2917スタンダード

大森屋

OHMORIYA Co.,LTD.

最終更新日: 2026年4月9日

ROE-0.6%
BPS2314.6円
自己資本比率48.9%
FY2025/9 有報データ

海苔ひとすじ99年。日本の食卓を支え続ける老舗の底力

海苔を核とした食品総合メーカーとして、日本の食文化の発展に貢献する

この会社ってなに?

朝食やお弁当に欠かせない味付海苔。コンビニのおにぎりに巻かれている海苔。おかずが足りないときにサッとかけるふりかけ。大森屋はこうした「日本の食卓の定番」を支える老舗メーカーです。スーパーの海苔売場で「大森屋」のロゴを見かけたことがある方も多いはず。「バリバリ職人」シリーズはおやつ感覚で楽しめる味付のりとして人気を集めています。毎日の食事で何気なく手に取る商品の裏側にある、この会社の存在に気づくかもしれません。

1927年創業の海苔専業メーカーで、味付海苔・焼海苔・ふりかけなど加工のり製品を中心に展開する東証スタンダード上場企業です。三菱商事・伊藤忠商事を通じた全国販売網が強みで、業務用海苔が売上の約45%を占めます。FY2025/9期は原材料高騰と販管費増により営業損失66百万円と赤字に転落しましたが、FY2026/9期は売上180億円・営業利益371百万円と黒字回復を見込んでいます。PBR 0.39倍・自己資本比率48.9%と資産面の割安感が際立つ一方、創業家・稲野家が経営する安定したオーナー企業です。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
9月
本社
大阪府大阪市此花区西九条1丁目1番60号
公式
ohmoriya-inc.co.jp

社長プロフィール

稲野 達郎
代表取締役社長
老舗の守り手
大森屋は1927年の創業以来、海苔を中心とした食品事業を通じて日本の食文化に貢献してまいりました。原材料環境の厳しさに直面しておりますが、業務用・家庭用の両チャネルにおけるブランド力と全国販売網を強みに、新たな商品開発と販路拡大に挑戦してまいります。お客様の食卓に安心とおいしさをお届けし続けることが、私たちの使命です。

この会社のストーリー

1927
大森屋創業

昭和2年、大阪で海苔の専門商として創業。国産海苔の加工・販売を開始し、品質にこだわった商品づくりの原点を築きました。

1955
株式会社設立

法人化し株式会社大森屋を設立。戦後の食料品需要の拡大に合わせ、製造体制の近代化を推進しました。

1995
株式上場

JASDAQ市場に上場を果たし、加工のり業界で唯一の上場企業となりました。資金調達と知名度向上により事業基盤を強化。

2010
ふりかけ事業の拡大

海苔以外の食品事業を強化し、ふりかけ・お茶漬けなどラインナップを拡充。「バリバリ職人」シリーズが人気商品に成長。

2022
事業構造の見直し

事業ポートフォリオを見直し、収益性の改善に取り組みました。売上は減少したものの営業利益率は過去最高水準を記録。

2025
原材料高騰との闘い

海苔原料の高騰と販管費の増加によりFY2025/9期は赤字に転落。しかしFY2026/9期Q1は大幅増益で黒字回復への軌道に乗りつつあります。

注目ポイント

加工のり唯一の上場企業という希少性

海苔加工業界で唯一の上場企業であり、三菱商事・伊藤忠商事を通じた全国流通網は他社には容易に構築できない参入障壁です。

PBR 0.39倍の圧倒的な割安感

BPS 2,314円に対し株価907円と、純資産の約4割でしか評価されていません。もし会社を解散しても理論的には2.5倍以上の価値がある計算です。

99年の歴史と創業家の安定経営

1927年創業の老舗で、稲野家が経営する安定したオーナー企業。長期的な視点での経営判断が可能であり、短期的な株価変動に左右されない堅実な経営が特徴です。

サービスの実績は?

165億円
売上高(FY2025/9)
加工のり唯一の上場企業
前期比+1.3%
0.39
PBR(株価純資産倍率)
純資産の約4割で取引
割安水準
約45%
業務用海苔の売上構成比
外食・中食向け安定需要
主力事業
6,000円相当
株主優待(自社製品)
1,000株以上・年1回(9月)
継続中
99
創業からの歴史
1927年(昭和2年)創業
老舗企業

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
普通
自己資本比率 48.9%
稼ぐ力
低い
ROE -0.6%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2019/91532.8%
FY2020/91541.4%
FY2021/91522.9%
FY2022/92014.8%
FY2023/91530.9%
FY2024/91541.9%
FY2025/910-
FY2026/9(予想)0未定
株主優待
あり
自社製品詰合せ(海苔・ふりかけ等、6,000円相当)
必要株数1000株以上(約90万円)
金額相当約6,000円相当
権利確定月9月

長年にわたり年間配当15円を安定的に維持してきましたが、FY2025/9期は赤字転落に伴い10円に減配しました。FY2026/9期の配当は現時点で未定です。FY2022/9期は特別利益により記念配当的に20円へ増配した実績があります。株主優待は9月末に1,000株以上の保有で自社製品6,000円相当が贈呈され、優待込みの実質利回りは約1.8%です。最低投資額が約90万円と高めですが、優待品は人気があります。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-0.6%
業界平均
6.3%
営業利益率下回る
この会社
-0.4%
業界平均
5.4%
自己資本比率下回る
この会社
48.9%
業界平均
54.1%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/9142億円
FY2023/9142億円
FY2024/9163億円
FY2025/9165億円
営業利益
FY2022/95.5億円
FY2023/93.7億円
FY2024/92.7億円
FY2025/9-6,600万円

FY2025/9期は売上高165億円と微増ながら、海苔原料の高騰や販管費の増加が重なり営業損失66百万円と赤字に転落しました。FY2022/9期に売上が約21%減少しているのは事業構造の見直しによるもので、営業利益率はむしろ改善しています。FY2026/9期は売上180億円・営業利益371百万円と黒字回復を見込んでおり、Q1実績も好調です。長期的には売上150〜180億円のレンジで推移する安定型の収益構造です。

事業ごとの売上・利益

業務用海苔
約74億円45.4%)
家庭用海苔
約63億円38.7%)
ふりかけ等
約21億円12.9%)
進物品
約5億円3.1%)
業務用海苔約74億円

外食チェーンやコンビニ、スーパーの惣菜向けに加工海苔を供給。売上の約45%を占める主力事業

家庭用海苔約63億円

味付海苔・焼海苔を全国のスーパー・量販店で販売。三菱商事・伊藤忠商事を通じた流通が主力

ふりかけ等約21億円

ふりかけ・お茶漬けなど海苔関連製品。バリバリ職人シリーズがヒット商品

進物品約5億円

贈答用の海苔・食品詰合せ。歳暮・中元シーズンに需要集中

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-0.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-0.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-0.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2019/92.2%1.8%2.0%
FY2020/91.7%1.4%1.9%
FY2021/93.1%2.4%2.6%
FY2022/96.0%4.6%3.9%
FY2023/92.1%1.6%2.6%
FY2024/91.5%1.1%1.6%
FY2025/9-0.6%-0.3%-0.4%

営業利益率は1〜4%のレンジで推移しており、食品業界の中でも薄利型の収益構造です。FY2022/9期はROE 6.0%と突出していますが、これは特別利益の計上によるもの。FY2025/9期は原材料高騰により赤字に転落しました。海苔原料の仕入価格に業績が大きく左右される構造であり、価格転嫁力の向上が今後の収益性改善の鍵となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
115億円

FY2024/9期まで自己資本比率74〜80%の超健全な財務体質を維持していましたが、FY2025/9期に総資産が235億円へ急増し自己資本比率は48.9%に低下しました。財務キャッシュフローが+71億円と大幅にプラスとなっており、大型の資金調達を実施したと考えられます。BPS 2,314円に対し株価907円でPBR 0.39倍と大幅な純資産割れが続いています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-50.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-18.7億円
投資CF
借入・返済など
+71.7億円
財務CF
手元に残ったお金
-68.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2019/9-4.5億円-5.4億円-1.4億円-9.9億円
FY2020/9-3.9億円-2.4億円-1.5億円-6.3億円
FY2021/914.0億円-6.0億円2.1億円8.0億円
FY2022/911.5億円4.0億円-1.9億円15.6億円
FY2023/9-7.6億円-1.9億円-2.1億円-9.5億円
FY2024/9-17.0億円-2.6億円10.4億円-19.7億円
FY2025/9-50.1億円-18.7億円71.7億円-68.8億円

営業キャッシュフローは年度により大きく変動しており、海苔原料の仕入れサイクルが影響しています。FY2025/9期は営業CF▲50億円・投資CF▲18億円と大幅な資金流出となった一方、財務CFが+71億円と大型の資金調達で補填しています。総資産の急増(約80億円)と合わせ、大規模な在庫積み増しや設備投資が行われたと推測されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海苔原料の価格変動リスク:国産海苔の生産量は天候や海況に左右され、不作年には原料価格が急騰して利益を直撃する。FY2025/9期の赤字転落も原料高が主因。
2大手商社への販売依存リスク:三菱商事・伊藤忠商事への販売が約6割を占めており、取引条件の変更や販売方針の変更が業績に大きく影響する可能性がある。
3消費者の食生活変化リスク:朝食のパン食化や食の多様化により、海苔の家庭消費が長期的に減少傾向にある。新たな需要開拓が課題。
4競合激化リスク:海苔市場は非上場の専業メーカーや大手食品会社のPB製品との価格競争が激しく、利益率が圧迫されやすい構造にある。
5為替・物流コストリスク:韓国産海苔の輸入拡大や国内物流費の上昇が、コスト構造に影響を与える可能性がある。
6事業承継リスク:創業家・稲野家によるオーナー経営であり、経営体制の変更や後継者問題が株価や事業の安定性に影響する可能性がある。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2019/93.7億円1.4億円37.3%
FY2020/93.5億円1.7億円47.9%
FY2021/94.8億円1.5億円31.6%
FY2022/95.8億円0円0.0%
FY2023/93.9億円1.5億円37.6%
FY2024/92.7億円9,400万円34.4%
FY2025/9-9,800万円0円-

実効税率は概ね30〜40%台で推移しています。FY2022/9期の税額ゼロは繰延税金資産の計上による影響と考えられます。FY2025/9期は税引前損失のため課税なし。FY2026/9期は黒字回復に伴い、税引前利益371百万円に対し約175百万円の法人税等を見込んでいます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主50%
浮動株50%

大森屋共栄持株会(8.95%)と創業家・稲野家一族(達郎6.21%、貴之、節子、惠子など合計約20%超)が安定株主の中核。メインバンクの三菱UFJ銀行・三井住友銀行も保有。

株主構成は、創業家の稲野家一族が合計約20%超を保有する典型的なオーナー企業です。筆頭株主の大森屋共栄持株会(8.95%)は取引先持株会で安定的。代表取締役社長の稲野達郎氏が6.21%を保有し、経営と資本が一体となった構造です。メインバンクの三菱UFJ銀行・三井住友銀行も各約2.8%を保有しています。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
業務用海苔約74億円--
家庭用海苔約63億円--
ふりかけ等約21億円--
進物品約5億円--

加工のり唯一の上場企業として、業務用海苔(約45%)と家庭用海苔(約38%)が事業の柱です。三菱商事・伊藤忠商事を通じた全国流通網が最大の強み。セグメント別の利益開示はありませんが、業務用は安定的な取引先が多く、家庭用はブランド力で差別化しています。ふりかけ事業の「バリバリ職人」シリーズは食品産業技術功労賞を受賞するなど、海苔以外の製品開発にも注力しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSRは93.7%とマイナスリターンであり、同期間のTOPIX(168.5%)に対して大幅にアンダーパフォームしています。株価が長期にわたり900〜1,000円のレンジで膠着しているため、日本株全体の上昇相場の恩恵をほとんど享受できていません。ただし配当・優待を含めた実質的なリターンはやや改善します。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-6.3%
100万円 →93.7万円
-6.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021101.5万円+1.5万円1.5%
FY202295.0万円-5.0万円-5.0%
FY202398.5万円-1.5万円-1.5%
FY2024100.0万円+0.0万円0.0%
FY202593.7万円-6.3万円-6.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残12,400株
売り残0株
信用倍率-
2026年3月末時点
今後の予定
FY2026/9期 第2四半期(中間)決算発表2026年5月中旬(予定)
FY2026/9期 通期決算発表2026年11月中旬(予定)

PBR 0.39倍は食料品セクター平均(1.96倍)を大幅に下回る水準であり、純資産の約4割でしか評価されていません。PER 23.0倍はやや割高に見えますが、これはFY2025/9期が赤字でFY2026/9期予想ベースの計算のため。時価総額46億円と小型株であり流動性は低く、信用売りもほぼ存在しません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
28
前月比 +5.2%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, みんかぶ, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞ほか
業界内ランキング
上位 75%
食料品業 120社中 90位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
株主優待・配当25%
原材料・仕入動向20%
新商品10%
業界動向5%

最近の出来事

2026年2月Q1好決算

FY2026/9期第1四半期決算を発表。純利益が前年同期比2.0倍、経常利益208百万円と大幅増益で、黒字回復への軌道が鮮明になった。

2025年11月通期赤字決算

FY2025/9期の通期決算を発表。営業損失66百万円、最終損失73百万円と赤字転落。原材料高騰と販管費増が利益を圧迫した。

2025年11月減配発表

FY2025/9期の年間配当を15円から10円に減配。業績悪化に伴い株主還元の見直しを余儀なくされた。

2025年8月Q3決算

FY2025/9期第3四半期累計の決算を発表。営業損失67百万円と苦戦が続き、通期の赤字転落が濃厚となった。

2024年11月前期決算発表

FY2024/9期の通期決算を発表。売上高163億円(前期比+14.5%)、営業利益269百万円と増収増益。ただしFY2025/9期の業績予想は非開示。

最新ニュース

ポジティブ
大森屋、26年9月期第1四半期決算は純利益2.0倍に急回復
02/13 · 株探
ネガティブ
大森屋、25年9月期は営業損失66百万円で赤字転落・減配も発表
11/13 · 株探
ネガティブ
大森屋、25年9月期Q3累計は営業損失67百万円で苦戦続く
08/13 · みんかぶ
ポジティブ
大森屋、バリバリ職人シリーズなど新製品を順次発売
05/14 · 日刊工業新聞
ポジティブ
食品産業技術功労賞でバリバリ職人シリーズが受賞
03/28 · PR TIMES

大森屋 まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
普通
自己資本比率 48.9%
稼ぐ力
低い
ROE -0.6%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「加工のり唯一の上場企業。海苔・ふりかけで食卓を支える老舗メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

食料品」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU