オエノンホールディングス2533
Oenon Holdings,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが居酒屋で「鍛高譚(たんたかたん)」のソーダ割りを注文するとき、それはオエノンホールディングスの製品です。スーパーのお酒売り場に並ぶ焼酎やチューハイの多くも、実は同社が手掛けています。また、お酒だけでなく、食品の風味付けに使われるアルコールや、医薬品の原料となる酵素なども製造しており、あなたが知らないうちに普段の生活を裏側から支えている会社です。
「しそ焼酎 鍛高譚」で知られる酒類メーカー。2022年に原料高騰で一時的に営業赤字へ転落しましたが、翌2023年には売上高849.5億円、営業利益35.85億円とV字回復を達成しました。2025年度は売上高876.3億円、営業利益41.36億円と増収増益を見込んでおり、収益性の改善が進んでいます。配当も11円へと増配を予定しており、株主還元への意識も高まっています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都墨田区東駒形1丁目17番6号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/12実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1.4% | 0.6% | - |
| 2022/12期 | ▲6.0% | ▲2.3% | - |
| 2023/12期 | 16.2% | 6.1% | - |
| 2024/12期 | 11.7% | 4.9% | 4.1% |
| 2025/12期 | 12.1% | 5.4% | 4.7% |
収益性は2022/03期の赤字期から大幅に改善しており、直近の営業利益率は4.7%まで回復しました。これは製造原価の低減や販売管理費の最適化が寄与した結果であり、ROE(自己資本利益率)も11.5%と資本効率が向上しています。安定した収益基盤を構築することで、株主への利益還元を強化できる収益力を確保しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 786億円 | — | 3.0億円 | 5.0円 | — |
| 2022/12期 | 811億円 | — | ▲12.6億円 | -21.2円 | +3.2% |
| 2023/12期 | 849億円 | — | 33.9億円 | 58.3円 | +4.7% |
| 2024/12期 | 841億円 | 34.5億円 | 27.3億円 | 47.4円 | -1.0% |
| 2025/12期 | 876億円 | 41.4億円 | 31.0億円 | 54.7円 | +4.2% |
オエノンホールディングスは焼酎や清酒を中核とする酒造メーカーであり、2025/03期には売上高が約876億円、純利益が約31億円と堅調な業績を維持しています。2022/03期には一時的な収益悪化で赤字を記録しましたが、その後は経営効率化とブランド力の強化によりV字回復を果たしました。現在はアルコール飲料市場の成熟化に対応し、利益率の高い商品ポートフォリオの構築に注力しています。 【当連結会計年度(自 令和7年1月1日 至 令和7年12月31日)実績】売上876億円(前期比4.2%)、営業利益41億円、純利益31億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は焼酎を中心とする酒類事業を核としつつ、酵素医薬品などのバイオ事業を展開する多角的な収益基盤を有しています。原材料価格の高騰や酒税改定といった市場変化を主要な事業リスクとして特定しており、それらに対する中期経営計画を通じた収益構造の改善が経営の焦点です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 890億円 | — | 876億円 | 進行中 |
| 2024期 | 850億円 | — | 841億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 10億円 | — | 35.9億円 | +258.5% |
| 2022期 | 3億円 | — | -7.1億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画2023は売上・利益ともに未達で終了しました。2022年の赤字転落が響き、計画修正を余儀なくされた形です。業績予想の精度も課題で、特に2023年度は営業利益が期初予想を3.5倍以上も上回るなど、大きなブレが見られます。現在進行中の「中期経営計画2028」では、安定した目標達成と精度の高いガイダンスを示せるかが問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
長期ビジョン「NEXT100」及び中期経営計画2028を策定し、資本効率の改善と持続的な成長目標を公表。
第3四半期累計にて連結経常利益が前年同期比49.8%増という高い成長性を達成。
SNSでの話題作りを意識した「ここから」や「鍛高譚」関連施策を展開し、ブランド力の向上を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/12末時点
財務健全性は着実に向上しており、自己資本比率は2022/03期の32.0%から2025/03期には44.2%まで改善しました。負債の適正化が進む一方で、潤沢な現預金等により安定した経営基盤を構築できています。今後も強固な資本構成を背景に、成長分野への戦略的な投資と安定的な配当の両立を図る方針です。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 15.5億円 | ▲28.6億円 | 13.9億円 | ▲13.2億円 |
| 2022/12期 | ▲8.6億円 | ▲40.4億円 | 48.1億円 | ▲49.0億円 |
| 2023/12期 | 46.1億円 | 1,100万円 | ▲46.9億円 | 46.2億円 |
| 2024/12期 | 42.8億円 | ▲13.0億円 | ▲29.2億円 | 29.8億円 |
| 2025/12期 | 35.7億円 | ▲19.3億円 | ▲16.4億円 | 16.4億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期以降、安定してプラス圏で推移しており、本業による稼ぐ力が着実に定着しています。投資キャッシュフローは設備更新等のために定期的な支出があるものの、営業活動によるキャッシュの範囲内で十分に賄える水準です。借入金の返済などの財務活動を継続しつつ、フリーキャッシュフローの創出を通じて財務基盤の強化を推進しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が44.0%と高く、多様な視点を取り入れたガバナンス体制の構築に注力しています。連結子会社7社を統括する持株会社体制の下、監査報酬を通じた適切な監査環境の整備や、透明性の高い経営情報の開示を積極的に進めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 783万円 | 808人 | - |
従業員の平均年収は783万円と、食品・飲料業界の中でも比較的安定した水準にあります。長年の企業存続による高い平均勤続年数と、熟練した技術者を抱える企業体質が、この堅実な給与水準を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2023年、2024年は市場全体の上昇トレンドに乗り切れず、差が拡大しました。これは、2022年の業績悪化による株価低迷が主な要因と考えられます。今後は、業績の安定成長と株主還元の強化を通じて、市場平均を上回るリターンを創出できるかが課題となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 7円 | 71.8% |
| 2017/12期 | 7円 | 33.6% |
| 2018/12期 | 7円 | 90.1% |
| 2019/12期 | 7円 | 38.3% |
| 2020/12期 | 7円 | 36.3% |
| 2021/12期 | 7円 | 139.2% |
| 2022/12期 | 5円 | - |
| 2023/12期 | 8円 | 13.7% |
| 2024/12期 | 10円 | 21.1% |
| 2025/12期 | 11円 | 20.1% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として安定的な還元を重視しており、業績連動型の増配を継続する姿勢を示しています。配当性向は20%前後と余力を残しており、将来的なさらなる還元余地を確保しています。中長期的な株主価値の向上を目指し、安定配当と株主優待を組み合わせたバランスの良い還元を実施しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.0万円 | 5.0万円 | 5.0% |
| 2022期 | 94.2万円 | ▲5.8万円 | -5.8% |
| 2023期 | 69.5万円 | ▲30.5万円 | -30.5% |
| 2024期 | 96.0万円 | ▲4.0万円 | -4.0% |
| 2025期 | 108.3万円 | 8.3万円 | 8.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を大幅に下回っており、株価は割安と判断されます。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への魅力があります。信用倍率は4.80倍と買い残が多く、将来の売り圧力になる可能性も念頭に置く必要があります。次の決算発表は5月中旬の予定です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 12.7億円 | 9.7億円 | 76.4% |
| 2022/12期 | -6.5億円 | 0円 | - |
| 2023/12期 | 37.0億円 | 3.1億円 | 8.3% |
| 2024/12期 | 36.3億円 | 9.0億円 | 24.8% |
| 2025/12期 | 42.9億円 | 11.9億円 | 27.7% |
2021/03期は特定の税務処理や損益の影響で実効税率が高騰しました。その後、赤字期を経て業績が安定した2024/03期以降は、法定実効税率に近い水準で推移しています。将来の業績見通しに基づく税負担も適正範囲内に収まっており、安定的な納税状況を維持しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
オエノンホールディングス まとめ
「『鍛高譚』だけじゃない、焼酎から酵素医薬品まで手掛ける堅実派の酒造メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。