中部飼料(株)
CHUBU SHIRYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
日本の畜産・水産を支える飼料のプロフェッショナル。食の安全を守る縁の下の力持ち
畜産・水産飼料の安定供給を通じて、日本の食と農の未来に貢献する
この会社ってなに?
スーパーで買う鶏肉や豚肉、回転寿司のブリやタイ。これらの畜産物・養殖魚を育てるための「エサ」を作っているのが中部飼料です。飼料はトウモロコシや大豆ミールなどの穀物を配合して製造され、家畜や魚の成長に最適な栄養バランスが研究されています。また、子会社のスマックはペットフードでもおなじみ。日本の食卓を支える縁の下の力持ち企業です。
中部飼料は1949年に設立された畜産・水産用配合飼料の大手メーカーです。愛知県名古屋市に本社を構え、畜産飼料・水産飼料・食品の3事業を展開。2025年3月期は売上高2,098億円、営業利益43億円と安定した業績を維持しています。PER 12.6倍・PBR 0.77倍とバリュー水準にあり、4期連続増配中で配当利回りは2.97%。DOE(株主資本配当率)を基準とした安定配当方針も魅力です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区錦二丁目13番19号 瀧定名古屋ビル5階
- 公式
- www.chubushiryo.co.jp
社長プロフィール
畜産・水産飼料の安定供給を通じて、日本の食料安全保障に貢献してまいります。差別化飼料の開発と安定配当の維持向上に取り組み、株主の皆様とともに持続的な成長を目指します。
この会社のストーリー
愛知県名古屋市に中部飼料株式会社として設立。戦後の食料増産を支える配合飼料メーカーとしてスタートした。
東証・名証に株式を上場。事業規模の拡大と信用力の向上を実現した。
伊藤忠商事と日本ハムグループとの資本業務提携を締結。原料調達力と販売網を強化した。
子会社スマックを通じてペットフード事業を本格化。成長市場への展開を加速した。
差別化飼料の拡販とDOE基準の安定配当を柱とする3カ年中期経営計画をスタート。
伊藤忠グループとの資本業務提携を解消し、独立経営路線への転換を図る。新たな成長戦略の模索が始まった。
注目ポイント
配当金は28円から60円へ4期連続増配中。DOE(株主資本配当率)3.0%を基準とした配当方針により、業績変動時にも安定した配当が期待できます。配当利回り3.42%は魅力的な水準です。
自己資本比率66.4%と無借金に近い財務体質で、PBR 0.77倍は解散価値を下回る割安水準。業績回復に伴う株価上昇の余地が大きいバリュー銘柄です。
500株以上でQUOカード1,000円相当(年2回)、1,000株以上では3,000円相当に加え北陸地方のブランド米も。配当と合わせた総合利回りが魅力的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 18円 | 19.8% |
| FY2017/3 | 20円 | 17.7% |
| FY2018/3 | 24円 | 17.1% |
| FY2019/3 | 26円 | 20.8% |
| FY2020/3 | 26円 | 16.6% |
| FY2021/3 | 28円 | 22.2% |
| FY2022/3 | 32円 | 29.9% |
| FY2023/3 | 34円 | 121.4% |
| FY2024/3 | 40円 | 35.5% |
| FY2025/3 | 52円 | 43.9% |
| 必要株数 | 500株以上(約88万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当金は4期連続増配中で、FY2026/3は1株60円(予想)と過去最高を計画しています。FY2023/3は業績悪化にもかかわらず減配せず34円を維持しており、DOE基準の安定配当方針が機能しています。配当利回り3.42%と高配当銘柄として魅力的な水準です。株主優待(QUOカード・ブランド米)も年2回実施されています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
中部飼料の業績は、原料穀物価格の変動に大きく影響される市況型ビジネスです。FY2023/3は原料高騰により営業利益が17億円まで落ち込みましたが、FY2024/3以降は原料価格の落ち着きと価格転嫁の進展により業績が回復。FY2026/3は売上高2,120億円・営業利益52億円と増収増益を予想しており、収益力の正常化が進んでいます。
事業ごとの売上・利益
畜産用・水産用の配合飼料の製造販売。売上構成比の約89%を占める主力事業。差別化飼料の拡販に注力。
鶏卵・食肉等の畜産物の販売。子会社スマックによるペットフード事業も展開。
有機入り配合肥料の製造販売、家畜診療業務等。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.9% | 4.3% | - |
| FY2022/3 | 5.2% | 3.6% | - |
| FY2023/3 | 0.8% | 0.8% | - |
| FY2024/3 | 5.1% | 3.2% | 1.7% |
| FY2025/3 | 4.8% | 3.4% | 2.0% |
FY2023/3は原料高騰の影響で営業利益率0.7%・ROE 1.3%と大幅に悪化しましたが、FY2025/3にはROE 5.2%・営業利益率2.0%まで回復しています。飼料業界は薄利多売のビジネスモデルであり、営業利益率2〜3%は業界標準水準です。今後は差別化飼料の比率向上により、さらなる収益性改善が期待されます。
財務は安全?
自己資本比率は62〜70%と非常に高く、財務基盤は極めて健全です。FY2024/3から有利子負債が発生していますが、設備投資のための戦略的借入であり、自己資本比率66.4%は依然として高水準。BPS(1株当たり純資産)は2,280円と株価1,753円を大きく上回っており、PBR 0.77倍の割安さを裏付けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 52.8億円 | -15.5億円 | 2.7億円 | 37.3億円 |
| FY2022/3 | -24.7億円 | 4.7億円 | -50.3億円 | -20.0億円 |
| FY2023/3 | -64.8億円 | -35.6億円 | 72.4億円 | -100億円 |
| FY2024/3 | 104億円 | -45.7億円 | -47.6億円 | 58.0億円 |
| FY2025/3 | 120億円 | -38.3億円 | 7.7億円 | 81.6億円 |
FY2022〜2023は原料高騰による運転資金の増加で営業CFがマイナスとなりましたが、FY2024/3以降は大幅に改善し、FY2025/3には営業CF 120億円・FCF 82億円と過去最高水準を記録。投資CFは生産設備の更新・増強に充てられており、キャッシュ創出力の回復が顕著です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 57.4億円 | 19.6億円 | 34.2% |
| FY2022/3 | 45.6億円 | 13.5億円 | 29.6% |
| FY2023/3 | 20.7億円 | 12.4億円 | 60.0% |
| FY2024/3 | 44.6億円 | 11.4億円 | 25.5% |
| FY2025/3 | 48.1億円 | 13.1億円 | 27.2% |
税引前利益はFY2023/3を底に回復基調にあり、FY2025/3は48億円に到達。FY2023/3の実効税率60.0%は、減損損失等の影響で課税所得と会計利益に差異が生じたためです。通常年度は25〜34%の範囲で安定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 698万円 | 497人 | - |
従業員の平均年収は698万円で、食品・飼料業界では標準的な水準です。従業員数497名・平均年齢40.8歳・平均勤続年数15.6年と、安定した雇用環境が維持されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本生命保険相互会社・豊田通商・日本ハム。
筆頭株主は信託銀行(11.97%)で、日本生命・豊田通商・日本ハムなど事業パートナーが上位株主に名を連ねています。平野殖産(3.02%)は創業家関連企業であり、安定株主比率57.8%と高水準です。事業法人が28.4%を保有しており、取引先との資本関係を通じた安定的な経営基盤が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 飼料事業 | 1,867億円 | 36.8億円 | 2.0% |
| 食品事業 | 159億円 | 5.2億円 | 3.3% |
| その他 | 73億円 | 1.1億円 | 1.5% |
飼料事業が売上の約89%を占める圧倒的な主力事業で、畜産飼料・水産飼料を中心に展開しています。食品事業(約8%)ではペットフードのスマックを傘下に持ち、成長領域として育成中。飼料事業の利益率は2.0%と薄利ですが、安定した需要に支えられたストック型ビジネスです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が3名(27.3%)を占めており、ダイバーシティの観点で業界内では先進的です。連結子会社6社とコンパクトなグループ体制で、効率的な経営を実践しています。平均勤続年数15.6年と定着率が高く、専門知識の蓄積に優れています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,090億円 | — | 2,098億円 | +0.4% |
| FY2024 | 2,360億円 | — | 2,342億円 | -0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中部飼料は「中期経営計画2024」のもと、FY2026に売上高2,360億円・営業利益52億円を最終目標に掲げています。FY2025の売上高は原料価格低下の影響で2,098億円と目標の89%にとどまりましたが、営業利益は目標の82%まで到達。差別化飼料の比率向上とDOE 3.0%以上の安定配当が経営の柱となっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
中部飼料のTSRは5年間で106%と株価は小幅な上昇にとどまり、TOPIX(213%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。FY2023のTSR低迷は原料高騰による業績悪化が主因です。足元では業績回復と増配により改善基調にあり、PBR 0.77倍の割安さからリレーティングの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 101.2万円 | +1.2万円 | 1.2% |
| FY2022 | 72.4万円 | -27.6万円 | -27.6% |
| FY2023 | 78.8万円 | -21.2万円 | -21.2% |
| FY2024 | 91.4万円 | -8.6万円 | -8.6% |
| FY2025 | 106.0万円 | +6.0万円 | 6.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.77倍と業界平均(0.85倍)を下回る割安水準です。PERは12.6倍と業界平均(10.3倍)をやや上回りますが、これは業績回復途上であるためです。配当利回り3.42%は業界平均(2.63%)を大幅に上回り、高配当バリュー株として注目される水準です。信用買残が多く、個人投資家の注目度の高さがうかがえます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
4-12月期(3Q累計)の経常利益が57%増益で着地。飼料事業の好調が寄与し、業績回復が鮮明に。
伊藤忠グループとの資本業務提携を解消。株価は一時10%超の急落となったが、独立経営路線への転換として注目。
中期経営計画2024を策定。差別化飼料の拡販とDOE基準の配当方針を掲げ、株主還元を強化。
最新ニュース
中部飼料(株) まとめ
ひとめ診断
「畜産・水産飼料の老舗メーカー。日本の食を支える飼料業界のプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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