(株)コモ2224
COMO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーや生協のパンコーナーで見かける、賞味期限が長めのクロワッサンやデニッシュ。それがコモのロングライフパンです。オフィスビルや工場の自動販売機でもおなじみで、防災備蓄食としても注目されています。イタリアのクリスマス菓子「パネトーネ」の伝統製法を日本の食卓に届けるユニークな会社です。
コモは1984年創業、イタリアの伝統的な天然酵母「パネトーネ種」を使用したロングライフパン(賞味期間35〜90日)を製造・販売する独自のパンメーカーです。生協・自動販売機が主要販路で全体の約6割を占め、通販事業の拡大にも注力しています。2025年3月期は売上高71億円、営業利益6,600万円と原材料高の影響で利益面は厳しい状況が続いていますが、2026/03期は営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。PER 129.1倍・PBR 6.33倍と株価指標は割高水準にあり、株主優待の自社製品パン詰合せが個人投資家に人気の銘柄です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県小牧市大字村中字下之坪505番地の1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンの製造・販売。賞味期間35〜90日のクロワッサン、デニッシュ等を生協・自販機・通販で展開。売上構成比100%の単一セグメント企業。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.1% | 6.0% | - |
| 2022/03期 | 7.4% | 3.0% | - |
| 2023/03期 | 1.6% | 0.7% | - |
| 2024/03期 | 2.1% | 0.8% | 1.1% |
| 2025/03期 | 2.1% | 0.9% | 0.9% |
| 3Q FY2026/3 | 2.4%(累計) | 1.9%(累計) | 2.4% |
営業利益率は2021/03期の6.5%から2025/03期には0.9%まで大幅に低下しており、原材料高の影響が顕著です。ROEも2021/03期の15.1%から2.1%に低下し、収益性の回復が最重要課題となっています。中期経営計画ではROE 10%以上を目標に掲げており、価格改定とコスト構造の見直しによる利益率改善が鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 65.1億円 | 4.3億円 | 2.8億円 | 80.7円 | - |
| 2022/03期 | 65.1億円 | 2.1億円 | 1.4億円 | 40.6円 | -0.0% |
| 2023/03期 | 70.4億円 | 4,700万円 | 3,100万円 | 8.8円 | +8.1% |
| 2024/03期 | 73.1億円 | 8,200万円 | 4,200万円 | 12.1円 | +3.8% |
| 2025/03期 | 71.1億円 | 6,600万円 | 4,300万円 | 12.3円 | -2.7% |
コモの業績は、2021/03期の営業利益4.25億円をピークに、原材料費や物流コストの上昇により利益面が大幅に圧迫されています。売上高は2023期〜2024にかけて増収を達成しましたが、コスト増を吸収しきれず営業利益は低迷が続いています。2026/03期は価格改定の浸透と原材料費の安定化により営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上55億円(通期予想比77%)、営業利益1.3億円(同83%)、純利益95百万円(同95%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パン事業(単一セグメント) | 71.1億円 | 6,600万円 | 0.9% |
パン事業の単一セグメント企業であり、イタリアの天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンに特化しています。販路は生協と自動販売機で約6割を占め、近年は通販チャネルの拡大に注力しています。営業利益率0.9%と収益性は低水準ですが、価格改定の浸透により2026/03期は利益率の改善が見込まれています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 72億円 | — | 71億円 | -1.2% |
| 2024期 | 69億円 | — | 73億円 | +5.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画ではROE 10%以上を最終目標に掲げていますが、2025/03期実績のROEは2.1%と目標との乖離が大きい状況です。原材料費の上昇という外部環境要因はあるものの、価格転嫁のスピードと販路拡大が目標達成の鍵を握ります。2026/03期の営業利益倍増計画の達成が中計進捗の試金石となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期 第3四半期決算を発表。3Q累計経常利益は34%増と2期連続の増益を達成。
子会社との合併公告を掲載。経営統合に向けた手続きを開始。
FDAとネーミングライツ契約を締結し、「コモパンドリーム5号機」の運航を開始。ブランド認知の向上を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2024/03期に有利子負債が35億円に急増しており、設備投資等に伴う借入と見られます。2025/03期には総資産がやや縮小し自己資本比率は43.2%に改善しました。BPSは586.9円に対し株価3,715円とPBR 6.33倍は純資産対比で大幅なプレミアムがついている状態です。 【3Q 2026/03期】総資産53億円、純資産21億円、自己資本比率76.3%、有利子負債16億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.1億円 | 5.2億円 | 1.1億円 | 9,300万円 |
| 2022/03期 | 4.1億円 | 4.0億円 | 1.1億円 | 1,100万円 |
| 2023/03期 | 4.3億円 | 2.4億円 | 1.7億円 | 1.9億円 |
| 2024/03期 | 7.2億円 | 3.1億円 | 100万円 | 4.1億円 |
| 2025/03期 | 3,000万円 | 3.1億円 | 1.1億円 | 2.8億円 |
2025/03期の営業キャッシュフローはわずか3,000万円と大幅に減少しました。利益水準の低下と運転資金の変動が主因です。一方、投資キャッシュフローは毎年2〜5億円の設備投資を継続しており、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。FCFはマイナスに転じており、業績回復が急務です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名は全員男性であり、女性役員はゼロです。ダイバーシティの観点から改善の余地があります。連結子会社は1社と小規模なグループ構成で、平均勤続年数18.6年と従業員の定着率が高いことが特徴です。設備投資は年間約2.7億円で、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 544万円 | 187人 | - |
従業員の平均年収は544万円で、食品業界の中では標準的な水準です。従業員数は187名と小規模ながら、平均勤続年数18.6年と長期勤続者が多く、職場の安定性と専門性の蓄積がうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
コモのTSRは5年間で131.8%と緩やかな上昇にとどまり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。利益成長の停滞が株価の伸びを抑制しており、2026/03期以降の業績回復がTSR改善の前提条件です。中期経営計画で掲げるROE 10%が達成されれば、株価の再評価余地が生まれます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 24.5% |
| 2017/03期 | 7円 | 11.2% |
| 2018/03期 | 7円 | 18.7% |
| 2019/03期 | 7円 | 15.8% |
| 2020/03期 | 7円 | 9.1% |
| 2021/03期 | 10円 | 12.4% |
| 2022/03期 | 7円 | 17.2% |
| 2023/03期 | 7円 | 79.5% |
| 2024/03期 | 7円 | 57.9% |
| 2025/03期 | 7円 | 57.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約37万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜18,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は2022/03期以降1株7円で据え置きとなっており、配当利回りは0.19%と極めて低水準です。ただし、株主優待として自社製品のパン詰合せがもらえることが個人投資家に人気で、100株保有で3,000円相当のパンが届くため、優待込みの実質利回りは約1%に改善されます。1,000株以上では年間18,000円相当と大幅にグレードアップします。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 109.7万円 | 9.7万円 | 9.7% |
| 2022期 | 111.3万円 | 11.3万円 | 11.3% |
| 2023期 | 114.4万円 | 14.4万円 | 14.4% |
| 2024期 | 123.1万円 | 23.1万円 | 23.1% |
| 2025期 | 131.8万円 | 31.8万円 | 31.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
コモの株価指標は、PER 129.1倍・PBR 6.33倍と食料品業界平均を大幅に上回る割高水準にあります。これは利益水準が低迷しているためPERが嵩上げされている面と、株主優待人気による個人投資家の需要が株価を押し上げている面の両方が影響しています。配当利回り0.19%は業界平均の2.0%を大きく下回ります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.3億円 | 1.5億円 | 34.3% |
| 2022/03期 | 2.2億円 | 7,800万円 | 35.6% |
| 2023/03期 | 5,100万円 | 2,000万円 | 39.2% |
| 2024/03期 | 8,900万円 | 4,700万円 | 52.8% |
| 2025/03期 | 7,200万円 | 2,900万円 | 40.3% |
税引前利益は2021/03期の4.26億円から2025/03期には7,100万円へ大幅に縮小しています。実効税率は2024/03期に52.8%と高水準でしたが、これは利益水準が小さいため固定的な税額の影響が相対的に大きくなったためです。2026/03期は利益回復に伴い37.5%程度に正常化する見通しです。
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(株)コモ まとめ
「イタリア生まれの天然酵母パネトーネ種で、日本のロングライフパン市場を開拓するスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。