ケンコーマヨネーズ2915
KENKO Mayonnaise Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、スーパーの惣菜コーナーで手に取るポテトサラダやごぼうサラダ。実はその多くを、ケンコーマヨネーズが作っているかもしれません。同社は、コンビニのサンドイッチに入っているタマゴサラダや、ファミリーレストランで提供されるコールスローなど、主に業務用のサラダやマヨネーズ、ドレッシングを製造・販売しています。私たちの食生活に欠かせない「中食(なかしょく)」や外食産業を裏側から支える、まさに『縁の下の力持ち』のような存在なのです。
業務用サラダ・惣菜の最大手。原料価格高騰の影響を価格改定で吸収し、2025年3月期は営業利益が前期比64.3%増の48.45億円とV字回復を達成しました。続く2026年3月期は売上高955.0億円、営業利益48.00億円と、増収ながらも利益は高水準を維持する計画です。今後は強固な国内基盤を活かしつつ、米国でのM&Aやプラントベース食品など新領域への展開で持続的成長を目指します。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麴町五丁目1番地 麹町弘済ビルディング
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.1% | 2.3% | - |
| 2022/03期 | 3.4% | 2.0% | - |
| 2023/03期 | 1.3% | 0.8% | - |
| 2024/03期 | 7.2% | 4.2% | 3.3% |
| 2025/03期 | 8.9% | 5.3% | 5.3% |
| 3Q FY2026/3 | 6.2%(累計) | 3.6%(累計) | 5.1% |
売上高純利益率や総資産利益率(ROA)は、資材コスト高の影響を受けた2023/03期に一時的に低迷したものの、現在は改善傾向にあります。2025/03期にはROE(自己資本利益率)が8.8%まで上昇し、資本効率の向上が顕著です。今後も高付加価値商品の拡販とコスト削減の徹底により、営業利益率の持続的な向上を目指すフェーズにあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 685億円 | 19.8億円 | 14.6億円 | 88.5円 | - |
| 2022/03期 | 756億円 | 16.2億円 | 12.1億円 | 74.3円 | +10.4% |
| 2023/03期 | 824億円 | 1.1億円 | 4.8億円 | 29.9円 | +8.9% |
| 2024/03期 | 887億円 | 29.5億円 | 27.4億円 | 169.9円 | +7.7% |
| 2025/03期 | 917億円 | 48.5億円 | 35.0億円 | 221.6円 | +3.4% |
当社の売上高は、外食・中食市場の回復基調を背景に2025/03期には約917億円まで着実に伸長しています。一方で、原材料価格高騰やエネルギーコスト増の影響により2023/03期には営業利益が一時的に約1億円まで落ち込みました。しかし、その後は価格改定の浸透と生産効率の改善が進み、2025/03期には営業利益が約48億円まで回復するなど収益構造の正常化が図られています。 【3Q 2026/03期実績】売上703億円(通期予想比74%)、営業利益36億円(同74%)、純利益24億円(同74%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力であるサラダ・総菜類や調味料事業を展開しており、特に業務用市場での高いシェアが強みです。一方で、鶏卵等の原材料価格の変動が直接的な事業リスクとなっており、価格改定や生産効率の改善が業績を左右する重要な要因となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 48億円 | — | 48億円 | +0.9% |
| 2024期 | 12億円 | — | 29億円 | +141.7% |
| 2023期 | 14億円 | — | 1億円 | -92.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 955億円 | — | 917億円 | -4.0% |
| 2024期 | 874億円 | — | 887億円 | +1.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去には原料価格高騰の影響で業績予想を大幅に下回る時期もありましたが、2024期には期初予想を大幅に超えるV字回復を達成しました。現在は2035年度を見据えた長期ビジョンを掲げ、売上高2,000億円という高い目標に向かって事業を推進しています。直近の業績予想は堅調で、計画達成に向けた実行力が試されるフェーズに入っています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2032年度以降の売上高目標を2000億円へ大幅上方修正し、成長戦略を再定義しました。
東京都千代田区の麹町弘済ビルディングへ本社を移転し、オフィス環境の改善による生産性向上を図っています。
原材料高騰を背景に、マヨネーズ・ドレッシング類など約760品目の値上げを決定しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は60%前後で安定しており、極めて強固な財務基盤を維持しています。2024/03期以降、設備投資等のために有利子負債を一時的に利用していますが、潤沢な自己資本に対し負債比率は低く健全性は保たれています。資産の質も高く、安定した経営を支える十分な財務的余裕がある点が特徴です。 【3Q 2026/03期】総資産692億円、純資産408億円、自己資本比率56.4%、有利子負債34億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.0億円 | 5.9億円 | 29.8億円 | 46.1億円 |
| 2022/03期 | 37.6億円 | 4.2億円 | 32.8億円 | 33.4億円 |
| 2023/03期 | 35.3億円 | 8.6億円 | 28.2億円 | 26.7億円 |
| 2024/03期 | 59.6億円 | 2.4億円 | 22.8億円 | 57.2億円 |
| 2025/03期 | 45.9億円 | 10.6億円 | 35.3億円 | 35.3億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が非常に安定していることを示しています。投資キャッシュフローは工場の設備増強や新技術開発に向けた投資が主体です。フリーキャッシュフローも黒字で推移しており、株主還元や借入金返済に向けた余裕のある資金繰りを行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%となっており、さらなる多様性の推進が求められる段階です。監査体制については5,400万円の監査報酬を投じて透明性を確保しており、連結子会社9社を抱える企業規模に見合ったガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 654万円 | 997人 | - |
従業員の平均年収は654万円であり、食品製造業界の中堅〜大手企業として安定した水準を維持しています。昨今の原材料価格高騰やエネルギーコスト増といった厳しい外部環境の中でも、従業員への還元を継続しようとする企業の姿勢が伺えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、原料価格高騰による収益性の悪化や、株価の長期的な調整局面が主な要因です。しかし、2024期以降の業績V字回復と株価の反発により、今後はTOPIXとのパフォーマンス差が縮小、あるいは逆転することが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 28円 | 19.1% |
| 2017/03期 | 37円 | 19.0% |
| 2018/03期 | 37円 | 21.2% |
| 2019/03期 | 30円 | 21.5% |
| 2020/03期 | 31円 | 24.8% |
| 2021/03期 | 20円 | 22.6% |
| 2022/03期 | 17円 | 22.9% |
| 2023/03期 | 17円 | 56.9% |
| 2024/03期 | 30円 | 17.7% |
| 2025/03期 | 43円 | 19.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当については、業績連動をベースとしつつも安定的な配当の継続を重視する方針をとっています。近年は業績回復に伴い増配傾向にあり、配当性向は20%前後で推移しています。今後は持続的な成長投資と並行して、株主への還元強化を柔軟に進める構えです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 93.6万円 | 6.4万円 | -6.4% |
| 2022期 | 69.9万円 | 30.1万円 | -30.1% |
| 2023期 | 61.9万円 | 38.1万円 | -38.1% |
| 2024期 | 102.7万円 | 2.7万円 | 2.7% |
| 2025期 | 97.6万円 | 2.4万円 | -2.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER10.6倍、PBR0.85倍は、共に食料品業界平均(PER 18.1倍, PBR 1.9倍)と比較して大幅に割安な水準です。これは市場が同社の成長性をまだ完全には織り込んでいない可能性を示唆します。信用倍率は0.13倍と売り残が多く、将来の買い戻し需要(踏み上げ)への期待も感じさせます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.5億円 | 5.9億円 | 28.9% |
| 2022/03期 | 16.2億円 | 4.1億円 | 25.3% |
| 2023/03期 | 1.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 31.0億円 | 3.6億円 | 11.7% |
| 2025/03期 | 50.0億円 | 15.0億円 | 29.9% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しています。2023/03期および2024/03期は利益水準が低かったことや税務上の繰越欠損金の利用等により実効税率が一時的に低下しました。現在は収益の回復に伴い、実効税率は法定水準に近い約30%前後で推移する見通しです。
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