あじかん
AHJIKAN CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月8日
「おいしさ」と「健康」で食卓を支える、業務用食品のプロフェッショナル
2030年に売上高590億円・営業利益率4.5%以上の「需要創造型食品メーカー」を目指す(長期ビジョンV30 Ver.2.0)
この会社ってなに?
コンビニやスーパーのお弁当・お惣菜コーナーにある玉子焼や太巻き寿司。実はその多くを「あじかん」という会社が作っています。回転寿司チェーンの玉子にぎりや、おせち料理の伊達巻にも同社の製品が使われているケースがあります。また、健康志向のあなたなら「焙煎ごぼう茶」をドラッグストアで見かけたことがあるかもしれません。これもあじかんのヒット商品です。普段は名前を意識しなくても、食卓の裏側で驚くほど身近に関わっている企業です。
あじかんは1962年創業の業務用食品メーカーで、スーパーやコンビニの惣菜売り場に並ぶ玉子焼・かに風味かまぼこ・巻き寿司具材で業界トップクラスのシェアを誇ります。FY2025/3期は売上高510億円(前期比+1.6%)、営業利益19.6億円(同+14.9%)と過去最高の売上を達成。一方、FY2026/3期は原材料・人件費高騰の影響で営業利益11億円(同-43.9%)と大幅減益を予想しています。PER 8.6倍・PBR 0.60倍と割安水準にあり、年間配当52円(利回り3.8%)と7期連続増配の実績が下支えしています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県広島市西区商工センター7-3-9
- 公式
- www.ahjikan.co.jp
社長プロフィール

「おやくだち」の精神を大切に、お客さまの食卓に安全で美味しい商品をお届けし続けることが私たちの使命です。原材料高や人手不足など厳しい環境の中でも、価格改定と高付加価値商品の開発で収益力を高め、長期ビジョンV30の目標達成に向けて全社一丸で挑戦してまいります。ごぼう茶をはじめとするヘルスフード事業の成長と海外展開の拡大を通じ、持続的な企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
広島市で業務用食品の製造・販売を開始。玉子焼や水産練り製品の製造からスタートしました。
法人化し、株式会社あじかんとして事業基盤を確立。業務用食品メーカーとしての成長の礎を築きました。
広島証券取引所に上場し、企業としての信頼性と知名度を向上。その後、東証に上場を果たしました。
機能性表示食品の「焙煎ごぼう茶」を発売し、ヘルスフード事業を立ち上げ。業務用食品一本足からの事業多角化に乗り出しました。
冷凍・冷蔵食品輸送を行う井口産交を子会社化し、物流体制の内製化と品質管理の一貫体制を構築しました。
FY2025/3期に売上高510億円と過去最高を更新。価格改定と高付加価値商品の拡販が奏功し、収益力も大幅に改善しました。
2030年に売上高590億円を目指す長期ビジョンを推進。年間配当を52円に引き上げ、7期連続増配と自己株式取得で株主還元を大幅に強化しました。
注目ポイント
DOE 3%以上を目標に掲げ、減益局面でも増配を継続。年間配当52円、配当利回り3.8%は食料品業界でもトップクラスの水準です。株主優待も年2回実施しています。
BPS 2,285円に対して株価は約6割の水準で割安感が顕著。自己資本比率60.6%と無借金経営に近い強固な財務基盤が、配当原資の安定確保と下値抵抗力を支えています。
機能性表示食品のごぼう茶は利益率15%の高収益事業。業務用食品一本足からヘルスフード・海外事業への多角化で、長期ビジョンV30の売上高590億円達成を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12円 | 39.0% |
| FY2017/3 | 18円 | 12.4% |
| FY2018/3 | 15円 | 15.2% |
| FY2019/3 | 15円 | 12.4% |
| FY2020/3 | 15円 | 20.7% |
| FY2021/3 | 15円 | 19.0% |
| FY2022/3 | 15円 | 18.0% |
| FY2023/3 | 16円 | 45.4% |
| FY2024/3 | 25円 | 12.6% |
| FY2025/3 | 30円 | 14.7% |
| FY2026/3(予想) | 52円 | 32.4% |
100株以上:自社製品1,000円相当(年2回)※継続保有条件あり
FY2026/3期の年間配当は52円(前期30円から大幅増配)と7期連続増配を予定。長期ビジョンV30ではDOE 3%以上を目標に掲げており、減益局面でも株主還元を重視する姿勢が鮮明です。100株以上の株主には年2回の自社製品(1,000円相当)の株主優待も実施しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上高510億円と過去最高を達成し、営業利益も19.6億円と前期比14.9%増。価格改定と高付加価値商品の拡販が奏功しました。しかしFY2026/3期は原材料費・人件費の高騰が直撃し、営業利益11億円(前期比-43.9%)と大幅減益を予想。上期は堅調だったものの下期に入り業務用食品事業で採算が悪化し、2月に通期予想を下方修正しています。
事業ごとの売上・利益
玉子焼・かに風味かまぼこ・巻き寿司具材等の業務用食品を製造販売。中食市場向けが主力
機能性表示食品の焙煎ごぼう茶を中核とした健康食品の製造販売
中国・米国を中心に和食素材の販売を展開。現地の日本食需要の拡大に対応
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.6% | 2.5% | - |
| FY2022/3 | 4.7% | 2.6% | - |
| FY2023/3 | 1.9% | 1.1% | - |
| FY2024/3 | 10.1% | 5.5% | 3.4% |
| FY2025/3 | 9.3% | 5.8% | 3.8% |
FY2025/3期の営業利益率は3.8%と食品業界としては標準的な水準ですが、前期の3.4%から着実に改善しています。ROEはFY2024/3期に10.1%と大きく跳ね上がり、FY2025/3期も9.3%と高水準を維持。長期ビジョンV30ではROE 8%以上を目標に掲げており、概ね達成圏内にあります。ただしFY2026/3期は減益予想のため、一時的にROEが5%台へ低下する見込みです。
財務は安全?
自己資本比率は60.6%と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は盤石です。BPSは2,284円と株価1,376円を大幅に上回り、PBR 0.60倍と純資産割れの状態。FY2025/3期に有利子負債35.9億円が計上されていますが、総資産に占める割合は13%程度と健全です。純資産は5期連続で増加しており、着実な内部留保の蓄積が見られます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.0億円 | -2.4億円 | -17.7億円 | 17.6億円 |
| FY2022/3 | 4.4億円 | -4.4億円 | -7,800万円 | 400万円 |
| FY2023/3 | 9.6億円 | -5.3億円 | -1.8億円 | 4.3億円 |
| FY2024/3 | 13.8億円 | -11.0億円 | -2.5億円 | 2.8億円 |
| FY2025/3 | 34.5億円 | -7.6億円 | -25.8億円 | 26.9億円 |
FY2025/3期の営業CFは34.6億円と大幅に改善し、過去5年で最高を記録。運転資本の効率化と利益増加が寄与しました。FCFは26.9億円と潤沢で、配当や自己株式取得の原資を十分に確保しています。財務CFがマイナス25.8億円と大きいのは、借入金の返済や配当金支払いによるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.4億円 | 2.4億円 | 28.3% |
| FY2022/3 | 9.2億円 | 2.9億円 | 31.1% |
| FY2023/3 | 4.7億円 | 2.0億円 | 42.5% |
| FY2024/3 | 22.7億円 | 7.6億円 | 33.4% |
| FY2025/3 | 22.2億円 | 6.7億円 | 30.3% |
実効税率は概ね28〜33%の範囲で推移しており、法定実効税率に準じた水準です。FY2023/3期に42.5%と突出しているのは、減損損失等の一時的要因により課税所得と税前利益の乖離が生じたためです。FY2025/3期は30.3%と安定的な水準に戻っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主の足利興産(23.3%)は創業家の資産管理会社。あじかん三栄持株会(9.4%)・あじかん株式持株会(3.3%)は安定株主に加算。金融機関・取引先と合わせ約69%が安定保有。
筆頭株主の足利興産(23.3%)は創業家・足利家の資産管理会社であり、社長の足利直純氏と同姓です。第2位のあじかん三栄持株会(9.4%)は取引先の持株会で、広島銀行・山口銀行・三菱UFJ銀行など地元金融機関が合計約10%を保有。創業家+取引先+金融機関で過半数を握る安定的な株主構成となっています。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 業務用食品事業 | 約470億円 | 約15億円 | 約3.2% |
| ヘルスフード事業 | 約20億円 | 約3億円 | 約15.0% |
| 海外事業 | 約20億円 | 約1億円 | 約5.0% |
売上高の約92%を占める業務用食品事業が圧倒的な主力で、スーパーやコンビニの中食向けに玉子焼・かまぼこ・寿司具材を供給しています。ヘルスフード事業は利益率15%と高収益で、機能性表示食品のごぼう茶が成長ドライバーとして期待されています。海外事業は中国・米国を中心に展開しており、和食ブームの追い風を受けて成長中です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは113.7%とプラスリターンを確保しているものの、TOPIXの182.5%に対して約69ポイントのアンダーパフォームが続いています。中小型のスタンダード銘柄であり市場注目度が低い点が要因ですが、FY2024以降は業績改善と増配効果で急速にキャッチアップしており、直近1年ではTOPIXを上回るパフォーマンスを見せています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 85.2万円 | -14.8万円 | -14.8% |
| FY2022 | 82.5万円 | -17.5万円 | -17.5% |
| FY2023 | 78.1万円 | -21.9万円 | -21.9% |
| FY2024 | 95.8万円 | -4.2万円 | -4.2% |
| FY2025 | 113.7万円 | +13.7万円 | 13.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
食料品セクター平均PER 16.5倍に対しあじかんは8.6倍と大幅に割安。PBR 0.60倍と純資産割れが続いており、BPS 2,285円に対して株価は約6割の水準です。信用倍率14.44倍と買い長ですが信用残は少なく流動性は限定的。配当利回り3.78%は業界平均を大きく上回る高水準で、バリュー・高配当銘柄としての注目が集まっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期通期業績予想を下方修正。売上高510億円→510億円据え置きも、営業利益17.5億円→11億円へ大幅減額。原材料高と人件費上昇が想定以上に利益を圧迫。
FY2026/3期中間決算を発表。上期経常利益が前年同期比38%増益で着地し、7-9月期も15%増益と堅調に推移。
FY2026/3期の年間配当予想を47円→52円に5円増額。7期連続増配となる見通し。
FY2025/3期の連結決算を発表。売上高510億円と過去最高を更新し、純利益も15.5億円と好調を維持。
上限3億円の自己株式取得枠を設定し、株主還元の強化と資本効率の向上を図ることを発表。
最新ニュース
あじかん まとめ
ひとめ診断
「業務用玉子焼・寿司具材のトップメーカー、ごぼう茶で健康市場にも挑戦する広島発の食品企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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