2802プライム

味の素

Ajinomoto Co.,Inc.

最終更新日: 2026年4月30日

ROE9.0%
BPS-円
自己資本比率43.4%
FY2025/3 有報データ

うま味から半導体まで。アミノ酸で世界を変えてきた115年の挑戦

アミノ酸のはたらきで食習慣や高齢化に伴う食と健康の課題を解決し、人びとのウェルビーイングに貢献する

この会社ってなに?

朝食の目玉焼きに「味の素」をひとふり、お弁当に冷凍ギョーザ、コンビニのカップスープに「クノール」。あなたの食卓には味の素グループの製品があふれています。でも実は、この会社の利益の大きな柱は「食」だけではありません。スマートフォンやPCのCPUに使われる半導体の絶縁材料(ABF)は味の素が世界シェアほぼ100%を握る「隠れた必需品」。あなたがスマホを使うたび、味の素の技術が支えています。アミノ酸の可能性を食品から電子材料、医薬品まで広げる、ユニークなグローバル企業です。

FY2025/3期は売上高1兆5,306億円(前期比+6.3%)と増収を達成したものの、Forge Biologics買収関連費用等の一時的な費用計上によりIFRS営業利益は1,140億円(同△22.3%)に減少しました。しかし純利益ベースでは703億円を確保し、累進配当政策のもと年間配当は40円(分割後)と増配を継続。FY2026/3期は売上1兆6,180億円(+5.7%)、純利益1,200億円(+70.8%)と大幅な増益回復を予想しています。2025年2月には初の技術畑出身の中村茂雄氏が社長に就任し、半導体絶縁材料(ABF)の成長加速とヘルスケア事業の拡大を推進。2026年3月には英アクティビストファンドのパリサー・キャピタルが株式を取得し、ABFの値上げを要求するなど、企業価値向上への期待が高まっています。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都中央区京橋一丁目15-1
公式
www.ajinomoto.co.jp

社長プロフィール

中村茂雄
中村茂雄
取締役 代表執行役社長 最高経営責任者
技術者魂の改革派
私は30年以上、味の素でアミノ酸の技術開発に携わってきました。食品だけでなく、半導体材料や医薬品など、アミノ酸の可能性は無限に広がっています。社長として最も大切にしているのは「スピード感」と「危機意識」です。ABFは世界シェアほぼ100%ですが、それに安住せず、価値に見合った適正価格での提供と次世代材料の開発を加速します。食と健康、そしてテクノロジーの力で、世界中の人々のウェルビーイングに貢献してまいります。

この会社のストーリー

1909
うま味の発見と味の素の誕生

池田菊苗博士が昆布からグルタミン酸ナトリウムを発見し、「うま味調味料 味の素」が誕生。世界の食文化を変える一歩が始まりました。

1956
海外進出の開始

フィリピンに初の海外工場を設立。「AJI-NO-MOTO」ブランドは東南アジアを中心に急速に普及し、グローバル食品企業への道を歩み始めました。

1999
ABFの開発成功

アミノ酸の技術を応用し、半導体パッケージ用絶縁材料「ABF(味の素ビルドアップフィルム)」を開発。誰も予想しなかった「食品×半導体」の融合が実現しました。

2023
Forge Biologics買収

米国の遺伝子治療薬CDMOであるForge Biologics社を約828億円で買収し、ヘルスケア領域への本格参入を果たしました。アミノ酸の力を医療の最前線へ。

2025
初の技術畑出身社長が就任

中村茂雄氏が社長に就任。電子材料の開発リーダーからブラジル事業のトップを経て、技術とグローバル経営の両輪で味の素の変革を加速します。

2030
ASV経営の完成へ

「ASV(Ajinomoto Group Shared Value)経営」のもと、食・ヘルスケア・電子材料の三本柱で10兆円企業グループを目指す挑戦が続いています。

注目ポイント

ABF:世界シェアほぼ100%の隠れた独占事業

スマホ・PC・サーバーの半導体パッケージに不可欠な絶縁材料ABF。AI・データセンター需要の爆発的拡大により、この「食品メーカーが作る半導体素材」が味の素の成長エンジンとなっています。

14期連続増配の累進配当政策

業績が一時的に悪化しても減配しない累進配当政策を導入。FY2025/3期は利益減少にもかかわらず増配を継続し、FY2026/3期は+20%の48円に増配予想。株主優待もグループ製品がもらえる人気の制度です。

130カ国以上で愛されるグローバル食品ブランド

「味の素」「クノール」「Cook Do」など、日本の食卓に欠かせないブランドを持つと同時に、東南アジアや南米では現地に根付いた調味料として圧倒的な存在感。海外売上比率60%超のグローバル企業です。

サービスの実績は?

1.53兆円
売上高(FY2025/3)
5期連続増収を達成
前期比+6.3%
約100%
ABF世界シェア
半導体絶縁材料で独占的地位
拡大中
130+カ国
製品販売国・地域数
グローバル展開
拡大中
48
年間配当予想(FY2026/3)
累進配当政策
増配継続
1,037万円
平均年収
食品業界トップクラス
高水準維持

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3のIFRS営業利益減少はForge Biologics買収関連の一時費用が主因。事業利益(コア利益)は堅調)
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 43.4%
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 累進配当政策(業績悪化時も減配せず、利益成長に伴い増配)
1株配当配当性向
FY2016/32825.9%
FY2017/33032.6%
FY2018/33230.0%
FY2019/33259.7%
FY2020/33293.1%
FY2021/34238.8%
FY2022/35237.3%
FY2023/36838.6%
FY2024/37444.2%
FY2025/380114.7%
9期連続増配
株主優待
あり
味の素グループ製品詰め合わせ(1,500円相当)※100株・半年以上保有の場合
必要株数100株以上(約46万円)
金額相当約1,500〜7,000円相当
権利確定月3月
長期特典1,000株以上・3年以上保有で7,000円相当にグレードアップ

FY2025/3期は年間配当40円(分割後)と14期連続の増配を達成。一時費用によるEPS低下で配当性向は57.3%に上昇しましたが、累進配当政策により減配なく増配を継続しました。FY2026/3期は年間48円(+20%増配)を予想し、利益回復に伴い配当性向も38.9%へ正常化する見通しです。株主優待は100株(約46万円)・半年以上保有で1,500円相当のグループ製品がもらえます。なお、配当額は2025年4月の1:2株式分割後ベースで表記しています。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.0%
業界平均
6.6%
営業利益率上回る
この会社
7.4%
業界平均
5.4%
自己資本比率下回る
この会社
43.4%
業界平均
53.7%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/31.1兆円
FY2023/31.4兆円
FY2024/31.4兆円
FY2025/31.5兆円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/31,467億円
FY2025/31,140億円

FY2025/3期は売上高1兆5,306億円(前期比+6.3%)と増収を達成しましたが、IFRS営業利益は1,140億円(同△22.3%)に減少。これはForge Biologics買収関連費用や構造改革費用といった一時的要因によるもので、本業の「事業利益」は堅調に推移しています。FY2026/3期は一時費用の剥落により純利益1,200億円(+70.8%)と大幅増益を予想。なお、2025年4月1日に1:2の株式分割を実施しており、EPSは分割後ベースで表記しています。

事業ごとの売上・利益

調味料・食品
約8,960億円58.5%)
冷凍食品
約2,800億円18.3%)
ヘルスケア等
約3,200億円20.9%)
その他
約350億円2.3%)
調味料・食品約8,960億円
利益: 約1,139億円利益率: 12.7%

国内外の調味料・加工食品・コーヒー等。売上の約59%を占めるグループ最大のセグメント。海外事業の比率が高く、東南アジア・南米での「味の素」ブランドが牽引

冷凍食品約2,800億円
利益: 約100億円利益率: 3.6%

「ギョーザ」「やわらか若鶏から揚げ」等の家庭用冷凍食品。国内シェアトップクラスだが利益率は低め

ヘルスケア等約3,200億円
利益: 約450億円利益率: 14.1%

半導体絶縁材料ABF、バイオファーマサービス(CDMO)、アミノ酸製品。ABFが高利益率で全社収益を支える成長エンジン。Forge Biologics買収で遺伝子治療CDMOにも参入

その他約350億円
利益: 約30億円利益率: 8.6%

油脂事業等

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.3%4.2%-
FY2022/311.6%5.2%-
FY2023/312.9%6.2%-
FY2024/311.0%4.9%10.2%
FY2025/39.0%4.1%7.4%

FY2025/3期の営業利益率は7.4%と前期の10.2%から低下しましたが、これはForge Biologics買収関連費用などの一時的要因によるものです。本業の収益力を示す「事業利益」ベースでは堅調を維持しています。ROEも8.6%と一時的に低下しましたが、FY2026/3期は純利益の大幅回復によりROE 13%台への改善が見込まれています。食品セクター平均を上回る収益性は、ABFの独占的シェアとアミノ酸技術のプライシングパワーが支えています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率43.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
2,044億円
会社の純資産
8,133億円

総資産は1兆7,211億円で、FY2024/3期のForge Biologics買収(約828億円)により前々期から増加した後、自己株式取得等により微減。自己資本比率は43.4%と食品大手として堅実な水準を維持しています。なお、2025年4月1日の1:2株式分割により、FY2025/3のBPSは分割後ベース(751.0円)で表記されています。それ以前の期は分割前ベースのため、単純比較にはご注意ください。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+2,099億円
営業CF
投資に使ったお金
-774億円
投資CF
借入・返済など
-1,377億円
財務CF
手元に残ったお金
+1,325億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/31,681億円-1,324億円-67.5億円356億円
FY2025/32,099億円-774億円-1,377億円1,325億円

営業CFは毎期1,200〜2,100億円を安定的に創出しており、FY2025/3期は過去最高の2,099億円を達成。FY2024/3期の投資CF△1,324億円はForge Biologics買収が主因です。FY2025/3期はFCF1,325億円と大幅改善し、財務CFの△1,377億円は自己株式取得と配当支払いによる積極的な株主還元を反映しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1半導体需要の変動リスク:ABF事業は半導体市場のサイクルに依存しており、PC・サーバー需要の減速がABFの出荷量・価格に直接影響する。世界シェアほぼ100%であるがゆえに代替材料の開発競争も潜在的リスク。
2原材料・エネルギー価格の高騰リスク:調味料・食品事業は大豆・糖蜜・パーム油等の農産物原材料に依存しており、国際商品市況や為替変動による調達コスト上昇が利益を圧迫する可能性がある。
3為替変動リスク:海外売上比率が60%超に達しており、円高局面では海外事業の円換算収益が大幅に減少する。特にタイバーツ・ブラジルレアルなど新興国通貨の変動影響が大きい。
4M&A統合リスク:2023年のForge Biologics買収(約828億円)をはじめ、ヘルスケア領域での大型投資を加速しているが、遺伝子治療CDMOは競争が激しく、投資回収が計画通り進まないリスクがある。
5アクティビスト対応リスク:創業家の大株主が不在のオーナーレス企業であり、パリサー・キャピタル等のアクティビストファンドからの要求が経営方針に影響を与える可能性がある。ABF値上げ要求は短期的にはプラスだが、顧客関係への影響も懸念される。
6食品安全・品質管理リスク:130カ国以上で食品を販売しており、各国の規制強化や品質問題の発生がグローバルブランド価値の毀損につながるリスクがある。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3983億円389億円39.6%
FY2022/31,225億円467億円38.2%
FY2023/31,400億円460億円32.8%
FY2024/31,420億円549億円38.7%
FY2025/31,083億円381億円35.1%

FY2026/3期予想における税引前利益1,750億円に対し、法人税等の負担額は約550億円を見込んでいます。実効税率31.4%は日本の法定実効税率(約30%)とほぼ同水準ですが、海外子会社の多い東南アジア拠点での低税率の恩恵と、Forge Biologics買収に伴う米国での税負担が相殺される構造です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,037万円
従業員数
34,860
平均年齢
44.3歳
平均年収従業員数前年比
当期1,037万円34,860-

平均年収1,037万円は食品メーカーとしてはトップクラスの水準です。連結従業員数は約34,860名、平均勤続年数19.4年と定着率が非常に高いことが特徴です。2026年春闘ではベア月額1万6,000円の満額妥結を実現し、4年連続6%の賃上げで人材への投資姿勢を明確にしています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.2%
浮動株57.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関36.9%
事業法人等3.8%
外国法人等35.2%
個人その他21.5%
証券会社2.6%

機関投資家中心の株主構成。生命保険3社(日本生命・第一生命・明治安田)が合計12%超を安定保有し、信託口を通じた年金基金も一定比率を占める。創業家の大株主は存在せず、浮動株比率はやや高い。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(86,308,000株)17.34%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(34,084,000株)6.85%
日本生命保険相互会社(25,706,000株)5.17%
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(23,440,000株)4.71%
第一生命保険株式会社(22,924,000株)4.61%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(13,740,000株)2.76%
明治安田生命保険相互会社(11,362,000株)2.28%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(9,267,000株)1.86%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(6,846,000株)1.38%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(5,869,000株)1.18%

株主構成は日本マスタートラスト信託銀行(17.3%)・日本カストディ銀行(6.9%)の機関投資家が筆頭で、日本生命(5.2%)・第一生命(4.6%)・明治安田生命(2.3%)の生保3社が合計12%超を安定保有。外国法人等が約35%を占め、2026年3月にはブラックロックが7.4%、英パリサー・キャピタルも上位25社に入るなど、海外機関投資家の関心が急速に高まっています。創業家の大株主が存在しないオーナーレス企業のため、アクティビストの提案が経営に影響を与えやすい構造です。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億8,500万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
調味料・食品約8,960億円約1,139億円12.7%
冷凍食品約2,800億円約100億円3.6%
ヘルスケア等約3,200億円約450億円14.1%
その他約350億円約30億円8.6%

収益構造は調味料・食品(売上59%)が基盤を担い、ヘルスケア等(同21%)が利益率14%超で全社収益を牽引する二本柱です。特にABF(半導体絶縁材料)は世界シェアほぼ100%の独占事業であり、AI・データセンター需要の拡大に伴い成長が加速しています。2023年のForge Biologics買収により遺伝子治療CDMOにも参入し、「アミノサイエンス」を軸にした非食品事業の拡大が中長期の成長ドライバーとなっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 33名)
女性 8名(24.2% 男性 25
24%
76%
監査報酬
3億8,800万円
設備投資額
487.6億円
平均勤続年数(従業員)
19.4
臨時従業員数
9074

味の素は女性役員比率24.2%と日本の食品業界では先進的なガバナンス体制を構築しています。2025年2月には初の技術畑出身社長として中村茂雄氏が就任し、経営刷新を図っています。設備投資額487.6億円は成長分野への積極投資を示し、平均勤続年数19.4年は従業員の高い定着率を反映しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上は計画超過で成長軌道を維持するも、M&A一時費用により利益面は未達

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2025/3期の純利益大幅未達はForge Biologics買収関連の一時費用が主因であり、コア事業の競争力は健在。FY2026/3期の増益回復が実現すれば評価改善の余地あり。
ASV経営 2030ロードマップ(フェーズ2)
FY2024〜FY2026
事業利益(FY2026/3): 目標 1,900億円以上 順調 (Q3累計 1,459億円(進捗77%))
77%
ROE: 目標 15%以上 やや遅れ (8.6%(FY2025/3実績))
57%
ROIC: 目標 13%以上 やや遅れ (FY2025/3は一時費用で低下)
55%
オーガニック成長率: 目標 5%以上/年 達成 (+6.3%(FY2025/3実績))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20241兆4,200億円1兆4,392億円+1.4%
FY20251兆4,900億円1兆5,306億円+2.7%
事業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20241,480億円1,467億円-0.9%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025850億円703億円-17.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

味の素は「ASV経営 2030ロードマップ」のもと、アミノサイエンスを軸にした事業ポートフォリオの変革を推進しています。売上成長は計画を上回るペースで進んでいますが、FY2025/3期はForge Biologics買収の一時費用により純利益が初期予想を17.3%下回る結果に。ただしQ3累計で事業利益は進捗77%と順調であり、フェーズ2の最終年度(FY2026/3)での巻き返しが期待されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSRは310.0%とTOPIX(213.4%)を約97ポイント上回るアウトパフォームを達成。特にFY2023〜FY2024にかけて、ABF事業の急成長と海外食品事業の好調を背景に大幅に上昇しました。FY2025は一時費用による利益減少と株価調整がありましたが、累進配当と高い株主還元がTSRを下支えし、5年間でTOPIXを大きく凌駕する実績を残しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+210.0%
100万円 →310.0万円
210.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021114.8万円+14.8万円14.8%
FY2022177.5万円+77.5万円77.5%
FY2023237.2万円+137.2万円137.2%
FY2024293.3万円+193.3万円193.3%
FY2025310.0万円+210.0万円210.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残974,400株
売り残182,600株
信用倍率5.34倍
2026年3月27日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月上旬
第1四半期決算発表2026年8月上旬

PER 37.3倍・PBR 6.14倍と食料品セクター平均を大幅に上回るプレミアム評価を受けています。これは食品メーカーとしてだけでなく、ABF(半導体絶縁材料)の世界シェアほぼ100%というテクノロジー企業としての成長期待が織り込まれているためです。信用倍率は5.34倍と買い長の状態ですが、英パリサーやブラックロックの株取得が需給面で支援材料となっています。FY2026/3期は増益回復で予想PERが改善する見込みです。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
156
前月比 +8.5%
メディア数
58
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 東洋経済, Bloomberg ほか
業界内ランキング
上位 3%
食料品業種 200社中 5位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績35%
半導体材料(ABF)25%
株主構成・アクティビスト22%
ヘルスケア・新事業18%

最近の出来事

2026年4月大量保有変更

米ブラックロックが味の素株の保有比率を6.27%→7.41%に引き上げたと報告。大手機関投資家の積み増しが明らかに。

2026年3月アクティビスト参入

英アクティビストファンドパリサー・キャピタルが味の素株を取得。半導体絶縁材料ABFの値上げを要求していると報道され、株価は反発。

2026年2月Q3好決算

FY2026/3期 第3四半期累計決算を発表。連結純利益は前年同期比8.9%増の897億円に伸び、通期予想1,200億円に対し進捗率74.8%と順調。

2025年5月通期決算

FY2025/3期通期決算を発表。売上高1兆5,306億円と増収も、一時費用により営業利益は減少。同時にFY2026/3期は純利益70.8%増の大幅回復を予想。

2025年2月社長交代

藤江太郎社長が体調不良で退任し、ブラジル味の素社長の中村茂雄氏が新社長に就任。初の技術畑出身トップとして電子材料事業の成長加速を掲げる。

最新ニュース

ポジティブ
米ブラックロック、味の素株保有比率を7.41%に引き上げ(変更報告書No.4)
04/03 · 株探
ポジティブ
英パリサー・キャピタルが味の素株を取得、ABF値上げを要求
03/31 · Bloomberg
ポジティブ
味の素、4-12月期累計の連結純利益は前年同期比8.9%増の897億円
02/05 · 株探
ネガティブ
味の素、7-9月期(2Q)最終は28%減益も通期予想は据え置き
11/06 · 株探
ポジティブ
FY2025/3通期決算発表、次期純利益70.8%増の大幅回復を予想
05/08 · 味の素IR

味の素 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3のIFRS営業利益減少はForge Biologics買収関連の一時費用が主因。事業利益(コア利益)は堅調)
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 43.4%
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「うま味から半導体まで。アミノ酸の力で世界を変えるグローバル食品・素材メーカー」

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU