セイヒョー2872
SEIHYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニやスーパーで「ピノ」「MOW」「パルム」などの森永乳業ブランドのアイスを手にしたとき、その一部はセイヒョーの新潟工場で作られています。新潟県民なら誰もが知る「もも太郎」は、いちご味のかき氷バーで夏の定番。株主優待では自社製品詰め合わせがもらえるため、アイス好きの個人投資家に根強い人気があります。
1916年創業の新潟発・氷菓メーカー。森永乳業向けOEM製造を主力に、新潟のご当地アイス「もも太郎」など自社ブランドも展開しています。2025/02期期は売上高44.8億円(前期比+5.4%)、営業利益96百万円(同+77.8%)と大幅増益を達成しましたが、2026/02期期は3Q累計で営業利益が前年同期比-63.3%減の1.05億円と急失速。2026年1月には通期業績予想の下方修正と中期経営計画の取り下げを発表し、先行き不透明感が強まっています。時価総額34億円の小型株で、PER 26.5倍・PBR 2.09倍。季節性が強く冬場に赤字化しやすい事業構造が特徴です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 新潟県新潟市北区島見町2434番地10
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
森永乳業を中心としたアイスクリーム・氷菓のOEM受託製造。売上の約7割を占める主力事業。安定収益だが利益率は低い
「もも太郎」「雪の宿アイス」などオリジナルアイス・和菓子。新潟を中心に販売。ブランド力でOEMより高マージン
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2019/02期 | 5.7% | 2.9% | 1.1% |
| 2020/02期 | 6.6% | 2.8% | 1.9% |
| 2021/02期 | 4.5% | 2.3% | 0.5% |
| 2022/02期 | 5.7% | 3.0% | 1.4% |
| 2023/02期 | 1.3% | 0.7% | 0.3% |
| 2024/02期 | 4.8% | 2.1% | 1.3% |
| 2025/02期 | 8.5% | 3.6% | 2.1% |
2025/02期期のROEは8.5%と過去最高水準を記録し、収益性が大きく改善しました。営業利益率も2.1%と低水準ながら改善傾向にありました。ただし食料品セクターの中では利益率は極めて低い部類であり、OEM依存による低マージン体質が根本的な課題です。2020/02期期にはROE -6.6%と赤字に転落した実績もあり、業績の振れ幅が大きい点に注意が必要です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 35.0億円 | 1,700万円 | 4,700万円 | 30.8円 | -6.2% |
| 2022/02期 | 39.6億円 | 5,600万円 | 6,300万円 | 41.4円 | +13.0% |
| 2023/02期 | 41.9億円 | 1,100万円 | 2,000万円 | 13.8円 | +5.9% |
| 2024/02期 | 42.6億円 | 5,400万円 | 6,100万円 | 40.0円 | +1.5% |
| 2025/02期 | 44.8億円 | 9,600万円 | 1.2億円 | 85.7円 | +5.4% |
2025/02期期は売上高44.8億円(+5.4%)、営業利益96百万円(+77.8%)と大幅増益を達成。値上げ浸透と原価改善が寄与しました。しかし2026/02期期に入ると一転、3Q累計(3-11月)で営業利益は前年同期比-63.3%減の1.05億円と急失速。2026年1月に通期業績予想を大幅下方修正し、中期経営計画も取り下げました。上表の予想値は当初予想であり、修正後はさらに大幅な減益が見込まれます。季節的に4Q(12-2月)は氷菓の需要が激減するため赤字化しやすく、通期では営業利益が大幅に縮小する見通しです。なお、2017年に株式併合(10:1)、2022年に株式分割(1:3)と第三者割当増資を実施しており、EPSは各期の株数ベースで算出されています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| OEM事業 | 約30億円 | 約50百万円 | 約1.7% |
| 自社ブランド事業 | 約15億円 | 約46百万円 | 約3.1% |
セイヒョーは新潟市を拠点とする氷菓・アイスクリームの専業メーカーです。売上構成はOEM事業が約7割、自社ブランドが約3割と推定されます。森永乳業向けのOEM製造が安定収益の柱ですが、利益率は1-2%台と極めて低いのが課題です。自社ブランドの「もも太郎」は新潟で絶大なブランド力を持ち、近年は全国展開も進んでいますが、売上規模はまだ限定的です。2022年のWealth Brothersとの資本提携は約2年で解消に終わり、中期経営計画も2026年1月に取り下げとなるなど、成長戦略の再構築が急務の状態です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/02期 | 44億円 | — | 45億円 | +1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/2 3Q | 2億円 | — | 1億円 | -47.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
セイヒョーは2025年4月に策定した中期経営計画を、わずか9ヶ月後の2026年1月に取り下げました。2026/02期期の業績が想定を大きく下回り、目標達成が困難と判断したためです。2025/02期期は増収増益と好調でしたが、翌期に入り原材料高と冷夏の影響で利益が急減。計画の前提が崩れたことで、計画そのものを白紙に戻す異例の対応となりました。新たな中期ビジョンの策定時期は未定であり、経営の方向性が不透明な状態が続いています。
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/02期期の通期業績予想を大幅に下方修正し、同時に中期経営計画の取り下げを発表。3Q累計の営業利益が前年同期比-63.3%減と急失速したことを受けた措置。
取締役会で譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分を決議。役員向けインセンティブ報酬制度を導入し、中長期的な企業価値向上を目指す。
2025/02期期通期決算を発表。売上高44.8億円(+5.4%)、営業利益96百万円(+77.8%)と大幅増益を達成。値上げ効果と原価改善が寄与。
2024年夏の猛暑見通しを背景にアイス関連銘柄として注目され、株価が一時2,845円まで急騰。出来高も急増した。
2022年4月に締結したWealth Brothersとの資本提携を約2年で解消。同社の全保有株式はジャルコへ譲渡され、大協リースが筆頭株主に浮上。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は42.4%(2025/02期期)とやや低下傾向にありますが、有利子負債ゼロの実質無借金経営を維持しています。総資産は32.9億円に拡大し、設備投資や運転資金の増加が背景です。2022/02期期から2023/02期期にかけてBPSが大きく変動しているのは、2022年に実施した株式分割(1:3)と第三者割当増資(Wealth Brothers向け)の影響です。純資産は増加傾向にあり、財務の健全性は保たれています。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2019/02期 | 1.9億円 | 7,100万円 | 6,000万円 | 1.2億円 |
| 2020/02期 | 1.7億円 | 1.3億円 | 2.5億円 | 3.0億円 |
| 2021/02期 | 4.9億円 | 6,300万円 | 4.6億円 | 4.2億円 |
| 2022/02期 | 2.5億円 | 8,900万円 | 4,800万円 | 1.6億円 |
| 2023/02期 | 2.1億円 | 1.8億円 | 3.3億円 | 3,200万円 |
| 2024/02期 | 1.7億円 | 5.3億円 | 300万円 | 3.6億円 |
| 2025/02期 | 3,400万円 | 8,000万円 | 1.6億円 | 4,600万円 |
営業CFは年度によるブレが大きく、2021/02期期の4.86億円から、2025/02期期はわずか34百万円に縮小。2024/02期期は投資CFが-531百万円と大幅なマイナスで、FCFも-362百万円と大きく悪化しました。設備投資(新潟工場の更新等)が主因です。2025/02期期はFCF -46百万円と改善しつつありますが、安定的なキャッシュ創出力には課題が残ります。財務CFのプラス(2023/02期、2025/02期)は主に第三者割当増資や借入による資金調達です。
この会社のガバナンスは?
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 436万円 | 89人 | - |
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019/02期 | 40円 | 25.4% |
| 2020/02期 | 30円 | - |
| 2021/02期 | 40円 | 34.6% |
| 2022/02期 | 50円 | 32.2% |
| 2023/02期 | 50円 | 362.8% |
| 2024/02期 | 17円 | 42.6% |
| 2025/02期 | 18円 | 21.0% |
| 2026/02期(予想) | 18円 | - |
| 必要株数 | 100株以上(約21万円) |
| 金額相当 | 約2,000円相当 |
| 権利確定月 | 8月 |
2025/02期期の年間配当は18円(配当利回り0.86%)で、配当性向は21.0%と余裕があります。2023/02期期に50円を維持した結果、配当性向が362.8%と異常値となりましたが、これは株式分割前の最後の期であり、分割後の2024/02期期から17-18円ベースに切り替わっています。株主優待は毎年8月末の100株以上保有で自社製品詰め合わせ(約2,000円相当)が届き、配当と合わせた総合利回りは約1.82%。配当水準は低いものの、優待の人気が個人株主を惹きつけています。
株の売買状況と今後の予定
PER 26.5倍はセクター平均(19.1倍)を大幅に上回り、利益規模に対して割高な水準です。配当利回り0.86%もセクター平均2.10%を大きく下回ります。信用倍率は5.18倍と「買い長」で、個人投資家の買い意欲が強いことを示しています。時価総額34億円と極めて小さく、流動性リスクが高い銘柄です。2026/02期期の業績下方修正を受けて実態PERはさらに高くなる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2019/02期 | 7,500万円 | 1,100万円 | 14.7% |
| 2020/02期 | -5,900万円 | 0円 | - |
| 2021/02期 | 5,700万円 | 1,000万円 | 17.5% |
| 2022/02期 | 6,900万円 | 600万円 | 8.7% |
| 2023/02期 | 3,200万円 | 1,200万円 | 37.5% |
| 2024/02期 | 6,600万円 | 500万円 | 7.6% |
| 2025/02期 | 1.2億円 | 400万円 | 3.3% |
実効税率は年度により3.3%〜37.5%と大きく変動しています。2025/02期期は税引前利益123百万円に対し法人税等がわずか4百万円(実効税率3.3%)と極めて低く、繰延税金資産の計上や税額控除が影響しています。小規模企業のため業績変動による影響を受けやすく、安定的な税負担パターンは確認しにくい状況です。
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セイヒョー まとめ
「新潟発の老舗氷菓メーカー。『もも太郎』で愛される地域ブランドと森永乳業OEMの二本柱」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。