エスフーズ(株)2292
S Foods Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
焼肉店やステーキハウスで食べるお肉、スーパーの精肉コーナーに並ぶブランド牛。エスフーズはこうした食肉の流通を川上から川下まで担っています。自社ブランド「こてっちゃん」(牛もつ加工品)は全国のスーパーでおなじみ。また、外食チェーンへの業務用食肉供給や、米国からの牛肉輸入も手がけており、日本の食卓を支える黒子的存在です。
エスフーズは1967年創業の食肉専門企業で、牛肉を中心に豚肉・鶏肉の調達・加工・販売を一貫して手がけています。2025年2月期は売上高4,445億円と過去最高を更新しましたが、原料高騰と米国子会社の減損により営業利益51億円と大幅減益。2026年2月期は営業利益75億円への回復を見込んでいます。創業者の村上真之助氏が25.28%を保有するオーナー企業で、PBR 0.79倍と解散価値を下回る割安水準にあります。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 兵庫県西宮市鳴尾浜一丁目22番13号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
牛肉・豚肉・鶏肉の調達・加工・販売。量販店・外食チェーン・食肉卸売向けに展開。自社ブランド「こてっちゃん」も含む。売上構成比約63%を占める最大セグメント。
米国National Beef Packing等を通じた海外食肉事業。2025/02期は米国牛肉市況の悪化と減損損失により赤字転落。売上構成比約27%。
加工食品・惣菜の製造販売。「こてっちゃん」ブランドの牛もつ加工品やハム・ソーセージ等を展開。安定的な利益率を確保するセグメント。売上構成比約8%。
不動産賃貸、保険代理業等。安定収益を創出する補完的セグメント。売上構成比約2%。
稼ぐ力はどのくらい?
2026/02期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 9.3% | 4.4% | 3.5% |
| 2017/02期 | 10.9% | 5.2% | 3.8% |
| 2018/02期 | 10.3% | 5.3% | 3.5% |
| 2019/02期 | 8.3% | 4.5% | 3.2% |
| 2020/02期 | 7.6% | 3.9% | 3.0% |
| 2021/02期 | 11.0% | 5.8% | 3.9% |
| 2022/02期 | 11.9% | 6.7% | 4.9% |
| 2023/02期 | 9.5% | 5.5% | 3.6% |
| 2024/02期 | 7.4% | 4.2% | 3.0% |
| 2025/02期 | 2.1% | 1.2% | 1.2% |
| 2026/02期 | 8.3% | 3.8% | 2.2% |
2022/02期にはROE 11.3%・営業利益率4.9%と高い収益性を示していましたが、2025/02期には営業利益率1.2%・ROE 2.1%と大幅に悪化しました。原料高と海外事業の減損が主因であり、2026/02期は利益回復に伴い収益性指標の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 3,275億円 | 126億円 | 99.7億円 | 315.0円 | -7.0% |
| 2022/02期 | 3,588億円 | 174億円 | 119億円 | 377.8円 | +9.6% |
| 2023/02期 | 3,992億円 | 146億円 | 106億円 | 334.3円 | +11.3% |
| 2024/02期 | 4,250億円 | 127億円 | 90.7億円 | 286.9円 | +6.5% |
| 2025/02期 | 4,445億円 | 51.4億円 | 26.7億円 | 84.3円 | +4.6% |
売上高は5期連続で過去最高を更新し、2025/02期には4,445億円に到達。しかし原料価格の高騰と米国子会社に関する減損損失が影響し、営業利益は51億円と前年比59%の大幅減益となりました。2026/02期は売上高4,750億円・営業利益75億円を予想し、利益面での回復基調が見込まれています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食肉事業(国内) | 2,800億円 | 35億円 | 1.3% |
| 食肉事業(海外) | 1,200億円 | -10億円 | -0.8% |
| 食品事業 | 350億円 | 22億円 | 6.3% |
| その他 | 95億円 | 4億円 | 4.2% |
国内食肉事業が売上の約63%を占める最大セグメントで、海外食肉事業(約27%)と食品事業(約8%)が続きます。2025/02期は海外食肉事業が赤字に転落し、全体の利益を大きく押し下げました。食品事業は利益率6.3%と安定しており、「こてっちゃん」を中心とした加工食品が収益の安定化に貢献しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 4,450億円 | — | 4,445億円 | -0.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 115億円 | — | 51億円 | -55.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エスフーズは売上高5,000億円・経常利益200億円の長期目標を掲げています。売上高は2025/02期に4,445億円と目標の89%に到達していますが、経常利益は64億円と目標の32%にとどまり、利益面での乖離が大きい状況です。ただし、2026/02期の3Q累計では経常利益が前年同期比80.9%増と回復基調にあり、計画修正後の目標達成に向けた改善が進んでいます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/02期第3四半期累計の経常利益が前年同期比80.9%増の76.6億円と大幅増益。利益回復が鮮明に。
2025/02期の営業利益が51億円と前年比59%の大幅減益。米国子会社の減損損失と原料高が影響。
中期経営計画を改訂。売上高5,000億円・経常利益200億円の長期目標を維持しつつ、短期目標を現実的に修正。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2026/02期末時点
総資産は2021/02期の1,724億円から2025/02期には2,306億円まで拡大。自己資本比率は50%超を維持しており、財務基盤は堅固です。2024/02期にM&Aに伴い有利子負債が841億円発生しましたが、2025/02期には761億円に減少しており、着実な返済が進んでいます。BPSは3,847円で株価3,040円を上回り、PBR 0.79倍の割安さを裏付けています。 【2026/02期】総資産2514億円、純資産1407億円、自己資本比率45.7%、有利子負債490億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 62.2億円 | ▲59.2億円 | 86.2億円 | 3.0億円 |
| 2017/02期 | 99.1億円 | ▲42.9億円 | 27.7億円 | 56.2億円 |
| 2018/02期 | 56.0億円 | ▲88.5億円 | 31.6億円 | ▲32.5億円 |
| 2019/02期 | 115億円 | ▲140億円 | 66.5億円 | ▲24.7億円 |
| 2020/02期 | 51.3億円 | ▲180億円 | 36.1億円 | ▲128億円 |
| 2021/02期 | 165億円 | 6.8億円 | ▲73.3億円 | 172億円 |
| 2022/02期 | 76.1億円 | ▲74.5億円 | 4.7億円 | 1.6億円 |
| 2023/02期 | 137億円 | ▲132億円 | 31.4億円 | 5.4億円 |
| 2024/02期 | 89.5億円 | ▲145億円 | 73.3億円 | ▲55.1億円 |
| 2025/02期 | 73.8億円 | ▲150億円 | ▲20.3億円 | ▲76.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを維持しており、本業での資金創出力は健全です。投資キャッシュフローはM&Aや設備投資への積極的な資金投下により大幅なマイナスが続いています。2025/02期のフリーキャッシュフローは-76億円ですが、これは成長投資の一環であり、財務の安全性は自己資本比率52.8%が担保しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役14名中、女性が3名(21.4%)を占めており、プライム市場の多様性要件を満たす水準です。35社の連結子会社を統括し、設備投資は119.9億円と積極的な事業基盤強化を行っています。平均勤続年数10.6年は食品業界の中では標準的です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 574万円 | 2,818人 | - |
従業員の平均年収は566万円で、平均年齢36.6歳と比較的若い社員構成が特徴です。食品業界の平均と同水準にあり、平均勤続年数10.6年は業界標準程度です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
エスフーズのTSRは5年間で123.1%とプラスリターンですが、TOPIX(200.2%)を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。2025/02期の業績悪化と株価下落が主因です。ただし、PBR 0.79倍という割安水準から利益回復が進めば、TSR改善の余地は大きいと考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 32円 | 17.6% |
| 2017/02期 | 35円 | 15.1% |
| 2018/02期 | 43円 | 17.1% |
| 2019/02期 | 56円 | 24.7% |
| 2020/02期 | 60円 | 29.2% |
| 2021/02期 | 64円 | 20.3% |
| 2022/02期 | 70円 | 18.5% |
| 2023/02期 | 78円 | 23.3% |
| 2024/02期 | 84円 | 29.3% |
| 2025/02期 | 89円 | 105.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | カタログ掲載商品を30〜50%OFFで購入可能 |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当は5期連続増配を継続しており、2026/02期は1株104円(予想)と過去最高額を計画。2025/02期は減益により配当性向が105.6%に上昇しましたが、減配せず増配を維持した点は株主還元姿勢の強さを示しています。配当利回り3.42%に加え、株主優待で自社グループ商品を優待価格で購入できるため、実質的なリターンはさらに高くなります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 148.8万円 | 48.8万円 | 48.8% |
| 2022期 | 153.5万円 | 53.5万円 | 53.5% |
| 2023期 | 133.8万円 | 33.8万円 | 33.8% |
| 2024期 | 152.7万円 | 52.7万円 | 52.7% |
| 2025期 | 123.1万円 | 23.1万円 | 23.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは21.4倍と一時的な減益の影響で業界平均を上回っていますが、PBR 0.79倍は業界平均(1.2倍)を大幅に下回る割安水準です。BPS 3,847円に対し株価3,040円と解散価値割れの状態にあり、利益回復に伴うPERの低下とPBRの修正が期待されます。配当利回り3.42%は業界平均を上回る高水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 88.0億円 | 37.1億円 | 42.2% |
| 2017/02期 | 108億円 | 43.4億円 | 40.1% |
| 2018/02期 | 115億円 | 37.2億円 | 32.4% |
| 2019/02期 | 113億円 | 41.6億円 | 36.7% |
| 2020/02期 | 111億円 | 45.7億円 | 41.3% |
| 2021/02期 | 130億円 | 30.3億円 | 23.3% |
| 2022/02期 | 180億円 | 60.5億円 | 33.6% |
| 2023/02期 | 158億円 | 52.7億円 | 33.3% |
| 2024/02期 | 144億円 | 53.2億円 | 36.9% |
| 2025/02期 | 63.9億円 | 37.2億円 | 58.2% |
2025/02期の実効税率は58.2%と異常に高い水準ですが、これは米国子会社の減損損失が税務上損金不算入となったことが主因です。通常期の実効税率は33〜37%で推移しており、2026/02期は40.0%への正常化を見込んでいます。
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