(株)ニップン
NIPPN CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
1896年創業の製粉業界最古参。小麦粉から冷凍食品まで、日本の食卓を128年支え続ける老舗企業
食の可能性を拓き、社会の持続的な発展に貢献する
この会社ってなに?
スーパーの小麦粉コーナーの「ニップン」ブランド、冷凍パスタ「オーマイ」シリーズ、お好み焼き粉やホットケーキミックスなど、キッチンでおなじみの商品がニップン製です。また、業務用では外食チェーンやベーカリーに小麦粉を供給し、私たちが食べるパンやうどん、ケーキの原料にも深く関わっています。健康食品「アマニ油」も注目の成長分野です。
ニップンは1896年創業の製粉業界最古参で、国内シェア2位の総合食品企業です。主力の製粉事業に加え、冷凍食品「オーマイ」ブランドやパスタ、プレミックス、健康食品まで幅広く展開。2025年3月期は売上高4,109億円(前年比+2.6%)、営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新しました。PER 10.5倍・PBR 0.88倍とバリュー水準にあり、4期連続増配と株主優待が個人投資家に人気です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町4-8
- 公式
- www.nippn.co.jp
社長プロフィール
ニップンは『食の可能性を拓き、社会の持続的な発展に貢献する。』という企業理念のもと、製粉事業で培った技術力と品質管理力を基盤に、冷凍食品・健康食品などの成長分野へ積極的に展開してまいります。
この会社のストーリー
東京・小石川に日本製粉株式会社として設立。製粉業界最古参として日本の近代食品産業の礎を築いた。
東京証券取引所に株式を上場。戦後復興期における食料供給の中核企業として成長を加速した。
冷凍パスタ・冷凍食品事業を開始。「オーマイ」ブランドが誕生し、現在の食品事業の基盤を構築した。
125年の歴史を持つ「日本製粉」から「ニップン」へ社名変更。新たな成長ステージへの決意を表明した。
マーケティング会社・刀(森岡毅氏)との協業を開始。「もちっとおいしいパスタ」が大ヒットを記録。
愛知県知多市に40年ぶりの新工場建設を発表。冷凍食品の生産能力増強と中期計画の全目標を前倒し達成。
注目ポイント
PER 10.5倍・PBR 0.88倍と食品セクター平均を大きく下回る割安水準。中期計画を全て前倒し達成し、実力に対して株価が追いついていない注目の銘柄です。
森岡毅氏率いる刀との協業で冷凍パスタが大ヒット。40年ぶりの新工場建設など、128年の老舗が攻めの経営に転換。成熟市場での成長を実現しています。
配当は4期連続増配で利回り2.43%。200株保有で自社商品詰合せがもらえる株主優待も魅力的。配当と優待を合わせた総合利回りで長期保有のインセンティブが充実しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 27.7% |
| FY2018/3 | 30円 | 31.5% |
| FY2019/3 | 32円 | 29.4% |
| FY2020/3 | 34円 | 29.1% |
| FY2021/3 | 36円 | 32.1% |
| FY2022/3 | 38円 | 31.3% |
| FY2023/3 | 40円 | 30.3% |
| FY2024/3 | 66円 | 19.5% |
| FY2025/3 | 66円 | 20.8% |
| 必要株数 | 200株以上(約54万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当はFY2021/3の36円からFY2024/3には66円へと4期連続で増配を実施しています。FY2026/3も66円を維持する見込みで、配当性向は約25%と余裕があります。加えて、株主優待としてパスタや小麦粉などの自社商品詰合せがもらえる点も個人投資家に人気です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ニップンの業績は着実に成長を続けており、FY2024/3・FY2025/3と2期連続で営業利益が過去最高を更新しました。FY2024/3には純利益264億円と大幅増益を達成(投資有価証券売却益等の特別利益が寄与)。FY2026/3は売上高4,240億円・営業利益215億円と安定成長の継続が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
国内製粉シェア2位。業務用小麦粉の製造販売が主力で、パン・麺・菓子メーカーに供給。売上構成比約31%を占める基盤事業。
冷凍食品「オーマイ」ブランド、パスタ、プレミックス、健康食品(アマニ油等)を展開。売上構成比約47%を占める最大セグメント。
ペットフード、エンジニアリング、不動産等を展開。ペットフードは成長分野として注力。売上構成比約22%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.6% | 2.8% | - |
| FY2022/3 | 7.0% | 2.9% | - |
| FY2023/3 | 2.2% | 3.0% | - |
| FY2024/3 | 12.8% | 6.8% | 5.1% |
| FY2025/3 | 11.4% | 6.2% | 5.2% |
営業利益率は3.1%から5.2%へと大幅に改善しており、製粉業界でもトップクラスの収益性を確保しています。FY2024/3にはROEが11.6%に急伸し、資本効率の高い経営への転換が進んでいます。価格転嫁の浸透と高付加価値製品の拡販が利益率改善の主因です。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の約3,080億円からFY2025/3には約3,992億円へ拡大し、自己資本比率は53%から61%へ改善しています。FY2024/3以降に有利子負債が計上されていますが、これは成長投資のためであり、自己資本比率60%超と極めて健全な財務体質を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 148億円 | -126億円 | 25.5億円 | 22.2億円 |
| FY2022/3 | 120億円 | -101億円 | -42.8億円 | 18.7億円 |
| FY2023/3 | 151億円 | -50.3億円 | -84.0億円 | 100億円 |
| FY2024/3 | 240億円 | -94.9億円 | -72.4億円 | 145億円 |
| FY2025/3 | 188億円 | -78.1億円 | -105億円 | 110億円 |
営業キャッシュフローは安定的にプラスを確保しており、FY2024/3には240億円と過去最高水準を記録しました。フリーキャッシュフローもFY2023/3以降は100億円超を維持しており、設備投資と株主還元の原資を十分に確保できる健全な資金創出力を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 127億円 | 40.2億円 | 31.8% |
| FY2022/3 | 143億円 | 49.4億円 | 34.6% |
| FY2023/3 | 148億円 | 45.6億円 | 30.8% |
| FY2024/3 | 233億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 244億円 | 0円 | 0.0% |
税引前利益はFY2024/3以降200億円超の高水準を維持しています。FY2024/3・FY2025/3の実効税率が0%となっているのは、繰延税金資産の計上や特別控除の影響によるものと推定されます。FY2026/3は正常化に向かう見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 747万円 | 3,863人 | - |
従業員の平均年収は747万円と、食品業界の中では上位水準の給与です。平均年齢39歳・平均勤続年数15年と、比較的若い人材が長く活躍できる職場環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はニップン取引先持株会・大樹生命保険・ダスキン。
筆頭株主は信託銀行(9.6%)で、取引先持株会(5.6%)が第2位と取引先との結びつきの強さが特徴です。大樹生命・ダスキン・三井物産・三井住友銀行・農林中央金庫など金融機関と事業法人がバランスよく保有しており、安定株主比率51.2%と経営基盤は盤石です。東洋水産やさぬき丸一製麺など食品業界のパートナーも株主に加わっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製粉事業 | 1,260億円 | 75億円 | 6.0% |
| 食品事業 | 1,950億円 | 95億円 | 4.9% |
| その他事業 | 900億円 | 45億円 | 5.0% |
食品事業が売上の約47%を占める最大セグメントで、製粉事業(約31%)、その他事業(約22%)が続きます。刀(森岡毅氏の会社)との協業で冷凍パスタ「もちっとおいしいパスタ」が大ヒットするなど、食品事業の高付加価値化が成長を牽引しています。製粉事業は安定した利益率6%を確保する基盤事業として機能しています。
この会社のガバナンスは?
取締役12名中、女性が3名(25.0%)を占めており、食品業界でも高水準のダイバーシティを実現しています。40社の連結子会社を統括するグループ経営において、設備投資209.6億円と40年ぶりの新工場建設など積極的な成長投資を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4,120億円 | — | 4,109億円 | -0.3% |
| FY2024 | 3,870億円 | — | 4,005億円 | +3.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ニップンは中期経営計画において、売上高4,200億円・営業利益200億円・ROE 8%以上の全目標を前倒しで達成しました。FY2025実績は売上高4,109億円・営業利益215億円・ROE 10.0%と、いずれも当初目標を大きく上回っています。上方修正後の目標にも到達済みで、経営の実行力と計画達成能力が高く評価されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ニップンのTSRは5年間で143.2%と堅調に推移していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし、FY2024以降はROE改善と増配により再評価が進んでおり、PBR 0.88倍の割安さを考慮すると今後のバリュエーション是正の余地が大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.4万円 | +0.4万円 | 0.4% |
| FY2022 | 103.0万円 | +3.0万円 | 3.0% |
| FY2023 | 105.2万円 | +5.2万円 | 5.2% |
| FY2024 | 151.3万円 | +51.3万円 | 51.3% |
| FY2025 | 143.2万円 | +43.2万円 | 43.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ニップンの株価指標は、PER 10.5倍と食料品セクター平均(15.2倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも0.88倍と解散価値を下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回り2.43%はセクター平均を上回り、食品ディフェンシブ×バリューの特徴を持つ銘柄です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期は売上高3,174億円・営業利益178億円と増収増益。通期計画に対して順調に進捗。
愛知県知多市に40年ぶりの新工場建設を発表。冷凍食品の生産能力増強を図る。
FY2025/3決算で営業利益215億円と2期連続の過去最高益を更新。配当も66円を維持。
最新ニュース
(株)ニップン まとめ
ひとめ診断
「製粉業界最古参、国内2位。小麦粉から冷凍食品・健康食品まで"粉"の可能性を広げるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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