サントリー食品インターナショナル
Suntory Beverage & Food Limited
最終更新日: 2026年4月30日
水と生きる。1兆7,000億円企業が届ける、世界の「おいしい」と「潤い」
真のグローバル飲料企業として質の高い成長を実現し、世界中の人々に潤いを提供する
この会社ってなに?
あなたが喉が渇いたとき、自動販売機やコンビニでつい手に取る「伊右衛門」「サントリー天然水」「BOSS」。普段の生活に溶け込んだこれらの飲料を支えているのがこの会社です。日本だけでなく欧州やアジアでも数々のブランドを展開しており、知らず知らずのうちに世界中の人がこの会社の商品を口にしています。
サントリー食品インターナショナルは国内清涼飲料2位の地位を持ち、欧州・東南アジア・オセアニアを中心にグローバル展開を進めています。FY2024/12の売上収益は1兆6,968億円・営業利益1,602億円と過去最高を更新。FY2025/12は売上1兆7,154億円と増収を維持しましたが、米関税やアジア低迷の影響で営業利益は1,487億円とやや減速。2024-2026年の中期経営計画では『ブランド戦略』と『構造改革』を軸にオーガニック成長を推進中です。2026年4月には『サントリービバレッジ&フード』へ社名変更を予定しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区芝浦三丁目1番1号
- 公式
- www.suntory.co.jp
社長プロフィール
真のグローバル飲料企業として、『水と生きる』の理念のもと、お客様や社会に価値を届け続けます。品質・イノベーション・サステナビリティを軸に、世界中の人々の生活に豊かさと潤いを提供していきます。
この会社のストーリー
サントリーグループの国内・海外の清涼飲料・食品事業を担う中核企業として設立。グローバル飲料企業への第一歩を踏み出しました。
7月に東京証券取引所第一部へ上場。初値時価総額は約9,700億円となり、同年最大のIPOとして大きな注目を集めました。
日本たばこ産業(JT)の飲料自動販売機事業などを買収し、国内販売網を大幅に強化。市場シェア拡大の転機となりました。
ブランド戦略と構造改革を掲げた中期経営計画(2024-2026)をスタート。FY2024/12は売上・営業利益とも過去最高を更新しました。
2026年4月に「サントリービバレッジ&フード」へ社名変更。グローバル飲料企業としてのブランドを刷新し、質の高い成長を加速させます。
注目ポイント
伊右衛門・天然水・BOSSなど国民的ブランドを多数保有。売上の57%を海外が占め、欧州・東南アジア・オセアニアで安定した収益基盤を構築しています。
FY2024/12に80円から120円へ大幅増配を実施し、FY2025/12も120円を維持。配当利回り2.69%は業界平均を上回り、安定したインカム収入が期待できます。
小野真紀子社長のもと、取締役の女性比率50%を実現。サステナビリティと多様性を重視した経営は、ESG投資家からも高く評価されています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 73円 | 49.0% |
| FY2017/3 | 75円 | 29.7% |
| FY2018/3 | 78円 | 30.1% |
| FY2019/3 | 78円 | 35.0% |
| FY2020/3 | 78円 | 46.2% |
| FY2021/3 | 78円 | 35.1% |
| FY2022/3 | 80円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 80円 | 29.9% |
| FY2024/3 | 120円 | 39.7% |
| FY2025/3 | 120円 | 41.8% |
なし
FY2024/12に前期比50%増となる120円への大幅増配を実施し、FY2025/12も120円を維持しています。配当利回りは2.69%と食品業界平均を上回る水準です。株主優待制度は実施していませんが、業績連動型の安定配当を基本方針としており、FY2026/12予想でも120円の継続が見込まれています。配当性向は41.8%と適正な範囲内で、フリーキャッシュフローの裏付けがある持続可能な配当です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上収益はFY2021/12の約1兆2,689億円からFY2024/12には約1兆6,968億円まで4期連続で過去最高を更新してきました。FY2025/12は売上1兆7,154億円と増収を維持したものの、米関税やアジア市場低迷の影響で営業利益は1,487億円と前期比7.2%減に転じました。FY2026/12予想では売上1兆8,260億円・営業利益1,550億円と回復を見込んでおり、構造改革の効果が期待されます。
事業ごとの売上・利益
伊右衛門・天然水・BOSS等の主力ブランドを展開。国内飲料2位のシェア
欧州・東南アジア・オセアニアを中心にグローバル展開。売上構成比約57%
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.4% | 4.1% | - |
| FY2022/3 | 9.0% | 4.6% | - |
| FY2023/3 | 8.1% | 4.3% | - |
| FY2024/3 | 8.1% | 4.5% | 9.4% |
| FY2025/3 | 7.0% | 4.0% | 8.7% |
営業利益率はFY2022/12の9.6%をピークに直近は8.7%とやや低下傾向にあります。FY2025/12は米関税やアジア市場の低迷が収益性を圧迫し、ROEも6.2%に低下しました。ただし依然として食品業界では高い水準を維持しており、構造改革の進展による回復が期待されます。
財務は安全?
総資産はFY2025/12に約2兆2,180億円まで拡大し、自己資本比率は59.3%と極めて健全な水準です。有利子負債は約264億円と前期の約394億円から圧縮が進んでおり、実質的にはほぼ無借金経営に近い財務体質を維持しています。BPS(1株当たり純資産)は4,258円と着実に増加しており、内部留保の充実が経営の安定性を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 1,937億円 | -1,013億円 | -1,120億円 | 924億円 |
| FY2025/3 | 1,593億円 | -888億円 | -840億円 | 705億円 |
営業CFはFY2024/12に約1,937億円のピークを記録した後、FY2025/12は約1,593億円とやや減少しましたが依然として高い水準のキャッシュ創出力を維持しています。投資活動は成長投資と設備更新を継続しつつ営業CFの範囲内で賄い、フリー・キャッシュ・フローは約705億円を確保。財務活動では配当金支払いと有利子負債の返済を進めており、健全なキャッシュフロー経営を実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,171億円 | 484億円 | 41.3% |
| FY2022/3 | 1,393億円 | 570億円 | 40.9% |
| FY2023/3 | 1,418億円 | 590億円 | 41.6% |
| FY2024/3 | 1,610億円 | 676億円 | 41.9% |
| FY2025/3 | 1,470億円 | 583億円 | 39.6% |
FY2026/12の予想税引前利益は1,550億円に対し、法人税等は660億円を見込んでいます。実効税率は42.6%と算出されており、グローバルに展開する各国の税制やグループ間取引の影響を受けています。適正な税務管理を通じて、連結ベースでの収益最大化を目指しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,171万円 | 22,700人 | - |
平均年収は約1,161万円と食品業界トップクラスの高水準を維持しています。単体従業員は約504名の少数精鋭体制で、連結22,446名のグループ経営を統括しています。平均年齢40.7歳、平均勤続年数15.7年と定着率も高く、業績好調時には賞与連動で年収が上振れる傾向があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。主な安定株主はサントリーホールディングス。
サントリーホールディングスが約59%の株式を保有しており、グループの安定した支配下にある構造です。残る株式の多くを機関投資家や信託銀行が保有しており、市場への浮動株供給は限定的であるため、親会社の影響力が非常に強いガバナンス体制となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日本事業 | 約7,400億円 | 非開示 | 非開示 |
| 海外事業 | 約9,750億円 | 非開示 | 非開示 |
連結売上の約57%を海外事業が占めるグローバル飲料企業です。主要リスクとしては原材料高騰・為替変動・米関税政策が挙げられ、特にFY2025/12は米関税やアジア市場低迷が業績を直撃しました。親会社サントリーHDが約59%を保有する上場子会社としてのガバナンス体制も注視ポイントです。
この会社のガバナンスは?
取締役の女性比率50%は東証プライム企業でもトップクラスの水準です。小野真紀子社長のリーダーシップのもと、監査等委員会設置会社として経営の透明性を確保。健康経営銘柄にも7年連続で選定されており、ESG経営と企業価値向上の両立を推進しています。設備投資は約1,284億円と積極的な成長投資を継続中です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 1兆5,500億円 | 1兆5,800億円 | 1兆5,917億円 | +2.7% |
| FY2024/12 | 1兆6,700億円 | 1兆6,850億円 | 1兆6,968億円 | +1.6% |
| FY2025/12 | 1兆7,960億円 | — | 1兆7,154億円 | -4.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/12 | 1,400億円 | 1,410億円 | 1,417億円 | +1.2% |
| FY2024/12 | 1,490億円 | 1,550億円 | 1,602億円 | +7.5% |
| FY2025/12 | 1,610億円 | — | 1,487億円 | -7.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年にスタートした中期経営計画では、オーガニック成長による売上年率1桁台半ば・営業利益年率1桁台後半の成長を目標に掲げています。初年度のFY2024/12は計画を大幅に上回る好実績でしたが、FY2025/12は米関税の影響やアジア市場の低迷により営業利益が7.2%減少し、計画未達となりました。最終年のFY2026/12では回復を見込んでおり、構造改革の成果が問われます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
直近5年間のTSR(株主総利回り)は119.9%で、TOPIX(182.5%)を大幅に下回るアンダーパフォームの状態です。株価が横ばい〜緩やかな下落基調にあるため、配当を含めてもインデックスに劣後しています。ただし、ディフェンシブ銘柄としての安定性は評価されており、相場下落局面での耐性は相対的に高い傾向があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 82.0万円 | -18.0万円 | -18.0% |
| FY2022 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
| FY2023 | 104.2万円 | +4.2万円 | 4.2% |
| FY2024 | 109.3万円 | +9.3万円 | 9.3% |
| FY2025 | 119.9万円 | +19.9万円 | 19.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER15.5倍は業界平均と同水準で割安感も割高感もない適正評価です。PBR1.05倍はやや低めで、純資産対比では割安な位置にあります。信用倍率は20倍超と買い残が厚く、株価の上値を重くする要因となっています。配当利回り2.69%は業界平均を上回り、インカム面での魅力があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
C.C.レモンが栄養機能食品にリニューアル、デカビタCも同時刷新。健康志向の新ラインアップで市場での差別化を図る。
FY2025/12の通期決算を発表。売上収益は1兆7,154億円と増収も、営業利益は1,487億円と前期比7.2%減。今期は回復を見込む。
FY2025/12の純利益見通しを845億円に下方修正。米関税やアジア市場低迷が影響。
2026年4月より「サントリービバレッジ&フード」へ社名変更を発表。グローバル飲料企業としてのブランド刷新。
FY2024/12の通期決算を発表。売上収益・営業利益ともに過去最高を更新し、配当も120円へ増額。
最新ニュース
サントリー食品インターナショナル まとめ
ひとめ診断
「伊右衛門・天然水・BOSSで暮らしに浸透、グローバル展開で質の高い成長を追求する飲料の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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