはたまらない魅力的な優待です。
国内コーヒー業界のリーディングカンパニーであるUCCグループの一員として、強固な経営基盤と広範なネットワークを活かした事業展開が強みです。
気候変動による「コーヒー2050年問題」に真摯に向き合い、持続可能な調達・生産体制の構築を推進。環境と社会に配慮した企業活動を展開しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8円 | 46.9% |
| FY2017/3 | 8円 | 31.4% |
| FY2018/3 | 8円 | 20.2% |
| FY2019/3 | 8円 | 0.6% |
| FY2025/3 | 10円 | 19.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約11万円) |
| 金額相当 | 2,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として、安定的な配当の継続を重視しつつ、業績に応じた利益還元を積極的に進める姿勢を維持しています。現在の配当性向は20%弱と余力があり、将来的には株主還元の拡充も期待される水準です。長期的な成長投資と両立させながら、継続的な配当を行うことを基本としています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、レギュラーコーヒーおよび加工品の製造販売事業が堅調に推移し、FY2025/3には過去最高水準の約161億円まで拡大しました。FY2022/3には一時的な営業赤字を計上しましたが、以降は生産体制の効率化や需要の回復により利益体質へ転換しました。FY2026/3予想では若干の減益を見込んでいますが、コーヒービジネスにおける安定的な収益基盤は着実に強固なものとなっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.0% | 2.0% | - |
| FY2022/3 | -2.8% | -1.4% | - |
| FY2023/3 | 4.8% | 3.2% | - |
| FY2024/3 | 5.2% | 3.2% | 4.2% |
| FY2025/3 | 6.9% | 4.3% | 4.4% |
収益性については、営業利益率がFY2022/3のマイナスから改善し、最新期では4.4%まで向上するなど回復基調を維持しています。ROE(自己資本利益率)も9.5%まで上昇しており、効率的な資産運用が行われていることを示しています。今後も高付加価値商品への注力により、さらなる利益率の向上と資本効率の改善が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は45.8%という強固な水準を維持しています。一時的に有利子負債が増加しましたが、財務キャッシュフローの安定的なコントロールにより健全な資本構成を保っています。BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで推移しており、株主資本の積み上げと安定成長の両立が図られています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.7億円 | 6.0億円 | -4.9億円 | 10.6億円 |
| FY2022/3 | 4.4億円 | -5.4億円 | -8.3億円 | -1.1億円 |
| FY2023/3 | 14.1億円 | -4.3億円 | -8.3億円 | 9.8億円 |
| FY2024/3 | 7.4億円 | -3.5億円 | -8.3億円 | 3.9億円 |
| FY2025/3 | 14.3億円 | -3.2億円 | -8.0億円 | 11.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により最大で約14.3億円を創出し、極めて安定した資金生成能力を証明しています。投資活動には継続的に数億円規模を充てており、生産設備や物流の強化を推進しています。財務キャッシュフローは負債の返済等によりマイナスで推移しており、堅実な経営姿勢を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,400万円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | -8,400万円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 3.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 5.4億円 | 7,900万円 | 14.7% |
| FY2025/3 | 7.1億円 | 3,900万円 | 5.5% |
過去には繰越欠損金の活用等により法人税負担が軽微な期間がありましたが、利益の拡大に伴い納税額は適正化しています。FY2026/3の予想では、標準的な実効税率である20.0%程度を反映した予算を組んでいます。安定した黒字確保により、今後は税引前利益に応じた着実な納税が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 468万円 | 199人 | - |
従業員平均年収は468万円となっており、製造業としては標準的な水準です。原材料価格の高騰や経営環境の変化がある中で、持続的な成長に向けた利益確保と従業員への還元バランスを維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はUCCジャパン・三菱商事。
筆頭株主であるUCCジャパン株式会社が52.37%の株式を保有しており、実質的な支配権を持つ連結子会社という体制です。次いで三菱商事株式会社が9.85%を保有しており、UCCグループとの強固な資本・業務提携を軸とした安定的な株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
レギュラーコーヒーの焙煎・加工を専門とする企業であり、UCCグループの製造拠点としての一翼を担うことが最大の特長です。コーヒー豆の国際市況変動や為替リスクを主要な事業リスクとして開示しており、安定供給体制の維持が業績に直結する構造です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっていますが、親会社からの出向や連携を含む経営体制の透明化と効率的な監査体制の構築を進めています。連結子会社を抱える中堅規模の企業として、適正な企業統治とコーポレート・ガバナンス・コードの遵守を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 155億円 | — | 161億円 | +3.6% |
| FY2024 | 140億円 | — | 129億円 | -7.6% |
| FY2023 | 120億円 | — | 124億円 | +3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 7億円 | — | 7億円 | +9.2% |
| FY2024 | 5億円 | — | 5億円 | +17.0% |
| FY2023 | 4億円 | — | 4億円 | +6.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「2027」では、最終年度FY2028に売上高180億円、営業利益9.0億円を目標に掲げています。直近FY2025の実績は売上高160.6億円、営業利益7.1億円であり、売上高の進捗率は約89%と順調ですが、利益面では約79%とややビハインドしています。過去の中計は未達で終了しており、計画達成力には課題も残りますが、直近の業績予想は上振れで着地することが多く、経営改善が進んでいる様子がうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回るアンダーパフォームが続いています。これは、FY2022の赤字転落など業績が不安定だった時期の株価低迷が主な要因です。しかし、FY2025には自社TSRが100.8%とプラスに転じており、業績回復に伴う株価上昇と配当により、株主還元への意識改善が見られます。今後、安定した業績成長を通じてTOPIXを上回るTSRを実現できるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 94.9万円 | -5.1万円 | -5.1% |
| FY2022 | 86.7万円 | -13.3万円 | -13.3% |
| FY2023 | 87.8万円 | -12.2万円 | -12.2% |
| FY2024 | 87.3万円 | -12.7万円 | -12.7% |
| FY2025 | 100.8万円 | +0.8万円 | 0.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに食料品セクターの平均を上回っており、市場からの成長期待が比較的高いことを示しています。一方、時価総額は業界内で小規模なポジションです。信用取引では売り残がなく、買い残のみが積み上がっている状況で、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買い意欲がうかがえます。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期連結決算にて売上高160.6億円、営業利益7.10億円を達成し、大幅な増収増益を実現。
コーヒー2050年問題を見据えた持続可能な調達を目指す中期経営計画2027を策定。
カプセル式コーヒーシステムKEURIG専用カプセルのラインナップを拡充し、オフィス需要等を取り込む。
最新ニュース
ユニカフェ まとめ
ひとめ診断
「『UCC』ブランドの屋台骨を支える、コーヒー焙煎のプロフェッショナル集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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