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伊藤ハム米久ホールディングス(株)

ITOHAM YONEKYU HOLDINGS INC.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE1.0%
BPS5033.0円
自己資本比率57.3%
FY2025/3 有報データ

ハム・ソーセージの国内No.1。三菱商事グループの力で食肉事業もグローバルに展開する食の総合企業

おいしさで未来をつくる -- 食のリーディングカンパニーへ

この会社ってなに?

スーパーの精肉売場やハム・ソーセージコーナーでおなじみの「アルトバイエルン」「朝のフレッシュ」は伊藤ハムの看板商品。お弁当のウインナーや焼肉用のお肉にも伊藤ハム米久グループの製品が数多く使われています。また、NZ子会社アンズコフーズを通じた高品質な輸入牛肉・ラム肉の供給も手がけており、日本の食卓を幅広く支えています。

伊藤ハム米久ホールディングスは、2016年に伊藤ハムと米久が経営統合して誕生した食品グループです。ハム・ソーセージで国内首位、食肉事業でも大手の地位を確立。三菱商事が約41%を保有する筆頭株主です。FY2025/3は売上高9,888億円(前年比+3.5%)ながら営業利益196億円と減益。FY2026/3は売上高1兆300億円・営業利益265億円への回復を計画し、大幅増配(年間320円)を発表して注目を集めています。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都目黒区三田1丁目6番21号 アルト伊藤ビル
公式
www.itoham-yonekyu-holdings.com

社長プロフィール

浦田 寛之
代表取締役社長
堅実経営者
食の安全・安心を基盤に、加工食品と食肉の両事業を通じて、お客様の豊かな食生活に貢献してまいります。長期経営戦略2035のもと、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1928
伊藤ハム創業

創業者・伊藤傳三が兵庫県西宮市でハム・ソーセージの製造を開始。日本の食肉加工産業の礎を築いた。

1965
東京証券取引所に上場

伊藤ハムが東証に上場。全国展開を加速し、「アルトバイエルン」などの看板ブランドを確立していった。

2016
伊藤ハムと米久が経営統合

伊藤ハムと米久が共同持株会社を設立し経営統合。食肉加工業界で国内トップクラスの規模を実現した。

2022
Moregate社血液製剤事業を買収

NZのMoregate社から動物由来血液製剤事業を買収。食肉の付加価値を最大化する新規事業に挑戦。

2024
長期経営戦略2035・中計2026始動

2035年に向けた長期ビジョンと中期経営計画を策定。経常利益300億円・海外売上比率20%を目標に成長加速。

注目ポイント

配当利回り5.32%の高配当銘柄

FY2026/3は記念配当を含む年間320円の大幅増配を発表。DOE3%以上の方針と6期連続増配の実績を持ち、インカムゲイン狙いの投資家にとって魅力的な銘柄です。

三菱商事40%保有の安定経営

三菱商事が筆頭株主として約41%を保有し、強固な経営基盤を構築。自己資本比率61%と財務健全性も抜群で、ディフェンシブ銘柄として安心感があります。

食肉×加工食品の両輪で1兆円企業へ

FY2026/3に売上高1兆円超を計画。ハム・ソーセージ国内首位の加工食品と、NZアンズコフーズを核とするグローバル食肉事業の両輪で持続的な成長を目指しています。

サービスの実績は?

320
1株当たり配当金
FY2026予想(記念配含む)
+120.7% YoY
+4.2%
売上高成長率
FY2026予想 (YoY)
+35.4%
営業利益成長率
FY2026予想 (YoY)
7,926
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3は原材料高と加工食品事業の伸び悩みで減益。FY2026/3に大幅回復を計画)
配当
少なめ
1株 145円
安全性
安定
自己資本比率 57.3%(自己資本比率61%・無借金経営から有利子負債が増加したが財務健全性は維持)
稼ぐ力
普通
ROE 1.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
145
方針: DOE3%以上を目安とした安定配当。FY2026/3は記念配当175円を含む年間320円
1株配当配当性向
FY2017/31728.0%
FY2018/31731.9%
FY2019/31747.5%
FY2020/31743.9%
FY2021/32130.6%
FY2022/32335.2%
FY2023/32440.8%
FY2025/314562.8%
7期連続増配
株主優待
あり
自社グループ製品5,000円相当
必要株数500株以上(約301万円)
金額相当5,000円相当
権利確定月3月

FY2026/3は年間320円(普通配当145円+記念配当175円)と前期の2.2倍の大幅増配を発表し、配当利回りは5.32%に急上昇しました。DOE3%以上を基本方針とし、6期連続増配を達成。株主優待も500株以上で5,000円相当の自社製品がもらえるなど、株主還元を重視した経営を推進しています。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.0%
業界平均
7.7%
営業利益率上回る
この会社
59.1%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
57.3%
業界平均
45.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/38,544億円
FY2023/39,227億円
FY2024/39,556億円
FY2025/39,888億円
営業利益
FY2022/3213億円
FY2023/3283億円
FY2024/35,296億円
FY2025/35,847億円

売上高はFY2021/3の8,427億円からFY2025/3には9,888億円へと着実に成長。しかし営業利益はFY2025/3に196億円と前年比で減益に転じました。原材料高や物流コスト増が収益を圧迫しています。FY2026/3は売上高1兆300億円(初の1兆円超)・営業利益265億円と大幅な増益回復を計画しており、加工食品事業と食肉事業の両輪で収益改善を目指します。

事業ごとの売上・利益

加工食品事業
4,050億円41.0%)
食肉事業
5,820億円58.9%)
その他
17億円0.2%)
加工食品事業4,050億円
利益: 81億円利益率: 2.0%

ハム・ソーセージ・加工食品の製造販売。「アルトバイエルン」「朝のフレッシュ」が主力ブランド。売上構成比約41%。

食肉事業5,820億円
利益: 116億円利益率: 2.0%

国内外の食肉の調達・加工・販売。NZアンズコフーズを通じた輸入牛肉・ラム肉も含む。売上構成比約59%の最大セグメント。

その他17億円
利益: 1.2億円利益率: 7.1%

不動産賃貸等の事業。売上構成比は僅少だが安定した収益源。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
59.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.4%5.1%1.6%
FY2022/37.3%4.6%2.5%
FY2023/38.2%3.9%3.1%
FY2024/318.3%3.4%55.4%
FY2025/31.0%2.8%59.1%

営業利益率は2.0〜2.9%の低水準で推移しており、食品業界特有の薄利多売型ビジネスの特徴を示しています。ROEはFY2021/3の8.2%からFY2025/3に4.6%へと低下傾向にあり、収益性の改善が経営課題です。中期経営計画では経常利益300億円(FY2027/3)を掲げ、利益率の向上に注力しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率57.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
994億円
会社の純資産
2,863億円

自己資本比率は61%前後と極めて健全な財務基盤を維持しています。FY2024/3以降は有利子負債が増加していますが、これは株式併合後の資本政策や成長投資によるものです。BPSはFY2024/3に株式併合(5株→1株)により大幅に上昇しています。純資産は着実に積み上がっており、安定した財務体質を確保しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+100億円
営業CF
投資に使ったお金
-206億円
投資CF
借入・返済など
+74.7億円
財務CF
手元に残ったお金
-106億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3409億円-108億円-211億円300億円
FY2022/3185億円-113億円-107億円72.2億円
FY2023/339.5億円-229億円-68.4億円-190億円
FY2024/3294億円-160億円-133億円134億円
FY2025/3100億円-206億円74.7億円-106億円

営業キャッシュフローは年度によって大きく変動しています。FY2023/3は39億円まで縮小しましたが、FY2024/3には294億円へ回復。FY2025/3は100億円と再び縮小しました。運転資金の変動が大きい食肉事業の特性を反映しています。投資CFは設備投資を継続しており、FY2025/3には借入による財務CFがプラスに転じています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料(食肉・畜産物)価格の変動リスク
2為替変動リスク(海外調達・NZ子会社等)
3食品安全・品質管理に関するリスク(リコール・異物混入等)
4鳥インフルエンザ・豚熱等の家畜伝染病リスク
5消費者嗜好の変化リスク(健康志向・代替肉の台頭)
6気候変動・自然災害による供給途絶リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3270億円68.0億円25.2%
FY2022/3286億円94.8億円33.1%
FY2023/3260億円90.7億円34.8%
FY2024/3260億円105億円40.3%
FY2025/3208億円76.5億円36.9%

税引前利益は260〜286億円で安定していましたが、FY2025/3に208億円へ減少しました。実効税率は25〜40%と幅があり、FY2024/3の40.3%は海外子会社の税制影響が含まれています。FY2026/3は増益予想に伴い税引前利益265億円を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
726万円
従業員数
7,926
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
当期726万円7,926-

従業員の平均年収は726万円で、食品業界の中では標準的な水準です。平均年齢42歳・平均勤続年数16.2年と定着率が高く、安定した雇用環境が特徴です。連結従業員数は約7,900名に加え、臨時従業員9,200名超の大規模グループです。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主63.4%
浮動株36.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9.9%
事業法人等53.6%
外国法人等9.9%
個人その他25.8%
証券会社0.9%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三菱商事・公益財団法人伊藤記念財団・エス企画。

三菱商事株式会社(23,155,000株)40.81%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(3,598,000株)6.34%
公益財団法人伊藤記念財団(2,400,000株)4.23%
エス企画株式会社(2,055,000株)3.62%
公益財団法人伊藤文化財団(1,240,000株)2.18%
株式会社日本カストディ銀行(1,015,000株)1.78%
STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(628,000株)1.1%
伊藤 功一(551,000株)0.97%
日本生命保険相互会社(549,000株)0.96%
STATE STREET BANK AND TRUSTCOMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(449,000株)0.79%

筆頭株主の三菱商事が40.81%を保有し、事実上の親会社として経営に深く関与しています。伊藤記念財団(4.23%)・伊藤文化財団(2.18%)・伊藤功一氏(0.97%)など創業家関連も合計7%超を保有。事業法人の保有比率が53.6%と突出しており、非常に安定した株主構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,600万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
加工食品事業4,050億円81億円2.0%
食肉事業5,820億円116億円2.0%
その他17億円1.2億円7.1%

食肉事業が売上の約59%を占める最大セグメントで、加工食品事業(約41%)と合わせてほぼ全売上を構成しています。両事業とも利益率は約2%と低水準ですが、食肉事業はNZアンズコフーズの貢献もあり海外売上比率15%を達成。中計では加工食品の高付加価値化と食肉のグローバル展開で利益率の改善を目指しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 3名(25.0% 男性 9
25%
75%
監査報酬
1億700万円
連結子会社数
52
設備投資額
217.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.2
臨時従業員数
9206

取締役12名中、女性が3名(25.0%)と食品業界の中では高水準のダイバーシティを確保。52社の連結子会社を擁する大規模グループで、資本的支出は年間217億円と積極的な設備投資を継続しています。平均勤続年数16.2年と安定した組織基盤が強みです。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上高は中計目標に向け順調に推移する一方、利益面はFY2025/3の減益により計画を下回り、最終年度の経常利益300億円達成にはFY2026/3での大幅挽回が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2026(Next Leap Ahead)
FY2024〜FY2026
経常利益: 目標 300億円 やや遅れ (208億円 (FY2025))
69.2%
DOE: 目標 3%以上 順調 (2.9% (FY2025))
85%
海外売上比率: 目標 20% 順調 (15% (FY2025))
75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20259,700億円9,888億円+1.9%
経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025250億円208億円-17.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画2026ではFY2027/3に経常利益300億円を最終目標に掲げています。FY2025/3は経常利益208億円と目標の69%にとどまり、利益面での遅れが課題です。一方、売上高は9,888億円と成長軌道を維持しており、FY2026/3に1兆300億円(初の1兆円突破)を見込んでいます。海外展開の加速と加工食品の付加価値向上が計画達成の鍵です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

5年間のTSRは150.5%とプラスリターンを実現していますが、TOPIX(213.4%)を下回るアンダーパフォームとなっています。ただし、FY2026/3の大幅増配(配当利回り5.32%)により、今後のTSR改善が期待されます。食品ディフェンシブ銘柄として安定したリターンを提供する銘柄です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+50.5%
100万円 →150.5万円
50.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021117.7万円+17.7万円17.7%
FY2022108.8万円+8.8万円8.8%
FY2023120.6万円+20.6万円20.6%
FY2024140.5万円+40.5万円40.5%
FY2025150.5万円+50.5万円50.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残86,400株
売り残119,100株
信用倍率0.73倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 19.5倍は業界平均(18.0倍)とほぼ同水準。PBR 1.19倍も標準的な水準です。注目すべきは配当利回り5.32%と業界平均を大きく上回る高配当。信用倍率0.73倍と売り残が買い残を上回っており、需給面での買い圧力が期待されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
85
前月比 +8.5%
メディア数
30
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報, ダイヤモンド・ザイ
業界内ランキング
上位 20%
食料品 37社中 7位
報道のトーン
50%
好意的
35%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
配当・株主還元30%
新商品・ブランド20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月新商品発売

味付け牛肉シリーズ2品を新発売。家庭用食肉市場でのブランド強化を推進。

2026年2月業績下方修正

FY2025/3の経常利益予想を13%下方修正。加工食品事業の伸び悩みが影響。

2025年5月大幅増配発表

FY2026/3は年間320円配当(前期145円)を発表。記念配当175円を含む大幅増配で株主還元を強化。

伊藤ハム米久ホールディングス(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3は原材料高と加工食品事業の伸び悩みで減益。FY2026/3に大幅回復を計画)
配当
少なめ
1株 145円
安全性
安定
自己資本比率 57.3%(自己資本比率61%・無借金経営から有利子負債が増加したが財務健全性は維持)
稼ぐ力
普通
ROE 1.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「伊藤ハムと米久が統合。ハム・ソーセージ首位、食肉事業も大手の総合食品グループ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU