やまみ
Yamami Company
最終更新日: 2026年4月8日
1ライン1.5万パックの生産革命。広島発の豆腐メーカーが、日本の食卓に欠かせない大豆食品で全国制覇に挑む
大豆食品を通じて、日本の食文化と健康に貢献する
この会社ってなに?
あなたがスーパーで手に取る豆腐・厚揚げ・油揚げの多くが、この会社の製品です。「簡便・小分け・時短・お得」をキーワードに、共働き世帯や一人暮らしでも使いやすい大豆食品を開発。広島の本社工場に加え、関西工場(滋賀)、富士山麓工場(静岡)と全国に生産拠点を展開し、日本の食卓に欠かせない豆腐を届け続けています。
FY2025/6期は売上高210億円(前期比+10.9%)、純利益15億円と堅調に推移。FY2026/6期に入ると中間期(7-12月)の営業利益が前年同期比59.2%増の12.8億円と大幅増益を記録し、通期業績予想を上方修正。年間配当も72円→82円に増配(9期連続増配)を発表しました。1ライン時間当たり1.5万パックという圧倒的な生産効率を武器に、豆腐市場シェア拡大を推進しています。PER 22.4倍・PBR 2.96倍と成長株としての評価を受けています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 6月
- 本社
- 広島県三原市沼田西町小原字袖掛73番地5
- 公式
- www.yamami.co.jp
社長プロフィール
当社は祖父の代に広島で創業し、父の代で経営危機を乗り越え、現在は全国3工場体制で豆腐業界のリーディングカンパニーを目指しています。私たちの強みは、徹底した生産効率の追求です。1ライン時間当たり1.5万パックという圧倒的な生産能力で、高品質な豆腐をお求めやすい価格でお届けしています。豆腐市場は約6,000億円。まだまだシェアを伸ばせる余地があります。「簡便・小分け・時短・お得」をキーワードに、現代の食卓に合った大豆食品を提案し続けます。
この会社のストーリー
広島県三原市で先代(現社長の祖父)が豆腐製造を開始。地域密着型の小さな豆腐屋からスタートしました。
現会長・山名清が社長就任時、売上4.5億円で債務超過の状態。三原市小原工業団地に工場を移設し、生産体制を一新。ここから飛躍的な成長が始まります。
滋賀県甲賀市に関西工場を新設し、西日本から近畿圏への供給体制を確立。全国展開への第一歩を踏み出しました。
東証マザーズ(現グロース市場→スタンダード市場)に上場。資本市場からの資金調達で成長投資を加速させました。
静岡県駿東郡に富士山麓工場を新設し、念願の関東圏への供給体制を構築。全国3工場体制が完成しました。
FY2024/6期は営業利益が前期比2倍の20億円超に急伸。生産効率の改善と価格改定が奏功し、収益構造が大きく改善しました。
注目ポイント
1ライン時間当たり1.5万パックという驚異的な生産能力は業界トップクラス。自動化と効率化の追求により、競合他社を圧倒する低コスト生産を実現しています。
自己資本比率65.3%の無借金経営を維持しながら9期連続増配を達成。業績成長に連動した増配方針で、長期保有の投資家に着実な還元を続けています。
広島・滋賀・静岡の3工場で全国をカバー。6,000億円市場でのシェア拡大余地は大きく、特に関東圏での販路開拓が今後の成長ドライバーです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/6 | 24円 | 32.7% |
| FY2022/6 | 26円 | 29.9% |
| FY2023/6 | 32円 | 27.8% |
| FY2024/6 | 66円 | 31.1% |
| FY2025/6 | 72円 | 33.4% |
| FY2026/6(予想) | 82円 | 41.5% |
株主優待制度なし。
9期連続増配を達成し、FY2025/6期の年間配当は72円。FY2026/6期は上方修正に伴い82円(前期比+10円)に増額しています。配当性向は30%前後で安定しており、業績成長に連動した増配を続けています。利益の約7割を内部留保として設備投資に振り向けつつ、株主への利益還元も着実に拡大する成長配当型の銘柄です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/6期は売上高210億円(前期比+10.9%)と5期連続の増収を達成。営業利益は17.2億円(同-16.9%)と減益でしたが、これはFY2024/6期に計上した一時的な保険収入の反動によるもので、本業の収益力は着実に向上しています。FY2026/6期は中間期時点で営業利益が前年同期比59.2%増と大幅改善し、通期予想を上方修正。売上230億円・営業利益20億円を見込んでいます。価格改定の浸透と生産効率の改善が利益率回復の原動力です。
事業ごとの売上・利益
豆腐・厚揚げ・油揚げ・おからパウダー等の大豆食品を製造販売。単一セグメントで事業展開。全国3工場(広島・滋賀・静岡)から量販店・業務用に供給
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/6 | 7.0% | 3.7% | 5.4% |
| FY2022/6 | 7.9% | 4.5% | 6.5% |
| FY2023/6 | 9.7% | 5.8% | 6.4% |
| FY2024/6 | 15.5% | 9.5% | 10.9% |
| FY2025/6 | 14.4% | 9.4% | 8.2% |
ROEはFY2024/6期に15.5%まで急上昇し、食品セクターではトップクラスの資本効率を達成。FY2025/6期も14.4%と高水準を維持しています。営業利益率はFY2024/6期の10.9%からFY2025/6期は8.2%に低下しましたが、これは一時的な保険収入の剥落が主因であり、FY2026/6期中間期には利益率が大幅に改善しています。生産効率の高さが利益率の構造的な強みです。
財務は安全?
自己資本比率は65.3%(FY2025/6期)と極めて高く、しかも実質無借金経営を維持しています。BPSは5年間で1,039円→1,497円と着実に増加。総資産159億円に対し純資産が104億円と安全性は抜群です。設備投資は自己資金で賄えており、工場新設・増設を続けながらも借入に頼らない健全な財務体質が特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/6 | 25.9億円 | -6.7億円 | -18.8億円 | 19.3億円 |
| FY2022/6 | 21.8億円 | -8.5億円 | -14.3億円 | 13.4億円 |
| FY2023/6 | 21.6億円 | -9.5億円 | -9.7億円 | 12.1億円 |
| FY2024/6 | 28.5億円 | -16.3億円 | -7.9億円 | 12.2億円 |
| FY2025/6 | 27.9億円 | -22.2億円 | -5.5億円 | 5.6億円 |
営業CFは毎期安定して20億円以上を創出しており、キャッシュ創出力は堅調です。FY2025/6期は投資CF-22億円と生産設備の増強投資を積極的に実施した結果、FCFは5.6億円に縮小しましたが、これは成長投資を自己資金で賄っていることの表れです。財務CFは借入返済・配当支払いが中心で、借入依存度の低い健全な資金サイクルを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/6 | 7.5億円 | 2.4億円 | 31.5% |
| FY2022/6 | 9.0億円 | 3.0億円 | 32.9% |
| FY2023/6 | 10.6億円 | 2.6億円 | 24.4% |
| FY2024/6 | 20.8億円 | 6.0億円 | 28.9% |
| FY2025/6 | 17.3億円 | 2.3億円 | 13.0% |
実効税率は通常28〜33%程度で推移していますが、FY2025/6期は13.0%と大幅に低下しています。これは設備投資に伴う税額控除や固定資産の特別償却による一時的な税負担軽減と考えられます。FY2023/6期の24.4%も同様に、生産設備投資に関連する税制優遇の恩恵を受けたものです。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家の山名家(社長12.2%+会長推定8%)を安定株主に加算。金融機関・事業法人も含め安定比率37%。
筆頭株主は代表取締役社長の山名徹が12.2%を保有し、代表取締役会長の山名清(父)も上位株主に名を連ねます。創業家一族が経営権を握るオーナー企業です。豆腐業界の単一セグメント企業のため、事業法人の政策保有は限定的で、個人投資家と機関投資家が中心の株主構成です。時価総額309億円のスタンダード市場銘柄であり、信託銀行(機関投資家の受け皿)の保有比率が拡大傾向にあります。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 豆腐等製造販売事業 | 210億円 | 17.2億円 | 8.2% |
やまみは豆腐等製造販売の単一セグメントで事業を展開する大豆食品メーカーです。豆腐市場は約6,000億円と推定され、同社はシェア10%獲得を目標に掲げています。強みは1ライン時間当たり1.5万パックという業界最高水準の生産効率と、自動化による低コスト生産体制。広島本社工場・関西工場(滋賀)・富士山麓工場(静岡)の3拠点で全国をカバーし、「簡便・小分け・時短・お得」をキーワードに量販店向けを中心に販路を拡大しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/6 | 205億円 | — | 210億円 | +2.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/6 中間 | 8億円 | — | 13億円 | +59.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
やまみは豆腐市場シェア10%獲得と売上高300億円を目標に掲げる中期成長戦略を推進中です。FY2025/6期の売上210億円は目標の70%に到達しており、年率10%前後の成長ペースが維持できれば達成圏内です。FY2026/6期は中間期の営業利益が計画を大幅に上回り、通期予想を上方修正。特に生産効率の継続改善と関東圏での販路拡大が成長の柱となっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は250.0%と大幅なプラスリターンを達成し、同期間のTOPIX(160.1%)を約90ポイント上回るアウトパフォームとなっています。特にFY2024/6期の営業利益倍増を契機に株価が急上昇し、TSRが大幅に改善しました。豆腐という地味な業界にありながら、生産革命と全国展開で市場の期待を上回る成長を実現しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 102.5万円 | +2.5万円 | 2.5% |
| FY2023 | 120.0万円 | +20.0万円 | 20.0% |
| FY2024 | 195.0万円 | +95.0万円 | 95.0% |
| FY2025 | 250.0万円 | +150.0万円 | 150.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 22.4倍・PBR 2.96倍はいずれも食料品セクター平均を上回っており、成長株としてのプレミアムが織り込まれています。信用倍率は7.08倍と買い残が多く、短期的には売り圧力の懸念がありますが、業績好調が続けば解消に向かうでしょう。配当利回り1.63%はセクター平均を下回りますが、9期連続増配の実績が成長配当としての魅力を補っています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/6期の通期業績予想を上方修正。中間期の営業利益が前年同期比59.2%増の12.8億円と大幅増益を記録し、年間配当を72円→82円に引き上げ。株価は一時5,460円の年初来高値を記録。
FY2026/6期1Q(7-9月)の営業利益が4.0億円とコンセンサス3.2億円を26.6%上回る好決算を発表。価格改定効果と生産効率改善が寄与。
FY2025/6期通期決算を発表。売上高210億円(前期比+10.9%)、純利益15億円と順調に成長。9期連続増配の年間72円配当を実施。
FY2024/6期通期決算を発表。売上高190億円(前期比+17.4%)、営業利益20.7億円(同+100.1%)と営業利益が倍増。株価はストップ高水準まで急騰。
2019年に新設した富士山麓工場(静岡県)が本格的なフル稼働に移行。関東圏への供給体制が強化され、全国シェア拡大の原動力に。
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やまみ まとめ
ひとめ診断
「豆腐の常識を変える生産革命。広島発の大豆食品メーカーが全国制覇を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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