ハウス食品グループ本社
House Foods Group Inc.
最終更新日: 2026年3月22日
日本の家庭の味を世界へ。カレーで国民食を築き、豆腐で海外に挑む食のパイオニア
食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくるグローバル食品企業グループ。
この会社ってなに?
あなたが夕食にカレーを作るとき、手に取るルウの箱はハウス食品の製品かもしれません。「バーモントカレー」「こくまろカレー」「ジャワカレー」、そして「とんがりコーン」「おっとっと」「フルーチェ」など、子どもの頃から馴染みのあるブランドが揃っています。外食では「CoCo壱番屋」も同グループ。実はアメリカでは豆腐市場のトップブランドでもあり、日本の家庭の食卓を支えながら海外でも存在感を高めている、まさに「食を通じて人とつながる」企業グループです。
ハウス食品グループ本社は「バーモントカレー」「ジャワカレー」で知られるカレールウ国内シェアNo.1の食品企業です。子会社にカレーチェーン「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋を持ち、海外では米国の豆腐事業を柱にグローバル展開を推進しています。FY2025/3は売上高3,154億円(+5.3%)と増収を達成した一方、特別損失の影響で純利益は124億円に留まりました。第八次中期計画ではFY2027/3に売上高3,600億円・営業利益270億円を目標に掲げ、グローバルなバリューチェーン構築による成長を目指しています。自己資本比率67%台と財務基盤は堅固で、4期連続の増配を続ける株主還元姿勢も魅力です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府東大阪市御厨栄町1-5-7(東京本社:東京都千代田区紀尾井町6-3)
- 公式
- housefoods-group.com
社長プロフィール
私たちは『食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくる』というグループ理念のもと、カレーやスパイスを中心とした食品事業を通じて、日本の食卓と世界の食文化に貢献してまいります。第八次中期計画では、グローバルなバリューチェーンの構築による成長を加速させ、食で健康クオリティ企業への変革を実現します。
この会社のストーリー
大阪で薬種原料商として創業。のちに食品事業へと転換する原点となりました。
りんごとはちみつを使った画期的なカレールウが大ヒット。日本の国民食カレーの代名詞として家庭に浸透し、カレールウ市場の首位を確立しました。
「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋を連結子会社化。カレーの製造から外食までの一貫体制を構築し、食のバリューチェーンを拡大しました。
大豆加工食品のKeystone Natural Holdingsを子会社化し、海外食品事業を本格拡大。グローバルVC構築への挑戦が始まりました。
売上高3,600億円・ROIC6%以上を目指し、食で健康クオリティ企業への変革を推進。グローバル展開と資本効率の向上を両輪で加速しています。
注目ポイント
「バーモントカレー」「ジャワカレー」「こくまろカレー」など、誰もが知るカレーブランドで国内首位を独走。60年以上にわたり日本の食卓を支え続ける安定した収益基盤です。
無借金経営の伝統を持ち、近年のM&Aで有利子負債が発生しても自己資本比率67%を維持する堅実経営。4期連続増配と年2回の株主優待で、安心して長期保有できる銘柄です。
国内1,400店超のカレーチェーン壱番屋と、米国豆腐市場でのトップブランドを擁し、国内外での成長ドライバーを確保。食のバリューチェーン構築で更なる飛躍を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 13.6% |
| FY2017/3 | 32円 | 37.9% |
| FY2018/3 | 38円 | 41.7% |
| FY2019/3 | 44円 | 32.8% |
| FY2020/3 | 46円 | 40.4% |
| FY2021/3 | 46円 | 53.1% |
| FY2022/3 | 46円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 46円 | 32.9% |
| FY2024/3 | 47円 | 26.0% |
| FY2025/3 | 48円 | 36.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期特典 | 特になし(継続保有半年以上が優待取得の条件) |
ハウス食品グループは4期連続の増配を実現し、FY2025/3には1株当たり48円に到達。配当利回りは1.59%と食品セクター平均(約2.0%)をやや下回りますが、配当性向は30%前後と余力のある水準です。株主優待はカレーやレトルト食品など自社グループ製品の詰合せが年2回届く人気制度で、優待込みの総合利回りは約2.3%。安定配当と優待の組み合わせで個人投資家の長期保有を促しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ハウス食品グループはFY2022/3にグループ再編の影響で減収となったものの、その後はFY2023/3以降3期連続の増収を達成。営業利益も160〜200億円レンジで安定推移しています。FY2026/3は業績予想を下方修正し、売上高3,165億円(+0.3%)、営業利益175億円(-12.5%)、純利益78億円(-37.6%)の見通し。米国大豆事業での減損損失計上が純利益を大きく押し下げる一時的要因ですが、国内カレー事業の安定収益が下支えしています。
事業ごとの売上・利益
カレールウ・レトルトカレー・シチュー・スパイス等。国内カレールウシェアNo.1
ウコンの力、C1000等の健康飲料・サプリメント
米国豆腐(House Foods America)、東南アジア・中国でのカレー展開
壱番屋(CoCo壱番屋)を中心とする外食チェーン事業
物流、運送、不動産等のグループ支援事業
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.8% | 2.4% | - |
| FY2022/3 | 6.9% | 3.7% | - |
| FY2023/3 | 3.5% | 3.4% | - |
| FY2024/3 | 2.9% | 4.1% | 6.5% |
| FY2025/3 | 4.8% | 2.9% | 6.3% |
ROEは3〜5%台で推移しており、資本効率の面では改善の余地があります。自己資本が厚い(自己資本比率67%)ため分母が大きく、ROEが低めに出る構造です。営業利益率は6〜7%台で食品メーカーとしては標準的な水準。第八次中計でROIC6%以上を目標に掲げており、政策保有株式の縮減や事業ポートフォリオの見直しを通じた資本効率の改善が今後の課題です。
財務は安全?
自己資本比率は67〜70%台で推移し、財務健全性は極めて高い水準です。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3に約420億円の有利子負債が発生。これは2022年の米国Keystone Natural Holdings買収に伴う資金調達が主因です。BPSは5年間で2,562円から3,114円へと着実に増加しており、1株当たりの資産価値が向上。PBR0.97倍は純資産とほぼ等価の株価水準であり、割安感が意識される局面です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 232億円 | -85.6億円 | -61.7億円 | 146億円 |
| FY2022/3 | 161億円 | -104億円 | -101億円 | 57.4億円 |
| FY2023/3 | 195億円 | -215億円 | -127億円 | -19.8億円 |
| FY2024/3 | 256億円 | -23.0億円 | -73.8億円 | 233億円 |
| FY2025/3 | 266億円 | -123億円 | -90.6億円 | 143億円 |
営業CFは毎期160〜260億円を安定的に創出しており、FY2025/3には266億円とピークを記録。FY2023/3には投資CFが-215億円と大きく膨らみFCFがマイナスとなりましたが、これは米国Keystone社買収による一時的な要因です。FY2024/3以降はFCFがプラスに復帰し、FY2025/3は143億円と健全な水準。配当支払いと設備投資を十分にカバーできるキャッシュ創出力を持っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 198億円 | 111億円 | 55.9% |
| FY2022/3 | 211億円 | 71.7億円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 183億円 | 46.3億円 | 25.3% |
| FY2024/3 | 211億円 | 35.0億円 | 16.6% |
| FY2025/3 | 214億円 | 89.0億円 | 41.6% |
実効税率はFY2024/3に16.6%まで低下しましたが、これは持分法関連の税効果や繰延税金資産の取り崩しなど一時的要因によるものです。FY2025/3には41.6%に跳ね上がっており、FY2021/3の55.9%も含め、年度ごとの振れ幅が大きいのが特徴。法定実効税率(約30%)との乖離は、海外子会社の利益配分や特別損益の影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 828万円 | 6,666人 | - |
連結従業員数は約6,666名、平均年収は約828万円で食品メーカーとしては高水準です。平均年齢41.8歳、平均勤続年数14.9年と定着率が高く、安定した雇用環境が特徴。持株会社体制のため単体従業員数は少なく、主要事業子会社のハウス食品やグループ各社に分散して在籍しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はハウス興産・HKL・公益財団法人浦上食品・食文化 振興財団。
筆頭株主は信託銀行系ですが、創業家関連の「ハウス興産」「HKL」「浦上食品・食文化振興財団」「浦上節子」氏が合計約22%を保有する創業家色の強い株主構成です。代表取締役社長の浦上博史氏は創業家出身であり、長期的な視点での経営が維持されています。安定株主比率は54%と高く、敵対的買収リスクは低い一方、浮動株比率46%は十分な流動性を確保しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 香辛・調味加工食品事業 | 約1,150億円 | 約85億円 | 7.4% |
| 健康食品事業 | 約250億円 | 約20億円 | 8.0% |
| 海外食品事業 | 約750億円 | 約30億円 | 4.0% |
| 外食事業 | 約650億円 | 約50億円 | 7.7% |
| その他 | 約350億円 | 約15億円 | 4.3% |
収益構造は国内カレー関連の「香辛・調味加工食品事業」が売上の約36%を占める柱で、利益率7.4%と安定しています。壱番屋を中心とする「外食事業」は売上の約21%、利益率7.7%と収益貢献度が高い。一方「海外食品事業」は売上の約24%を占めますが、利益率は4.0%と低水準で、米国大豆事業の減損計上もあり改善が課題。5つの事業セグメントにバランスよく分散された収益構造が、グループ全体の安定性を支えています。
この会社のガバナンスは?
取締役12名中女性は1名(8.3%)で、ジェンダー多様性は改善の余地があります。社外取締役比率は33%(4名/12名)。代表取締役社長の浦上博史氏は創業家出身で、長期的視点での経営判断が特徴。設備投資は150億円と積極的な水準で、国内工場の更新と海外生産拠点の強化に充当しています。臨時従業員4,054名を含むグループ全体の雇用規模は大きく、地域経済への貢献度も高い企業です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 3,048億円 | — | 2,996億円 | -1.7% |
| FY2025 | 3,200億円 | — | 3,154億円 | -1.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 200億円 | — | 195億円 | -2.7% |
| FY2025 | 210億円 | — | 200億円 | -4.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ハウス食品グループは第七次中計で売上高3,000億円をほぼ達成したものの、営業利益240億円には届かず。第八次中計では「食で健康クオリティ企業への変革」を掲げ、FY2027/3に売上高3,600億円・営業利益270億円を目標としています。初年度のFY2025/3は売上高3,154億円・営業利益200億円と堅調な滑り出しですが、FY2026/3は業績下方修正により営業利益175億円に後退。目標達成にはFY2027/3での大幅な回復が必要な状況です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は83.9%と元本割れの水準であり、TOPIXの213.4%を大きく下回るアンダーパフォームとなっています。食品ディフェンシブ株としての安定性は評価されるものの、株価自体は2019年の上場来高値から下降トレンドが続いており、資本市場からの評価改善が課題です。PBR1倍割れ解消に向けた資本効率の向上が求められています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 104.6万円 | +4.6万円 | 4.6% |
| FY2022 | 84.7万円 | -15.3万円 | -15.3% |
| FY2023 | 83.6万円 | -16.4万円 | -16.4% |
| FY2024 | 93.1万円 | -6.9万円 | -6.9% |
| FY2025 | 83.9万円 | -16.1万円 | -16.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER21.8倍は食料品セクター平均(18.8倍)をやや上回る水準ですが、PBR0.97倍はセクター平均(1.5倍)を大きく下回っており、純資産対比では割安と評価できます。信用倍率0.17倍と売り残が買い残を大きく上回る「売り長」状態で、将来の買い戻し需要が株価の下支えとなる可能性があります。配当利回り1.59%はセクター平均をやや下回りますが、優待込みでは2.3%に改善します。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3期決算を発表。売上高3,154億円(+5.3%)、営業利益200億円(+2.7%)と増収増益を達成。FY2026/3の業績予想も増収増益見通しで公表。
子会社デリカシェフの全株式を武蔵野に譲渡。弁当・惣菜事業から撤退し、コア事業への経営資源集中を図る構造改革を実施。
FY2026/3期の通期業績予想を下方修正。売上高3,165億円、営業利益175億円、純利益78億円へ。米国大豆事業の不振による減損損失の計上が主因。
第3四半期累計の経常利益は156億円(前年同期比15.1%減)で着地。国内事業は底堅いものの、海外事業のコスト上昇が重荷に。
最新ニュース
ハウス食品グループ本社 まとめ
ひとめ診断
カレールウ国内首位、壱番屋を傘下に持つ食品グループ。海外は米国豆腐事業が柱、堅実経営で4期連続増配を継続
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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