2907スタンダード

あじかん

AHJIKAN CO.,LTD.

最終更新日: 2026年4月8日

ROE9.3%
BPS2284.7円
自己資本比率60.6%
FY2025/3 有報データ

「おいしさ」と「健康」で食卓を支える、業務用食品のプロフェッショナル

2030年に売上高590億円・営業利益率4.5%以上の「需要創造型食品メーカー」を目指す(長期ビジョンV30 Ver.2.0)

この会社ってなに?

コンビニやスーパーのお弁当・お惣菜コーナーにある玉子焼や太巻き寿司。実はその多くを「あじかん」という会社が作っています。回転寿司チェーンの玉子にぎりや、おせち料理の伊達巻にも同社の製品が使われているケースがあります。また、健康志向のあなたなら「焙煎ごぼう茶」をドラッグストアで見かけたことがあるかもしれません。これもあじかんのヒット商品です。普段は名前を意識しなくても、食卓の裏側で驚くほど身近に関わっている企業です。

あじかんは1962年創業の業務用食品メーカーで、スーパーやコンビニの惣菜売り場に並ぶ玉子焼・かに風味かまぼこ・巻き寿司具材で業界トップクラスのシェアを誇ります。FY2025/3期は売上高510億円(前期比+1.6%)、営業利益19.6億円(同+14.9%)と過去最高の売上を達成。一方、FY2026/3期は原材料・人件費高騰の影響で営業利益11億円(同-43.9%)と大幅減益を予想しています。PER 8.6倍・PBR 0.60倍と割安水準にあり、年間配当52円(利回り3.8%)と7期連続増配の実績が下支えしています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
広島県広島市西区商工センター7-3-9
公式
www.ahjikan.co.jp

社長プロフィール

足利 直純
足利 直純
代表取締役 社長執行役員
堅実経営の挑戦者
「おやくだち」の精神を大切に、お客さまの食卓に安全で美味しい商品をお届けし続けることが私たちの使命です。原材料高や人手不足など厳しい環境の中でも、価格改定と高付加価値商品の開発で収益力を高め、長期ビジョンV30の目標達成に向けて全社一丸で挑戦してまいります。ごぼう茶をはじめとするヘルスフード事業の成長と海外展開の拡大を通じ、持続的な企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1962
広島で創業

広島市で業務用食品の製造・販売を開始。玉子焼や水産練り製品の製造からスタートしました。

1965
株式会社あじかん設立

法人化し、株式会社あじかんとして事業基盤を確立。業務用食品メーカーとしての成長の礎を築きました。

1996
株式上場

広島証券取引所に上場し、企業としての信頼性と知名度を向上。その後、東証に上場を果たしました。

2010
ごぼう茶事業に参入

機能性表示食品の「焙煎ごぼう茶」を発売し、ヘルスフード事業を立ち上げ。業務用食品一本足からの事業多角化に乗り出しました。

2019
物流子会社の買収

冷凍・冷蔵食品輸送を行う井口産交を子会社化し、物流体制の内製化と品質管理の一貫体制を構築しました。

2024
過去最高の売上高を達成

FY2025/3期に売上高510億円と過去最高を更新。価格改定と高付加価値商品の拡販が奏功し、収益力も大幅に改善しました。

2025
長期ビジョンV30と増配で株主還元強化

2030年に売上高590億円を目指す長期ビジョンを推進。年間配当を52円に引き上げ、7期連続増配と自己株式取得で株主還元を大幅に強化しました。

注目ポイント

7期連続増配と高配当利回り3.8%

DOE 3%以上を目標に掲げ、減益局面でも増配を継続。年間配当52円、配当利回り3.8%は食料品業界でもトップクラスの水準です。株主優待も年2回実施しています。

PBR 0.60倍・自己資本比率60%の堅実財務

BPS 2,285円に対して株価は約6割の水準で割安感が顕著。自己資本比率60.6%と無借金経営に近い強固な財務基盤が、配当原資の安定確保と下値抵抗力を支えています。

ごぼう茶で健康市場を開拓する成長ドライバー

機能性表示食品のごぼう茶は利益率15%の高収益事業。業務用食品一本足からヘルスフード・海外事業への多角化で、長期ビジョンV30の売上高590億円達成を目指しています。

サービスの実績は?

510億円
売上高(FY2025/3)
過去最高を更新
前期比+1.6%
52
年間配当(FY2026/3予想)
7期連続増配
前期30円→52円
590億円
長期ビジョンV30 売上目標
2030年3月期の目標値
営業利益率4.5%以上
No.1
業務用玉子焼シェア
中食市場向け
トップクラス
3.8%
予想配当利回り
FY2026/3 会社予想ベース
高配当水準

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 52円
安全性
安定
自己資本比率 60.6%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
不評
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
52
方針: DOE 3%以上目標・累進配当方針
1株配当配当性向
FY2016/31239.0%
FY2017/31812.4%
FY2018/31515.2%
FY2019/31512.4%
FY2020/31520.7%
FY2021/31519.0%
FY2022/31518.0%
FY2023/31645.4%
FY2024/32512.6%
FY2025/33014.7%
FY2026/3(予想)5232.4%
7期連続増配
株主優待
あり

100株以上:自社製品1,000円相当(年2回)※継続保有条件あり

FY2026/3期の年間配当は52円(前期30円から大幅増配)と7期連続増配を予定。長期ビジョンV30ではDOE 3%以上を目標に掲げており、減益局面でも株主還元を重視する姿勢が鮮明です。100株以上の株主には年2回の自社製品(1,000円相当)の株主優待も実施しています。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.3%
業界平均
6.3%
営業利益率下回る
この会社
3.8%
業界平均
5.4%
自己資本比率上回る
この会社
60.6%
業界平均
53.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3453億円
FY2023/3474億円
FY2024/3502億円
FY2025/3510億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/317.1億円
FY2025/319.6億円

FY2025/3期は売上高510億円と過去最高を達成し、営業利益も19.6億円と前期比14.9%増。価格改定と高付加価値商品の拡販が奏功しました。しかしFY2026/3期は原材料費・人件費の高騰が直撃し、営業利益11億円(前期比-43.9%)と大幅減益を予想。上期は堅調だったものの下期に入り業務用食品事業で採算が悪化し、2月に通期予想を下方修正しています。

事業ごとの売上・利益

業務用食品事業
約470億円92.2%)
ヘルスフード事業
約20億円3.9%)
海外事業
約20億円3.9%)
業務用食品事業約470億円
利益: 約15億円利益率: 約3.2%

玉子焼・かに風味かまぼこ・巻き寿司具材等の業務用食品を製造販売。中食市場向けが主力

ヘルスフード事業約20億円
利益: 約3億円利益率: 約15.0%

機能性表示食品の焙煎ごぼう茶を中核とした健康食品の製造販売

海外事業約20億円
利益: 約1億円利益率: 約5.0%

中国・米国を中心に和食素材の販売を展開。現地の日本食需要の拡大に対応

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.6%2.5%-
FY2022/34.7%2.6%-
FY2023/31.9%1.1%-
FY2024/310.1%5.5%3.4%
FY2025/39.3%5.8%3.8%

FY2025/3期の営業利益率は3.8%と食品業界としては標準的な水準ですが、前期の3.4%から着実に改善しています。ROEはFY2024/3期に10.1%と大きく跳ね上がり、FY2025/3期も9.3%と高水準を維持。長期ビジョンV30ではROE 8%以上を目標に掲げており、概ね達成圏内にあります。ただしFY2026/3期は減益予想のため、一時的にROEが5%台へ低下する見込みです。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
35.9億円
会社の純資産
174億円

自己資本比率は60.6%と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は盤石です。BPSは2,284円と株価1,376円を大幅に上回り、PBR 0.60倍と純資産割れの状態。FY2025/3期に有利子負債35.9億円が計上されていますが、総資産に占める割合は13%程度と健全です。純資産は5期連続で増加しており、着実な内部留保の蓄積が見られます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+34.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-7.6億円
投資CF
借入・返済など
-25.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+26.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/320.0億円-2.4億円-17.7億円17.6億円
FY2022/34.4億円-4.4億円-7,800万円400万円
FY2023/39.6億円-5.3億円-1.8億円4.3億円
FY2024/313.8億円-11.0億円-2.5億円2.8億円
FY2025/334.5億円-7.6億円-25.8億円26.9億円

FY2025/3期の営業CFは34.6億円と大幅に改善し、過去5年で最高を記録。運転資本の効率化と利益増加が寄与しました。FCFは26.9億円と潤沢で、配当や自己株式取得の原資を十分に確保しています。財務CFがマイナス25.8億円と大きいのは、借入金の返済や配当金支払いによるものです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格の高騰リスク:主要原材料である鶏卵・水産物・ごぼう等の調達価格が上昇した場合、製造コストの増加により収益が圧迫される可能性がある。特に鶏卵価格は鳥インフルエンザの流行状況に大きく左右される。
2人手不足・人件費上昇リスク:食品製造業は労働集約型であり、工場の人材確保が年々困難になっている。パートタイマーの時給引上げや正社員の賃上げにより固定費が増加する構造的なリスクがある。
3為替変動リスク:海外からの輸入原材料を使用しており、円安局面では原材料の調達コストが上昇する。為替予約によるヘッジを行っているが、急激な変動には対応しきれない可能性がある。
4食品安全・品質リスク:食品メーカーとして、異物混入や品質不良が発生した場合、製品回収や信用低下により業績に重大な影響を及ぼすリスクがある。
5気候変動による農産物調達リスク:地球温暖化により主要原材料の農作物の収穫量や品質に影響が及ぶ可能性があり、調達価格や安定供給に影響を与える恐れがある。
6年金債務リスク:退職給付費用は割引率や年金資産の運用利回りに依存しており、金利環境や株式市場の変動により退職給付債務が増加し、業績に影響を与える可能性がある。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/38.4億円2.4億円28.3%
FY2022/39.2億円2.9億円31.1%
FY2023/34.7億円2.0億円42.5%
FY2024/322.7億円7.6億円33.4%
FY2025/322.2億円6.7億円30.3%

実効税率は概ね28〜33%の範囲で推移しており、法定実効税率に準じた水準です。FY2023/3期に42.5%と突出しているのは、減損損失等の一時的要因により課税所得と税前利益の乖離が生じたためです。FY2025/3期は30.3%と安定的な水準に戻っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主68.6%
浮動株31.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.6%
事業法人等35.3%
外国法人等1%
個人その他41.7%
証券会社1.4%

筆頭株主の足利興産(23.3%)は創業家の資産管理会社。あじかん三栄持株会(9.4%)・あじかん株式持株会(3.3%)は安定株主に加算。金融機関・取引先と合わせ約69%が安定保有。

筆頭株主の足利興産(23.3%)は創業家・足利家の資産管理会社であり、社長の足利直純氏と同姓です。第2位のあじかん三栄持株会(9.4%)は取引先の持株会で、広島銀行・山口銀行・三菱UFJ銀行など地元金融機関が合計約10%を保有。創業家+取引先+金融機関で過半数を握る安定的な株主構成となっています。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
業務用食品事業約470億円約15億円約3.2%
ヘルスフード事業約20億円約3億円約15.0%
海外事業約20億円約1億円約5.0%

売上高の約92%を占める業務用食品事業が圧倒的な主力で、スーパーやコンビニの中食向けに玉子焼・かまぼこ・寿司具材を供給しています。ヘルスフード事業は利益率15%と高収益で、機能性表示食品のごぼう茶が成長ドライバーとして期待されています。海外事業は中国・米国を中心に展開しており、和食ブームの追い風を受けて成長中です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSRは113.7%とプラスリターンを確保しているものの、TOPIXの182.5%に対して約69ポイントのアンダーパフォームが続いています。中小型のスタンダード銘柄であり市場注目度が低い点が要因ですが、FY2024以降は業績改善と増配効果で急速にキャッチアップしており、直近1年ではTOPIXを上回るパフォーマンスを見せています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+13.7%
100万円 →113.7万円
13.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202185.2万円-14.8万円-14.8%
FY202282.5万円-17.5万円-17.5%
FY202378.1万円-21.9万円-21.9%
FY202495.8万円-4.2万円-4.2%
FY2025113.7万円+13.7万円13.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残23,100株
売り残1,600株
信用倍率14.44倍
2026年4月1日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表(予定)2026年5月14日頃
定時株主総会(予定)2026年6月下旬

食料品セクター平均PER 16.5倍に対しあじかんは8.6倍と大幅に割安。PBR 0.60倍と純資産割れが続いており、BPS 2,285円に対して株価は約6割の水準です。信用倍率14.44倍と買い長ですが信用残は少なく流動性は限定的。配当利回り3.78%は業界平均を大きく上回る高水準で、バリュー・高配当銘柄としての注目が集まっています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
45
前月比 -8.5%
メディア数
15
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, ダイヤモンド・ザイ ほか
業界内ランキング
上位 55%
食料品業 120社中 66位
報道のトーン
30%
好意的
40%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績35%
配当・株主優待25%
原材料・コスト20%
健康食品・ごぼう茶10%
中期経営計画10%

最近の出来事

2026年2月通期下方修正

FY2026/3期通期業績予想を下方修正。売上高510億円→510億円据え置きも、営業利益17.5億円→11億円へ大幅減額。原材料高と人件費上昇が想定以上に利益を圧迫。

2025年11月上期増益

FY2026/3期中間決算を発表。上期経常利益が前年同期比38%増益で着地し、7-9月期も15%増益と堅調に推移。

2025年11月増配発表

FY2026/3期の年間配当予想を47円→52円に5円増額。7期連続増配となる見通し。

2025年5月過去最高売上

FY2025/3期の連結決算を発表。売上高510億円と過去最高を更新し、純利益も15.5億円と好調を維持。

2025年2月自己株取得

上限3億円の自己株式取得枠を設定し、株主還元の強化と資本効率の向上を図ることを発表。

最新ニュース

ネガティブ
あじかん、今期経常を41%下方修正、配当は据え置き
2/02 · 株探
ポジティブ
あじかん、上期経常が38%増益で着地・7-9月期も15%増益
11/11 · 株探
ポジティブ
あじかん、今期経常を18%上方修正、配当も5円増額
11/01 · 株探
ポジティブ
あじかん、売上高510億円と過去最高、純利益15.5億円を達成
5/14 · ログミーファイナンス
ポジティブ
あじかんが逆行高、自己株式取得で上値を試す展開
3/27 · 会社四季報オンライン

あじかん まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 52円
安全性
安定
自己資本比率 60.6%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
不評
ポジティブ 30%

「業務用玉子焼・寿司具材のトップメーカー、ごぼう茶で健康市場にも挑戦する広島発の食品企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU