2224スタンダード

(株)コモ

COMO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE1.9%
BPS586.9円
自己資本比率83.5%
FY2025/3 有報データ

イタリアの伝統酵母が生む、日持ちする美味しさ。防災食にもなるロングライフパンの専門メーカー

いつでも、どこでも焼きたてのおいしさを届ける

この会社ってなに?

スーパーや生協のパンコーナーで見かける、賞味期限が長めのクロワッサンやデニッシュ。それがコモのロングライフパンです。オフィスビルや工場の自動販売機でもおなじみで、防災備蓄食としても注目されています。イタリアのクリスマス菓子「パネトーネ」の伝統製法を日本の食卓に届けるユニークな会社です。

コモは1984年創業、イタリアの伝統的な天然酵母「パネトーネ種」を使用したロングライフパン(賞味期間35〜90日)を製造・販売する独自のパンメーカーです。生協・自動販売機が主要販路で全体の約6割を占め、通販事業の拡大にも注力しています。2025年3月期は売上高71億円、営業利益6,600万円と原材料高の影響で利益面は厳しい状況が続いていますが、FY2026/3は営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。PER 129.1倍・PBR 6.33倍と株価指標は割高水準にあり、株主優待の自社製品パン詰合せが個人投資家に人気の銘柄です。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
愛知県小牧市大字村中字下之坪505番地の1
公式
www.como.co.jp

社長プロフィール

舟橋 一輝
代表取締役社長
職人気質経営者
コモは「いつでも、どこでも焼きたてのおいしさを」をモットーに、イタリアの伝統的なパネトーネ種を使用したロングライフパンを皆様にお届けしています。保存料を使わず長期保存を実現する独自技術で、日常のおいしさと万が一の備えを両立するパンづくりに取り組んでまいります。

この会社のストーリー

1984
コモ設立・パネトーネ種との出会い

愛知県小牧市に株式会社コモを設立。イタリアの伝統的な天然酵母パネトーネ種に着目し、日本初のロングライフパン製造に挑む。

1997
JASDAQ上場

JASDAQ市場に株式を上場。生協や自販機を通じた販路拡大を加速し、「コモパン」のブランドを全国に広めた。

2010
防災備蓄パンとして注目

東日本大震災を契機に、保存料不使用で長期保存可能なパンが防災備蓄食として注目を集めた。自治体や企業からの需要が拡大。

2022
原材料高との闘い

小麦粉・油脂・砂糖等の原材料価格が急騰。コスト上昇の影響で営業利益が大幅に縮小し、価格改定と原価管理の徹底に取り組む。

2025
中期経営計画で復活へ

ROE 10%以上を目標とする中期経営計画を推進。通販事業の強化とFDAとのブランド提携など、新たな成長戦略を展開。

注目ポイント

株主優待で自社製品パンが届く

100株保有で3,000円相当のパン詰合せがもらえます。1,000株以上なら年間18,000円相当(偶数月に6回発送)と大幅にグレードアップ。パン好きにはたまらない優待です。

保存料不使用のロングライフパン

イタリアの天然酵母パネトーネ種を使用し、保存料を使わずに35〜90日の長期保存を実現。日常のおいしさと防災備蓄を兼ね備えたユニークな製品です。

ニッチ市場のオンリーワン企業

ロングライフパン市場で独自のポジションを確立しているオンリーワン企業です。パネトーネ種を活用した製法は参入障壁が高く、競合が少ない点が強みです。

サービスの実績は?

7
1株当たり配当金
FY2025実績
据え置き
-2.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
18.6
平均勤続年数
2025年3月時点
187
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(原材料費高騰によりFY2023以降の営業利益が大幅に縮小しているが、FY2026/3は倍増の回復見通し)
配当
少なめ
1株 7円
安全性
安定
自己資本比率 83.5%(FY2024/3に有利子負債35億円が発生したが自己資本比率は43%台を維持)
稼ぐ力
普通
ROE 1.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
7
方針: 安定配当を基本方針とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3724.5%
FY2017/3711.2%
FY2018/3718.7%
FY2019/3715.8%
FY2020/379.1%
FY2021/31012.4%
FY2022/3717.2%
FY2023/3779.5%
FY2024/3757.9%
FY2025/3757.0%
3期連続増配
株主優待
あり
自社製品(パン)詰合せ(3,000円相当〜)
必要株数100株以上(約37万円)
金額相当3,000円〜18,000円相当
権利確定月3月

配当はFY2022/3以降1株7円で据え置きとなっており、配当利回りは0.19%と極めて低水準です。ただし、株主優待として自社製品のパン詰合せがもらえることが個人投資家に人気で、100株保有で3,000円相当のパンが届くため、優待込みの実質利回りは約1%に改善されます。1,000株以上では年間18,000円相当と大幅にグレードアップします。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.9%
業界平均
7.7%
営業利益率下回る
この会社
0.9%
業界平均
7.2%
自己資本比率上回る
この会社
83.5%
業界平均
45.2%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/365.1億円
FY2023/370.4億円
FY2024/373.1億円
FY2025/371.1億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/38,200万円
FY2025/36,600万円

コモの業績は、FY2021/3の営業利益4.25億円をピークに、原材料費や物流コストの上昇により利益面が大幅に圧迫されています。売上高はFY2023〜2024にかけて増収を達成しましたが、コスト増を吸収しきれず営業利益は低迷が続いています。FY2026/3は価格改定の浸透と原材料費の安定化により営業利益1.6億円への回復を見込んでいます。

事業ごとの売上・利益

パン事業(単一セグメント)
71.1億円100.0%)
パン事業(単一セグメント)71.1億円
利益: 6,600万円利益率: 0.9%

天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンの製造・販売。賞味期間35〜90日のクロワッサン、デニッシュ等を生協・自販機・通販で展開。売上構成比100%の単一セグメント企業。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
0.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/316.2%6.0%-
FY2022/37.1%3.0%-
FY2023/32.1%0.6%-
FY2024/32.5%0.8%1.1%
FY2025/31.9%0.9%0.9%

営業利益率はFY2021/3の6.5%からFY2025/3には0.9%まで大幅に低下しており、原材料高の影響が顕著です。ROEもFY2021/3の15.1%から2.1%に低下し、収益性の回復が最重要課題となっています。中期経営計画ではROE 10%以上を目標に掲げており、価格改定とコスト構造の見直しによる利益率改善が鍵となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率83.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
33.7億円
会社の純資産
20.4億円

FY2024/3に有利子負債が35億円に急増しており、設備投資等に伴う借入と見られます。FY2025/3には総資産がやや縮小し自己資本比率は43.2%に改善しました。BPSは586.9円に対し株価3,715円とPBR 6.33倍は純資産対比で大幅なプレミアムがついている状態です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+3,000万円
営業CF
投資に使ったお金
-3.1億円
投資CF
借入・返済など
-1.1億円
財務CF
手元に残ったお金
-2.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/36.1億円-5.2億円-1.1億円9,300万円
FY2022/34.1億円-4.0億円-1.1億円1,100万円
FY2023/34.3億円-2.4億円-1.7億円1.9億円
FY2024/37.2億円-3.1億円-100万円4.1億円
FY2025/33,000万円-3.1億円-1.1億円-2.8億円

FY2025/3の営業キャッシュフローはわずか3,000万円と大幅に減少しました。利益水準の低下と運転資金の変動が主因です。一方、投資キャッシュフローは毎年2〜5億円の設備投資を継続しており、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。FCFはマイナスに転じており、業績回復が急務です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料(小麦粉・油脂・砂糖等)の価格変動リスク
2物流コスト上昇によるコスト増加リスク
3食品安全に関する事故・異物混入リスク
4消費者嗜好の変化による需要変動リスク
5人手不足・人件費上昇リスク
6自然災害等による生産拠点の操業停止リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/34.3億円1.5億円34.3%
FY2022/32.2億円7,800万円35.6%
FY2023/35,100万円2,000万円39.2%
FY2024/38,900万円4,700万円52.8%
FY2025/37,200万円2,900万円40.3%

税引前利益はFY2021/3の4.26億円からFY2025/3には7,100万円へ大幅に縮小しています。実効税率はFY2024/3に52.8%と高水準でしたが、これは利益水準が小さいため固定的な税額の影響が相対的に大きくなったためです。FY2026/3は利益回復に伴い37.5%程度に正常化する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
544万円
従業員数
187
平均年齢
42.2歳
平均年収従業員数前年比
当期544万円187-

従業員の平均年収は544万円で、食品業界の中では標準的な水準です。従業員数は187名と小規模ながら、平均勤続年数18.6年と長期勤続者が多く、職場の安定性と専門性の蓄積がうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主26.7%
浮動株73.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関4.3%
事業法人等12.5%
外国法人等0.2%
個人その他83%
証券会社0.1%

経営者・創業家が10%を保有するオーナー経営企業です。 外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はコモ社員持株会氏・舟橋氏・舟橋氏。

舟橋 一輝(157,000株)4.52%
舟橋 康太(157,000株)4.52%
株式会社富士エコー(150,000株)4.32%
株式会社十六銀行(149,000株)4.3%
日清製粉株式会社(51,000株)1.47%
フジパングループ本社株式会社(50,000株)1.44%
富士ビル株式会社(48,000株)1.39%
安田とし子(45,000株)1.31%
コモ社員持株会(31,000株)0.91%
株式会社ベーカリーシステム研究所(31,000株)0.91%

筆頭株主は舟橋一輝・舟橋康太の2名で各4.52%を保有しており、創業家関係者と見られます。取引先企業である富士エコー(4.32%)、十六銀行(4.30%)、日清製粉(1.47%)、フジパングループ本社(1.44%)が上位に名を連ねています。個人投資家の保有比率が83%と圧倒的に高く、株主優待の人気が個人保有を支えている構造です。コモ社員持株会も0.91%を保有しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

4,663万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
パン事業(単一セグメント)71.1億円6,600万円0.9%

パン事業の単一セグメント企業であり、イタリアの天然酵母パネトーネ種を使用したロングライフパンに特化しています。販路は生協と自動販売機で約6割を占め、近年は通販チャネルの拡大に注力しています。営業利益率0.9%と収益性は低水準ですが、価格改定の浸透によりFY2026/3は利益率の改善が見込まれています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 0名(0.0% 男性 9
100%
監査報酬
1,800万円
連結子会社数
1
設備投資額
2.7億円
平均勤続年数(従業員)
18.6
臨時従業員数
105

取締役・監査役9名は全員男性であり、女性役員はゼロです。ダイバーシティの観点から改善の余地があります。連結子会社は1社と小規模なグループ構成で、平均勤続年数18.6年と従業員の定着率が高いことが特徴です。設備投資は年間約2.7億円で、製造設備の拡充と衛生環境の改善に充てられています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
ROE 10%目標に対し実績2.1%と大きな乖離あり。原材料高の外部環境が影響しているものの、利益率の改善ペースは緩やか。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2027
ROE: 目標 10.0%以上 大幅遅れ (2.1% (FY2025))
21%
営業利益率: 目標 改善 大幅遅れ (0.9% (FY2025))
15%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202572億円71億円-1.2%
FY202469億円73億円+5.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画ではROE 10%以上を最終目標に掲げていますが、FY2025/3実績のROEは2.1%と目標との乖離が大きい状況です。原材料費の上昇という外部環境要因はあるものの、価格転嫁のスピードと販路拡大が目標達成の鍵を握ります。FY2026/3の営業利益倍増計画の達成が中計進捗の試金石となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

コモのTSRは5年間で131.8%と緩やかな上昇にとどまり、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。利益成長の停滞が株価の伸びを抑制しており、FY2026/3以降の業績回復がTSR改善の前提条件です。中期経営計画で掲げるROE 10%が達成されれば、株価の再評価余地が生まれます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+31.8%
100万円 →131.8万円
31.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021109.7万円+9.7万円9.7%
FY2022111.3万円+11.3万円11.3%
FY2023114.4万円+14.4万円14.4%
FY2024123.1万円+23.1万円23.1%
FY2025131.8万円+31.8万円31.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,700株
売り残0株
信用倍率-
3/21時点
今後の予定
2026年3月期 決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

コモの株価指標は、PER 129.1倍・PBR 6.33倍と食料品業界平均を大幅に上回る割高水準にあります。これは利益水準が低迷しているためPERが嵩上げされている面と、株主優待人気による個人投資家の需要が株価を押し上げている面の両方が影響しています。配当利回り0.19%は業界平均の2.0%を大きく下回ります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
25
前月比 +3.5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
食料品 75社中 45位
報道のトーン
45%
好意的
45%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
株主優待・配当30%
製品・ブランド20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

2026年3月期 第3四半期決算を発表。3Q累計経常利益は34%増と2期連続の増益を達成。

2026年2月合併公告

子会社との合併公告を掲載。経営統合に向けた手続きを開始。

2026年1月FDA提携

FDAとネーミングライツ契約を締結し、「コモパンドリーム5号機」の運航を開始。ブランド認知の向上を図る。

(株)コモ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(原材料費高騰によりFY2023以降の営業利益が大幅に縮小しているが、FY2026/3は倍増の回復見通し)
配当
少なめ
1株 7円
安全性
安定
自己資本比率 83.5%(FY2024/3に有利子負債35億円が発生したが自己資本比率は43%台を維持)
稼ぐ力
普通
ROE 1.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「イタリア生まれの天然酵母パネトーネ種で、日本のロングライフパン市場を開拓するスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU