昭和産業(株)
Showa Sangyo Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
小麦粉・食用油・糖化製品の三本柱で、日本の食卓を90年支え続ける穀物ソリューション企業
穀物の力で、人と社会と地球の未来を豊かにする 〜100周年、その先も選ばれ続ける昭和産業グループへ〜
この会社ってなに?
スーパーで見かける天ぷら粉やホットケーキミックスの「SHOWA」ブランド、家庭用食用油の「キャノーラ油」や「オレインリッチ」。これらは昭和産業の製品です。また、パン屋さんやラーメン店で使われる業務用小麦粉、コンビニスイーツに使われる糖化製品(ブドウ糖・果糖)なども供給しています。最近では「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」が大ヒット商品となり、キャンプ飯との新しいコラボも話題です。
昭和産業は1936年創立の製粉・製油大手で、小麦粉・食用油・糖化製品を三本柱とし、飼料や食品まで幅広く展開する「穀物ソリューション・カンパニー」です。FY2025/3は売上高3,344億円・営業利益111億円と高水準を維持。2026年2月に発表した新中期経営計画では配当性向40%またはDOE3%の高い方を採用する株主還元強化を打ち出しました。PER 11.1倍・PBR 0.78倍とバリュー株の特徴を持ち、配当利回り3.09%と安定的な株主還元が魅力です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区内神田2丁目2番1号
- 公式
- www.showa-sangyo.co.jp
社長プロフィール
昭和産業は創立90周年を迎え、新たな中長期経営戦略のもと「穀物ソリューション・カンパニー」として、100周年、その先も選ばれ続ける企業グループを目指します。組織文化の変革と成長投資を通じて、持続的な企業価値の向上と株主還元の強化を実現してまいります。
この会社のストーリー
製粉・製油を手がける昭和産業株式会社として創立。日本の食料基盤を支える企業としてスタートした。
東証に上場し、製粉・製油の二本柱で事業を拡大。日本の高度経済成長とともに食料供給を担った。
コーンスターチ・ブドウ糖などの糖化製品事業を強化。製粉・油脂に次ぐ第三の柱を確立した。
米油大手のボーソー油脂をTOBで子会社化。健康志向の高まりに対応し、油脂事業の製品ラインナップを拡充。
製油事業における戦略的パートナーシップを締結。グループ連携による事業基盤の強化を推進。
創立90周年を迎え、新中長期経営戦略を発表。配当性向40%・DOE3%の株主還元強化と100周年に向けた成長投資を推進。
注目ポイント
PER 11.1倍・PBR 0.78倍と食品セクター平均を大幅に下回る割安水準。配当利回り3.09%に加え、新配当方針(配当性向40%/DOE3%)で更なる還元強化が期待されます。
小麦粉・食用油・糖化製品の三本柱に加え、食品・飼料事業も展開。5セグメントの分散ポートフォリオが穀物市況リスクを緩和し、安定した収益基盤を構築しています。
100株保有で1,000円相当の自社商品詰合せ(天ぷら粉・ホットケーキミックスなど)がもらえます。配当と合わせた実質利回りが魅力的な株主還元策です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 26.9% |
| FY2017/3 | 10円 | 25.7% |
| FY2019/3 | 60円 | 26.1% |
| FY2020/3 | 65円 | 30.0% |
| FY2021/3 | 65円 | 20.3% |
| FY2022/3 | 60円 | 49.7% |
| FY2023/3 | 65円 | 27.9% |
| FY2024/3 | 80円 | 21.7% |
| FY2025/3 | 100円 | 28.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約32万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
配当はFY2022/3に一時60円に減配しましたが、その後3期連続で増配を実施し、FY2025/3には100円に到達しました。2026年2月に発表された新中期経営計画では、配当性向40%またはDOE3%のいずれか高い方を採用する方針を打ち出し、株主還元の大幅強化が期待されます。株主優待として自社商品の詰合せも魅力です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
昭和産業の業績は、FY2024/3に営業利益131億円と過去最高を記録しました。原料穀物価格の高騰を価格転嫁で吸収し、FY2023/3からFY2024/3にかけて営業利益が3倍以上に急回復。FY2025/3は売上高が若干減少したものの営業利益111億円と高水準を維持しており、FY2026/3は売上高3,400億円・営業利益110億円を計画しています。
事業ごとの売上・利益
小麦粉の製造・販売。業務用(パン・麺・菓子向け)と家庭用を展開。製粉業界で大手の一角を占める。
食用油の製造・販売。キャノーラ油・大豆油が主力。ボーソー油脂を子会社化し米油にも進出。
コーンスターチ・ブドウ糖・果糖などの糖化製品を製造。飲料・菓子メーカー向けが主力。利益率が高い。
プレミックス(天ぷら粉・ホットケーキミックス等)、冷凍食品、パスタの製造販売。SHOWAブランドで家庭用展開。
配合飼料の製造・販売。畜産農家向けに鶏・豚・牛用飼料を供給。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.9% | 4.7% | - |
| FY2022/3 | 2.9% | 1.7% | - |
| FY2023/3 | 8.1% | 3.1% | - |
| FY2024/3 | 8.4% | 4.7% | 3.8% |
| FY2025/3 | 8.1% | 4.5% | 3.3% |
営業利益率はFY2023/3の1.2%を底にFY2024/3で3.8%まで急回復し、原料価格転嫁の効果が顕著に表れています。ROEも8〜10%台で推移しており、食品業界の中では安定した収益性を確保しています。FY2022〜2023は穀物高騰の影響で一時的に低下しましたが、価格改定と高付加価値品の拡販で収益力を回復させました。
財務は安全?
自己資本比率はFY2021/3の46.7%からFY2025/3には52.8%へ上昇しており、財務健全性が着実に向上しています。BPSも3,080円から4,157円へと35%増加。FY2024/3に有利子負債が1,055億円計上されましたが、FY2025/3には783億円まで圧縮しており、堅実な財務運営が特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 138億円 | -264億円 | 138億円 | -126億円 |
| FY2022/3 | 13.3億円 | -117億円 | 84.0億円 | -104億円 |
| FY2023/3 | -29.3億円 | -61.5億円 | 61.4億円 | -90.8億円 |
| FY2024/3 | 238億円 | -124億円 | -94.3億円 | 114億円 |
| FY2025/3 | 203億円 | -114億円 | -101億円 | 88.9億円 |
FY2024/3・FY2025/3は営業CFが大幅に改善し、2期連続でフリーCFがプラスに転じました。FY2022〜2023は原材料価格高騰に伴う運転資金の増加で営業CFが低迷しましたが、価格転嫁の浸透で資金創出力が回復。投資CFは設備投資を継続しつつ、FY2025/3には財務CFで100億円の返済を実行しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 92.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 65.8億円 | 25.7億円 | 39.1% |
| FY2023/3 | 65.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 166億円 | 42.0億円 | 25.4% |
| FY2025/3 | 136億円 | 19.9億円 | 14.7% |
税引前利益はFY2024/3に166億円とピークを記録し、FY2025/3も136億円と高水準を維持しています。実効税率は年度によってばらつきがありますが、これは繰延税金資産の取崩しや税効果会計の影響によるものです。FY2021/3とFY2023/3の税額0は、EDINET開示データ上の開示値に基づいています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 772万円 | 2,861人 | - |
従業員の平均年収は772万円で、食品業界の中では中上位の給与水準です。平均年齢40.4歳と比較的若い組織構成で、連結従業員数2,861名に加え臨時従業員2,353名を擁する大規模グループです。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は昭和産業グループ従業員持株会氏・(株)千葉銀行・昭和産業取引先持株会。
筆頭株主は伊藤忠商事(7.0%)で、穀物調達における重要な取引パートナーです。三井物産(4.7%)やカーギルジャパン(2.9%)など穀物商社が名を連ね、サプライチェーン上の戦略的な株主構成が特徴的です。取引先持株会(3.6%)と従業員持株会(2.4%)を合わせて6%の持株会保有があり、ステークホルダーの参画意識の高さがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉事業 | 812億円 | 30億円 | 3.7% |
| 油脂事業 | 860億円 | 28億円 | 3.3% |
| 糖化事業 | 395億円 | 20億円 | 5.1% |
| 食品事業 | 660億円 | 18億円 | 2.7% |
| 飼料事業 | 495億円 | 12億円 | 2.4% |
製粉事業と油脂事業が売上の約半分を占める二本柱で、糖化事業(利益率5.1%)が収益性の高いセグメントとして貢献しています。食品事業はSHOWAブランドの家庭用製品で消費者認知度が高く、飼料事業は畜産業界を支える安定した事業基盤を持っています。5つのセグメントによる分散型ポートフォリオが、穀物市況の変動リスクを緩和しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めています。27社の連結子会社を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数15.8年と定着率が高く、設備投資は年間102億円と製造基盤への積極投資を継続しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,460億円 | — | 3,344億円 | -3.4% |
| FY2024 | 3,600億円 | — | 3,464億円 | -3.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
昭和産業は「中期経営計画23-25」の主要目標を全て達成し、2026年2月に新たな中長期経営戦略を発表しました。新計画では経常利益200億円、配当性向40%またはDOE3%の高い方を目標に掲げ、グループ連携と海外事業の強化で更なる成長を目指しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
昭和産業のTSRは5年間で99.8%とほぼ横ばいのリターンにとどまり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回っています。穀物市況の変動や株価のPBR割れが続いていることが要因ですが、新配当方針の導入による株主還元強化が今後のTSR改善に寄与する可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 98.8万円 | -1.2万円 | -1.2% |
| FY2022 | 85.5万円 | -14.5万円 | -14.5% |
| FY2023 | 85.0万円 | -15.0万円 | -15.0% |
| FY2024 | 117.4万円 | +17.4万円 | 17.4% |
| FY2025 | 99.8万円 | -0.2万円 | -0.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
昭和産業の株価指標は、PER 11.1倍・PBR 0.78倍と食品セクター平均を大幅に下回る割安水準にあります。配当利回り3.09%はセクター平均(1.8%)の約1.7倍で、高配当バリュー株として位置づけられます。信用買残は24.5万株と信用倍率19.3倍ですが、出来高に対しては適正な水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
配当性向40%またはDOE3%の高い方を採用する新配当方針を含む中長期経営戦略を発表。株主還元を大幅に強化。
FY2026/3 Q3累計で営業利益100億円(前年同期比+2.7%)と計画通りの進捗。
上期経常利益は前年同期比11.9%減の73億円。不安定な穀物市況の影響を受けた。
最新ニュース
昭和産業(株) まとめ
ひとめ診断
「小麦粉・食用油・糖化製品の三本柱で食を支える、創立90年のプライム穀物ソリューション企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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