福留ハム(株)2291
FUKUTOME MEAT PACKERS,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーの精肉コーナーやハム・ソーセージ売場で見かける「福留ハム」ブランドの製品。広島県民にとっては馴染み深い存在で、「花ソーセージ」は70年以上愛されるロングセラー商品です。最近では豚肉と海水塩だけで作った新ブランド「MIRAI」シリーズを展開し、無添加・高品質な食肉加工品の新しい価値を提案しています。
福留ハムは1919年(大正8年)に広島で創業し、ハム・ソーセージなどの加工食品と食肉卸売を手がける中堅食品メーカーです。西日本を中心に事業を展開していますが、近年は原材料高騰と価格競争の激化で5期連続の営業赤字が続いています。2025年10月にはトリゼンフーズ・双日食料と業務提携を結び、事業再構築計画を策定。投資有価証券売却による特別利益の計上で2026/03期の最終損益は黒字転換を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県広島市安佐北区三入南一丁目7番20号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
ハム・ソーセージ・ベーコン等の加工食品の製造・販売。「花ソーセージ」や新ブランド「MIRAI」を展開。売上構成比41%。
食肉の仕入・加工・販売。量販店や外食チェーン向けに展開。売上構成比59%。価格競争が激しく赤字が続く。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲5.5% | ▲1.5% | - |
| 2022/03期 | ▲18.4% | ▲4.7% | - |
| 2023/03期 | ▲42.1% | ▲8.5% | - |
| 2024/03期 | 6.5% | 1.1% | ▲1.7% |
| 2025/03期 | ▲30.4% | ▲4.9% | ▲2.5% |
| 3Q 2026/03期 | ▲11.5%(累計) | ▲1.0%(累計) | ▲2.6% |
営業利益率は全期間でマイナスが継続しており、本業での収益力に深刻な課題を抱えています。ROEは2024/03期に特別利益の影響で一時的にプラス転換しましたが、2025/03期には再びマイナス34.7%に転落しました。事業再構築計画による構造改革と、トリゼンフーズ・双日食料との業務提携による収益改善が急務です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 253億円 | — | ▲2.4億円 | -71.9円 | — |
| 2022/03期 | 244億円 | ▲3.7億円 | ▲7.2億円 | -215.2円 | -3.6% |
| 2023/03期 | 249億円 | ▲3.6億円 | ▲11.9億円 | -357.9円 | +1.9% |
| 2024/03期 | 252億円 | ▲4.2億円 | 1.5億円 | 45.0円 | +1.2% |
| 2025/03期 | 246億円 | ▲6.2億円 | ▲6.4億円 | -191.9円 | -2.3% |
福留ハムは5期連続で営業赤字が続いており、2025/03期は売上高246億円・営業損失6.2億円と厳しい状況です。原材料価格の高騰と競合他社との価格競争が主因です。2026/03期は売上高240億円・営業損失7億円を予想する一方、投資有価証券売却による特別利益の計上で最終損益は4.1億円の黒字転換を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上184億円(前年同期比-4.0%)、営業利益△4.8億円、純利益△1.3億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 加工食品事業 | 101億円 | 1億円 | 1.0% |
| 食肉事業 | 145億円 | -1億円 | -0.7% |
食肉事業が売上の59%を占める最大セグメントですが、価格競争の激化で赤字が続いています。加工食品事業(41%)は利益率1%程度とわずかながら黒字を維持。今後はトリゼンフーズとの業務提携による鶏肉加工品の共同開発や、高付加価値ブランド「MIRAI」の拡販で収益構造の改善を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 260億円 | — | 246億円 | -5.3% |
| 2024期 | 255億円 | — | 252億円 | -1.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
福留ハムは2025年10月に事業再構築計画を策定し、トリゼンフーズ・双日食料との業務提携による収益改善を目指しています。高付加価値商品「MIRAI」の拡販や鶏肉加工品の共同開発など新たな取り組みが始まっていますが、営業黒字化の達成にはまだ時間を要する見込みです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
投資有価証券の売却により特別利益を計上する見込みを発表。2026/03期の最終損益の黒字転換に寄与。
トリゼンフーズ・双日食料との業務提携を締結。鶏肉加工品の共同開発や販路拡大で収益改善を目指す。
事業再構築計画を策定。高付加価値商品の拡販と既存事業のコスト構造改善に取り組む方針。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は2021/03期の27.4%から2025/03期には14.7%まで大幅に低下しており、財務基盤の脆弱化が進んでいます。純資産も2021/03期の43億円から2025/03期には18億円へと半減以下に縮小。2024/03期からは有利子負債が115億円規模で計上されており、財務健全性の回復が最重要課題です。 【3Q 2026/03期】総資産137億円、純資産20億円、自己資本比率7.6%、有利子負債65億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.5億円 | ▲2.9億円 | 6,400万円 | 5,900万円 |
| 2022/03期 | 2.0億円 | ▲2.0億円 | ▲3.4億円 | 700万円 |
| 2023/03期 | ▲4,900万円 | ▲2.8億円 | 2.9億円 | ▲3.3億円 |
| 2024/03期 | ▲1.8億円 | 9.1億円 | ▲3.7億円 | 7.3億円 |
| 2025/03期 | ▲2.4億円 | ▲3.5億円 | ▲2.2億円 | ▲5.9億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期以降3期連続でマイナスとなっており、本業からの資金創出力が低下しています。2024/03期の投資CFが+9億円となったのは資産売却によるもの。2025/03期は営業CF・投資CF・財務CFすべてマイナスの「トリプルマイナス」で、現金及び現金同等物は17億円まで減少しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役7名は全員男性で、女性役員はゼロです。連結子会社は2社と小規模なグループ経営。平均勤続年数18.9年と定着率は高いものの、ガバナンスの多様性確保が今後の課題です。業績低迷を受け、役員報酬の自主減額が継続されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 484万円 | 351人 | - |
従業員の平均年収は484万円で、食品業界の中ではやや低めの水準です。平均年齢44.7歳・平均勤続年数18.9年と長期勤務者が多い傾向にあります。業績低迷の影響もあり、役員報酬は減額が継続されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
福留ハムのTSRは5年間で58.8%と、投資元本の約41%を毀損しています。同期間のTOPIX(213.4%)と比較すると大幅にアンダーパフォームしており、株主価値の創出に課題を抱えています。配当もゼロのため、株価下落分がそのまま投資損失となっています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 3円 | 41.4% |
| 2017/03期 | 3円 | 16.5% |
| 2018/03期 | 15円 | 24.3% |
| 2019/03期 | 15円 | - |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
2025年3月実施分を最後に株主優待制度を廃止。現在は株主優待の実施なし。
5期連続で無配が続いており、株主優待制度も2025年3月を最後に廃止されました。業績の赤字が続く中、配当原資の確保が困難な状況です。事業再構築計画による収益改善が進めば、配当再開の可能性がありますが、現時点では株主還元の見通しは立っていません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.2万円 | 8.2万円 | 8.2% |
| 2022期 | 99.8万円 | ▲0.2万円 | -0.2% |
| 2023期 | 80.5万円 | ▲19.5万円 | -19.5% |
| 2024期 | 81.1万円 | ▲18.9万円 | -18.9% |
| 2025期 | 58.8万円 | ▲41.2万円 | -41.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは5.0倍と一見割安ですが、これは特別利益による一時的な黒字予想に基づくもので、営業損益は赤字が継続しています。PBR 1.10倍は純資産の大幅減少を反映。配当利回りは0%で、バリュエーション指標だけで投資判断することは危険です。信用倍率1.82倍と買い残がやや多い状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -1.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -3.3億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | -3.4億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | -4.0億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | -6.1億円 | 0円 | - |
経常段階では5期連続の赤字が続いており、法人税等の納付は実質ゼロの状態です。2026/03期予想でも経常損益は7億円の赤字を見込んでおり、特別利益の計上により最終損益のみ黒字転換する構図です。
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