ウェルネオシュガー(株)
WELLNEO SUGAR Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
砂糖から始まるウェルネス革命。経営統合で生まれ変わった製糖の雄が、甘さの先にある健康と価値を届ける
砂糖と機能性素材を通じて、人々の健康で豊かな食生活に貢献する
この会社ってなに?
スーパーで見かける「カップ印」の上白糖やグラニュ糖、お菓子作りに使う粉砂糖がウェルネオシュガーの製品です。また「きび砂糖」は発売40周年を迎えたロングセラー商品。健康志向の方には「沖縄・奄美のきびオリゴ」や「オリゴのおかげ」シリーズもおなじみです。さらに、口の中で溶けるフィルム状の食品素材など、砂糖の枠を超えた機能性素材も開発しています。
ウェルネオシュガーは2023年に日新製糖と伊藤忠製糖が経営統合して誕生した製糖大手です。2024年10月に両社を完全統合し、さらに東洋精糖をTOBで子会社化するなど業界再編を加速。FY2025/3は売上高971億円(前年比+5.3%)、営業利益80億円と過去最高益を更新しました。「カップ印」ブランドの砂糖に加え、オリゴ糖や可食フィルムなど機能性素材事業にも注力。伊藤忠商事(37%)と住友商事(25%)が大株主として経営を支え、PER 15.9倍・配当利回り3.55%の安定した投資先です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町14番1号
- 公式
- www.wellneo-sugar.co.jp
社長プロフィール
砂糖は食生活に欠かせない基礎調味料です。ウェルネオシュガーは、砂糖事業の安定的な基盤の上に、オリゴ糖や可食フィルムなど機能性素材事業を育て、人々の健康で豊かな食生活に貢献してまいります。経営統合の力を最大限に発揮し、さらなる成長を実現します。
この会社のストーリー
日新製糖株式会社が設立され、「カップ印」ブランドの砂糖製造を開始。日本の製糖業の礎を築いた。
日新製糖と新光製糖が経営統合し、日新製糖ホールディングスとして東証に上場。業界再編の先駆けとなった。
日新製糖と伊藤忠製糖が経営統合し、ウェルネオシュガーとして新たなスタート。製糖業界2位の規模に。
日新製糖・伊藤忠製糖を吸収合併し完全統合。さらに第一糖業も統合グループに合流し、規模を拡大。
113億円のTOBで東洋精糖を完全子会社化。製糖業界の再編を加速し、さらなるスケールメリットを追求。
売上高1,200億円・営業利益100億円の目標に向けて、砂糖事業の効率化と機能性素材事業の拡大を推進。
注目ポイント
DOEを基準とした安定配当方針のもと、4期連続増配を実現。配当利回り3.76%に加え、株主優待で自社製品の詰合せがもらえるため、総合利回りが魅力的です。
日新製糖・伊藤忠製糖・東洋精糖の経営統合を推進し、製糖業界の再編をリード。スケールメリットの追求とコスト効率化で、競争力を着実に強化しています。
オリゴ糖や可食フィルムなど、砂糖由来の機能性素材事業の利益率は14.3%と高水準。健康志向の高まりを追い風に、砂糖メーカーから「ウェルネス企業」への転換が進んでいます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 59円 | 60.2% |
| FY2017/3 | 70円 | 60.5% |
| FY2018/3 | 70円 | 82.4% |
| FY2019/3 | 70円 | 66.2% |
| FY2020/3 | 66円 | 67.1% |
| FY2021/3 | 66円 | 128.7% |
| FY2022/3 | 67円 | 86.3% |
| FY2023/3 | 70円 | 161.8% |
| FY2024/3 | 102円 | 60.5% |
| FY2025/3 | 102円 | 60.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約29万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 3年以上保有で2,000円相当にグレードアップ |
配当は4期連続の増配を継続中で、FY2026/3には1株108円(予想)を計画しています。FY2021〜2023にはEPSが低水準にもかかわらず配当を維持し、DOEを基準とした安定配当を実践している点が特徴です。FY2024/3以降は業績改善で配当性向も適正水準に回復。株主優待では「カップ印」の砂糖やオリゴ糖の詰合せがもらえます。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ウェルネオシュガーの業績は、経営統合効果とM&Aによる規模拡大でFY2024/3以降に急成長しています。FY2023/3の伊藤忠製糖との統合で売上高が583億円に拡大し、FY2024/3には日新製糖の完全統合で921億円へ大幅増収。FY2025/3は営業利益80億円と過去最高益を更新しました。FY2026/3は東洋精糖の連結効果で売上高1,140億円を予想し、成長トレンドの継続が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
精製糖・含蜜糖の製造販売。「カップ印」ブランドを展開。日新製糖・伊藤忠製糖の統合により業界2位の規模。売上構成比約78%の主力セグメント。
オリゴ糖・可食フィルム・イヌリン等の機能性素材の製造販売。「沖縄・奄美のきびオリゴ」等の健康志向商品を展開。高い利益率が特徴の成長セグメント。
不動産賃貸、物流サービス等。安定的な収益を生む事業基盤。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.5% | 4.0% | - |
| FY2022/3 | 2.5% | 3.9% | - |
| FY2023/3 | 2.7% | 1.9% | 1.1% |
| FY2025/3 | 15.8% | 7.6% | 2.5% |
営業利益率はFY2023/3の2.8%からFY2025/3には8.3%へと大幅に改善しており、経営統合によるスケールメリットとコスト効率化が収益性向上に寄与しています。ROEもFY2024/3以降は7%台に改善し、自己資本の効率的な活用が進んでいます。機能性素材事業の拡大により、今後さらなる利益率の向上が期待されます。
財務は安全?
FY2025/3の総資産は1,104億円と、経営統合前(FY2021/3:613億円)から約1.8倍に拡大。自己資本比率はFY2021/3の79.2%からFY2025/3には66.1%へ低下しましたが、東洋精糖買収に伴う有利子負債(241億円)増加が主因であり、依然として健全な水準を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 66.6億円 | -8.2億円 | -45.9億円 | 58.4億円 |
| FY2025/3 | 89.3億円 | -89.8億円 | 29.9億円 | -5,000万円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に89億円と過去最高を記録し、本業の稼ぐ力が大幅に強化されました。投資CFのマイナス90億円は東洋精糖の買収資金が主因です。FY2023/3の投資CFプラスは経営統合に伴う資産の受入による一時的なものです。フリーCFは東洋精糖買収でマイナスに転じましたが、成長投資として戦略的に実行したものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.3億円 | 7.0億円 | 22.4% |
| FY2022/3 | 22.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 16.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 4.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 67.3億円 | 0円 | 0.0% |
FY2024/3の実効税率4.8%は、経営統合に伴う税務上の特殊要因(のれん等の評価差額)によるものです。FY2025/3には30.6%と通常水準に戻りました。税引前利益はFY2025/3に80億円に到達し、着実な成長を続けています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 772万円 | 739人 | - |
従業員の平均年収は772万円で、食料品業界の中では比較的高い給与水準です。平均年齢43.3歳、平均勤続年数18.4年と定着率が高く、長期的な人材育成が行われています。経営統合による人員増加に伴い、従業員数は739名まで拡大しました。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は伊藤忠商事・住友商事。
筆頭株主の伊藤忠商事(37.03%)と住友商事(24.82%)が合計で約62%を保有しており、大手総合商社2社による極めて安定した株主構成です。両社は経営統合の推進役でもあり、砂糖原料の調達ネットワークや海外展開を通じた事業面でのシナジーも大きい関係です。ブルドックソースなど食品業界の取引先も株主に名を連ねています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| Sugar事業 | 753億円 | 55.2億円 | 7.3% |
| 機能性素材事業 | 129億円 | 18.4億円 | 14.3% |
| その他事業 | 89億円 | 6.4億円 | 7.2% |
Sugar事業が売上の約78%を占める主力セグメントですが、注目すべきは機能性素材事業の高い利益率(14.3%)です。砂糖需要の構造的な減少に対し、オリゴ糖や可食フィルムなど高付加価値の機能性素材で成長を図る戦略が明確です。東洋精糖の統合により、Sugar事業のさらなるスケールメリットも期待されます。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.4%)を占めています。社外取締役比率は55%と過半数を占め、ガバナンス体制の透明性が確保されています。平均勤続年数18.4年と定着率が非常に高く、製糖業の専門知識が社内に蓄積されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 950億円 | — | 971億円 | +2.2% |
| FY2024 | 900億円 | — | 922億円 | +2.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ウェルネオシュガーは「WELLNEO Vision 2027」のもと、FY2027に売上高1,200億円・営業利益100億円を目標に掲げています。FY2025実績は売上高971億円・営業利益80億円と目標の約80%に到達。FY2026/3予想では売上高1,140億円と東洋精糖の連結効果で大幅に目標に接近しており、最終年度での達成が射程圏内です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ウェルネオシュガーのTSRは5年間で137%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降は経営統合効果で急回復しており、M&Aによる成長加速と配当利回り3.76%を考慮すると、今後のTSR改善余地は大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
| FY2022 | 91.0万円 | -9.0万円 | -9.0% |
| FY2023 | 93.5万円 | -6.5万円 | -6.5% |
| FY2024 | 131.9万円 | +31.9万円 | 31.9% |
| FY2025 | 137.0万円 | +37.0万円 | 37.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ウェルネオシュガーの株価指標は、PER 15.9倍・PBR 1.28倍と業界平均並みの水準にあります。配当利回りは3.76%と業界平均(2.8%)を上回り、安定配当の高利回り株として位置づけられます。信用倍率2.27倍は買い残がやや優勢で、個人投資家の注目度の高さを示しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期累計の最終利益は前年同期比10.3%増の59.5億円と順調に進捗。
東洋精糖に対する113億円のTOBを発表。完全子会社化で製糖業界の再編を加速。
日新製糖・伊藤忠製糖を吸収合併し完全統合。ウェルネオシュガーとして一体運営を開始。
最新ニュース
ウェルネオシュガー(株) まとめ
ひとめ診断
「カップ印の製糖2番手。経営統合とM&Aで業界再編をリードし、砂糖から機能性素材まで展開するウェルネス企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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