(株)ニップン2001
NIPPN CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーの小麦粉コーナーの「ニップン」ブランド、冷凍パスタ「オーマイ」シリーズ、お好み焼き粉やホットケーキミックスなど、キッチンでおなじみの商品がニップン製です。また、業務用では外食チェーンやベーカリーに小麦粉を供給し、私たちが食べるパンやうどん、ケーキの原料にも深く関わっています。健康食品「アマニ油」も注目の成長分野です。
ニップンは1896年創業の製粉業界最古参で、国内シェア2位の総合食品企業です。主力の製粉事業に加え、冷凍食品「オーマイ」ブランドやパスタ、プレミックス、健康食品まで幅広く展開。2025年3月期は売上高4,109億円(前年比+2.6%)、営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新しました。PER 10.5倍・PBR 0.88倍とバリュー水準にあり、4期連続増配と株主優待が個人投資家に人気です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町4-8
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
国内製粉シェア2位。業務用小麦粉の製造販売が主力で、パン・麺・菓子メーカーに供給。売上構成比約31%を占める基盤事業。
冷凍食品「オーマイ」ブランド、パスタ、プレミックス、健康食品(アマニ油等)を展開。売上構成比約47%を占める最大セグメント。
ペットフード、エンジニアリング、不動産等を展開。ペットフードは成長分野として注力。売上構成比約22%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.1% | 2.8% | - |
| 2022/03期 | 5.4% | 2.9% | - |
| 2023/03期 | 5.5% | 3.1% | - |
| 2024/03期 | 12.5% | 7.2% | 5.1% |
| 2025/03期 | 10.4% | 6.3% | 5.2% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 3.7%(累計) | 5.6% |
営業利益率は3.1%から5.2%へと大幅に改善しており、製粉業界でもトップクラスの収益性を確保しています。2024/03期にはROEが11.6%に急伸し、資本効率の高い経営への転換が進んでいます。価格転嫁の浸透と高付加価値製品の拡販が利益率改善の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,883億円 | — | 86.4億円 | 112.6円 | - |
| 2022/03期 | 3,213億円 | — | 93.3億円 | 121.6円 | +11.4% |
| 2023/03期 | 3,655億円 | — | 103億円 | 132.2円 | +13.8% |
| 2024/03期 | 4,005億円 | 203億円 | 264億円 | 338.2円 | +9.6% |
| 2025/03期 | 4,109億円 | 215億円 | 248億円 | 317.3円 | +2.6% |
ニップンの業績は着実に成長を続けており、2024/03期・2025/03期と2期連続で営業利益が過去最高を更新しました。2024/03期には純利益264億円と大幅増益を達成(投資有価証券売却益等の特別利益が寄与)。2026/03期は売上高4,240億円・営業利益215億円と安定成長の継続が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上3174億円(通期予想比75%)、営業利益178億円(同83%)、純利益156億円(同77%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉事業 | 1,260億円 | 75億円 | 6.0% |
| 食品事業 | 1,950億円 | 95億円 | 4.9% |
| その他事業 | 900億円 | 45億円 | 5.0% |
食品事業が売上の約47%を占める最大セグメントで、製粉事業(約31%)、その他事業(約22%)が続きます。刀(森岡毅氏の会社)との協業で冷凍パスタ「もちっとおいしいパスタ」が大ヒットするなど、食品事業の高付加価値化が成長を牽引しています。製粉事業は安定した利益率6%を確保する基盤事業として機能しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 4,120億円 | — | 4,109億円 | -0.3% |
| 2024期 | 3,870億円 | — | 4,005億円 | +3.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ニップンは中期経営計画において、売上高4,200億円・営業利益200億円・ROE 8%以上の全目標を前倒しで達成しました。2025期実績は売上高4,109億円・営業利益215億円・ROE 10.0%と、いずれも当初目標を大きく上回っています。上方修正後の目標にも到達済みで、経営の実行力と計画達成能力が高く評価されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期は売上高3,174億円・営業利益178億円と増収増益。通期計画に対して順調に進捗。
愛知県知多市に40年ぶりの新工場建設を発表。冷凍食品の生産能力増強を図る。
2025/03期決算で営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新。配当も66円を維持。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2021/03期の約3,080億円から2025/03期には約3,992億円へ拡大し、自己資本比率は53%から61%へ改善しています。2024/03期以降に有利子負債が計上されていますが、これは成長投資のためであり、自己資本比率60%超と極めて健全な財務体質を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産4481億円、純資産2812億円、自己資本比率47.7%、有利子負債590億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 148億円 | 126億円 | 25.5億円 | 22.2億円 |
| 2022/03期 | 120億円 | 101億円 | 42.8億円 | 18.7億円 |
| 2023/03期 | 151億円 | 50.3億円 | 84.0億円 | 100億円 |
| 2024/03期 | 240億円 | 94.9億円 | 72.4億円 | 145億円 |
| 2025/03期 | 188億円 | 78.1億円 | 105億円 | 110億円 |
営業キャッシュフローは安定的にプラスを確保しており、2024/03期には240億円と過去最高水準を記録しました。フリーキャッシュフローも2023/03期以降は100億円超を維持しており、設備投資と株主還元の原資を十分に確保できる健全な資金創出力を有しています。
この会社のガバナンスは?
取締役12名中、女性が3名(25.0%)を占めており、食品業界でも高水準のダイバーシティを実現しています。40社の連結子会社を統括するグループ経営において、設備投資209.6億円と40年ぶりの新工場建設など積極的な成長投資を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 747万円 | 3,863人 | - |
従業員の平均年収は747万円と、食品業界の中では上位水準の給与です。平均年齢39歳・平均勤続年数15年と、比較的若い人材が長く活躍できる職場環境が整っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ニップンのTSRは5年間で143.2%と堅調に推移していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2024期以降はROE改善と増配により再評価が進んでおり、PBR 0.88倍の割安さを考慮すると今後のバリュエーション是正の余地が大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 27.7% |
| 2018/03期 | 30円 | 31.5% |
| 2019/03期 | 32円 | 29.4% |
| 2020/03期 | 34円 | 29.1% |
| 2021/03期 | 36円 | 32.1% |
| 2022/03期 | 38円 | 31.3% |
| 2023/03期 | 40円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 66円 | 19.5% |
| 2025/03期 | 66円 | 20.8% |
| 必要株数 | 200株以上(約54万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当は2021/03期の36円から2024/03期には66円へと4期連続で増配を実施しています。2026/03期も66円を維持する見込みで、配当性向は約25%と余裕があります。加えて、株主優待としてパスタや小麦粉などの自社商品詰合せがもらえる点も個人投資家に人気です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.4万円 | 0.4万円 | 0.4% |
| 2022期 | 103.0万円 | 3.0万円 | 3.0% |
| 2023期 | 105.2万円 | 5.2万円 | 5.2% |
| 2024期 | 151.3万円 | 51.3万円 | 51.3% |
| 2025期 | 143.2万円 | 43.2万円 | 43.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ニップンの株価指標は、PER 10.5倍と食料品セクター平均(15.2倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも0.88倍と解散価値を下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回り2.43%はセクター平均を上回り、食品ディフェンシブ×バリューの特徴を持つ銘柄です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 127億円 | 40.2億円 | 31.8% |
| 2022/03期 | 143億円 | 49.4億円 | 34.6% |
| 2023/03期 | 148億円 | 45.6億円 | 30.8% |
| 2024/03期 | 233億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 244億円 | 0円 | 0.0% |
税引前利益は2024/03期以降200億円超の高水準を維持しています。2024/03期・2025/03期の実効税率が0%となっているのは、繰延税金資産の計上や特別控除の影響によるものと推定されます。2026/03期は正常化に向かう見込みです。
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(株)ニップン まとめ
「製粉業界最古参、国内2位。小麦粉から冷凍食品・健康食品まで"粉"の可能性を広げるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。