2911スタンダード

旭松食品

ASAHIMATSU FOODS CO.,LTD.

最終更新日: 2026年4月8日

ROE3.0%
BPS4431.1円
自己資本比率75.4%
FY2025/3 有報データ

高野豆腐ひとすじ75年、大豆の力で日本の食卓を健康に

大豆加工技術を軸に、健康と美味しさを両立する食品を提供し、豊かな食文化の発展に貢献する

この会社ってなに?

あなたがスーパーで見かける「こうや豆腐」、その多くは旭松食品の製品です。煮物に欠かせないこうや豆腐は、高たんぱく・低カロリーで健康食品としても注目されています。また、朝食やランチに手軽に作れる「生みそずい」や「スープ春雨」もロングセラー商品。最近ではオートミールを使った新商品や、高野豆腐のから揚げといった新しい食べ方の提案も積極的に行っており、伝統食材に現代的な価値を加えて食卓を豊かにしています。

旭松食品は1950年創業、長野県飯田市を発祥とする高野豆腐の国内トップメーカーです。独自の凍結・乾燥技術を活かし、高野豆腐を中心に即席みそ汁「生みそずい」シリーズ、春雨スープ、オートミール製品など幅広い大豆加工食品を展開しています。2025年3月期の売上高は約80億円、営業利益2.2億円と黒字を維持。自己資本比率80%と無借金に近い堅実な財務体質が特徴です。近年はオートミール商品の強化や介護用食材への注力など、高齢化社会を見据えた事業展開を進めています。2025年には中国子会社の持分譲渡を実施し、国内事業への経営資源集中を図っています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
大阪府大阪市淀川区田川3-7-3
公式
www.asahimatsu.co.jp

社長プロフィール

木下 博隆
代表取締役社長
品質重視の堅実派
「品質第一」のモットーのもと、高野豆腐をはじめとする大豆加工食品を通じて、お客様の健康的な食生活を応援してまいります。伝統の技術と新しい発想を融合させ、次世代に愛される食品づくりに挑戦し続けます。

この会社のストーリー

1950
長野県飯田市で創業

長野県飯田市にて旭松食品株式会社を設立。信州の厳しい寒さを活かした伝統的な高野豆腐の製造からスタートした。

1960
高野豆腐の工業生産に成功

独自の凍結乾燥技術を開発し、天候に左右されない安定した高野豆腐の大量生産を実現。業界をリードする存在となった。

1985
即席みそ汁「生みそずい」発売

フリーズドライ技術を応用し、本格的な味わいの即席みそ汁を開発。高野豆腐以外の商品ラインナップを拡大した。

2013
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場し、社会的信用力と知名度の向上を果たした。株主優待制度も開始し、個人投資家との接点を広げた。

2023
原材料高で赤字に転落

原材料・エネルギーコストの急騰により創業以来の厳しい局面に。価格改定を実施し、翌期の黒字回復への布石を打った。

2025
国内回帰と新商品展開

中国子会社の持分を譲渡し国内事業に集中。オートミール商品や高野豆腐のから揚げなど、新たな食べ方の提案で伝統食材の価値を再発信している。

注目ポイント

高野豆腐で国内シェア首位

独自の凍結乾燥技術で製造する高野豆腐は国内トップシェア。高たんぱく・低カロリーの健康食材として再評価が進み、新しい食べ方の提案も積極的に展開しています。

自己資本比率80%の鉄壁財務

ほぼ無借金経営を貫き、自己資本比率は80%と食品業界でもトップクラスの安全性を誇ります。PBR0.51倍の資産バリュー株として、堅実な財務体質が安心の基盤です。

配当+優待のダブル還元

増配路線に加え、自社製品の株主優待が魅力です。100株で高野豆腐やスープの詰合せが届くため、自社商品を日常的に使うファンにとって実用性の高い優待銘柄です。

サービスの実績は?

45
1株当たり配当金
FY2026予想(10円増額)
+28.6% YoY
80%
自己資本比率
FY2025実績
首位
高野豆腐 国内シェア
製造量ベース
310
従業員数(単体)
FY2025/3時点
440万円
平均年収
平均年齢 41.5歳

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 75.4%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 安定配当を基本方針とし、業績に応じた配当を実施
1株配当配当性向
FY2016/3528.1%
FY2017/3520.4%
FY2018/3554.9%
FY2019/33023.8%
FY2020/33020.7%
FY2021/33526.9%
FY2022/33532.5%
FY2023/310-
FY2024/32519.8%
FY2025/33527.1%
2期連続増配
株主優待
あり
自社製品詰合せ(100株:1,500円相当、200株:3,000円相当)
必要株数100株以上(約22万円)
金額相当約1,500円相当〜
権利確定月3月・9月
長期特典3年以上・2,000株以上で9月にも3,000円相当

配当はFY2023/3期に赤字転落の影響で10円に減配しましたが、業績回復に伴いFY2025/3は35円、FY2026/3予想は45円と2期連続増配を実施しています。配当性向は20〜30%で推移しており、堅実な還元姿勢です。加えて株主優待として自社製品の詰合せが受け取れるため、高野豆腐やスープなど同社商品のファンにとって魅力的な優待銘柄です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.0%
業界平均
6.3%
営業利益率下回る
この会社
2.8%
業界平均
5.4%
自己資本比率上回る
この会社
75.4%
業界平均
53.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/380.3億円
FY2023/379.4億円
FY2024/381.0億円
FY2025/380.2億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/32.0億円
FY2025/32.3億円

旭松食品の売上高は年間約80億円前後で安定推移しています。FY2023/3期は原材料価格の高騰と価格改定に伴う消費者の買い控えにより赤字に転落しましたが、FY2024/3期以降は価格改定効果の浸透により黒字に回復しました。営業利益率は2〜3%台と薄利ですが、自己資本比率80%の堅実な財務基盤を活かし安定的な経営を継続しています。FY2026/3期は増収増益を見込んでいますが、期中に業績予想の下方修正を行っており、今後の動向に注意が必要です。

事業ごとの売上・利益

食料品事業(単一セグメント)
80億円100.0%)
食料品事業(単一セグメント)80億円
利益: 2.2億円利益率: 2.8%

高野豆腐で国内首位。即席みそ汁「生みそずい」、スープ春雨、オートミール製品のほか、介護用食材の開発にも注力。近畿・甲信越が主要市場。連結子会社3社を含む。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.3%2.4%-
FY2022/32.7%2.0%-
FY2023/3-0.9%-0.7%-
FY2024/33.0%2.3%2.5%
FY2025/33.0%2.3%2.8%

ROEは3%前後と低水準にとどまっており、資本効率の改善が今後の課題です。FY2023/3期は原材料高の影響で赤字転落しましたが、その後は価格改定効果によりROE3%台に回復。営業利益率も2〜3%と食品業界の中でも低めですが、自己資本比率80%という極めて堅実な財務体質が安全性を担保しています。PBR0.51倍はこの低収益性を反映した評価水準です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率75.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
9.5億円
会社の純資産
82.7億円

総資産は約100億円規模で安定推移しており、FY2024/3期まで実質無借金経営を貫いてきました。FY2025/3期に約9.5億円の有利子負債が計上されていますが、自己資本比率75%超と極めて健全な財務基盤を維持しています。BPS(1株当たり純資産)は4,431円に対して株価2,277円と、PBR0.51倍の資産バリュー株としての側面を持っています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+4.8億円
営業CF
投資に使ったお金
-5.0億円
投資CF
借入・返済など
-3,400万円
財務CF
手元に残ったお金
-1,700万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/38.3億円-6.9億円-2.8億円1.4億円
FY2022/36.8億円-1.9億円-6.0億円4.9億円
FY2023/32.0億円-2,900万円-2.1億円1.8億円
FY2024/37.3億円-5.4億円-5,800万円1.9億円
FY2025/34.8億円-5.0億円-3,400万円-1,700万円

営業キャッシュフローは年間2〜8億円のプラスを安定的に確保しており、本業のキャッシュ創出力は堅実です。FY2025/3期は投資CFが約5億円のマイナスとなり、FCFがわずかにマイナスに転じましたが、これは生産設備の更新投資(設備投資額4.5億円)によるものです。FY2022/3期の財務CFが-6億円と大きいのは、自己株式の取得による株主還元を実施したためです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料(大豆・小麦等)価格の変動リスク:主力の高野豆腐は大豆を主原料としており、国際的な穀物相場の変動が製造コストに直結します。
2食品安全・品質リスク:FSSC22000を認証取得し品質管理を強化していますが、予期せぬ異物混入やアレルギー表示ミスが発生した場合、ブランド毀損と販売停止のリスクがあります。
3消費者嗜好の変化リスク:高野豆腐は伝統食材であり、若年層の食離れや食文化の変化により市場が縮小する可能性があります。
4自然災害・感染症リスク:生産拠点が長野県飯田市に集中しているため、地震・水害等の自然災害が発生した場合、生産停止の影響が大きくなります。
5競合激化リスク:食品業界全体でPB(プライベートブランド)商品の攻勢が強まっており、価格競争が収益を圧迫する可能性があります。
6為替・海外事業リスク:中国子会社の持分譲渡により海外リスクは軽減しましたが、輸入原材料の調達において円安が仕入コスト増加につながる可能性があります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33.9億円1.5億円39.3%
FY2022/32.7億円7,300万円27.1%
FY2023/32,800万円9,700万円346.4%
FY2024/32.9億円5,500万円19.1%
FY2025/33.1億円6,900万円22.4%

FY2023/3期は税引前利益が28百万円と僅少であったにもかかわらず、繰延税金資産の取崩し等により実効税率が346%と異常値を示しました。それ以外の年度は19〜39%の範囲で推移しており、概ね法定実効税率に沿った水準です。業績回復に伴い、今後は安定的な納税が見込まれます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主30.5%
浮動株69.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9.4%
事業法人等18%
個人その他72.1%
証券会社0.4%

金融機関・事業法人が約27%、CEO木下博隆氏(3.02%)を安定株主に加算し約30%。個人株主比率が高く浮動株比率が大きい構造。

筆頭株主は八十二銀行(4.84%)で、取引先の国分西日本・藤徳物産や食品関連企業が上位に名を連ねています。代表取締役社長の木下博隆氏も3.02%を保有しており、経営者による一定のコミットメントが見られます。全体として特定の支配株主は存在せず、幅広い個人投資家に支えられた株主構成となっています。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
食料品事業(単一セグメント)80億円2.2億円2.8%

旭松食品は高野豆腐の製造販売を中心とした単一セグメントで事業を展開しています。高野豆腐で国内シェア首位を誇り、即席みそ汁やスープ春雨などの加工食品も手がけています。近年はオートミール商品や大豆ミート「TOPURO」など健康志向の新商品を積極的に投入しています。事業リスクとしては、大豆を中心とする原材料価格の変動が最大の懸念材料であり、価格改定の浸透が業績を左右する構造です。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上高の予想達成率がやや低く、期中の下方修正もあり。ただし利益面では概ね計画通り。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画の数値目標は非公開のため、単年度の業績予想精度で評価。原材料高という外部要因も影響。
中期経営方針
非公開(社内策定)
売上高: 目標 83億円 順調 (80億円)
70%
品質管理認証: 目標 FSSC22000維持 達成 (認証継続中)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/382億円81億円-1.2%
FY2025/383億円80億円-3.4%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/32億円2億円+16.0%
FY2025/32億円2億円-0.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旭松食品は中期経営計画の詳細を非公開としていますが、単年度の業績予想については売上高が計画をやや下回る傾向にあります。FY2024/3期は売上未達ながら利益は上振れ、FY2025/3期は売上・利益ともに予想をわずかに下回りました。FY2026/3期は期中に業績予想を下方修正しつつも配当増額を発表しており、株主還元への意識は着実に高まっています

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

5年間のTSRは108.6%と、投資元本に対してわずか8.6%の累積リターンにとどまり、TOPIXの213.4%を大幅に下回っています。株価がほぼ横ばいで推移していることが主因であり、配当のみがリターンの源泉となっています。食品セクターの中でも低成長銘柄に位置づけられますが、PBR0.51倍の割安さが将来の反転余地を示唆しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+8.6%
100万円 →108.6万円
8.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021102.2万円+2.2万円2.2%
FY2022103.8万円+3.8万円3.8%
FY2023103.8万円+3.8万円3.8%
FY2024106.4万円+6.4万円6.4%
FY2025108.6万円+8.6万円8.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残
売り残
信用倍率
データなし時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは17.5倍と業界平均をやや上回る水準ですが、PBRは0.51倍と業界平均の半分以下で、純資産に対して大幅に割安な評価となっています。これは低ROEを反映したもので、資本効率の改善が株価再評価の鍵です。配当利回りは1.98%(FY2026/3予想45円ベース)で、優待込みの総合利回りは約2.6%となります。出来高が少なく流動性が低い点には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
18
前月比 -5.2%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, M&A Online
業界内ランキング
上位 70%
食料品 120社中 84位
報道のトーン
30%
好意的
55%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
子会社再編・M&A25%
新商品・コラボ20%
株主還元・配当12%
ESG・品質管理8%

最近の出来事

2026年3月飲食店コラボ

サッポロビール×徳田商店と連携し、居酒屋で高野豆腐のから揚げを提供するヘルシーコラボを実現しました。

2026年2月業績予想修正

2026年3月期連結業績予想の修正を発表。配当予想を10円増額し年間45円とする一方、経常利益は下方修正しました。

2025年9月中国子会社譲渡

中国子会社「青島旭松康大食品」の株式70.5%を共同出資者に譲渡し、国内事業への経営資源集中を図りました。

2025年5月本決算発表

FY2025/3期決算を発表。売上高80億円、純利益2.3億円と2期連続の黒字を達成しました。

2024年11月大豆原料開発

トヨタ自動車が普及を進める高オレイン酸大豆を原料とした高野豆腐を共同開発。美味しさが長持ちする新製品に活用。

最新ニュース

ポジティブ
サッポロビール×徳田商店と高野豆腐から揚げのヘルシーコラボ実現
3/23 · PR TIMES
ポジティブ
子育てファミリー向けパッケージリニューアルを発表
3/02 · PR TIMES
ニュートラル
2026年3月期業績予想の修正と配当10円増額を発表
2/06 · 株探
ネガティブ
今期経常を一転35%減益に下方修正、配当は10円増額
11/07 · 株探
ニュートラル
中国子会社「青島旭松康大食品」の株式70.5%を譲渡
9/03 · M&A Online

旭松食品 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 75.4%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「高野豆腐で国内シェア首位、伝統の大豆加工技術で食卓の健康を支える老舗食品メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU