岩塚製菓(株)2221
IWATSUKA CONFECTIONERY CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーやコンビニのお菓子コーナーで見かける「味しらべ」「岩塚の黒豆せんべい」「きなこ餅」「田舎のおかき」。これらはすべて岩塚製菓の商品です。日本のお米100%にこだわった素朴で飽きのこない味わいが特徴で、世代を超えて愛されています。また、約40年前に技術を供与した台湾の旺旺集団は、現在アジア最大級の米菓・食品メーカーに成長しており、岩塚製菓の技術が世界の食文化に貢献しています。
岩塚製菓は1947年に新潟県で創業した米菓専業メーカーで、「味しらべ」「岩塚の黒豆せんべい」など国民的ロングセラー商品を多数展開しています。米菓業界で国内3位のポジションを持ち、約40年前に技術供与した台湾・旺旺集団(中国旺旺)からの配当金収入が経常利益を大きく押し上げる独自の収益構造が特徴です。2025/03期は売上高250億円・営業利益8.2億円と増収増益。PBR 0.51倍と大幅な割安水準にあり、実質的な資産価値に注目が集まっています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県長岡市飯塚2958番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
おせんべい・おかき・あられの製造販売。「味しらべ」「岩塚の黒豆せんべい」「きなこ餅」等のロングセラー商品を展開。売上構成比97%を占める主力セグメント。
通信販売事業等。子会社の岩塚製菓オンラインショップを通じた直販を展開。売上構成比3%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.6% | 2.6% | - |
| 2022/03期 | 1.3% | 1.0% | - |
| 2023/03期 | 6.0% | 4.4% | - |
| 2024/03期 | 3.1% | 2.3% | 2.7% |
| 2025/03期 | 4.4% | 3.3% | 3.3% |
| 3Q FY2026/3 | 7.6%(累計) | 2.2%(累計) | 3.9% |
営業利益率は2022期〜2023にマイナスとなりましたが、価格改定と生産効率改善により2025/03期には3.3%まで回復しました。ROEは2023/03期に旺旺集団からの高額配当により6.4%に跳ね上がるなど、営業外収益の変動が収益性指標に大きく影響する構造です。純資産が厚く自己資本比率が高いため、ROEは構造的に低めとなる傾向があります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 222億円 | — | 20.1億円 | 179.0円 | - |
| 2022/03期 | 180億円 | — | 8.3億円 | 73.9円 | -18.6% |
| 2023/03期 | 204億円 | — | 39.7億円 | 354.3円 | +13.0% |
| 2024/03期 | 220億円 | 6.0億円 | 19.6億円 | 175.4円 | +7.9% |
| 2025/03期 | 250億円 | 8.2億円 | 29.1億円 | 279.6円 | +13.4% |
岩塚製菓の売上高は2022/03期に原材料高騰の影響で一時減収となりましたが、その後は3期連続の増収基調を回復し、2025/03期には250億円に到達しました。営業利益は2022期〜2023に赤字を計上しましたが、2024/03期に黒字転換し2025/03期には8.2億円まで改善しています。なお、純利益は旺旺集団からの受取配当金(営業外収益)により営業利益を大幅に上回る独自の収益構造が特徴です。2026/03期は売上高290億円を予想する一方、営業利益は3億円に減益予想となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上219億円(通期予想比76%)、営業利益8.5億円(同282%)、純利益21億円(同114%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 米菓事業 | 242億円 | 7.9億円 | 3.3% |
| その他事業 | 7.5億円 | 0.3億円 | 4.0% |
米菓事業が売上の97%を占める専業メーカーです。ただし、経常利益ベースでは台湾・旺旺集団(中国旺旺)からの受取配当金が大きなウェイトを占めており、営業利益の数倍の経常利益を計上する独自の収益構造が最大の特徴です。旺旺集団は岩塚製菓が約40年前に技術供与した会社で、現在はアジア最大級の米菓・食品メーカーに成長しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 229億円 | — | 250億円 | +8.9% |
| 2024期 | 218億円 | — | 220億円 | +0.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
岩塚製菓は2025年5月に発表した中期経営計画で、2028/03期に売上高310億円・営業利益10億円を目標に掲げています。主力商品の強化、新規市場開拓、海外展開の拡大を3本柱としており、2025/03期実績はいずれも目標の80%超に到達。売上面は好調に推移していますが、営業利益は設備投資や人件費増加の影響で一時的な減益フェーズにあります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計で売上高219億円(+17%)、営業利益8.5億円(+25%)と好調な進捗を開示。
通期の純利益予想を18億円から16億円に下方修正。旺旺集団からの配当金が想定を下回る見通し。
中期経営計画(2025-2027年度)を発表。2028/3期に売上310億円・営業利益10億円を目標に掲げる。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は一貫して72〜75%の高水準を維持しており、財務基盤は非常に堅固です。2023/03期までは実質無借金経営でしたが、2024/03期に設備投資に伴い有利子負債18億円を計上。2025/03期には10億円に縮小しています。BPSは2024/03期に株式分割の影響で減少していますが、純資産自体は着実に増加しています。 【3Q 2026/03期】総資産925億円、純資産694億円、自己資本比率29.9%、有利子負債1.1億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.7億円 | 58.3億円 | 17.7億円 | 22.6億円 |
| 2022/03期 | 23.8億円 | 17.6億円 | 1.1億円 | 6.2億円 |
| 2023/03期 | 53.4億円 | 15.6億円 | 10.2億円 | 37.8億円 |
| 2024/03期 | 27.6億円 | 18.4億円 | 26.1億円 | 9.1億円 |
| 2025/03期 | 39.4億円 | 20.7億円 | 6.5億円 | 18.7億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定的にプラスを確保しており、2025/03期には39億円を計上しました。2023/03期には旺旺集団からの高額配当受領によりFCFが38億円に達しています。投資キャッシュフローはR&D・Mセンターや製造設備の更新投資を反映しており、堅実な成長投資を継続しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性はゼロで女性登用が今後の課題です。連結子会社4社・持分法適用関連会社1社(旺旺集団関連)のコンパクトな体制で経営しています。平均勤続年数17.2年と高い定着率が特徴で、米菓製造の専門技術を社内で継承しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 530万円 | 821人 | - |
従業員の平均年収は530万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。平均年齢43.1歳・平均勤続年数17.2年と定着率が高く、長年培われた米菓製造の技術・ノウハウが社内に蓄積されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
岩塚製菓のTSRは5年間で181.8%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(188.3%)をわずかに下回るパフォーマンスとなっています。PBR 0.51倍という超割安水準を考慮すると、今後の資産価値の再評価(リレーティング)による上昇余地が期待されます。中期経営計画の進捗や旺旺集団との関係深化がカタリストとなる可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18円 | 34.9% |
| 2017/03期 | 18円 | 8.2% |
| 2018/03期 | 20円 | 10.9% |
| 2019/03期 | 22円 | 9.4% |
| 2020/03期 | 26円 | 8.2% |
| 2021/03期 | 30円 | 8.4% |
| 2022/03期 | 32円 | 21.7% |
| 2023/03期 | 37円 | 5.2% |
| 2024/03期 | 46円 | 26.2% |
| 2025/03期 | 30円 | 10.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約33万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当は2021/03期の30円から2024/03期の46円まで増配が続いていましたが、2025/03期は株式分割(1:2)の影響で1株30円に調整されました(実質的には増配基調を維持)。2026/03期も30円を予想しています。配当利回りは0.91%と低めですが、株主優待として自社製品の米菓詰合せがもらえ、200株以上保有で年2回の優待を受けられます。配当性向は旺旺集団からの配当金により純利益が変動するため年度により幅があります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 134.7万円 | 34.7万円 | 34.7% |
| 2022期 | 122.8万円 | 22.8万円 | 22.8% |
| 2023期 | 149.2万円 | 49.2万円 | 49.2% |
| 2024期 | 174.8万円 | 74.8万円 | 74.8% |
| 2025期 | 181.8万円 | 81.8万円 | 81.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
岩塚製菓の株価指標は、PBR 0.51倍と業界平均(1.8倍)を大幅に下回る超割安水準にあります。これは旺旺集団株式などの投資有価証券が純資産に含まれているためで、実質的な資産価値は時価総額の約2倍です。PERは19.1倍と業界平均並みですが、旺旺配当を含む実質的な収益力を考慮すると割安と評価できます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 29.4億円 | 9.3億円 | 31.7% |
| 2022/03期 | 14.1億円 | 5.8億円 | 41.4% |
| 2023/03期 | 54.5億円 | 14.8億円 | 27.2% |
| 2024/03期 | 28.1億円 | 8.5億円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 39.6億円 | 10.6億円 | 26.6% |
税引前利益は旺旺集団からの受取配当金の影響で年度により変動が大きく、2023/03期には55億円に達しました。実効税率は27〜41%の幅がありますが、受取配当金の益金不算入制度により法定実効税率を下回る年度が見られます。
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