2291スタンダード

福留ハム(株)

FUKUTOME MEAT PACKERS,LTD.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE-31.6%
BPS553.4円
自己資本比率9.4%
FY2025/3 有報データ

創業100年超の広島発ハムメーカー。逆境の中で「食の未来」に挑む再生への挑戦

食を通じて人々の豊かな暮らしに貢献する

この会社ってなに?

スーパーの精肉コーナーやハム・ソーセージ売場で見かける「福留ハム」ブランドの製品。広島県民にとっては馴染み深い存在で、「花ソーセージ」は70年以上愛されるロングセラー商品です。最近では豚肉と海水塩だけで作った新ブランド「MIRAI」シリーズを展開し、無添加・高品質な食肉加工品の新しい価値を提案しています。

福留ハムは1919年(大正8年)に広島で創業し、ハム・ソーセージなどの加工食品と食肉卸売を手がける中堅食品メーカーです。西日本を中心に事業を展開していますが、近年は原材料高騰と価格競争の激化で5期連続の営業赤字が続いています。2025年10月にはトリゼンフーズ・双日食料と業務提携を結び、事業再構築計画を策定。投資有価証券売却による特別利益の計上でFY2026/3の最終損益は黒字転換を見込んでいます。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
広島県広島市安佐北区三入南一丁目7番20号
公式
www.fukutome.com

社長プロフィール

福原 治彦
代表取締役社長
改革推進型経営者
新商品「MIRAI」に代表される付加価値の高い商品を拡販し、高付加価値商品比率を高めることで利益拡大に取り組んでまいります。既存事業のコスト構造改善とともに、トリゼンフーズ・双日食料との業務提携を通じて、事業の再構築を進めてまいります。

この会社のストーリー

1919
福留ハム製造所として創業

大正8年、広島でハム・ソーセージの製造を開始。100年を超える歴史の原点。

1958
福留ハム株式会社として法人化

会社組織に改組し、本格的な事業拡大に着手。西日本を中心に販路を広げた。

1987
東京証券取引所に上場

東証第2部に上場し、信用力と資金調達力を向上。全国展開への足がかりを築いた。

2021
営業赤字の常態化

原材料高騰と価格競争の激化により、営業赤字が定着。経営の転換点を迎えた。

2025
業務提携と事業再構築

トリゼンフーズ・双日食料との業務提携を締結。事業再構築計画を策定し、再生への道を歩み始めた。

2026
「MIRAI」で食の未来へ

豚肉と塩だけで作るハム・ソーセージ「MIRAI」シリーズを本格展開。新たな価値創造に挑戦中。

注目ポイント

100年超の歴史を持つ老舗

1919年創業の100年企業。広島県民に愛される「花ソーセージ」など、長年培った食肉加工技術と信頼があります。

事業再構築への挑戦

トリゼンフーズ・双日食料との業務提携で経営再建に挑戦中。厳しい状況からの再生ストーリーに注目です。

無添加ブランド「MIRAI」

豚肉と海水塩だけで作るハム・ソーセージ。健康志向の高まりに応える新しい価値を提案しており、差別化の鍵を握ります。

サービスの実績は?

0
1株当たり配当金
5期連続無配
-2.5%
営業利益率
FY2025実績
-2.3%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
351
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(5期連続営業赤字。FY2026/3の最終黒字は投資有価証券売却による特別利益であり、本業回復ではない)
配当
なし
配当なし(5期連続無配、株主優待も廃止済み)
安全性
注意
自己資本比率 9.4%(自己資本比率14.7%と低水準。有利子負債115億円に対し時価総額21億円)
稼ぐ力
低い
ROE -31.6%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 業績の回復状況を勘案し、配当再開を検討
1株配当配当性向
FY2016/3341.4%
FY2017/3316.5%
FY2018/31524.3%
FY2019/315-
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

2025年3月実施分を最後に株主優待制度を廃止。現在は株主優待の実施なし。

5期連続で無配が続いており、株主優待制度も2025年3月を最後に廃止されました。業績の赤字が続く中、配当原資の確保が困難な状況です。事業再構築計画による収益改善が進めば、配当再開の可能性がありますが、現時点では株主還元の見通しは立っていません

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-31.6%
業界平均
8.1%
営業利益率下回る
この会社
-2.5%
業界平均
7.2%
自己資本比率下回る
この会社
9.4%
業界平均
46.1%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3244億円
FY2023/3249億円
FY2024/3252億円
FY2025/3246億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-4.2億円
FY2025/3-6.2億円

福留ハムは5期連続で営業赤字が続いており、FY2025/3は売上高246億円・営業損失6.2億円と厳しい状況です。原材料価格の高騰と競合他社との価格競争が主因です。FY2026/3は売上高240億円・営業損失7億円を予想する一方、投資有価証券売却による特別利益の計上で最終損益は4.1億円の黒字転換を見込んでいます。

事業ごとの売上・利益

加工食品事業
101億円41.1%)
食肉事業
145億円58.9%)
加工食品事業101億円
利益: 1億円利益率: 1.0%

ハム・ソーセージ・ベーコン等の加工食品の製造・販売。「花ソーセージ」や新ブランド「MIRAI」を展開。売上構成比41%。

食肉事業145億円
利益: -1億円利益率: -0.7%

食肉の仕入・加工・販売。量販店や外食チェーン向けに展開。売上構成比59%。価格競争が激しく赤字が続く。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-31.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-5.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-2.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-5.1%-1.5%-
FY2022/3-18.0%-5.0%-
FY2023/3-42.0%-8.7%-
FY2024/36.6%1.1%-1.7%
FY2025/3-31.6%-5.1%-2.5%

営業利益率は全期間でマイナスが継続しており、本業での収益力に深刻な課題を抱えています。ROEはFY2024/3に特別利益の影響で一時的にプラス転換しましたが、FY2025/3には再びマイナス34.7%に転落しました。事業再構築計画による構造改革と、トリゼンフーズ・双日食料との業務提携による収益改善が急務です。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率9.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
116億円
会社の純資産
18.5億円

自己資本比率はFY2021/3の27.4%からFY2025/3には14.7%まで大幅に低下しており、財務基盤の脆弱化が進んでいます。純資産もFY2021/3の43億円からFY2025/3には18億円へと半減以下に縮小。FY2024/3からは有利子負債が115億円規模で計上されており、財務健全性の回復が最重要課題です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-2.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-3.5億円
投資CF
借入・返済など
-2.2億円
財務CF
手元に残ったお金
-5.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/33.5億円-2.9億円6,400万円5,900万円
FY2022/32.0億円-2.0億円-3.4億円700万円
FY2023/3-4,900万円-2.8億円2.9億円-3.3億円
FY2024/3-1.8億円9.1億円-3.7億円7.3億円
FY2025/3-2.4億円-3.5億円-2.2億円-5.9億円

営業キャッシュフローはFY2023/3以降3期連続でマイナスとなっており、本業からの資金創出力が低下しています。FY2024/3の投資CFが+9億円となったのは資産売却によるもの。FY2025/3は営業CF・投資CF・財務CFすべてマイナスの「トリプルマイナス」で、現金及び現金同等物は17億円まで減少しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料(食肉)価格の高騰リスク
2競合他社との価格競争激化リスク
3食品安全に関する事故・リコール発生リスク
4人件費・物流費の上昇リスク
5継続的な営業赤字による財務基盤悪化リスク
6為替変動リスク(輸入原材料の調達コスト変動)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-1.7億円0円-
FY2022/3-3.3億円0円-
FY2023/3-3.4億円0円-
FY2024/3-4.0億円0円-
FY2025/3-6.1億円0円-

経常段階では5期連続の赤字が続いており、法人税等の納付は実質ゼロの状態です。FY2026/3予想でも経常損益は7億円の赤字を見込んでおり、特別利益の計上により最終損益のみ黒字転換する構図です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
484万円
従業員数
351
平均年齢
44.7歳
平均年収従業員数前年比
当期484万円351-

従業員の平均年収は484万円で、食品業界の中ではやや低めの水準です。平均年齢44.7歳・平均勤続年数18.9年と長期勤務者が多い傾向にあります。業績低迷の影響もあり、役員報酬は減額が継続されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.5%
浮動株62.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関5%
事業法人等27.1%
外国法人等0.1%
個人その他67.7%
証券会社0.1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は福原氏・福原氏・福留興産。

株式会社福留興産(671,000株)20.13%
福栄会(324,000株)9.74%
福 原 康 彦(114,000株)3.43%
中 島 修 治(68,000株)2.06%
福 原 治 彦(64,000株)1.95%
株式会社フジ(63,000株)1.89%
株式会社広島銀行(48,000株)1.45%
株式会社伊予銀行(46,000株)1.39%
株式会社西日本シティ銀行(46,000株)1.39%
日鉄物産株式会社(28,000株)0.85%
株式会社もみじ銀行(24,000株)0.73%

筆頭株主は創業家の資産管理会社福留興産(20.13%)で、持株会の福栄会(9.74%)、福原康彦氏(3.43%)、代表取締役社長の福原治彦氏(1.95%)と、創業家関連で約35%を保有する典型的なオーナー企業です。広島銀行・伊予銀行・西日本シティ銀行など地方銀行も安定株主として名を連ねています。

会社の公式開示情報

役員報酬

5,800万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
加工食品事業101億円1億円1.0%
食肉事業145億円-1億円-0.7%

食肉事業が売上の59%を占める最大セグメントですが、価格競争の激化で赤字が続いています。加工食品事業(41%)は利益率1%程度とわずかながら黒字を維持。今後はトリゼンフーズとの業務提携による鶏肉加工品の共同開発や、高付加価値ブランド「MIRAI」の拡販で収益構造の改善を目指しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 0名(0.0% 男性 7
100%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
2
設備投資額
4.8億円
平均勤続年数(従業員)
18.9
臨時従業員数
250

取締役・監査役7名は全員男性で、女性役員はゼロです。連結子会社は2社と小規模なグループ経営。平均勤続年数18.9年と定着率は高いものの、ガバナンスの多様性確保が今後の課題です。業績低迷を受け、役員報酬の自主減額が継続されています。

会社の計画は順調?

D
総合評価
5期連続の営業赤字と株主優待廃止が示す通り、業績回復は道半ば。事業再構築計画と業務提携の効果はこれから。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

事業再構築計画
FY2026〜
営業損益: 目標 黒字化 大幅遅れ (-6.2億円 (FY2025))
10%
高付加価値商品比率: 目標 拡大 大幅遅れ (MIRAIブランド展開中)
20%
業務提携効果: 目標 収益貢献 大幅遅れ (2025年10月提携開始)
15%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025260億円246億円-5.3%
FY2024255億円252億円-1.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

福留ハムは2025年10月に事業再構築計画を策定し、トリゼンフーズ・双日食料との業務提携による収益改善を目指しています。高付加価値商品「MIRAI」の拡販や鶏肉加工品の共同開発など新たな取り組みが始まっていますが、営業黒字化の達成にはまだ時間を要する見込みです。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

福留ハムのTSRは5年間で58.8%と、投資元本の約41%を毀損しています。同期間のTOPIX(213.4%)と比較すると大幅にアンダーパフォームしており、株主価値の創出に課題を抱えています。配当もゼロのため、株価下落分がそのまま投資損失となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-41.2%
100万円 →58.8万円
-41.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021108.2万円+8.2万円8.2%
FY202299.8万円-0.2万円-0.2%
FY202380.5万円-19.5万円-19.5%
FY202481.1万円-18.9万円-18.9%
FY202558.8万円-41.2万円-41.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残43,500株
売り残23,900株
信用倍率1.82倍
3/21時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは5.0倍と一見割安ですが、これは特別利益による一時的な黒字予想に基づくもので、営業損益は赤字が継続しています。PBR 1.10倍は純資産の大幅減少を反映。配当利回りは0%で、バリュエーション指標だけで投資判断することは危険です。信用倍率1.82倍と買い残がやや多い状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや厳しい
報道件数(30日)
18
前月比 +3.5%
メディア数
10
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
下位 30%
食料品 130社中 95位
報道のトーン
20%
好意的
45%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
業務提携・事業再構築30%
株主還元(優待廃止)20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月特別利益計上

投資有価証券の売却により特別利益を計上する見込みを発表。FY2026/3の最終損益の黒字転換に寄与。

2025年10月業務提携

トリゼンフーズ・双日食料との業務提携を締結。鶏肉加工品の共同開発や販路拡大で収益改善を目指す。

2025年10月事業再構築

事業再構築計画を策定。高付加価値商品の拡販と既存事業のコスト構造改善に取り組む方針。

福留ハム(株) まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(5期連続営業赤字。FY2026/3の最終黒字は投資有価証券売却による特別利益であり、本業回復ではない)
配当
なし
配当なし(5期連続無配、株主優待も廃止済み)
安全性
注意
自己資本比率 9.4%(自己資本比率14.7%と低水準。有利子負債115億円に対し時価総額21億円)
稼ぐ力
低い
ROE -31.6%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「広島発の老舗ハムメーカー。食肉加工と食肉卸の二本柱で西日本を中心に展開するスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU