昭和産業(株)2004
Showa Sangyo Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーで見かける天ぷら粉やホットケーキミックスの「SHOWA」ブランド、家庭用食用油の「キャノーラ油」や「オレインリッチ」。これらは昭和産業の製品です。また、パン屋さんやラーメン店で使われる業務用小麦粉、コンビニスイーツに使われる糖化製品(ブドウ糖・果糖)なども供給しています。最近では「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」が大ヒット商品となり、キャンプ飯との新しいコラボも話題です。
昭和産業は1936年創立の製粉・製油大手で、小麦粉・食用油・糖化製品を三本柱とし、飼料や食品まで幅広く展開する「穀物ソリューション・カンパニー」です。2025/03期は売上高3,344億円・営業利益111億円と高水準を維持。2026年2月に発表した新中期経営計画では配当性向40%またはDOE3%の高い方を採用する株主還元強化を打ち出しました。PER 11.1倍・PBR 0.78倍とバリュー株の特徴を持ち、配当利回り3.09%と安定的な株主還元が魅力です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区内神田2丁目2番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
小麦粉の製造・販売。業務用(パン・麺・菓子向け)と家庭用を展開。製粉業界で大手の一角を占める。
食用油の製造・販売。キャノーラ油・大豆油が主力。ボーソー油脂を子会社化し米油にも進出。
コーンスターチ・ブドウ糖・果糖などの糖化製品を製造。飲料・菓子メーカー向けが主力。利益率が高い。
プレミックス(天ぷら粉・ホットケーキミックス等)、冷凍食品、パスタの製造販売。SHOWAブランドで家庭用展開。
配合飼料の製造・販売。畜産農家向けに鶏・豚・牛用飼料を供給。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8% | 4.7% | - |
| 2022/03期 | 3.8% | 1.8% | - |
| 2023/03期 | 6.9% | 3.2% | - |
| 2024/03期 | 9.9% | 4.8% | 3.8% |
| 2025/03期 | 8.5% | 4.5% | 3.3% |
| 3Q FY2026/3 | 7.3%(累計) | 3.4%(累計) | 3.9% |
営業利益率は2023/03期の1.2%を底に2024/03期で3.8%まで急回復し、原料価格転嫁の効果が顕著に表れています。ROEも8〜10%台で推移しており、食品業界の中では安定した収益性を確保しています。2022期〜2023は穀物高騰の影響で一時的に低下しましたが、価格改定と高付加価値品の拡販で収益力を回復させました。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,560億円 | — | 101億円 | 319.7円 | — |
| 2022/03期 | 2,876億円 | — | 40.1億円 | 120.6円 | +12.4% |
| 2023/03期 | 3,351億円 | — | 77.8億円 | 232.6円 | +16.5% |
| 2024/03期 | 3,464億円 | 131億円 | 124億円 | 369.4円 | +3.4% |
| 2025/03期 | 3,344億円 | 111億円 | 116億円 | 356.0円 | -3.4% |
昭和産業の業績は、2024/03期に営業利益131億円と過去最高を記録しました。原料穀物価格の高騰を価格転嫁で吸収し、2023/03期から2024/03期にかけて営業利益が3倍以上に急回復。2025/03期は売上高が若干減少したものの営業利益111億円と高水準を維持しており、2026/03期は売上高3,400億円・営業利益110億円を計画しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2545億円(通期予想比75%)、営業利益100億円(同91%)、純利益89億円(同94%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉事業 | 812億円 | 30億円 | 3.7% |
| 油脂事業 | 860億円 | 28億円 | 3.3% |
| 糖化事業 | 395億円 | 20億円 | 5.1% |
| 食品事業 | 660億円 | 18億円 | 2.7% |
| 飼料事業 | 495億円 | 12億円 | 2.4% |
製粉事業と油脂事業が売上の約半分を占める二本柱で、糖化事業(利益率5.1%)が収益性の高いセグメントとして貢献しています。食品事業はSHOWAブランドの家庭用製品で消費者認知度が高く、飼料事業は畜産業界を支える安定した事業基盤を持っています。5つのセグメントによる分散型ポートフォリオが、穀物市況の変動リスクを緩和しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,460億円 | — | 3,344億円 | -3.4% |
| 2024期 | 3,600億円 | — | 3,464億円 | -3.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
昭和産業は「中期経営計画23-25」の主要目標を全て達成し、2026年2月に新たな中長期経営戦略を発表しました。新計画では経常利益200億円、配当性向40%またはDOE3%の高い方を目標に掲げ、グループ連携と海外事業の強化で更なる成長を目指しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
配当性向40%またはDOE3%の高い方を採用する新配当方針を含む中長期経営戦略を発表。株主還元を大幅に強化。
2026/03期 Q3累計で営業利益100億円(前年同期比+2.7%)と計画通りの進捗。
上期経常利益は前年同期比11.9%減の73億円。不安定な穀物市況の影響を受けた。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は2021/03期の46.7%から2025/03期には52.8%へ上昇しており、財務健全性が着実に向上しています。BPSも3,080円から4,157円へと35%増加。2024/03期に有利子負債が1,055億円計上されましたが、2025/03期には783億円まで圧縮しており、堅実な財務運営が特徴です。 【3Q 2026/03期】総資産2772億円、純資産1494億円、自己資本比率45.0%、有利子負債567億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 138億円 | ▲264億円 | 138億円 | ▲126億円 |
| 2022/03期 | 13.3億円 | ▲117億円 | 84.0億円 | ▲104億円 |
| 2023/03期 | ▲29.3億円 | ▲61.5億円 | 61.4億円 | ▲90.8億円 |
| 2024/03期 | 238億円 | ▲124億円 | ▲94.3億円 | 114億円 |
| 2025/03期 | 203億円 | ▲114億円 | ▲101億円 | 88.9億円 |
2024/03期・2025/03期は営業CFが大幅に改善し、2期連続でフリーCFがプラスに転じました。2022期〜2023は原材料価格高騰に伴う運転資金の増加で営業CFが低迷しましたが、価格転嫁の浸透で資金創出力が回復。投資CFは設備投資を継続しつつ、2025/03期には財務CFで100億円の返済を実行しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めています。27社の連結子会社を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数15.8年と定着率が高く、設備投資は年間102億円と製造基盤への積極投資を継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 772万円 | 2,861人 | - |
従業員の平均年収は772万円で、食品業界の中では中上位の給与水準です。平均年齢40.4歳と比較的若い組織構成で、連結従業員数2,861名に加え臨時従業員2,353名を擁する大規模グループです。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
昭和産業のTSRは5年間で99.8%とほぼ横ばいのリターンにとどまり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回っています。穀物市況の変動や株価のPBR割れが続いていることが要因ですが、新配当方針の導入による株主還元強化が今後のTSR改善に寄与する可能性があります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 26.9% |
| 2017/03期 | 10円 | 25.7% |
| 2019/03期 | 60円 | 26.1% |
| 2020/03期 | 65円 | 30.0% |
| 2021/03期 | 65円 | 20.3% |
| 2022/03期 | 60円 | 49.7% |
| 2023/03期 | 65円 | 27.9% |
| 2024/03期 | 80円 | 21.7% |
| 2025/03期 | 100円 | 28.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約32万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
配当は2022/03期に一時60円に減配しましたが、その後3期連続で増配を実施し、2025/03期には100円に到達しました。2026年2月に発表された新中期経営計画では、配当性向40%またはDOE3%のいずれか高い方を採用する方針を打ち出し、株主還元の大幅強化が期待されます。株主優待として自社商品の詰合せも魅力です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 98.8万円 | ▲1.2万円 | -1.2% |
| 2022期 | 85.5万円 | ▲14.5万円 | -14.5% |
| 2023期 | 85.0万円 | ▲15.0万円 | -15.0% |
| 2024期 | 117.4万円 | 17.4万円 | 17.4% |
| 2025期 | 99.8万円 | ▲0.2万円 | -0.2% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
昭和産業の株価指標は、PER 11.1倍・PBR 0.78倍と食品セクター平均を大幅に下回る割安水準にあります。配当利回り3.09%はセクター平均(1.8%)の約1.7倍で、高配当バリュー株として位置づけられます。信用買残は24.5万株と信用倍率19.3倍ですが、出来高に対しては適正な水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 92.1億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 65.8億円 | 25.7億円 | 39.1% |
| 2023/03期 | 65.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 166億円 | 42.0億円 | 25.4% |
| 2025/03期 | 136億円 | 19.9億円 | 14.7% |
税引前利益は2024/03期に166億円とピークを記録し、2025/03期も136億円と高水準を維持しています。実効税率は年度によってばらつきがありますが、これは繰延税金資産の取崩しや税効果会計の影響によるものです。2021/03期と2023/03期の税額0は、EDINET開示データ上の開示値に基づいています。
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昭和産業(株) まとめ
「小麦粉・食用油・糖化製品の三本柱で食を支える、創立90年のプライム穀物ソリューション企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。