森永製菓
Morinaga & Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月20日
お菓子からウェルネスへ!グローバルに飛躍する老舗メーカー
森永製菓グループは、2030年にウェルネスカンパニーへ生まれ変わります。
この会社ってなに?
あなたがスーパーやコンビニで「チョコボール」や「ハイチュウ」を手に取るとき、その裏で森永製菓は大きな変革を遂げています。実は今、アメリカのスーパーでも「HI-CHEW」が大人気となっており、現地でアイスクリーム会社を買収するなど世界中で愛されるお菓子を作っています。さらに最近では「愛犬と一緒に食べられるおやつ」を発売するなど、私たちの家族全員の日常に寄り添う新しい挑戦も始めており、誰もが知る老舗が身近で面白い進化を続けているのです。
FY2025は売上高2289.6億円、営業利益212.66億円と好調に推移し、米国での主力商品「ハイチュウ」の販売拡大が業績を牽引しています。さらに約200億円を投じて米国のモチアイス製造企業を買収し、海外展開を一段と加速させています。一方で、ペット向けおやつ市場への参入など国内市場での新たな収益源開拓にも取り組んでおり、積極的なインオーガニック投資による事業構造の転換が注目されます。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝浦1-13-16
- 公式
- www.morinaga.co.jp
社長プロフィール

2030年に向けて「ウェルネスカンパニー」へ生まれ変わることを目指します。既存の菓子事業を盤石なものとしつつ、健康領域やグローバル市場での成長戦略を加速させてまいります。
この会社のストーリー
創業者の森永太一郎が、美味しく栄養価の高い西洋菓子を日本に普及させるため設立しました。
日本の気候に合わせて改良を重ねたミルクキャラメルを発売。大ヒットとなり、成長の基盤を築きました。
独自技術によるソフトキャンディ「ハイチュウ」が誕生。以降、数多くのロングセラー商品を生み出しました。
アメリカに現地法人を設立し、「HI-CHEW」の販売を本格化。メジャーリーガーにも愛される人気商品へと成長しました。
心の健康と体の健康に貢献する「ウェルネスカンパニー」へと生まれ変わる新たな長期目標を掲げました。
創業126年にして初となる、人とペットが一緒に楽しめるおやつを発売。新たな成長領域の開拓を進めています。
米国でモチアイスを製造する最大手企業を約200億円で買収し、グローバル展開をさらに加速させています。
注目ポイント
「ハイチュウ」が米国で大人気に。さらに現地のもちアイス最大手を買収し、海外売上比率を急速に伸ばしています。
伝統的な菓子事業にとどまらず、健康食品やペットとの共有食市場へ参入。社会のニーズに合わせた多角化を進めています。
100株以上を半年以上継続保有することで、お菓子の詰合せがもらえる株主優待制度があり、投資初心者にも嬉しいポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 7円 | 22.5% |
| FY2017/3 | 45円 | 21.1% |
| FY2018/3 | 50円 | 25.3% |
| FY2019/3 | 66円 | 26.7% |
| FY2020/3 | 72円 | 33.5% |
| FY2021/3 | 80円 | 30.0% |
| FY2022/3 | 90円 | 16.3% |
| FY2023/3 | 54.7円 | 47.9% |
| FY2025/3 | 60円 | 29.9% |
100株以上の継続保有6か月以上の株主に、1,500円相当の自社製品詰合せ等を贈呈。3年以上継続保有で2,500円相当に拡充。
森永製菓は株主への利益還元を重要課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当を行うことを基本方針としています。配当性向は約30%を目安に設定されており、業績の成長を配当金に反映させる姿勢が鮮明です。株主優待制度も併せて導入することで、中長期的な視点で同社を応援する投資家への厚い還元体制を構築しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
森永製菓の業績は、主力である菓子事業が堅調に推移し、売上高はFY2024/3の約2,134億円からFY2025/3には約2,290億円へと着実な成長を遂げました。今後は米国を中心とした海外展開の強化により、さらなる拡大を見込んでおり、FY2026/3には売上高約2,400億円を目指す強気な計画を掲げています。純利益も継続的に増加しており、強固なブランド力を背景にした安定的な成長軌道が鮮明です。 【3Q FY2026/3実績】売上1816億円(通期予想比76%)、営業利益196億円(同92%)、純利益156億円(同87%)。
事業ごとの売上・利益
チョコボール・ハイチュウ・inゼリー等の菓子・食品の製造。売上の約95%を占める中核事業
食料品の卸売事業。前期比で大幅増収増益を達成
不動産賃貸業・ゴルフ場経営等。高利益率で安定収益に貢献
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.8% | 6.6% | - |
| FY2022/3 | 21.8% | 13.3% | - |
| FY2023/3 | 7.8% | 4.8% | - |
| FY2024/3 | 11.7% | 7.1% | 9.5% |
| FY2025/3 | 13.4% | 8.2% | 9.3% |
| 3Q FY2026/3 | 13.1%(累計) | 7.2%(累計) | 10.8% |
収益性については、営業利益率が9%台を維持しており、効率的な事業運営がなされていることを示しています。特にROE(自己資本利益率)はFY2025/3に13.4%まで向上しており、限られた資本を有効に活用して利益を生み出す能力が高まっています。ROA(総資産利益率)も同様に改善傾向にあり、資産効率の面でも収益体質の強化が進んでいることが評価されます。
財務は安全?
森永製菓の財務は極めて健全であり、自己資本比率が62.3%と高い水準を維持しています。有利子負債は約190億円と限定的であり、潤沢な自己資本で事業を支えているため、外部環境の変化に対しても高い耐性を持っています。BPS(1株当たり純資産)も上昇を続けており、強固な財務基盤が企業価値をしっかりと下支えしています。 【3Q FY2026/3】総資産2219億円、純資産1361億円、自己資本比率54.4%、有利子負債210億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 121億円 | -199億円 | -40.8億円 | -77.3億円 |
| FY2022/3 | 248億円 | 93.1億円 | -59.4億円 | 341億円 |
| FY2023/3 | -29.7億円 | -142億円 | -73.5億円 | -172億円 |
| FY2024/3 | 302億円 | -53.5億円 | -141億円 | 248億円 |
| FY2025/3 | 108億円 | -98.4億円 | -180億円 | 9.3億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、高い収益力を反映してプラスを維持し、企業活動の源泉を十分に確保しています。FY2025/3においては、将来の成長に向けた積極的な投資キャッシュフローの支出が拡大した一方で、株主還元としての財務キャッシュフローの支出も継続しています。結果としてフリーキャッシュフローは黒字を確保しており、投資と還元を両立させながら成長を追求するバランスの取れた資金運用が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 198億円 | 63.7億円 | 32.2% |
| FY2022/3 | 182億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 158億円 | 57.0億円 | 36.2% |
| FY2024/3 | 210億円 | 58.9億円 | 28.0% |
| FY2025/3 | 223億円 | 45.9億円 | 20.6% |
法人税等の支払いは、連結業績に基づく税引前利益の変動に連動しています。FY2024/3からFY2026/3(予想)にかけて実効税率が低下傾向にあるのは、税効果会計の影響や繰延税金資産の取り崩し等の要因が考えられます。納税額は利益規模の拡大と連動しつつも、適切な税務処理により最適化が図られている状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 815万円 | 3,153人 | - |
平均年収は815万円であり、食品業界の平均水準と比較して高い給与水準を維持しています。これは同社が堅実な業績を背景に、長年の安定したキャッシュフローを生み出していることと、従業員への利益還元を重視する経営姿勢が反映されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は森永製菓取引先持株会。
株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が筆頭株主として14.06%を保有しており、機関投資家の影響力が強い構造です。また、森永製菓取引先持株会や従業員持株会が一定の株式を保持しており、安定株主の確保を図りつつも、市場流動性を確保するバランスの取れた体制といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食料品製造 | 2,176億円 | 199億円 | 9.1% |
| 食料卸売 | 86.9億円 | 14.4億円 | 16.6% |
| 不動産及びサービス | 18.7億円 | 8.01億円 | 42.8% |
EDINET開示情報によると、菓子事業や食品事業を主力として安定した利益を計上していますが、近年では米国での大型買収(MyMo Holdco社)など、海外市場への投資を強化しており、成長戦略への転換がリスク要因かつ成長エンジンとして注目されています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制については、女性役員比率が23.1%と高く、多様な視点を取り入れた経営への移行が進んでいます。連結子会社15社を擁するグループ全体で適切な監査報酬を支払い、透明性の高いガバナンスを確保することで、企業価値の最大化に取り組んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2,050億円 | — | 2,134億円 | +4.1% |
| FY2025 | 2,220億円 | — | 2,290億円 | +3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 190億円 | — | 203億円 | +6.7% |
| FY2025 | 205億円 | — | 213億円 | +3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024中期経営計画では、最終年度の売上高2460億円、営業利益246億円を目標に掲げています。国内の主力ブランドが底堅く推移する中、米国での「ハイチュウ」販売拡大や約200億円のモチアイス製造企業買収など、海外展開が業績を牽引し、売上・利益ともに順調に進捗しています。今後はインオーガニック投資の成果創出と、目標とするROE12%以上の達成に向けた収益性の改善が評価の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2025の自社TSRは124.7%とプラス成長を記録していますが、TOPIXの213.4%に対してはアンダーパフォームとなっています。国内菓子市場の成熟によるトップライン成長の鈍化懸念が株価の上値を押さえている一方で、今後の米国事業の拡大や新規M&Aによる資本効率(ROE)の改善が、市場平均を上回るリターン創出に向けた重要なカタリストとなります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 91.3万円 | -8.7万円 | -8.7% |
| FY2022 | 90.0万円 | -10.0万円 | -10.0% |
| FY2023 | 91.1万円 | -8.9万円 | -8.9% |
| FY2024 | 127.4万円 | +27.4万円 | 27.4% |
| FY2025 | 124.7万円 | +24.7万円 | 24.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.46倍と需給は比較的安定しています。同業の明治HDや江崎グリコなどと比較して、PER12.9倍は割安感があり、安定した配当利回りも下値をサポートしています。米国事業の成長やM&Aによる事業拡大への期待から、時価総額2349億円からのさらなる評価向上が期待される水準にあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
米国アイスメーカー「ザ・モチ・アイスクリーム・カンパニー」を約200億円で買収し、海外事業の強化を決定。
創業126年で初めてとなる人と愛犬が共有できるおやつの販売を開始し、ペット市場を開拓。
FY2025の営業利益212.66億円を確保し、安定した収益基盤をアピール。
最新ニュース
森永製菓 まとめ
ひとめ診断
「老舗菓子メーカーから脱却し、米国での『ハイチュウ』や『モチアイス』展開でグローバル企業へ変貌する過渡期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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