2001プライム

(株)ニップン

NIPPN CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE11.4%
BPS3102.3円
自己資本比率48.0%
FY2025/3 有報データ

1896年創業の製粉業界最古参。小麦粉から冷凍食品まで、日本の食卓を128年支え続ける老舗企業

食の可能性を拓き、社会の持続的な発展に貢献する

この会社ってなに?

スーパーの小麦粉コーナーの「ニップン」ブランド、冷凍パスタ「オーマイ」シリーズ、お好み焼き粉やホットケーキミックスなど、キッチンでおなじみの商品がニップン製です。また、業務用では外食チェーンやベーカリーに小麦粉を供給し、私たちが食べるパンやうどん、ケーキの原料にも深く関わっています。健康食品「アマニ油」も注目の成長分野です。

ニップンは1896年創業の製粉業界最古参で、国内シェア2位の総合食品企業です。主力の製粉事業に加え、冷凍食品「オーマイ」ブランドやパスタ、プレミックス、健康食品まで幅広く展開。2025年3月期は売上高4,109億円(前年比+2.6%)、営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新しました。PER 10.5倍・PBR 0.88倍とバリュー水準にあり、4期連続増配と株主優待が個人投資家に人気です。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都千代田区麹町4-8
公式
www.nippn.co.jp

社長プロフィール

前鶴 俊哉
代表取締役社長
改革推進者
ニップンは『食の可能性を拓き、社会の持続的な発展に貢献する。』という企業理念のもと、製粉事業で培った技術力と品質管理力を基盤に、冷凍食品・健康食品などの成長分野へ積極的に展開してまいります。

この会社のストーリー

1896
日本製粉として創業

東京・小石川に日本製粉株式会社として設立。製粉業界最古参として日本の近代食品産業の礎を築いた。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。戦後復興期における食料供給の中核企業として成長を加速した。

1964
冷凍食品事業に参入

冷凍パスタ・冷凍食品事業を開始。「オーマイ」ブランドが誕生し、現在の食品事業の基盤を構築した。

2021
「ニップン」へ社名変更

125年の歴史を持つ「日本製粉」から「ニップン」へ社名変更。新たな成長ステージへの決意を表明した。

2024
刀との協業で冷凍パスタ革新

マーケティング会社・刀(森岡毅氏)との協業を開始。「もちっとおいしいパスタ」が大ヒットを記録。

2025
40年ぶりの新工場建設

愛知県知多市に40年ぶりの新工場建設を発表。冷凍食品の生産能力増強と中期計画の全目標を前倒し達成。

注目ポイント

PBR 0.88倍の割安バリュー株

PER 10.5倍・PBR 0.88倍と食品セクター平均を大きく下回る割安水準。中期計画を全て前倒し達成し、実力に対して株価が追いついていない注目の銘柄です。

刀との協業で成長加速

森岡毅氏率いる刀との協業で冷凍パスタが大ヒット。40年ぶりの新工場建設など、128年の老舗が攻めの経営に転換。成熟市場での成長を実現しています。

4期連続増配と株主優待

配当は4期連続増配で利回り2.43%。200株保有で自社商品詰合せがもらえる株主優待も魅力的。配当と優待を合わせた総合利回りで長期保有のインセンティブが充実しています。

サービスの実績は?

66
1株当たり配当金
FY2026予想
4期連続増配
+2.6%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
5.2%
営業利益率
FY2025実績
過去最高
3,863
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 66円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%(自己資本比率60%超・実質無借金経営に近く、財務健全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 11.4%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
66
方針: 安定配当を基本に、配当性向30%を目安とした利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31427.7%
FY2018/33031.5%
FY2019/33229.4%
FY2020/33429.1%
FY2021/33632.1%
FY2022/33831.3%
FY2023/34030.3%
FY2024/36619.5%
FY2025/36620.8%
8期連続増配
株主優待
あり
自社商品詰合せ(パスタ・小麦粉等)
必要株数200株以上(約54万円)
金額相当1,000円〜3,000円相当
権利確定月3月・9月

配当はFY2021/3の36円からFY2024/3には66円へと4期連続で増配を実施しています。FY2026/3も66円を維持する見込みで、配当性向は約25%と余裕があります。加えて、株主優待としてパスタや小麦粉などの自社商品詰合せがもらえる点も個人投資家に人気です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.4%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
5.2%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
48.0%
業界平均
45.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/33,213億円
FY2023/33,655億円
FY2024/34,005億円
FY2025/34,109億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3203億円
FY2025/3215億円

ニップンの業績は着実に成長を続けており、FY2024/3・FY2025/3と2期連続で営業利益が過去最高を更新しました。FY2024/3には純利益264億円と大幅増益を達成(投資有価証券売却益等の特別利益が寄与)。FY2026/3は売上高4,240億円・営業利益215億円と安定成長の継続が見込まれています

事業ごとの売上・利益

製粉事業
1,260億円30.7%)
食品事業
1,950億円47.4%)
その他事業
900億円21.9%)
製粉事業1,260億円
利益: 75億円利益率: 6.0%

国内製粉シェア2位。業務用小麦粉の製造販売が主力で、パン・麺・菓子メーカーに供給。売上構成比約31%を占める基盤事業。

食品事業1,950億円
利益: 95億円利益率: 4.9%

冷凍食品「オーマイ」ブランド、パスタ、プレミックス、健康食品(アマニ油等)を展開。売上構成比約47%を占める最大セグメント。

その他事業900億円
利益: 45億円利益率: 5.0%

ペットフード、エンジニアリング、不動産等を展開。ペットフードは成長分野として注力。売上構成比約22%。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.6%2.8%-
FY2022/37.0%2.9%-
FY2023/32.2%3.0%-
FY2024/312.8%6.8%5.1%
FY2025/311.4%6.2%5.2%

営業利益率は3.1%から5.2%へと大幅に改善しており、製粉業界でもトップクラスの収益性を確保しています。FY2024/3にはROEが11.6%に急伸し、資本効率の高い経営への転換が進んでいます。価格転嫁の浸透と高付加価値製品の拡販が利益率改善の主因です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
612億円
会社の純資産
2,465億円

総資産はFY2021/3の約3,080億円からFY2025/3には約3,992億円へ拡大し、自己資本比率は53%から61%へ改善しています。FY2024/3以降に有利子負債が計上されていますが、これは成長投資のためであり、自己資本比率60%超と極めて健全な財務体質を維持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+188億円
営業CF
投資に使ったお金
-78.1億円
投資CF
借入・返済など
-105億円
財務CF
手元に残ったお金
+110億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3148億円-126億円25.5億円22.2億円
FY2022/3120億円-101億円-42.8億円18.7億円
FY2023/3151億円-50.3億円-84.0億円100億円
FY2024/3240億円-94.9億円-72.4億円145億円
FY2025/3188億円-78.1億円-105億円110億円

営業キャッシュフローは安定的にプラスを確保しており、FY2024/3には240億円と過去最高水準を記録しました。フリーキャッシュフローもFY2023/3以降は100億円超を維持しており、設備投資と株主還元の原資を十分に確保できる健全な資金創出力を有しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格(小麦・油脂等)の変動リスク
2為替変動リスク(輸入小麦の調達コストへの影響)
3食品安全に関する事故・リコール発生リスク
4自然災害・パンデミック等による事業中断リスク
5情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)
6人材確保・育成に関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3127億円40.2億円31.8%
FY2022/3143億円49.4億円34.6%
FY2023/3148億円45.6億円30.8%
FY2024/3233億円0円0.0%
FY2025/3244億円0円0.0%

税引前利益はFY2024/3以降200億円超の高水準を維持しています。FY2024/3・FY2025/3の実効税率が0%となっているのは、繰延税金資産の計上や特別控除の影響によるものと推定されます。FY2026/3は正常化に向かう見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
747万円
従業員数
3,863
平均年齢
39歳
平均年収従業員数前年比
当期747万円3,863-

従業員の平均年収は747万円と、食品業界の中では上位水準の給与です。平均年齢39歳・平均勤続年数15年と、比較的若い人材が長く活躍できる職場環境が整っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.8%
浮動株43.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.9%
事業法人等23.3%
外国法人等15.8%
個人その他29.4%
証券会社3.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はニップン取引先持株会・大樹生命保険・ダスキン。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(7,554,000株)9.6%
ニップン取引先持株会(4,429,000株)5.6%
大樹生命保険株式会社(3,497,000株)4.5%
株式会社ダスキン(2,510,000株)3.2%
三井物産株式会社(2,350,000株)3%
株式会社三井住友銀行(2,246,000株)2.9%
農林中央金庫(2,060,000株)2.6%
三井住友海上火災保険株式会社(1,879,000株)2.4%
さぬき丸一製麺株式会社(1,755,000株)2.2%
東洋水産株式会社(1,697,000株)2.2%

筆頭株主は信託銀行(9.6%)で、取引先持株会(5.6%)が第2位と取引先との結びつきの強さが特徴です。大樹生命・ダスキン・三井物産・三井住友銀行・農林中央金庫など金融機関と事業法人がバランスよく保有しており、安定株主比率51.2%と経営基盤は盤石です。東洋水産やさぬき丸一製麺など食品業界のパートナーも株主に加わっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億800万円
取締役11名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
製粉事業1,260億円75億円6.0%
食品事業1,950億円95億円4.9%
その他事業900億円45億円5.0%

食品事業が売上の約47%を占める最大セグメントで、製粉事業(約31%)、その他事業(約22%)が続きます。刀(森岡毅氏の会社)との協業で冷凍パスタ「もちっとおいしいパスタ」が大ヒットするなど、食品事業の高付加価値化が成長を牽引しています。製粉事業は安定した利益率6%を確保する基盤事業として機能しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 3名(25.0% 男性 9
25%
75%
監査報酬
9,000万円
連結子会社数
40
設備投資額
209.6億円
平均勤続年数(従業員)
15
臨時従業員数
5717

取締役12名中、女性が3名(25.0%)を占めており、食品業界でも高水準のダイバーシティを実現しています。40社の連結子会社を統括するグループ経営において、設備投資209.6億円と40年ぶりの新工場建設など積極的な成長投資を推進しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の主要KPI(売上高4,200億円・営業利益200億円・ROE 8%以上)を全て前倒しで達成。経営の実行力が際立つ。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2022-2026
FY2023〜FY2027
売上高: 目標 4,200億円 前倒し達成 (4,109億円 (FY2025))
100%
営業利益: 目標 200億円 前倒し達成 (215億円 (FY2025))
100%
ROE: 目標 8%以上 前倒し達成 (10.0% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20254,120億円4,109億円-0.3%
FY20243,870億円4,005億円+3.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ニップンは中期経営計画において、売上高4,200億円・営業利益200億円・ROE 8%以上の全目標を前倒しで達成しました。FY2025実績は売上高4,109億円・営業利益215億円・ROE 10.0%と、いずれも当初目標を大きく上回っています。上方修正後の目標にも到達済みで、経営の実行力と計画達成能力が高く評価されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

ニップンのTSRは5年間で143.2%と堅調に推移していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降はROE改善と増配により再評価が進んでおり、PBR 0.88倍の割安さを考慮すると今後のバリュエーション是正の余地が大きいと考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+43.2%
100万円 →143.2万円
43.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.4万円+0.4万円0.4%
FY2022103.0万円+3.0万円3.0%
FY2023105.2万円+5.2万円5.2%
FY2024151.3万円+51.3万円51.3%
FY2025143.2万円+43.2万円43.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残119,200株
売り残6,300株
信用倍率18.92倍
2025/7/18時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

ニップンの株価指標は、PER 10.5倍と食料品セクター平均(15.2倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも0.88倍と解散価値を下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回り2.43%はセクター平均を上回り、食品ディフェンシブ×バリューの特徴を持つ銘柄です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
85
前月比 +8.5%
メディア数
30
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報, 日経ビジネス
業界内ランキング
上位 20%
食料品 130社中 22位
報道のトーン
60%
好意的
33%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
新商品・ブランド25%
M&A・新工場20%
株主還元12%
その他8%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

第3四半期は売上高3,174億円・営業利益178億円と増収増益。通期計画に対して順調に進捗。

2025年12月新工場建設

愛知県知多市に40年ぶりの新工場建設を発表。冷凍食品の生産能力増強を図る。

2025年5月過去最高益

FY2025/3決算で営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新。配当も66円を維持。

(株)ニップン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 66円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%(自己資本比率60%超・実質無借金経営に近く、財務健全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 11.4%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「製粉業界最古参、国内2位。小麦粉から冷凍食品・健康食品まで"粉"の可能性を広げるプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU