エスフーズ(株)
S Foods Inc.
最終更新日: 2026年3月25日
日本の食卓に、安心と美味しさを届ける食肉のプロフェッショナル集団
食肉を通じて、人々の豊かな食生活と社会の発展に貢献する
この会社ってなに?
焼肉店やステーキハウスで食べるお肉、スーパーの精肉コーナーに並ぶブランド牛。エスフーズはこうした食肉の流通を川上から川下まで担っています。自社ブランド「こてっちゃん」(牛もつ加工品)は全国のスーパーでおなじみ。また、外食チェーンへの業務用食肉供給や、米国からの牛肉輸入も手がけており、日本の食卓を支える黒子的存在です。
エスフーズは1967年創業の食肉専門企業で、牛肉を中心に豚肉・鶏肉の調達・加工・販売を一貫して手がけています。2025年2月期は売上高4,445億円と過去最高を更新しましたが、原料高騰と米国子会社の減損により営業利益51億円と大幅減益。2026年2月期は営業利益75億円への回復を見込んでいます。創業者の村上真之助氏が25.28%を保有するオーナー企業で、PBR 0.79倍と解散価値を下回る割安水準にあります。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 兵庫県西宮市鳴尾浜一丁目22番13号
- 公式
- www.sfoods.co.jp
社長プロフィール
「おいしさ」と「安全・安心」を追求し、お客様に信頼される食肉サプライチェーンを構築してまいります。創業以来培ってきた目利きの力と、グローバルな調達ネットワークを活かし、日本の食文化の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
兵庫県西宮市で食肉の卸売業として創業。品質にこだわった目利きの精神は現在も受け継がれている。
牛もつ加工品「こてっちゃん」を発売。全国的なヒット商品となり、エスフーズの知名度を一気に高めた。
東京証券取引所第二部に上場を果たし、食肉専門企業として事業基盤を強化。
BSE(牛海綿状脳症)問題で食肉業界全体が打撃を受ける中、徹底した品質管理体制を構築し信頼を維持。
米国大手食肉パッカーNational Beef Packing Companyに出資し、グローバルな食肉調達網を確立。
中期経営計画を策定し、国内食肉事業の深化と海外事業の立て直しによる長期成長を目指す。
注目ポイント
BPS 3,847円に対し株価3,040円と解散価値を下回る水準。利益回復局面でのリレーティングが期待でき、配当利回り3.42%と合わせた総合リターンが魅力です。
村上真之助氏が25.28%を保有するオーナー企業で、経営の意思決定が迅速。5期連続増配を維持する株主還元姿勢も安心材料です。
FY2026/2期の3Q累計で経常利益が前年同期比80.9%増と大幅に回復。売上高も過去最高ペースで推移しており、V字回復への期待が高まっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 32円 | 17.6% |
| FY2017/3 | 35円 | 15.1% |
| FY2018/3 | 43円 | 17.1% |
| FY2019/3 | 56円 | 24.7% |
| FY2020/3 | 60円 | 29.2% |
| FY2021/3 | 64円 | 20.3% |
| FY2022/3 | 70円 | 18.5% |
| FY2023/3 | 78円 | 23.3% |
| FY2024/3 | 84円 | 29.3% |
| FY2025/3 | 89円 | 105.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | カタログ掲載商品を30〜50%OFFで購入可能 |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当は5期連続増配を継続しており、FY2026/2は1株104円(予想)と過去最高額を計画。FY2025/2は減益により配当性向が105.6%に上昇しましたが、減配せず増配を維持した点は株主還元姿勢の強さを示しています。配当利回り3.42%に加え、株主優待で自社グループ商品を優待価格で購入できるため、実質的なリターンはさらに高くなります。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は5期連続で過去最高を更新し、FY2025/2には4,445億円に到達。しかし原料価格の高騰と米国子会社に関する減損損失が影響し、営業利益は51億円と前年比59%の大幅減益となりました。FY2026/2は売上高4,750億円・営業利益75億円を予想し、利益面での回復基調が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
牛肉・豚肉・鶏肉の調達・加工・販売。量販店・外食チェーン・食肉卸売向けに展開。自社ブランド「こてっちゃん」も含む。売上構成比約63%を占める最大セグメント。
米国National Beef Packing等を通じた海外食肉事業。FY2025/2は米国牛肉市況の悪化と減損損失により赤字転落。売上構成比約27%。
加工食品・惣菜の製造販売。「こてっちゃん」ブランドの牛もつ加工品やハム・ソーセージ等を展開。安定的な利益率を確保するセグメント。売上構成比約8%。
不動産賃貸、保険代理業等。安定収益を創出する補完的セグメント。売上構成比約2%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.6% | 5.8% | - |
| FY2022/3 | 7.1% | 6.6% | - |
| FY2023/3 | 9.9% | 5.2% | - |
| FY2024/3 | 10.2% | 4.0% | 3.0% |
| FY2025/3 | 8.3% | 1.2% | 1.2% |
FY2022/2にはROE 11.3%・営業利益率4.9%と高い収益性を示していましたが、FY2025/2には営業利益率1.2%・ROE 2.1%と大幅に悪化しました。原料高と海外事業の減損が主因であり、FY2026/2は利益回復に伴い収益性指標の改善が期待されます。
財務は安全?
総資産はFY2021/2の1,724億円からFY2025/2には2,306億円まで拡大。自己資本比率は50%超を維持しており、財務基盤は堅固です。FY2024/2にM&Aに伴い有利子負債が841億円発生しましたが、FY2025/2には761億円に減少しており、着実な返済が進んでいます。BPSは3,847円で株価3,040円を上回り、PBR 0.79倍の割安さを裏付けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 165億円 | 6.8億円 | -73.3億円 | 172億円 |
| FY2022/3 | 76.1億円 | -74.5億円 | 4.7億円 | 1.6億円 |
| FY2023/3 | 137億円 | -132億円 | 31.4億円 | 5.4億円 |
| FY2024/3 | 89.5億円 | -145億円 | 73.3億円 | -55.1億円 |
| FY2025/3 | 73.8億円 | -150億円 | -20.3億円 | -76.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを維持しており、本業での資金創出力は健全です。投資キャッシュフローはM&Aや設備投資への積極的な資金投下により大幅なマイナスが続いています。FY2025/2のフリーキャッシュフローは-76億円ですが、これは成長投資の一環であり、財務の安全性は自己資本比率52.8%が担保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 130億円 | 30.3億円 | 23.3% |
| FY2022/3 | 180億円 | 60.5億円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 158億円 | 52.7億円 | 33.3% |
| FY2024/3 | 144億円 | 53.2億円 | 36.9% |
| FY2025/3 | 63.9億円 | 37.2億円 | 58.2% |
FY2025/2の実効税率は58.2%と異常に高い水準ですが、これは米国子会社の減損損失が税務上損金不算入となったことが主因です。通常期の実効税率は33〜37%で推移しており、FY2026/2は40.0%への正常化を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 566万円 | 2,735人 | - |
従業員の平均年収は566万円で、平均年齢36.6歳と比較的若い社員構成が特徴です。食品業界の平均と同水準にあり、平均勤続年数10.6年は業界標準程度です。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が25.3%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は村上氏・丸紅。
筆頭株主は創業者の村上真之助氏(25.28%)で、典型的なオーナー企業です。第2位の丸紅(15.3%)は食肉調達における戦略的パートナーであり、オーナー+事業パートナーで40%超を保有する安定した株主構成です。有限会社ファイブエム(3.44%)は村上氏の資産管理会社と推定され、実質的な創業家保有比率はさらに高いと見られます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食肉事業(国内) | 2,800億円 | 35億円 | 1.3% |
| 食肉事業(海外) | 1,200億円 | -10億円 | -0.8% |
| 食品事業 | 350億円 | 22億円 | 6.3% |
| その他 | 95億円 | 4億円 | 4.2% |
国内食肉事業が売上の約63%を占める最大セグメントで、海外食肉事業(約27%)と食品事業(約8%)が続きます。FY2025/2は海外食肉事業が赤字に転落し、全体の利益を大きく押し下げました。食品事業は利益率6.3%と安定しており、「こてっちゃん」を中心とした加工食品が収益の安定化に貢献しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役14名中、女性が3名(21.4%)を占めており、プライム市場の多様性要件を満たす水準です。35社の連結子会社を統括し、設備投資は119.9億円と積極的な事業基盤強化を行っています。平均勤続年数10.6年は食品業界の中では標準的です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4,450億円 | — | 4,445億円 | -0.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 115億円 | — | 51億円 | -55.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エスフーズは売上高5,000億円・経常利益200億円の長期目標を掲げています。売上高はFY2025/2に4,445億円と目標の89%に到達していますが、経常利益は64億円と目標の32%にとどまり、利益面での乖離が大きい状況です。ただし、FY2026/2の3Q累計では経常利益が前年同期比80.9%増と回復基調にあり、計画修正後の目標達成に向けた改善が進んでいます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
エスフーズのTSRは5年間で123.1%とプラスリターンですが、TOPIX(200.2%)を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。FY2025/2の業績悪化と株価下落が主因です。ただし、PBR 0.79倍という割安水準から利益回復が進めば、TSR改善の余地は大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 148.8万円 | +48.8万円 | 48.8% |
| FY2022 | 153.5万円 | +53.5万円 | 53.5% |
| FY2023 | 133.8万円 | +33.8万円 | 33.8% |
| FY2024 | 152.7万円 | +52.7万円 | 52.7% |
| FY2025 | 123.1万円 | +23.1万円 | 23.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは21.4倍と一時的な減益の影響で業界平均を上回っていますが、PBR 0.79倍は業界平均(1.2倍)を大幅に下回る割安水準です。BPS 3,847円に対し株価3,040円と解散価値割れの状態にあり、利益回復に伴うPERの低下とPBRの修正が期待されます。配当利回り3.42%は業界平均を上回る高水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/2期第3四半期累計の経常利益が前年同期比80.9%増の76.6億円と大幅増益。利益回復が鮮明に。
FY2025/2期の営業利益が51億円と前年比59%の大幅減益。米国子会社の減損損失と原料高が影響。
中期経営計画を改訂。売上高5,000億円・経常利益200億円の長期目標を維持しつつ、短期目標を現実的に修正。
最新ニュース
エスフーズ(株) まとめ
ひとめ診断
「食肉のプロフェッショナル集団。牛肉を軸に食のバリューチェーンを構築するプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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