(株)湖池屋
KOIKE-YA Inc.
最終更新日: 2026年3月25日
日本初のポテチメーカーが、プライドと革新で世界のスナック市場に挑む
おいしさを通じて、人々の暮らしと社会に笑顔と驚きを届ける
この会社ってなに?
コンビニやスーパーでおなじみの「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」「ポリンキー」「スコーン」は湖池屋の代表的な商品です。近年は「KOIKEYA PRIDE POTATO」シリーズで高級路線を開拓し、素材と製法にこだわったプレミアムスナックが話題に。2025年には米国子会社を設立し、新ブランド「SATISFRY」で北米市場に挑戦しています。
湖池屋は1953年創業、日本で初めてポテトチップスの量産化に成功したスナック菓子専業メーカーです。2020年に日清食品HDの連結子会社となり、「KOIKEYA PRIDE POTATO」をはじめとする高付加価値ブランド戦略で成長を加速。FY2025/3は売上高594億円(前年比+8.3%)、営業利益40億円と過去最高水準を更新しました。PER 18.5倍・PBR 2.61倍とブランド力を反映した評価を受けており、米国市場への本格進出など海外展開も注目されています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都板橋区成増五丁目9番7号
- 公式
- koike-ya.com
社長プロフィール
湖池屋は「日本のスナック菓子の価値」を世界に届けるため、素材と製法にこだわり、プレミアムスナックという新たな市場を創造してまいります。おいしさを通じて、人々の暮らしに笑顔と驚きをお届けし続けます。
この会社のストーリー
東京都板橋区で小池和夫がおつまみの製造販売を開始。後のスナック菓子帝国の始まり。
日本で初めてポテトチップスの量産化に成功。「のり塩」味は今なお湖池屋の看板商品として愛されている。
辛いスナック菓子という新ジャンルを開拓した「カラムーチョ」が爆発的ヒット。スナック菓子業界に革命を起こした。
佐藤章社長のもと、プレミアムポテトチップス「PRIDE POTATO」を発売。ブランド戦略の大転換を果たした。
日清食品HDが株式を追加取得し連結子会社化。経営資源の共有とグループシナジーの創出を開始。
カリフォルニア州に100%出資の米国子会社を設立。新ブランド「SATISFRY」でスナック菓子の本場に挑む。
注目ポイント
「KOIKEYA PRIDE POTATO」に代表されるプレミアム路線が奏功し、営業利益率は3.6%→6.8%へ大幅改善。ブランド戦略の成功で収益性が飛躍的に向上しています。
2025年に米国子会社を設立し、新ブランド「SATISFRY」で北米市場に参入。世界最大のスナック菓子市場で日本品質の価値を発信する挑戦が始まっています。
9月に自社製品詰合せ(2,500円相当)、3月にQUOカード(1,000円分)と年2回の優待を実施。配当と合わせた総合利回りで個人投資家に人気の銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 23.8円 | 96.3% |
| FY2017/3 | 23.8円 | 84.6% |
| FY2018/3 | 23.8円 | 184.7% |
| FY2019/3 | 20円 | 57.9% |
| FY2020/3 | 22.5円 | 37.3% |
| FY2021/3 | 30円 | 27.6% |
| FY2022/3 | 22.5円 | 31.6% |
| FY2023/3 | 32.5円 | 29.8% |
| FY2024/3 | 100円 | 48.3% |
| FY2025/3 | 55円 | 22.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約47万円) |
| 金額相当 | 3,500円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
FY2024/3は株式分割前の基準で1株100円(分割調整後50円相当)と高配当でしたが、FY2025/3以降は分割後ベースで1株55円を計画しています。配当性向は22%前後と余裕があり、業績成長に応じた増配余地があります。株主優待は年2回(9月に自社製品、3月にQUOカード)で、個人投資家にとって魅力的な総合利回りを提供しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
湖池屋の業績は、高付加価値ブランド戦略と値上げ効果により着実に拡大しています。FY2022/3の減収は決算期変更(6月→3月)に伴う9か月決算の影響であり、実質的には成長を継続。FY2025/3は売上高594億円・営業利益40億円と過去最高水準を更新しました。FY2026/3は売上高636億円を予想し、成長トレンドの維持が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
「湖池屋ポテトチップス」「KOIKEYA PRIDE POTATO」「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」「ポリンキー」「スコーン」など主力ブランドを展開。売上構成比約88%を占めるコア事業。
2025年に米国子会社を設立し、新ブランド「SATISFRY」で北米市場に参入。アジア圏でも「カラムーチョ」を中心に展開を拡大中。
不動産賃貸収入や物流関連サービスなど。高い利益率で安定的な収益を計上。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.5% | 4.3% | - |
| FY2022/3 | -2.8% | 2.8% | - |
| FY2023/3 | 9.4% | 3.9% | - |
| FY2024/3 | 13.3% | 6.1% | 6.6% |
| FY2025/3 | 13.4% | 6.6% | 6.8% |
営業利益率はFY2022/3の3.6%からFY2025/3には6.8%へと大幅に改善しています。これは「KOIKEYA PRIDE POTATO」に代表される高付加価値商品の拡販と、適切な価格改定による収益性向上の成果です。ROEも13.3%と高水準に達しており、資本効率の高い経営を実現しています。
財務は安全?
FY2023/3までは実質無借金経営を継続していましたが、FY2024/3以降は米国子会社設立や生産設備増強への積極投資に伴い有利子負債が増加しています。自己資本比率は48.8%と健全な水準を維持しており、成長投資と財務安定性のバランスが取れています。BPSの低下はFY2024/3の株式分割(1:2)によるものです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 30.3億円 | -45.7億円 | 18.6億円 | -15.4億円 |
| FY2022/3 | 2.2億円 | -6.4億円 | -5.0億円 | -4.2億円 |
| FY2023/3 | 25.7億円 | -6.5億円 | -8.0億円 | 19.1億円 |
| FY2024/3 | 56.1億円 | -24.4億円 | -8.7億円 | 31.8億円 |
| FY2025/3 | -1.5億円 | -67.6億円 | 36.7億円 | -69.1億円 |
FY2024/3には営業CF 56億円、FCF 32億円と本業からのキャッシュ創出力が大幅に向上しました。FY2025/3の営業CFマイナスは、米国事業立ち上げに伴う運転資金増加と在庫投資が主因です。投資CFの大幅増(68億円)は海外展開と生産能力増強への成長投資を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.9億円 | 5.3億円 | 31.2% |
| FY2022/3 | 11.4億円 | 3.8億円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 18.1億円 | 6.4億円 | 35.6% |
| FY2024/3 | 34.9億円 | 12.8億円 | 36.7% |
| FY2025/3 | 40.2億円 | 14.3億円 | 35.5% |
税引前利益はFY2021/3の17億円からFY2025/3には40億円へと約2.4倍に成長しました。実効税率は31〜37%の範囲で推移しており、法定実効税率に近い水準で安定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 625万円 | 1,110人 | - |
従業員の平均年収は625万円で、食品業界の中では標準的な水準です。平均年齢38.9歳と比較的若い組織構成で、スナック菓子のマーケティングや商品開発において柔軟な発想力を活かした経営を行っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は湖池屋従業員持株会氏・日清食品ホールディングス。
筆頭株主は日清食品HD(45.1%)で、2020年の連結子会社化以降、経営資源の共有やブランド戦略の強化が進んでいます。第2位の「湖池の会」(15.01%)は創業家の資産管理団体で、代表取締役会長の小池孝氏個人(6.98%)と合わせ創業家が約25%を保有。従業員持株会も2.09%を保有しており、オーナー企業としての一体感が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| スナック菓子事業(国内) | 525億円 | 33.5億円 | 6.4% |
| 海外事業 | 45億円 | 1.5億円 | 3.3% |
| その他事業 | 24億円 | 5.0億円 | 20.8% |
スナック菓子事業が売上の約88%を占める専業型の事業構造です。国内ではプレミアム路線の「PRIDE POTATO」が成長ドライバーとなり、営業利益率の向上に大きく貢献しています。海外事業は売上構成比はまだ小さいものの、米国市場への本格参入により今後の成長が期待されるセグメントです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。連結子会社は3社とコンパクトな経営体制ですが、日清食品HDグループの一員としてガバナンス体制を強化しています。設備投資額66.8億円は過去最高水準で、北海道の新工場建設など生産能力の拡充に積極投資しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 590億円 | — | 594億円 | +0.6% |
| FY2024 | 470億円 | — | 548億円 | +16.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
湖池屋は公式には数値目標を示した中期経営計画を公表していませんが、日清食品HDグループの方針のもと売上高成長と利益率改善を推進しています。FY2025の営業利益率6.8%は大幅に改善しましたが、FY2026/3は原材料高の影響で経常利益を下方修正しており、コスト管理が今後の課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
湖池屋のTSRは5年間で197.1%とTOPIX(197.8%)とほぼ同水準のパフォーマンスです。FY2024に大きく上昇した点が特徴的で、業績改善と高付加価値戦略への評価が一気に進みました。今後の海外事業の成長が、TOPIXをアウトパフォームする鍵となるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 109.1万円 | +9.1万円 | 9.1% |
| FY2022 | 113.0万円 | +13.0万円 | 13.0% |
| FY2023 | 119.2万円 | +19.2万円 | 19.2% |
| FY2024 | 199.7万円 | +99.7万円 | 99.7% |
| FY2025 | 197.1万円 | +97.1万円 | 97.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは18.5倍と業界平均(22.0倍)をやや下回る水準にありますが、PBRは2.61倍と業界平均を上回っています。これは「KOIKEYA PRIDE POTATO」に代表されるブランド力と収益性改善への期待を反映しています。信用倍率は0.29倍と売り長の状態にあり、踏み上げの可能性にも注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
高付加価値スナックと海外展開でブランド価値向上を目指す企業分析レポートが公開。
FY2026/3通期の経常利益予想を41億円→37.5億円に下方修正。原材料コスト上昇が影響。
カリフォルニア州に100%出資の米国子会社を設立。スナック菓子の本場での事業展開を開始。
最新ニュース
(株)湖池屋 まとめ
ひとめ診断
「日本初のポテトチップス量産化に成功。プライドと革新でスナック菓子の未来を切り拓くスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「食料品」に分類される他の企業
不動産売却で財務刷新、ビール専業メーカーへの大転換を図る老舗酒類グループ
三井物産グループの飼料リーディングカンパニー。家畜・養殖魚の『食』を支え、日本の食卓を根底から支える
さくらんぼ印の砂糖から機能性素材イヌリンへ。精糖を基盤に食の未来を拓く双日系スタンダード企業
九州地盤の製粉中堅トップ。低糖質ミックス粉と焼酎用精麦で独自の地位を築くバリュー銘柄
西日本地盤の非全農系配合飼料中堅。PBR0.37倍の超割安バリュー株
ポッキーやアイスで国民に愛される菓子メーカーが、健康志向とグローバル展開で次の成長を描く
飴とグミで日本一。糖の専門メーカーが挑む、甘さの先にある未来
『この味、知ってる』の影の立役者。ラーメンから冷凍食品まで日本の食を支える天然調味料の巨人