一正蒲鉾
ICHIMASA KAMABOKO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月8日
カニかま国内No.1。新潟から届ける"おいしいたんぱく質"で、日本の食卓を支える水産練製品の雄
2030年に向けて、水産練製品とバイオ事業を両輪に、国内基盤の強化と海外展開で持続的な成長を実現する
この会社ってなに?
スーパーの練り物コーナーで見かける「サラダスティック」や「オホーツク」のカニかま、おでんの具材、そしてまいたけ。一正蒲鉾は、カニ風味かまぼこで国内トップシェアを持つ新潟の食品メーカーです。手軽にたんぱく質が摂れるカニかまは筋トレやダイエット中の人にも人気急上昇中。鍋の季節はもちろん、サラダやお弁当にも登場する身近な食品を作っている会社です。
FY2025/6期は売上高345億円(前期比+0.3%)と微増収ながら、営業利益は8.9億円(同-29.9%)と大幅減益。すり身を中心とした原材料価格の高騰が利益を圧迫しました。FY2026/6期は売上高362億円(+4.7%)、営業利益11億円(+23.4%)と回復を見込みます。2024年11月にインドネシア関連会社を子会社化し、2026年2月にはタイの水産練製品メーカーと事業連携覚書を締結するなど海外展開を加速中。2026年1月には持株会社体制への移行検討を開始し、M&Aを含む成長投資への布石を打っています。カニかまの「サラダスティック」が健康志向の追い風を受けて好調、有機まいたけなどバイオ事業も育成中です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 6月
- 本社
- 新潟県新潟市東区津島屋七丁目77番地
- 公式
- www.ichimasa.co.jp
社長プロフィール
1965年の創業以来、一正蒲鉾は「おいしさと品質」を追求し、水産練製品とまいたけの二本柱で事業を展開してまいりました。カニ風味かまぼこの国内トップメーカーとして、健康志向の高まりとともに新たなたんぱく源としての可能性を切り拓いています。インドネシア・タイへの海外展開、持株会社体制の検討など、ICHIMASA30ビジョンのもと次の成長ステージに向けた変革を進めてまいります。
この会社のストーリー
新潟市で水産練製品の製造・販売会社として創業。地元密着の蒲鉾メーカーとしてスタートしました。
カニ風味かまぼこの製造を本格化し、全国展開を加速。独自の技術でリアルな食感を実現し、市場シェアを拡大しました。
バイオ技術を活用したまいたけの栽培・販売事業に参入。水産練製品に次ぐ第二の柱として育成を開始しました。
PT. KML ICHIMASA FOODSを連結子会社化し、ASEAN市場での水産練製品の生産・販売体制を強化。海外展開の第一歩を踏み出しました。
持株会社体制への移行検討を開始し、M&Aによる成長戦略の布石を打つ。タイのSmile Heart Foodsとの連携覚書も締結し、ASEAN市場の開拓を加速。
注目ポイント
カニ風味かまぼこで国内トップシェアを誇り、「サラダスティック」は手軽なたんぱく源として健康志向の消費者に支持されています。水産練製品全体でも紀文食品に次ぐ業界2位のポジションです。
FY2023/6期の営業赤字時にも減配せず12円を維持した実績があり、株主還元への姿勢は堅実。FY2025/6期は14円に増配。株主優待(自社製品1,000円相当)と合わせた実質利回りは約3.2%に達します。
インドネシア子会社化とタイ企業連携でASEAN市場を開拓中。持株会社体制への移行検討はM&Aによる事業ポートフォリオ拡大の布石であり、新潟のカニかまメーカーが次の成長ステージに向けて動き出しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2018/6 | 7円 | 23.2% |
| FY2019/6 | 7円 | 19.2% |
| FY2020/6 | 8円 | 58.3% |
| FY2021/6 | 10円 | 6.9% |
| FY2022/6 | 12円 | 39.0% |
| FY2023/6 | 12円 | 262.0% |
| FY2024/6 | 12円 | 23.0% |
| FY2025/6 | 14円 | 34.4% |
| FY2026/6(予想) | 14円 | 34.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約7.6万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜3,000円相当/年 |
| 権利確定月 | 6月 |
| 長期特典 | 6ヶ月以上の継続保有が条件 |
一正蒲鉾は非減配を長期継続しており、FY2025/6期は年間14円と前期の12円から増配。FY2026/6期も14円を予定しています。FY2023/6期は営業赤字にもかかわらず12円を維持し、業績が悪化しても減配しない姿勢を示しました。配当性向はFY2025/6期で34.4%。さらに毎年6月30日基準で株主優待(100株以上・6ヶ月以上保有で自社製品1,000円相当)を実施しており、優待込みの実質利回りは約3.2%に達します。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/6期は売上高345億円(前期比+0.3%)と微増収にとどまり、営業利益は8.9億円(同-29.9%)と大幅減益。主力のすり身原料価格が世界的な需要増で高騰し、価格改定の浸透が追いつきませんでした。FY2023/6期には営業赤字に転落しましたが、FY2024/6期に価格改定効果で12.7億円と黒字回復を果たした実績があります。FY2026/6期は売上362億円(+4.7%)、営業利益11億円(+23.4%)と増収増益を計画。原材料コストの安定化と価格改定効果の本格寄与を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
カニ風味かまぼこ(カニかま)で国内首位シェア。「サラダスティック」「オホーツク」が主力ブランド。おでん種、ちくわ、揚げ蒲鉾、惣菜も幅広く展開。すり身原料の価格変動が利益を左右する
まいたけの生産・販売が主力。有機JAS認証を取得した栽培工程で差別化。新潟県産の有機まいたけはプレミアム商品として展開中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/6 | 2.3% | 1.1% | 5.2% |
| FY2021/6 | 19.7% | 12.1% | 5.0% |
| FY2022/6 | 4.1% | 2.2% | 1.7% |
| FY2023/6 | 0.6% | 0.3% | -0.6% |
| FY2024/6 | 6.6% | 3.0% | 3.7% |
| FY2025/6 | 5.0% | 2.5% | 2.6% |
営業利益率は2.6%(FY2025/6期)と前期の3.7%から低下。すり身原料の国際価格高騰が主因です。FY2023/6期には営業赤字(-0.6%)に転落した経験がありますが、FY2024/6期に価格改定効果で3.7%まで回復した実績を持ちます。ROEは5.0%とやや低水準にとどまっており、原材料価格のボラティリティが収益性を左右する構造が課題です。食品セクターの中ではディフェンシブな売上基盤を持ちつつも、利益率は薄い業態といえます。
財務は安全?
自己資本比率は48.8%と食品セクターとして堅実な水準。有利子負債はゼロ(J-Quantsベース)で実質無借金経営を維持しています。FY2022/6期以降に総資産が220億円→304億円へ拡大しているのは、インドネシア子会社化やまいたけ事業への設備投資によるもの。BPSは809.9円で株価762円を上回っており、PBR 0.94倍と純資産を下回る水準で取引されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2020/6 | 28.4億円 | -7.5億円 | -17.4億円 | 20.8億円 |
| FY2021/6 | 24.2億円 | -6.9億円 | -18.2億円 | 17.3億円 |
| FY2022/6 | 18.0億円 | -22.2億円 | 14.1億円 | -4.2億円 |
| FY2023/6 | -10.2億円 | -39.5億円 | 40.5億円 | -49.7億円 |
| FY2024/6 | 52.0億円 | -17.4億円 | -16.5億円 | 34.5億円 |
| FY2025/6 | 16.1億円 | -25.9億円 | -11.4億円 | -9.8億円 |
FY2024/6期は営業CF51.9億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/6期は16.1億円に減少。原材料在庫の積み増しと減益が影響しました。FY2023/6期には営業CFがマイナスに転落した厳しい局面もありましたが、価格改定効果で翌期に急回復した実績があります。投資CFはインドネシア子会社化やまいたけ工場の増設など成長投資に充当されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/6 | 18.7億円 | 16.1億円 | 86.5% |
| FY2021/6 | 18.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/6 | 6.2億円 | 5,800万円 | 9.3% |
| FY2023/6 | -1.5億円 | 0円 | - |
| FY2024/6 | 12.5億円 | 2.9億円 | 23.3% |
| FY2025/6 | 9.1億円 | 1.6億円 | 17.8% |
実効税率は年度により大きく変動。FY2020/6期の86.5%は減損損失等の特殊要因、FY2021/6期の0%は繰延税金資産の取り崩し・戻入による特殊要因です。FY2024/6期以降は17〜23%と法定税率を下回る水準で推移しており、繰越欠損金の活用が寄与しています。FY2026/6期は31.8%と正常化を見込んでいます。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主ノザキ(31.16%)はCEO野崎正博の資産管理会社。東京中小企業投資育成(5.86%)、野崎正博個人(2.81%)、サトウ食品(2.78%)と合わせ、創業家・安定株主で約48%を占める。CEO個人保有分を安定株主に加算。
筆頭株主の株式会社ノザキ(31.16%)は代表取締役社長・野崎正博氏の資産管理会社であり、同社経営の安定基盤を担う最大の安定株主です。東京中小企業投資育成(5.86%)は中堅企業の安定株主として長期保有する政策投資家。野崎正博氏個人(2.81%)の持分と合わせ、CEOおよび関連法人で約34%を保有するオーナー企業です。サトウ食品(2.78%)は同じ新潟県の食品メーカーとして事業上の関係もあり、安定的な持ち合い先です。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 水産練製品・惣菜事業 | 約295億円 | 約7億円 | 2.4% |
| きのこ事業(バイオ事業) | 約50億円 | 約2億円 | 4.0% |
売上の約85%を水産練製品・惣菜事業が占めるカニかま主体の食品メーカーです。カニ風味かまぼこで国内首位、水産練製品全体では紀文食品に次ぐ業界2位のポジション。「サラダスティック」は手軽なたんぱく源として健康志向の消費者に支持されています。きのこ事業(まいたけ)は売上の約15%を占め、有機栽培による差別化を推進中。2024年のインドネシア子会社化、2026年のタイ企業との連携覚書など海外展開を本格化させており、持株会社体制への移行検討はM&Aによる成長戦略の布石です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 340億円 | — | 345億円 | +1.4% |
| FY2025 | 347億円 | — | 346億円 | -0.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 10億円 | — | 13億円 | +27.0% |
| FY2025 | 12億円 | — | 9億円 | -25.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
一正蒲鉾はICHIMASA30ビジョンのもと事業構造改革と海外展開を推進中。営業利益率3%以上の目標に対し、FY2025/6期は2.6%と未達。すり身原料価格のボラティリティが計画の達成度を大きく左右しており、価格改定や商品ミックスの改善だけでは吸収しきれない構造的課題があります。一方、インドネシア子会社化やタイ企業との連携など海外展開は着実に進捗。持株会社体制への移行検討は、M&Aを通じた事業ポートフォリオ拡大への意欲を示しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは101.5%とほぼ横ばい。同期間のTOPIX(213.4%)を約112ポイント下回る大幅アンダーパフォームです。FY2023/6期の営業赤字転落とすり身原料高による利益圧迫が株価低迷の主因。TOPIX構成銘柄入り(2025年6月)で一時的に注目を集めましたが、持続的な株価上昇にはつながっていません。持株会社体制移行とM&A戦略の実行による収益基盤の拡大が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 104.5万円 | +4.5万円 | 4.5% |
| FY2023 | 102.3万円 | +2.3万円 | 2.3% |
| FY2024 | 97.8万円 | -2.2万円 | -2.2% |
| FY2025 | 101.5万円 | +1.5万円 | 1.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER18.6倍はセクター平均並みですが、PBR0.94倍はセクター平均(1.5倍)を大きく下回り、資産面では割安水準。BPS 809円に対し株価762円と純資産割れの状態です。配当利回り1.84%は優待込みで約3.2%まで上昇します。時価総額142億円と食品セクターでは小型株に位置し、持株会社体制移行やM&Aによる企業価値向上への期待が今後の株価評価の鍵を握ります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
タイの水産練製品メーカーSmile Heart Foodsと事業連携覚書を締結。すり身製品のASEAN市場開拓に向けた協業を開始しました。
取締役会で持株会社体制への移行に関する検討開始を決議。M&Aを含む戦略投資を見据えた経営体制の整備を進めています。2026年9月末の株主総会での決議を目指します。
FY2025/6期の通期決算を発表。売上高345億円(+0.3%)と微増収も、営業利益は8.9億円(前期比-29.9%)と大幅減益。すり身原料の価格高騰が利益を圧迫しました。
TOPIX算出の対象銘柄に新たに選定。パッシブファンドからの買い需要が先回りされ、株価は一時ストップ高の2,725円(当時)まで急騰しました。
持分法適用関連会社PT. KML ICHIMASA FOODS(インドネシア)の株式を追加取得し連結子会社化。海外生産体制を強化しました。
最新ニュース
一正蒲鉾 まとめ
ひとめ診断
「カニかま国内首位、水産練製品2位。新潟発の“おいしいたんぱく質”メーカーが海外とバイオで次の成長を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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