第一屋製パン(株)2215
FIRST BAKING CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーやコンビニで見かける「ポケモンパン」シリーズは第一屋製パンの看板商品です。子どもから大人まで人気のキャラクターシールが付いたパンは、1996年の発売以来ロングセラーを続けています。また、りんごの形が特徴的な「アップルリング」や、「大きなデニッシュ」シリーズ、プリキュアパンなどもおなじみ。毎日の食卓を彩る身近なパンメーカーです。
第一屋製パンは1947年創業の老舗製パン企業で、「ポケモンパン」や「アップルリング」など人気商品を展開しています。2010年に豊田通商の傘下入りし経営再建を推進。2025/12期は売上高290億円(前年比+6.5%)と増収を達成しましたが、営業利益4.7億円と利益面は前期比で減益。2024/12期に固定資産売却益で純利益20億円を計上した反動もあり、足元の純利益は3.2億円に留まります。PBR 0.49倍と解散価値を大きく下回る水準で、2026/12期は売上高329億円を計画し成長路線を模索しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都小平市小川東町3丁目6番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
食パン・菓子パン・調理パンの製造販売。ポケモンパン・プリキュアパン・アップルリングなどキャラクター・ブランド商品が主力。売上構成比約75%を占める最大セグメント。
和菓子・洋菓子の製造販売。子会社を通じた焼き菓子製造も含む。売上構成比約16%。
不動産賃貸等のその他事業。売上構成比約9%。安定的な収益源として機能。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/12期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | ▲9.9% | ▲4.1% | - |
| 2022/12期 | ▲17.2% | ▲6.5% | - |
| 2023/12期 | 7.9% | 2.7% | - |
| 2024/12期 | 28.8% | 12.3% | 2.2% |
| 2025/12期 | 3.9% | 2.0% | 1.6% |
| 2025/12期 | 3.9% | 2.0% | 1.6% |
営業利益率は2023/12期に黒字化し2.3%まで改善しましたが、2025/12期は1.6%と低下傾向にあります。2024/12期のROE 25.5%は固定資産売却益による一時的な押し上げであり、実力ベースではROE 3〜8%程度と見込まれます。製パン業界全体が薄利体質であるなか、さらなる高付加価値商品の拡販と原価低減が収益性向上の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 239億円 | — | ▲7.4億円 | -106.8円 | — |
| 2022/12期 | 246億円 | — | ▲11.4億円 | -165.5円 | +2.9% |
| 2023/12期 | 264億円 | — | 4.7億円 | 68.5円 | +7.7% |
| 2024/12期 | 272億円 | 6.0億円 | 20.6億円 | 296.8円 | +2.8% |
| 2025/12期 | 290億円 | 4.7億円 | 3.2億円 | 46.3円 | +6.5% |
第一屋製パンの業績は、2021期〜2022に営業赤字が続きましたが、2023/12期に値上げ効果と原材料コスト改善により黒字転換を果たしました。2024/12期の純利益20.6億円は固定資産売却益13.7億円の特殊要因を含むため、実質的な収益力は2025/12期の営業利益4.7億円が実力値です。2026/12期は売上高329億円と大幅増収を見込みますが、営業利益は3.7億円予想と利益面の回復が課題です。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パン事業 | 217億円 | 3.5億円 | 1.6% |
| 和洋菓子事業 | 46億円 | 0.7億円 | 1.5% |
| その他・不動産事業 | 26億円 | 0.5億円 | 1.9% |
パン事業が売上の約75%を占める主力セグメントで、和洋菓子事業(16%)とその他事業(9%)が続きます。パン事業の利益率は1.6%と薄利であり、製パン業界全体の構造的課題を反映しています。ポケモンパンなどのキャラクター商品による差別化が収益性向上の重要な戦略となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 6.3億円 | — | 4.5億円 | -29.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 278億円 | — | 272億円 | -2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
第一屋製パンは豊田通商グループの支援を受けながら経営再建を進めています。自己資本比率52.3%と財務健全性は大幅に改善しましたが、営業利益率1.6%と収益性の回復は道半ばです。2026/12期は売上高329億円と大幅増収を見込むものの、営業利益は3.7億円予想と利益面の課題が残ります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
「大きなデニッシュ」シリーズの10%増量キャンペーンを期間限定で開催。消費者へのアピールを強化。
2025/12期決算を発表。経常利益は前期比25.4%減の4.4億円と事前予想を下回る着地。2026/12期は売上329億円を計画。
株主優待を再開。100株以上保有で焼き菓子詰め合わせを贈呈。発表時に株価12%急騰。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/12期末時点
自己資本比率は2024/12期以降50%超と財務健全性が大幅に改善しています。2022/12期に赤字で自己資本が目減りしましたが、2024/12期の固定資産売却益や利益蓄積により回復。BPSは1,235円と株価605円に対して大きな乖離があり、PBR 0.49倍と資産面での割安感が際立ちます。 【2025/12期】総資産163億円、純資産86億円、自己資本比率52.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | ▲1,000万円 | ▲6.5億円 | 8,800万円 | ▲6.6億円 |
| 2022/12期 | 4.7億円 | 7.9億円 | ▲5.4億円 | 12.6億円 |
| 2023/12期 | 4.9億円 | ▲3.0億円 | 7.0億円 | 1.9億円 |
| 2024/12期 | 9.5億円 | 39.0億円 | ▲38.4億円 | 48.5億円 |
| 2025/12期 | 4,900万円 | ▲19.1億円 | 4.2億円 | ▲18.6億円 |
2024/12期は固定資産売却により投資CFが+39億円と大幅プラスとなり、FCFも48億円を確保しました。一方、2025/12期は設備投資を再開し投資CF-19億円となっています。営業CFは2023期〜2024に改善が見られたものの、2025/12期は0.5億円と低水準であり、本業でのキャッシュ創出力の強化が今後の課題です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.1%)を占めています。3社の連結子会社を統括するコンパクトな経営体制で、豊田通商グループの支援を受けたガバナンス強化が進んでいます。平均勤続年数15年と定着率は良好で、臨時従業員986名を含めた製造体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 482万円 | 876人 | - |
従業員の平均年収は469万円で、製パン業界の中では標準的な水準です。平均年齢40歳・従業員数868名と中堅規模の製造業としての位置づけです。豊田通商グループ入りにより経営基盤が安定したことで、人材の定着と待遇改善が進むことが期待されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
第一屋製パンのTSRは5年間で58%と、TOPIXの162%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。2022期には57%まで下落し、その後やや回復したものの市場全体には大きく劣後しています。業績の本格回復とPBR是正が進めば、TSR改善の余地は大きいと言えます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/12期 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約6万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
第一屋製パンは業績低迷を受けて無配が継続しています。配当の復活には安定的な利益基盤の確立が必要です。一方、2025年12月末より株主優待を再開しており、100株(約6万円)の少額投資で焼き菓子がもらえる点は個人投資家にとって魅力的です。優待再開の発表時には株価が12%急騰するなど、市場の注目度は高い銘柄です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.1万円 | 2.1万円 | 2.1% |
| 2022期 | 57.2万円 | ▲42.8万円 | -42.8% |
| 2023期 | 40.3万円 | ▲59.7万円 | -59.7% |
| 2024期 | 68.5万円 | ▲31.5万円 | -31.5% |
| 2025期 | 58.0万円 | ▲42.0万円 | -42.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
第一屋製パンのPERは23.3倍と食料品セクター平均(19.1倍)をやや上回る水準ですが、これは利益水準が低いためPERが高くなっているものです。一方PBRは0.49倍と業界平均(1.2倍)を大幅に下回っており、資産面での割安感が顕著です。信用買い残91,800株に対し売り残3,500株と買い長の状態で、個人投資家の買い意欲が反映されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | -5.2億円 | 0円 | - |
| 2022/12期 | -5.5億円 | 0円 | - |
| 2023/12期 | 6.2億円 | 1.4億円 | 23.2% |
| 2024/12期 | 6.0億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/12期 | 4.5億円 | 1.3億円 | 28.3% |
2021期〜2022は赤字のため法人税はゼロでした。2024/12期は繰越欠損金の活用により実効税率0.0%と税負担がなく、純利益を大きく押し上げました。2026/12期予想では実効税率51.4%と高水準ですが、これは繰延税金資産の取崩し影響が含まれる可能性があります。
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第一屋製パン(株) まとめ
「ポケモンパンで知られる老舗製パン企業。豊田通商傘下で再建進行中のスタンダード銘柄」
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