中部飼料(株)2053
CHUBU SHIRYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーで買う鶏肉や豚肉、回転寿司のブリやタイ。これらの畜産物・養殖魚を育てるための「エサ」を作っているのが中部飼料です。飼料はトウモロコシや大豆ミールなどの穀物を配合して製造され、家畜や魚の成長に最適な栄養バランスが研究されています。また、子会社のスマックはペットフードでもおなじみ。日本の食卓を支える縁の下の力持ち企業です。
中部飼料は1949年に設立された畜産・水産用配合飼料の大手メーカーです。愛知県名古屋市に本社を構え、畜産飼料・水産飼料・食品の3事業を展開。2025年3月期は売上高2,098億円、営業利益43億円と安定した業績を維持しています。PER 12.6倍・PBR 0.77倍とバリュー水準にあり、4期連続増配中で配当利回りは2.97%。DOE(株主資本配当率)を基準とした安定配当方針も魅力です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区錦二丁目13番19号 瀧定名古屋ビル5階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
畜産用・水産用の配合飼料の製造販売。売上構成比の約89%を占める主力事業。差別化飼料の拡販に注力。
鶏卵・食肉等の畜産物の販売。子会社スマックによるペットフード事業も展開。
有機入り配合肥料の製造販売、家畜診療業務等。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.3% | 4.3% | - |
| 2022/03期 | 5.2% | 3.6% | - |
| 2023/03期 | 1.3% | 0.9% | - |
| 2024/03期 | 5.2% | 3.3% | 1.7% |
| 2025/03期 | 5.3% | 3.4% | 2.0% |
| 3Q FY2026/3 | 5.7%(累計) | 3.5%(累計) | 2.8% |
2023/03期は原料高騰の影響で営業利益率0.7%・ROE 1.3%と大幅に悪化しましたが、2025/03期にはROE 5.2%・営業利益率2.0%まで回復しています。飼料業界は薄利多売のビジネスモデルであり、営業利益率2〜3%は業界標準水準です。今後は差別化飼料の比率向上により、さらなる収益性改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,814億円 | — | 37.8億円 | 126.0円 | - |
| 2022/03期 | 1,934億円 | — | 32.1億円 | 107.1円 | +6.6% |
| 2023/03期 | 2,435億円 | — | 8.3億円 | 28.0円 | +25.9% |
| 2024/03期 | 2,342億円 | 39.3億円 | 33.3億円 | 112.6円 | -3.8% |
| 2025/03期 | 2,098億円 | 42.8億円 | 35.0億円 | 118.5円 | -10.4% |
中部飼料の業績は、原料穀物価格の変動に大きく影響される市況型ビジネスです。2023/03期は原料高騰により営業利益が17億円まで落ち込みましたが、2024/03期以降は原料価格の落ち着きと価格転嫁の進展により業績が回復。2026/03期は売上高2,120億円・営業利益52億円と増収増益を予想しており、収益力の正常化が進んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1581億円(通期予想比75%)、営業利益44億円(同85%)、純利益37億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 飼料事業 | 1,867億円 | 36.8億円 | 2.0% |
| 食品事業 | 159億円 | 5.2億円 | 3.3% |
| その他 | 73億円 | 1.1億円 | 1.5% |
飼料事業が売上の約89%を占める圧倒的な主力事業で、畜産飼料・水産飼料を中心に展開しています。食品事業(約8%)ではペットフードのスマックを傘下に持ち、成長領域として育成中。飼料事業の利益率は2.0%と薄利ですが、安定した需要に支えられたストック型ビジネスです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,090億円 | — | 2,098億円 | +0.4% |
| 2024期 | 2,360億円 | — | 2,342億円 | -0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中部飼料は「中期経営計画2024」のもと、2026期に売上高2,360億円・営業利益52億円を最終目標に掲げています。2025期の売上高は原料価格低下の影響で2,098億円と目標の89%にとどまりましたが、営業利益は目標の82%まで到達。差別化飼料の比率向上とDOE 3.0%以上の安定配当が経営の柱となっています。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
4-12月期(3Q累計)の経常利益が57%増益で着地。飼料事業の好調が寄与し、業績回復が鮮明に。
伊藤忠グループとの資本業務提携を解消。株価は一時10%超の急落となったが、独立経営路線への転換として注目。
中期経営計画2024を策定。差別化飼料の拡販とDOE基準の配当方針を掲げ、株主還元を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は62〜70%と非常に高く、財務基盤は極めて健全です。2024/03期から有利子負債が発生していますが、設備投資のための戦略的借入であり、自己資本比率66.4%は依然として高水準。BPS(1株当たり純資産)は2,280円と株価1,753円を大きく上回っており、PBR 0.77倍の割安さを裏付けています。 【3Q 2026/03期】総資産1086億円、純資産704億円、自己資本比率60.0%、有利子負債86億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.8億円 | 15.5億円 | 2.7億円 | 37.3億円 |
| 2022/03期 | 24.7億円 | 4.7億円 | 50.3億円 | 20.0億円 |
| 2023/03期 | 64.8億円 | 35.6億円 | 72.4億円 | 100億円 |
| 2024/03期 | 104億円 | 45.7億円 | 47.6億円 | 58.0億円 |
| 2025/03期 | 120億円 | 38.3億円 | 7.7億円 | 81.6億円 |
2022期〜2023は原料高騰による運転資金の増加で営業CFがマイナスとなりましたが、2024/03期以降は大幅に改善し、2025/03期には営業CF 120億円・FCF 82億円と過去最高水準を記録。投資CFは生産設備の更新・増強に充てられており、キャッシュ創出力の回復が顕著です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が3名(27.3%)を占めており、ダイバーシティの観点で業界内では先進的です。連結子会社6社とコンパクトなグループ体制で、効率的な経営を実践しています。平均勤続年数15.6年と定着率が高く、専門知識の蓄積に優れています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 698万円 | 497人 | - |
従業員の平均年収は698万円で、食品・飼料業界では標準的な水準です。従業員数497名・平均年齢40.8歳・平均勤続年数15.6年と、安定した雇用環境が維持されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
中部飼料のTSRは5年間で106%と株価は小幅な上昇にとどまり、TOPIX(213%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。2023期のTSR低迷は原料高騰による業績悪化が主因です。足元では業績回復と増配により改善基調にあり、PBR 0.77倍の割安さからリレーティングの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18円 | 19.8% |
| 2017/03期 | 20円 | 17.7% |
| 2018/03期 | 24円 | 17.1% |
| 2019/03期 | 26円 | 20.8% |
| 2020/03期 | 26円 | 16.6% |
| 2021/03期 | 28円 | 22.2% |
| 2022/03期 | 32円 | 29.9% |
| 2023/03期 | 34円 | 121.4% |
| 2024/03期 | 40円 | 35.5% |
| 2025/03期 | 52円 | 43.9% |
| 必要株数 | 500株以上(約88万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当金は4期連続増配中で、2026/03期は1株60円(予想)と過去最高を計画しています。2023/03期は業績悪化にもかかわらず減配せず34円を維持しており、DOE基準の安定配当方針が機能しています。配当利回り3.42%と高配当銘柄として魅力的な水準です。株主優待(QUOカード・ブランド米)も年2回実施されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 101.2万円 | 1.2万円 | 1.2% |
| 2022期 | 72.4万円 | 27.6万円 | -27.6% |
| 2023期 | 78.8万円 | 21.2万円 | -21.2% |
| 2024期 | 91.4万円 | 8.6万円 | -8.6% |
| 2025期 | 106.0万円 | 6.0万円 | 6.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.77倍と業界平均(0.85倍)を下回る割安水準です。PERは12.6倍と業界平均(10.3倍)をやや上回りますが、これは業績回復途上であるためです。配当利回り3.42%は業界平均(2.63%)を大幅に上回り、高配当バリュー株として注目される水準です。信用買残が多く、個人投資家の注目度の高さがうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 57.4億円 | 19.6億円 | 34.2% |
| 2022/03期 | 45.6億円 | 13.5億円 | 29.6% |
| 2023/03期 | 20.7億円 | 12.4億円 | 60.0% |
| 2024/03期 | 44.6億円 | 11.4億円 | 25.5% |
| 2025/03期 | 48.1億円 | 13.1億円 | 27.2% |
税引前利益は2023/03期を底に回復基調にあり、2025/03期は48億円に到達。2023/03期の実効税率60.0%は、減損損失等の影響で課税所得と会計利益に差異が生じたためです。通常年度は25〜34%の範囲で安定しています。
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