ユタカフーズ
YUTAKA FOODS CORPORATION
最終更新日: 2026年4月8日
マルちゃんの味を支える愛知の老舗。だしと調味料で日本の食卓を縁の下から支える
安心・安全・おいしいを第一に、食を通じてご家庭に笑顔を届ける
この会社ってなに?
スーパーで手に取る「マルちゃん」の焼そばやうどんに使われている液体調味料やスープの粉末、実はユタカフーズが製造しています。また、自社ブランドの「だし取り職人」シリーズは本格的な焼きあごだしが手軽に取れるパック商品として、料理好きの間で支持されています。OEM(受託製造)で多くの有名ブランドの味を陰で支えている、いわば日本の食卓を支える"縁の下の力持ち"です。
FY2025/3期は売上高144億円(前期比+4.7%)、営業利益6.8億円(同+16.2%)と増収増益を達成。原材料高への価格転嫁が進み収益改善が鮮明になりました。一方、FY2026/3期は売上157億円(+8.6%)と増収を見込むものの、営業利益は4.8億円(-29.5%)と大幅減益予想。新工場の減価償却費増加と設備投資負担が利益を圧迫する見通しです。親会社・東洋水産(マルちゃん)向けのチルド食品・麺用調味料がBtoB事業の主軸である一方、自社ブランド「だし取り職人」シリーズなどBtoC製品も展開しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県知多郡武豊町字川脇34番地の1
- 公式
- www.yutakafoods.co.jp
社長プロフィール

当社は1944年の創業以来、愛知県武豊町の地で液体調味食品と粉粒体調味食品の製造一筋に歩んでまいりました。東洋水産グループの一員として「マルちゃん」ブランドの製品づくりを支えるとともに、「だし取り職人」シリーズなど自社ブランドでもお客様に本物のおいしさをお届けしています。新工場の稼働により生産能力を大幅に拡充し、品質と効率の両面でさらなる成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
愛知県知多郡武豊町にて食品製造会社として創業。戦時下の食糧増産要請を背景に、地域の食品産業の一翼を担う企業として歩み始めました。
即席麺「マルちゃん」で成長著しい東洋水産の傘下に入り、グループの食品製造基盤として事業を拡大。麺用調味料やチルド食品の製造を本格化しました。
東京証券取引所第二部に上場を果たし、東洋水産の子会社でありながら独立した上場企業として資本市場に参加。株主還元を本格化しました。
自社ブランドの「だし取り職人」シリーズが料理愛好家の間で支持を獲得。焼きあごだしを手軽に使えるパック商品として、BtoC事業の柱に成長しました。
FY2024/3期〜FY2025/3期にかけて設備投資54.3億円を投じ、新工場を建設。生産能力の大幅増強と品質向上を図り、次の成長ステージに備えました。
新工場が本格稼働し、減価償却負担は増加するものの生産能力と効率が大幅に向上。売上高157億円を目指し、東洋水産グループの製造基盤としてさらなる貢献を目指します。
注目ポイント
自己資本比率87.4%、有利子負債ゼロ、BPS3,239円に対し株価は2,102円。解散価値を35%も下回る典型的な資産バリュー銘柄で、東証のPBR1倍割れ是正要請の文脈でも注目されます。
業績変動にかかわらず年間40円の配当を9年以上維持。さらに3月末の株主優待で自社製品がもらえます。配当+優待の総合利回りは約2.3%と堅実な株主還元を実施しています。
東洋水産が50.86%を保有する親子上場構造は、東証の規制強化の流れの中で解消の可能性があります。もしTOB(株式公開買い付け)が行われれば、PBR1倍以上の買付価格(3,000円超)が想定され、大幅なプレミアムが期待できます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 40円 | 29.5% |
| FY2017/3 | 40円 | 38.8% |
| FY2018/3 | 40円 | 43.4% |
| FY2019/3 | 40円 | 27.1% |
| FY2020/3 | 40円 | 28.5% |
| FY2021/3 | 40円 | 28.1% |
| FY2022/3 | 40円 | 27.6% |
| FY2023/3 | 40円 | 40.7% |
| FY2024/3 | 40円 | 60.5% |
| FY2025/3 | 40円 | 50.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約21.0万円) |
| 金額相当 | 約800〜4,000円相当/年 |
| 権利確定月 | 3月 |
年間配当40円を9年以上にわたり継続する安定配当方針を採用。増配はしていないものの、業績変動に関わらず一定額を維持する姿勢は評価できます。FY2024/3期には配当性向が60.5%と高水準になりましたが、それでも減配せず維持。株主優待は毎年3月末の株主に自社製品詰合せを贈呈しており、100株保有で800円相当、3,000株以上で4,000円相当と保有数に応じて増額されます。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2022/3期に売上高が210億円→150億円へ約3割減少しているのは、東洋水産グループ内での事業再編(一部製品の製造移管)によるものです。ただし営業利益は13.5億円を維持しており、低収益事業の移管で実質的に利益体質が改善しました。FY2025/3期は売上144億円(+4.7%)、営業利益6.8億円(+16.2%)と回復基調。FY2026/3期は新工場稼働に伴う減価償却増で営業利益4.8億円(-29.5%)と一時的な減益を見込みますが、売上は157億円と成長が続く見通しです。
事業ごとの売上・利益
東洋水産向けチルド食品(焼そば・うどん等)、麺用粉末・液体調味料がBtoB主力。自社ブランド「だし取り職人」シリーズ(焼きあごだし等)や顆粒だし、たれ類のOEM受託製造も展開。非連結のため単一セグメント
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.4% | 4.6% | 6.3% |
| FY2017/3 | 3.9% | 3.3% | 4.9% |
| FY2018/3 | 3.3% | 2.8% | 4.4% |
| FY2019/3 | 5.3% | 4.5% | 5.5% |
| FY2020/3 | 4.9% | 4.3% | 5.0% |
| FY2021/3 | 4.8% | 4.2% | 6.6% |
| FY2022/3 | 4.8% | 4.1% | 9.0% |
| FY2023/3 | 3.2% | 2.8% | 6.5% |
| FY2024/3 | 2.1% | 1.8% | 4.2% |
| FY2025/3 | 2.5% | 2.1% | 4.7% |
ROEは2.5%(FY2025/3期)と低水準で推移しており、自己資本の厚さ(自己資本比率87.4%)が主因です。営業利益率は4.7%とFY2022/3期の9.0%をピークに低下傾向にあります。FY2022/3期の利益率改善はグループ内事業再編で低収益事業を移管した効果ですが、その後は原材料高や減価償却費の増加が利益率を押し下げています。資本効率の向上が中長期的な課題です。
財務は安全?
自己資本比率は87.4%と極めて高く、有利子負債ゼロの完全な無借金経営です。BPS(1株当たり純資産)は3,239円で株価2,102円を大幅に上回り、PBRは0.65倍と解散価値を下回る状態。総資産257億円のうち純資産が225億円を占め、財務基盤は極めて堅固です。近年はFY2024/3期・FY2025/3期に設備投資(新工場等)を積極化しており、総資産が増加傾向にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.0億円 | -4.2億円 | -2.8億円 | 11.8億円 |
| FY2017/3 | 11.3億円 | -25.6億円 | -2.8億円 | -14.4億円 |
| FY2018/3 | 14.6億円 | -12.6億円 | -2.8億円 | 2.0億円 |
| FY2019/3 | 17.4億円 | -2.5億円 | -2.8億円 | 14.9億円 |
| FY2020/3 | 14.1億円 | -13.0億円 | -2.8億円 | 1.0億円 |
| FY2021/3 | 20.3億円 | -2.4億円 | -2.8億円 | 17.9億円 |
| FY2022/3 | 14.3億円 | -3.2億円 | -2.8億円 | 11.1億円 |
| FY2023/3 | 10.6億円 | -7.3億円 | -2.8億円 | 3.3億円 |
| FY2024/3 | 9.1億円 | -43.9億円 | -2.8億円 | -34.8億円 |
| FY2025/3 | 14.1億円 | -41.2億円 | -2.8億円 | -27.2億円 |
営業CFは毎期9〜20億円と安定的にプラスを確保しています。注目すべきはFY2024/3期・FY2025/3期の投資CFで、それぞれ△43億円・△41億円と大幅な設備投資を実行。これは新工場建設(設備投資額54.3億円)に伴うもので、FCFは2期連続でマイナスとなっています。ただし、無借金経営かつ豊富な手元資金で賄っており、財務CFは毎期△2.7億円(配当金支払い)でほぼ一定。借入に頼らない堅実な資金運営が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 14.2億円 | 4.8億円 | 33.7% |
| FY2017/3 | 11.2億円 | 4.1億円 | 36.2% |
| FY2018/3 | 10.9億円 | 4.5億円 | 41.2% |
| FY2019/3 | 12.8億円 | 2.5億円 | 19.7% |
| FY2020/3 | 11.2億円 | 1.4億円 | 12.8% |
| FY2021/3 | 14.8億円 | 4.9億円 | 33.2% |
| FY2022/3 | 14.6億円 | 4.5億円 | 30.9% |
| FY2023/3 | 10.1億円 | 3.3億円 | 32.4% |
| FY2024/3 | 7.0億円 | 2.4億円 | 34.1% |
| FY2025/3 | 8.0億円 | 2.5億円 | 30.9% |
実効税率は30〜34%で概ね安定的に推移しています。FY2019/3期(19.7%)やFY2020/3期(12.8%)に低い税率となったのは、設備投資に関連する税額控除や繰延税金資産の計上によるもの。FY2026/3期は減益に伴い課税所得が減少し、税率は27.1%と見込まれています。
誰がこの会社の株を持ってる?
東洋水産50.86%+金融機関4.6%+従業員持株会2.83%等を安定株主に算入。事業法人の榎本武平商店・焼津水産化学工業も含む。
筆頭株主の東洋水産(50.86%)が過半数を保有する典型的な親子上場銘柄です。東洋水産は「マルちゃん」ブランドで知られる即席麺大手で、ユタカフーズはそのグループの食品製造子会社として位置づけられています。第2位のVASANTA MASTER FUND PTE. LTD.(4.82%)はシンガポール拠点の投資ファンド。榎本武平商店(3.02%)は地元・愛知県の事業法人です。ユタカフーズ従業員持株会(2.83%)も安定株主の一角を担っています。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食料品事業(全社一本) | 約144億円 | 約6.8億円 | 4.7% |
ユタカフーズは東洋水産グループの食品製造子会社として、「マルちゃん」ブランドのチルド食品や麺用調味料を中核に事業を展開しています。非連結決算の単一セグメント企業で、BtoB(東洋水産向けOEM)とBtoC(自社ブランド「だし取り職人」等)の二本柱。愛知県武豊町に本社と工場を構え、液体調味食品と粉粒体調味食品の製造を主力としています。FY2022/3期のグループ再編で事業規模が縮小しましたが、高付加価値品の拡大と新工場投資により成長回帰を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 138億円 | — | 138億円 | +0.0% |
| FY2025 | 145億円 | — | 144億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 6億円 | — | 6億円 | +7.3% |
| FY2025 | 7億円 | — | 7億円 | +4.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ユタカフーズは中期経営計画のもと、新工場建設と生産能力増強を柱に事業基盤の強化を推進中。設備投資54.3億円は計画通り完了し、FY2026/3期からの本格稼働を見込んでいます。業績予想の精度は高く、売上・利益ともに当初予想との乖離が小さいのが特徴。ただし、FY2026/3期は新工場の減価償却費増加で営業利益が29.5%減と大幅な減益を予想しており、設備投資の収益貢献がいつ顕在化するかが今後の焦点です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは114.2%とプラスですが、同期間のTOPIX(213.4%)を約99ポイント下回る大幅なアンダーパフォームです。東洋水産グループの子会社として安定した事業基盤を持つ一方、成長性に乏しく、株式市場での評価は低迷しています。ただしPBR0.65倍という解散価値割れの状態が持続しており、TOBや自社株買いなど資本政策の変更があれば一気にリターンが改善する可能性を秘めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 102.1万円 | +2.1万円 | 2.1% |
| FY2022 | 100.5万円 | +0.5万円 | 0.5% |
| FY2023 | 97.8万円 | -2.2万円 | -2.2% |
| FY2024 | 100.3万円 | +0.3万円 | 0.3% |
| FY2025 | 114.2万円 | +14.2万円 | 14.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは41.7倍とセクター平均(18.8倍)を大幅に上回り一見割高ですが、これはFY2026/3期の減益予想(EPS 50.4円)が反映された結果です。一方、PBRは0.65倍とセクター平均(1.5倍)を大きく下回り、解散価値を35%も割り込む水準。無借金経営で豊富な資産を抱える典型的な「資産バリュー銘柄」の特徴を示しています。東証のPBR1倍割れ是正要請の対象となりうる銘柄であり、資本政策の見直しが今後のカタリストとなる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
出来高を伴い株価が2,254円まで上昇。親会社・東洋水産のグループ戦略への期待や、PBR1倍割れ是正の思惑が買い材料に。
FY2026/3期 第3四半期累計で売上高110億円(前年同期比+1.5%)ながら、営業利益3.9億円(同-28.4%)と減益で着地。新工場の減価償却増が重荷となり株価は-4.1%下落。
FY2025/3期は増収増益で着地したが、FY2026/3期の業績予想で営業利益4.8億円(前期比-29.5%)と大幅減益ガイダンスを発表。設備投資負担の増加が嫌気された。
FY2025/3期 上期の経常利益は前年同期比+13.4%と増益ながら、期待を下回り株価は-8.8%と急落。出来高19,300株と過去最大級の商いとなった。
日銀の追加利上げ観測で市場全体が急落。ユタカフーズも1,883円まで下落したが、その後+4.9%と反発し底堅さを見せた。
最新ニュース
ユタカフーズ まとめ
ひとめ診断
「東洋水産グループの食品製造子会社。だし・調味料・チルド麺を支える“黒子の食品メーカー”」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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