(株)コモ
COMO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
イタリアの伝統酵母が生む、日持ちする美味しさ。防災食にもなるロングライフパンの専門メーカー
いつでも、どこでも焼きたてのおいしさを届ける
この会社ってなに?
スーパーや生協のパンコーナーで見かける、賞味期限が長めのクロワッサンやデニッシュ。それがコモのロングライフパンです。オフィスビルや工場の自動販売機でもおなじみで、防災備蓄食としても注目されています。イタリアのクリスマス菓子「パネトーネ」の伝統製法を日本の食卓に届けるユニークな会社です。
コモは1984年創業、イタリアの伝統的な天然酵母「パネトーネ種」を使用したロングライフパン(賞味期間35〜90日)を製造・販売する独自のパンメーカーです。生協・自動販売機が主要販路で全体の約6割を占め、通販事業の拡大にも注力しています。2025年3月期は売上高71億円、営業利益6,600万円と原材料高の影響で利益面は厳しい状況が続いていますが、FY2026/3は営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。PER 129.1倍・PBR 6.33倍と株価指標は割高水準にあり、株主優待の自社製品パン詰合せが個人投資家に人気の銘柄です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県小牧市大字村中字下之坪505番地の1
- 公式
- www.como.co.jp
社長プロフィール
コモは「いつでも、どこでも焼きたてのおいしさを」をモットーに、イタリアの伝統的なパネトーネ種を使用したロングライフパンを皆様にお届けしています。保存料を使わず長期保存を実現する独自技術で、日常のおいしさと万が一の備えを両立するパンづくりに取り組んでまいります。
この会社のストーリー
愛知県小牧市に株式会社コモを設立。イタリアの伝統的な天然酵母パネトーネ種に着目し、日本初のロングライフパン製造に挑む。
JASDAQ市場に株式を上場。生協や自販機を通じた販路拡大を加速し、「コモパン」のブランドを全国に広めた。
東日本大震災を契機に、保存料不使用で長期保存可能なパンが防災備蓄食として注目を集めた。自治体や企業からの需要が拡大。
小麦粉・油脂・砂糖等の原材料価格が急騰。コスト上昇の影響で営業利益が大幅に縮小し、価格改定と原価管理の徹底に取り組む。
ROE 10%以上を目標とする中期経営計画を推進。通販事業の強化とFDAとのブランド提携など、新たな成長戦略を展開。
注目ポイント
100株保有で3,000円相当のパン詰合せがもらえます。1,000株以上なら年間18,000円相当(偶数月に6回発送)と大幅にグレードアップ。パン好きにはたまらない優待です。
イタリアの天然酵母パネトーネ種を使用し、保存料を使わずに35〜90日の長期保存を実現。日常のおいしさと防災備蓄を兼ね備えたユニークな製品です。
ロングライフパン市場で独自のポジションを確立しているオンリーワン企業です。パネトーネ種を活用した製法は参入障壁が高く、競合が少ない点が強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 7円 | 24.5% |
| FY2017/3 | 7円 | 11.2% |
| FY2018/3 | 7円 | 18.7% |
| FY2019/3 | 7円 | 15.8% |
| FY2020/3 | 7円 | 9.1% |
| FY2021/3 | 10円 | 12.4% |
| FY2022/3 | 7円 | 17.2% |
| FY2023/3 | 7円 | 79.5% |
| FY2024/3 | 7円 | 57.9% |
| FY2025/3 | 7円 | 57.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約37万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜18,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当はFY2022/3以降1株7円で据え置きとなっており、配当利回りは0.19%と極めて低水準です。ただし、株主優待として自社製品のパン詰合せがもらえることが個人投資家に人気で、100株保有で3,000円相当のパンが届くため、優待込みの実質利回りは約1%に改善されます。1,000株以上では年間18,000円相当と大幅にグレードアップします。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コモの業績は、FY2021/3の営業利益4.25億円をピークに、原材料費や物流コストの上昇により利益面が大幅に圧迫されています。売上高はFY2023〜2024にかけて増収を達成しましたが、コスト増を吸収しきれず営業利益は低迷が続いています。FY2026/3は価格改定の浸透と原材料費の安定化により営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンの製造・販売。賞味期間35〜90日のクロワッサン、デニッシュ等を生協・自販機・通販で展開。売上構成比100%の単一セグメント企業。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.2% | 6.0% | - |
| FY2022/3 | 7.1% | 3.0% | - |
| FY2023/3 | 2.1% | 0.6% | - |
| FY2024/3 | 2.5% | 0.8% | 1.1% |
| FY2025/3 | 1.9% | 0.9% | 0.9% |
営業利益率はFY2021/3の6.5%からFY2025/3には0.9%まで大幅に低下しており、原材料高の影響が顕著です。ROEもFY2021/3の15.1%から2.1%に低下し、収益性の回復が最重要課題となっています。中期経営計画ではROE 10%以上を目標に掲げており、価格改定とコスト構造の見直しによる利益率改善が鍵となります。
財務は安全?
FY2024/3に有利子負債が35億円に急増しており、設備投資等に伴う借入と見られます。FY2025/3には総資産がやや縮小し自己資本比率は43.2%に改善しました。BPSは586.9円に対し株価3,715円とPBR 6.33倍は純資産対比で大幅なプレミアムがついている状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.1億円 | -5.2億円 | -1.1億円 | 9,300万円 |
| FY2022/3 | 4.1億円 | -4.0億円 | -1.1億円 | 1,100万円 |
| FY2023/3 | 4.3億円 | -2.4億円 | -1.7億円 | 1.9億円 |
| FY2024/3 | 7.2億円 | -3.1億円 | -100万円 | 4.1億円 |
| FY2025/3 | 3,000万円 | -3.1億円 | -1.1億円 | -2.8億円 |
FY2025/3の営業キャッシュフローはわずか3,000万円と大幅に減少しました。利益水準の低下と運転資金の変動が主因です。一方、投資キャッシュフローは毎年2〜5億円の設備投資を継続しており、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。FCFはマイナスに転じており、業績回復が急務です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.3億円 | 1.5億円 | 34.3% |
| FY2022/3 | 2.2億円 | 7,800万円 | 35.6% |
| FY2023/3 | 5,100万円 | 2,000万円 | 39.2% |
| FY2024/3 | 8,900万円 | 4,700万円 | 52.8% |
| FY2025/3 | 7,200万円 | 2,900万円 | 40.3% |
税引前利益はFY2021/3の4.26億円からFY2025/3には7,100万円へ大幅に縮小しています。実効税率はFY2024/3に52.8%と高水準でしたが、これは利益水準が小さいため固定的な税額の影響が相対的に大きくなったためです。FY2026/3は利益回復に伴い37.5%程度に正常化する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 544万円 | 187人 | - |
従業員の平均年収は544万円で、食品業界の中では標準的な水準です。従業員数は187名と小規模ながら、平均勤続年数18.6年と長期勤続者が多く、職場の安定性と専門性の蓄積がうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が10%を保有するオーナー経営企業です。 外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はコモ社員持株会氏・舟橋氏・舟橋氏。
筆頭株主は舟橋一輝・舟橋康太の2名で各4.52%を保有しており、創業家関係者と見られます。取引先企業である富士エコー(4.32%)、十六銀行(4.30%)、日清製粉(1.47%)、フジパングループ本社(1.44%)が上位に名を連ねています。個人投資家の保有比率が83%と圧倒的に高く、株主優待の人気が個人保有を支えている構造です。コモ社員持株会も0.91%を保有しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パン事業(単一セグメント) | 71.1億円 | 6,600万円 | 0.9% |
パン事業の単一セグメント企業であり、イタリアの天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンに特化しています。販路は生協と自動販売機で約6割を占め、近年は通販チャネルの拡大に注力しています。営業利益率0.9%と収益性は低水準ですが、価格改定の浸透によりFY2026/3は利益率の改善が見込まれています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名は全員男性であり、女性役員はゼロです。ダイバーシティの観点から改善の余地があります。連結子会社は1社と小規模なグループ構成で、平均勤続年数18.6年と従業員の定着率が高いことが特徴です。設備投資は年間約2.7億円で、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 72億円 | — | 71億円 | -1.2% |
| FY2024 | 69億円 | — | 73億円 | +5.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画ではROE 10%以上を最終目標に掲げていますが、FY2025/3実績のROEは2.1%と目標との乖離が大きい状況です。原材料費の上昇という外部環境要因はあるものの、価格転嫁のスピードと販路拡大が目標達成の鍵を握ります。FY2026/3の営業利益倍増計画の達成が中計進捗の試金石となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
コモのTSRは5年間で131.8%と緩やかな上昇にとどまり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。利益成長の停滞が株価の伸びを抑制しており、FY2026/3以降の業績回復がTSR改善の前提条件です。中期経営計画で掲げるROE 10%が達成されれば、株価の再評価余地が生まれます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 109.7万円 | +9.7万円 | 9.7% |
| FY2022 | 111.3万円 | +11.3万円 | 11.3% |
| FY2023 | 114.4万円 | +14.4万円 | 14.4% |
| FY2024 | 123.1万円 | +23.1万円 | 23.1% |
| FY2025 | 131.8万円 | +31.8万円 | 31.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
コモの株価指標は、PER 129.1倍・PBR 6.33倍と食料品業界平均を大幅に上回る割高水準にあります。これは利益水準が低迷しているためPERが嵩上げされている面と、株主優待人気による個人投資家の需要が株価を押し上げている面の両方が影響しています。配当利回り0.19%は業界平均の2.0%を大きく下回ります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期 第3四半期決算を発表。3Q累計経常利益は34%増と2期連続の増益を達成。
子会社との合併公告を掲載。経営統合に向けた手続きを開始。
FDAとネーミングライツ契約を締結し、「コモパンドリーム5号機」の運航を開始。ブランド認知の向上を図る。
最新ニュース
(株)コモ まとめ
ひとめ診断
「イタリア生まれの天然酵母パネトーネ種で、日本のロングライフパン市場を開拓するスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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