創業ストーリー
台湾の塩水港(現・台南市塩水区)で製糖事業を開始。社名の由来となった地で、日本の砂糖産業の発展に貢献した。
終戦後、東京で塩水港精糖株式会社を設立。国内精糖事業を本格的に再開した。
東京証券取引所に株式を上場。安定した経営基盤のもと、精糖事業の拡大を加速させた。
特定保健用食品『オリゴのおかげ』を発売開始。砂糖メーカーから健康食品メーカーへの転換の第一歩を踏み出した。
フジ日本精糖とアライアンス契約を締結。製造・購買・研究開発での協力により、精糖業界の再編をリードする。

Ensuiko Sugar Refining Co.,Ltd.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ご家庭の砂糖やスーパーで見かける『パールエース印』の上白糖・グラニュー糖は塩水港精糖の主力製品です。また、おなかの調子を整える特定保健用食品『オリゴのおかげ』は、ヨーグルトや料理に使える人気商品。サイクロデキストリンやサラシアなど、健康志向の機能性素材の研究開発にも力を入れており、『おなかにやさしい会社』を目指しています。
塩水港精糖は1904年創業、1950年設立の老舗精糖メーカーです。主力の『パールエース印』ブランドの砂糖に加え、特定保健用食品『オリゴのおかげ』などの機能性素材事業(バイオ事業)を展開。2025/03期は売上高325億円・営業利益28.8億円と過去最高益を更新しました。PER 9.2倍・PBR 0.88倍と割安水準にあり、4期連続増配で株主還元も強化中。2025年10月にはフジ日本精糖とアライアンス契約を締結し、製造効率化と機能性食品分野での成長を目指しています。
PER 9.2倍・PBR 0.88倍と割安感が際立ちます。業績は過去最高益を更新し、4期連続増配中。配当利回り2.81%と安定的な株主還元も魅力的です。
『オリゴのおかげ』やサイクロデキストリンなど、高利益率の機能性素材事業を展開。『おなかにやさしい会社』として健康食品市場での成長を目指しています。
フジ日本精糖との戦略的提携により、製造効率化と新素材の共同開発を推進。寡占化が進む精糖業界で、業界再編の中心的プレイヤーとして注目されています。
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
『パールエース印』ブランドの上白糖・グラニュー糖・三温糖等の製造販売。東洋精糖やフジ日本精糖との共同生産により効率化を推進。売上構成比約80%を占める主力セグメント。
特定保健用食品『オリゴのおかげ』、サイクロデキストリン、サラシアなどの機能性素材の研究開発・製造販売。利益率が高い成長セグメント。売上構成比約20%。
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.8% | 2.8% | - |
| 2022/03期 | 6.0% | 2.3% | - |
| 2023/03期 | 4.7% | 1.9% | - |
| 2024/03期 | 11.9% | 5.5% | 4.7% |
| 2025/03期 | 14.1% | 7.5% | 8.9% |
| 3Q FY2026/3 | 14.2%(累計) | 7.3%(累計) | 9.5% |
営業利益率は2023/03期の2.2%を底に、2025/03期には8.9%まで急回復しました。砂糖の価格転嫁が進んだことに加え、高利益率のバイオ事業の成長が寄与しています。ROEも12.9%と二桁に到達し、資本効率の高い経営に転換しつつあります。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 237億円 | — | 7.8億円 | 28.6円 | - |
| 2022/03期 | 251億円 | — | 6.1億円 | 22.4円 | +6.1% |
| 2023/03期 | 280億円 | 6.2億円 | 5.0億円 | 18.3円 | +11.2% |
| 2024/03期 | 316億円 | 14.9億円 | 14.8億円 | 54.0円 | +12.9% |
| 2025/03期 | 325億円 | 28.8億円 | 21.4億円 | 77.9円 | +3.1% |
塩水港精糖の業績は、砂糖価格の上昇と製品値上げ効果により2025/03期で売上高325億円・営業利益28.8億円と過去最高を記録しました。2022期〜2023は原材料高の影響で減益でしたが、2024期以降は価格転嫁が進み大幅増益に転じています。2026/03期は砂糖市況の正常化を織り込み、売上高319億円・営業利益21億円と保守的な減収減益予想ですが、バイオ事業の成長に期待がかかります。 【3Q 2026/03期実績】売上252億円(通期予想比79%)、営業利益24億円(同115%)、純利益22億円(同139%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
食料品の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 精糖事業 | 261億円 | 20.5億円 | 7.9% |
| バイオ事業 | 64億円 | 8.3億円 | 13.0% |
精糖事業が売上の約80%を占める主力セグメントで、バイオ事業(約20%)が続きます。注目すべきはバイオ事業の高い利益率(13.0%)で、精糖事業(7.9%)を大きく上回ります。『おなかにやさしい会社』をビジョンに掲げ、バイオ事業の拡大が今後の成長ドライバーとして期待されています。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 17億円 | — | 29億円 | +69.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 289億円 | — | 315億円 | +9.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
塩水港精糖は『おなかにやさしい会社』をビジョンに掲げ、バイオ事業の売上比率30%以上を中長期目標としています。2025期時点では約20%ですが、ROE 12.9%・自己資本比率56.5%と財務指標は目標をクリア。フジ日本精糖とのアライアンスにより、バイオ分野での共同開発を加速させる計画です。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
台湾の塩水港(現・台南市塩水区)で製糖事業を開始。社名の由来となった地で、日本の砂糖産業の発展に貢献した。
終戦後、東京で塩水港精糖株式会社を設立。国内精糖事業を本格的に再開した。
東京証券取引所に株式を上場。安定した経営基盤のもと、精糖事業の拡大を加速させた。
特定保健用食品『オリゴのおかげ』を発売開始。砂糖メーカーから健康食品メーカーへの転換の第一歩を踏み出した。
フジ日本精糖とアライアンス契約を締結。製造・購買・研究開発での協力により、精糖業界の再編をリードする。
2026/03期第3四半期は売上高252億円・営業利益24億円で堅調に推移。通期計画に対し高い進捗率。
フジ日本精糖とアライアンス契約を締結。製造・購買・研究開発の広範囲で提携し、精糖業界の再編が加速。
2025/03期決算で営業利益28.8億円・過去最高益を更新。砂糖価格の上昇と製品値上げ効果が寄与。
国民の生活を支える基礎的食品である砂糖を安定して供給するとともに、『オリゴのおかげ』をはじめとする健康付加価値のある機能性素材を通じて、皆様のおなかの健康に貢献してまいります。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
自己資本比率は2021/03期の36.4%から2025/03期には56.5%まで大幅に改善しており、財務基盤が着実に強化されています。BPSも365円から606円へと増加し、純資産の蓄積が進んでいます。2024/03期以降に有利子負債が計上されていますが、自己資本の増加ペースが上回っており、財務の健全性は高水準です。 【3Q 2026/03期】総資産312億円、純資産195億円、自己資本比率53.1%、有利子負債53億円。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.9億円 | 4.8億円 | 18.8億円 | 3.1億円 |
| 2022/03期 | 10.8億円 | 7.1億円 | 17.4億円 | 3.7億円 |
| 2023/03期 | 4.5億円 | 3.7億円 | 13.9億円 | 7,300万円 |
| 2024/03期 | 21.1億円 | 2.3億円 | 17.9億円 | 18.8億円 |
| 2025/03期 | 37.0億円 | 5.2億円 | 21.7億円 | 31.8億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期の4.5億円から、2025/03期には37億円へと大幅に増加しました。利益の拡大に伴い、フリーキャッシュフローも2025/03期には31.8億円と潤沢です。財務CFのマイナスは借入金の返済と配当支払いを着実に実施していることを示しています。
取締役・監査役18名中、女性が2名(11.0%)を占めています。連結子会社2社のコンパクトなグループ経営を行っており、少数精鋭で効率的な組織運営が特徴です。平均勤続年数18.8年と高い定着率を誇り、専門性の蓄積に優れています。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 731万円 | 82人 | - |
従業員の平均年収は731万円で、食料品業界の中では標準的な水準です。従業員数82名と少数精鋭の組織運営が特徴で、平均年齢45.3歳・平均勤続年数18.8年と定着率の高さがうかがえます。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
塩水港精糖のTSRは5年間で187.2%と株価は大幅に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスです。ただし、2024期〜2025にかけての上昇率は目覚ましく、業績改善に伴いTOPIXとの差は急速に縮小しています。今後の業績次第では逆転も視野に入ります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 21.8% |
| 2017/03期 | 5円 | 24.7% |
| 2018/03期 | 5円 | 14.9% |
| 2019/03期 | 6円 | 19.4% |
| 2020/03期 | 5円 | 17.5% |
| 2021/03期 | 5円 | 17.5% |
| 2022/03期 | 5円 | 22.3% |
| 2023/03期 | 5円 | 27.4% |
| 2024/03期 | 9円 | 16.7% |
| 2025/03期 | 15円 | 19.3% |
| 必要株数 | 1000株以上(約53万円) |
| 金額相当 | 3,500円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は2021期〜2023の年5円据置きから、2024期に9円、2025期に15円と4期連続で増配を実施しています。配当性向は20%前後と余裕があり、今後も業績連動での増配余地があります。株主優待は1,000株以上の保有が必要なため、配当と合わせた総合利回りを考慮した投資判断が重要です。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 135.9万円 | 35.9万円 | 35.9% |
| 2022期 | 113.3万円 | 13.3万円 | 13.3% |
| 2023期 | 109.7万円 | 9.7万円 | 9.7% |
| 2024期 | 168.2万円 | 68.2万円 | 68.2% |
| 2025期 | 187.2万円 | 87.2万円 | 87.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
塩水港精糖の株価指標は、PER 9.2倍・PBR 0.88倍と業界平均を大きく下回る割安水準にあります。信用買い残319,200株に対し売り残13,300株で、信用倍率24.0倍と買い方優勢の需給です。配当利回り2.81%は業界平均を上回り、バリュー株としての魅力が際立ちます。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.1億円 | 3.3億円 | 30.0% |
| 2022/03期 | 9.1億円 | 3.0億円 | 32.8% |
| 2023/03期 | 7.3億円 | 2.3億円 | 31.9% |
| 2024/03期 | 21.3億円 | 6.5億円 | 30.7% |
| 2025/03期 | 30.5億円 | 9.2億円 | 30.0% |
税引前利益は2023/03期の7.3億円から2025/03期には30.5億円へと4倍以上に成長しました。実効税率は30%前後で安定しており、適切な税務管理が行われています。2026/03期予想では税率が23.8%に低下する見込みで、税制優遇措置の活用が想定されます。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU