2813スタンダード

和弘食品

Wakou Shokuhin Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年4月8日

ROE15.0%
BPS3432.1円
自己資本比率49.8%
FY2025/3 有報データ

北海道の一杯から世界の食卓へ ラーメンスープの匠

FY2029/3期に連結売上高200億円を達成し、国内No.1の業務用ラーメンスープメーカーとしてグローバル展開を加速する

この会社ってなに?

コンビニのカップ麺や外食チェーンのラーメン、あなたが普段食べている麺料理のスープやたれには、和弘食品の調味料が使われているかもしれません。「おいしさ」の裏側を支える、縁の下の力持ちです。

和弘食品は、ラーメンスープ・たれ・麺つゆ・ブイヨンなど業務用調味料の専門メーカーです。1軒のラーメン食堂「福来軒」から始まり、1964年に法人化。大手食品メーカー、外食チェーン、コンビニ向けに調味料を製造・供給しています。日清オイリオグループと資本業務提携し、原料調達や販売面で連携。FY2025/3期は売上高162億円(前期比+5.4%)、営業利益15.9億円と過去最高を更新しました。海外展開にも積極的で、米国工場でのラーメンスープ生産に加え、2025年に英国子会社・タイ子会社を設立。2026年3月に発表した中期経営計画では、FY2029/3期に売上高200億円・営業利益18.5億円を目標に掲げ、国内・米国での設備投資と海外市場開拓を推進しています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
北海道小樽市銭函3丁目504番地1
公式
www.wakoushokuhin.co.jp

社長プロフィール

加世田 十七七
加世田 十七七
代表取締役社長 CEO
味を極める職人経営者
和弘食品は「おいしさの原点」を追求し、60年以上にわたり業務用調味料を作り続けてきました。世界中でラーメンが愛される今、北海道から世界へ、日本の味を届けていきます。

この会社のストーリー

1946
ラーメン食堂「福来軒」から始まる

北海道でラーメン食堂「福来軒」を創業。一杯のラーメンの「おいしさ」を追求する精神が、のちの和弘食品の原点となる

1964
和弘食品株式会社を設立

ラーメンスープの製造・販売を事業化。業務用調味料メーカーとしての歩みが始まる

2003
米国進出・海外生産開始

米国にラーメンスープの生産拠点を設立。日本発の味を海外で現地生産するパイオニアとなる

2024
栄田フーズ買収・英国・タイ進出

秋田県の栄田フーズを買収し生産能力を強化。英国・タイにも子会社を設立し、グローバル3拠点体制を構築

2026
売上200億円へ中期計画始動

FY2029/3期に売上高200億円を目指す中期計画を発表。国内・米国で計42億円の設備投資と海外市場開拓に挑む

注目ポイント

ラーメンスープのプロ集団

60年以上にわたり業務用ラーメンスープ・たれを製造。大手外食チェーンやコンビニの味を裏側から支える「おいしさの黒子」です

世界のラーメンブームが追い風

米国・英国・タイに海外拠点を展開。世界的なラーメン人気の高まりを直接取り込める、数少ない日本の業務用調味料メーカーです

5期連続増配+PER9倍の割安感

配当は5期連続で増額し利回り2.5%。PER9倍台と食品業界平均を大幅に下回る割安水準で、中期計画の実現がカタリストに

サービスの実績は?

162億円
年間売上高
FY2025/3期
+5.4%
60年超
業務用調味料の実績
1964年設立
3拠点
海外事業拠点
米国・英国・タイ
拡大中

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 97円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
高い
ROE 15.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
97
方針: 安定配当+業績連動(配当性向20%目安)
1株配当配当性向
FY2016/35202.4%
FY2017/35-
FY2018/350-
FY2019/35032.9%
FY2020/316.7-
FY2021/330-
FY2022/3508.9%
FY2023/3654.3%
FY2024/36615.1%
FY2025/39720.0%
株主優待
あり
100株以上で1,000円相当、300株以上で2,000円相当、3,000株以上で5,000円相当の北海道産品詰め合わせ
必要株数100株以上(約39万円)
金額相当約1,000円相当
権利確定月3月

配当はFY2021/3期の30円からFY2025/3期の97円へと5期連続増配。配当性向は20%と控えめですが、中期計画で3年間に9億円の株主還元を掲げており、さらなる増配が期待できます。FY2020/3期の16.7円は株式分割の影響によるものです。配当利回りは2.47%で、食品業界の平均と同程度です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
15.0%
業界平均
6.1%
営業利益率上回る
この会社
9.8%
業界平均
5.3%
自己資本比率下回る
この会社
49.8%
業界平均
54.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3115億円
FY2023/3135億円
FY2024/3154億円
FY2025/3162億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/314.9億円
FY2025/315.9億円

売上高はFY2021/3期の100億円からFY2025/3期の162億円へと5期で63%成長。コロナ禍で一時落ち込んだFY2021/3期は純損失でしたが、外食需要の回復と価格改定効果で急回復しました。営業利益率はFY2024/3期に9.7%、FY2025/3期は9.8%と安定。FY2026/3期は売上高171億円(+5.3%)、営業利益14.7億円(-7.5%)の予想。減益予想は栄田フーズ買収に伴うのれん償却や設備投資関連費用が要因ですが、中期計画ではFY2029/3期に売上200億円を目指しています。

事業ごとの売上・利益

調味料事業(国内)
約150億円92.6%)
海外事業
約12億円7.4%)
調味料事業(国内)約150億円
利益: 約14億円利益率: 約9.3%

ラーメンスープ・たれ・麺つゆ・ブイヨン等の業務用調味料を大手食品メーカー、外食チェーン、コンビニ向けに製造・販売

海外事業約12億円
利益: 約1.5億円利益率: 約12.5%

米国工場でのラーメンスープ生産を軸に、英国・タイへの販路拡大を推進。海外のラーメンブームが追い風

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
15.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-6.8%-2.9%-
FY2022/312.1%5.2%-
FY2023/325.7%12.4%-
FY2024/316.5%8.0%9.7%
FY2025/315.0%8.3%9.8%

ROEはFY2023/3期に25.7%と非常に高い水準を記録しましたが、これは自己資本が小さかった時期に純利益が急回復したためです。その後は自己資本の積み上がりに伴い15%前後で安定。営業利益率は9.7〜9.8%と業務用調味料メーカーとしては良好な水準を維持しています。ROA8.3%も食品業界では高めで、資産効率の良い経営が特徴です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
29.2億円
会社の純資産
85.5億円

総資産は5期で82億円→146億円へと78%拡大。自己資本比率は49.8%と健全な水準です。FY2024/3期に自己資本比率が45.6%に低下したのは、栄田フーズ買収等の成長投資に伴うもの。FY2025/3期に有利子負債29億円が計上されていますが、これは設備投資や買収資金と見られます。BPSは3,432円で、株価3,920円に対しPBR 1.14倍と資産価値に近い水準です。中期計画では3年間で42億円の設備投資と20億円の資金調達を計画しており、今後BSの拡大が見込まれます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+15.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-8.3億円
投資CF
借入・返済など
-8,000万円
財務CF
手元に残ったお金
+6.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/33.2億円-4.3億円-1.2億円-1.1億円
FY2022/35.7億円-2.3億円-1.9億円3.4億円
FY2023/313.5億円-2.4億円-6.7億円11.1億円
FY2024/315.9億円-5.6億円-4,300万円10.3億円
FY2025/315.1億円-8.3億円-8,000万円6.8億円

営業CFはFY2021/3期の3億円からFY2025/3期の15億円へと着実に拡大。FCF(フリーキャッシュフロー)もFY2023/3期以降3期連続プラスを維持しています。FY2025/3期は栄田フーズ買収等で投資CFが-8.3億円に膨らみましたが、営業CFが十分にカバー。財務CFのマイナスは配当金支払いと借入金返済です。今後は中期計画の設備投資(42億円/3年)で投資CFが拡大する見通しですが、営業CFの成長でFCF黒字を維持できる見込みです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格の変動リスク:主要原料である油脂類、畜肉エキス、水産エキス等は市場価格の影響を受けやすく、原料高騰が利益を圧迫する可能性があります
2為替変動リスク:米国・英国・タイの海外子会社の現地通貨建て資産・負債は円換算され、為替変動が連結業績に影響します。輸入原料価格も為替に左右されます
3食品安全・品質管理リスク:業務用調味料は大手食品メーカーやコンビニ等のサプライチェーンに組み込まれており、品質問題が発生した場合の影響範囲が広大です
4特定取引先への依存リスク:日清オイリオグループとの資本業務提携に基づく取引が売上の一定割合を占め、同社との関係変化が業績に影響する可能性があります
5海外事業の拡大リスク:米国・英国・タイでの事業拡大に伴い、現地の法規制・人材確保・文化的差異への対応コストが想定以上に膨らむ可能性があります
6固定資産の減損リスク:工場設備等の固定資産の収益性が著しく悪化した場合、減損処理により業績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-1.8億円0円-
FY2022/34.7億円800万円1.7%
FY2023/310.4億円0円0.0%
FY2024/315.4億円4.5億円29.2%
FY2025/316.1億円4.0億円25.0%

FY2022/3期・FY2023/3期の実効税率が極めて低いのは、過去の繰越欠損金の利用により法人税が大幅に軽減されたためです。FY2024/3期以降は欠損金を使い切り、実効税率は25〜29%と正常水準に回帰しています。FY2026/3期は経常利益14.7億円に対し税額4億円(税率27.2%)の見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
493万円
従業員数
298
平均年齢
41.2歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/3493万円298-

平均年収493万円は食品業界の中では平均的な水準。従業員298名、平均年齢41.2歳。北海道小樽市に本社と主力工場を構え、地域雇用の中核を担っています。臨時従業員は62名。中期計画では工場の省人化ロボット導入による生産性向上を計画しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55.5%
浮動株44.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関8%
事業法人等43.7%
外国法人等1.8%
個人その他44.6%
証券会社1.9%

創業家の和山商店(25.0%)、提携先の日清オイリオ(19.3%)、金融機関等が安定株主の中核。CEO加世田氏(1.0%)と創業家の和山明弘氏(2.9%)を安定株主に加算。

株式会社和山商店(622,000株)24.97%
日清オイリオグループ株式会社(480,000株)19.26%
野村信託銀行株式会社(83,000株)3.35%
和山 明弘(70,000株)2.85%
株式会社日本カストディ銀行(59,000株)2.37%
株式会社北海道銀行(42,000株)1.71%
株式会社泉屋製菓総本舗(40,000株)1.61%
加世田 十七七(24,000株)0.99%
日本生命保険相互会社(24,000株)0.96%
菊池 賢治(21,000株)0.86%

筆頭株主は創業家の資産管理会社和山商店(25.0%)。第2位は資本業務提携先の日清オイリオグループ(19.3%)で、原料供給と販路開拓の両面で緊密な関係にあります。和山明弘氏(2.9%)は創業家出身。代表取締役社長CEOの加世田十七七氏も0.99%を保有。金融機関では野村信託銀行(3.4%)、北海道銀行(1.7%)が安定保有しています。個人株主比率が44.6%と高く、株主優待(北海道産品)を通じた個人投資家との関係構築も重視しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,465万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
調味料事業(国内)約150億円約14億円約9.3%
海外事業約12億円約1.5億円約12.5%

EDINET有価証券報告書より。単一セグメント(調味料製造販売)の報告だが、国内と海外に分けて概算。役員報酬は取締役5名で12,465万円(CEO推定約5,000万円)。取締役・監査役含め11名中女性1名(8.3%)。監査報酬2,700万円。連結子会社1社(栄田フーズ買収により増加見込み)。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(8.3% 男性 10
9%
91%
監査報酬
2,700万円
臨時従業員数
62

取締役・監査役11名中女性は1名(8.3%)。社外取締役は2名で社外比率22%。監査報酬2,700万円。報酬委員会を設置し、役員報酬の決定プロセスに監督機能を確保しています。従業員持株会等の制度は確認されていません。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FY2023期に株価高騰でTSR350%とTOPIXを大幅にアウトパフォームしましたが、その後の株価下落で直近は165%に低下。TOPIXの213.4%を下回る水準です。2023年の急騰はラーメンブーム関連の思惑買いが一因で、その反動が続いています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+65.0%
100万円 →165.0万円
65.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021150.0万円+50.0万円50.0%
FY2022190.0万円+90.0万円90.0%
FY2023350.0万円+250.0万円250.0%
FY2024210.0万円+110.0万円110.0%
FY2025165.0万円+65.0万円65.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残68,800株
売り残0株
信用倍率-
2026/4時点
今後の予定
FY2026/3期 本決算2026年5月頃
FY2027/3期 第1四半期決算2026年8月頃

PER9.1倍は食品業界平均(約15倍)を大幅に下回る割安水準。PBR1.14倍もほぼ業界平均並みです。時価総額112億円の小型株であり、信用買い残が68,800株(信用倍率は空売りゼロのため算出不可)と個人投資家の期待を反映。52週高値4,920円(2024年6月頃)から52週安値2,946円まで40%下落後、現在は回復途上にあります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや前向き
報道件数(30日)
25
前月比 +15%
メディア数
5
日経新聞, 北海道新聞, 株探
業界内ランキング
上位 35%
食料品 120社中 42位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

海外展開30%
ラーメンスープ25%
M&A・事業拡大20%
決算・業績15%
中期経営計画10%

最近の出来事

2026年3月中計

中期3ヶ年経営計画を発表。FY2029/3期に売上高200億円・営業利益18.5億円を目標。国内・米国で計42億円の設備投資を計画

2026年2月決算

FY2026/3期Q3決算。売上高130億円(+5.6%)と増収も、営業利益11.2億円(-4.9%)と小幅減益

2025年11月海外

英国に子会社設立を発表。欧州のラーメン市場拡大を見据え、スープ・たれの販売拠点として2026年1月に設立

2025年2月M&A

秋田県の畜肉系天然調味料メーカー栄田フーズを買収。エキス製造の技術力と生産能力を補完

2025年1月海外

タイ・バンコクにWAKOU RAMEN (Thailand)を設立。東南アジアでのラーメンスープ事業を本格化

最新ニュース

ポジティブ
中期3ヶ年経営計画を発表 FY2029/3期に売上200億円・営業利益18.5億円目標
03/13 · 適時開示
ニュートラル
FY2026/3期Q3決算 売上高130億円(+5.6%)、営業利益11.2億円(-4.9%)
02/13 · 決算短信
ポジティブ
英国に子会社設立 欧州ラーメン市場進出へスープ・たれの販売拠点
11/14 · 適時開示
ポジティブ
秋田県の栄田フーズを買収 畜肉系天然調味料の技術力を獲得
02/28 · 日経新聞
ネガティブ
FY2026/3期Q1決算 上期経常27%減益で着地 原材料コスト上昇が重荷
09/04 · 株探

和弘食品 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 97円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
高い
ROE 15.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

北海道発・ラーメンスープと業務用調味料で世界に挑む老舗メーカー

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU