アリアケジャパン2815
ARIAKE JAPAN Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段よく食べるカップラーメンや、レストランの本格的なスープ。その「味の決め手」となる濃厚なエキスを作っているのがアリアケジャパンです。スーパーで手にするチャーハンや唐揚げといった冷凍食品の原材料表示に「チキンエキス」や「ポークエキス」と書かれていれば、それはこの会社の製品かもしれません。表舞台には名前は出ませんが、日本の食卓の「おいしい」を根底から支えている、まさに縁の下の力持ちのような存在です。
天然調味料の国内最大手で、畜産系エキスを原料に食品メーカーや外食産業へ供給するBtoB企業。2025期は売上高654.0億円(前期比9.0%増)、営業利益111.17億円(同28.3%増)と2桁の増益を達成し、回復基調が鮮明です。続く2026期も売上高671.1億円、営業利益122.2億円と連続での増収増益を計画しており、国内の基盤強化と海外事業の拡大が成長の両輪となっています。株価は高値圏から調整中ですが、安定した事業基盤と成長性から底堅い展開が期待されます。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南3丁目2番17号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.4% | 6.5% | - |
| 2022/03期 | 7.5% | 6.7% | - |
| 2023/03期 | 5.9% | 5.2% | - |
| 2024/03期 | 6.3% | 5.6% | 14.4% |
| 2025/03期 | 6.6% | 5.8% | 17.0% |
| 3Q FY2026/3 | 6.2%(累計) | 4.7%(累計) | 17.6% |
同社の収益性は非常に高く、2021/03期および2022/03期には20%を超える営業利益率を維持するなど、卓越したコスト管理能力と製品価格決定力を有しています。2023/03期以降は原料価格の高騰により一時的に利益率が低下しましたが、価格改定や効率化により回復基調にあり、2025/03期時点では17.0%まで改善しています。安定した高利益率を維持できている背景には、抽出から加工までを一貫して行う独自の生産技術と、他社が容易に模倣できない高い品質水準があります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 497億円 | — | 72.8億円 | 228.7円 | - |
| 2022/03期 | 527億円 | — | 77.1億円 | 242.1円 | +6.0% |
| 2023/03期 | 557億円 | — | 63.9億円 | 200.5円 | +5.8% |
| 2024/03期 | 600億円 | 86.6億円 | 73.5億円 | 230.9円 | +7.7% |
| 2025/03期 | 654億円 | 111億円 | 82.1億円 | 257.7円 | +9.0% |
アリアケジャパンは、業務用天然調味料のトップ企業として、海外市場の拡大と高付加価値製品の販売増により、売上高が2021/03期の約497億円から2025/03期には約654億円へと順調に拡大しています。近年の原材料価格の高騰といった外部環境の変化はあるものの、効率的な生産体制の構築によって利益水準を維持・向上させており、2026/03期も過去最高益の更新を見込んでいます。今後も、食文化のグローバル化を背景とした成長基盤が強固である点が同社の大きな強みです。 【3Q 2026/03期実績】売上499億円(通期予想比74%)、営業利益88億円(同72%)、純利益69億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
業務用天然調味料の製造・販売を主軸に、国内および海外(日中欧)で生産体制を構築しています。企業買収や設備投資を通じて成長戦略を推進していますが、海外事業の展開に伴う為替リスクや地政学的リスクが事業上の主要な懸念材料として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 628億円 | — | 654億円 | +4.1% |
| 2024期 | 594億円 | — | 600億円 | +1.0% |
| 2023期 | 561億円 | — | 557億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 99億円 | — | 111億円 | +12.3% |
| 2024期 | 93億円 | — | 87億円 | -6.9% |
| 2023期 | 117億円 | — | 85億円 | -27.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期3年計画では、アリアケジャパン単体で売上高500億円を大きな目標として掲げています。2025期実績では連結売上・利益ともに会社予想を上回る着地となり、V字回復の兆しを見せています。過去には営業利益が期初予想を大幅に下回る年度もありましたが、直近では予想精度が改善しており、計画達成に向けた実行力が問われる局面です。株主還元の強化も意識しており、安定的な成長が期待されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025期決算にて純利益82.06億円を達成し、安定した成長を市場に示した。
自社展開する冷凍幼児食「あむむ」がペアレンティングアワードを受賞し、一般消費者向けブランド認知が拡大した。
指名・報酬委員会の設置を発表し、コーポレートガバナンス体制の高度化を図った。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率が87%台と盤石な経営基盤を維持しています。また、有利子負債はゼロであり、検索データが示す通り同社は実質無借金の極めて健全な財務状態を継続しています。潤沢な手元資金を背景に、成長のための設備投資や株主還元を機動的に行える余裕があり、市場の変化に対しても高い耐久性を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産1488億円、純資産1308億円、自己資本比率75.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 110億円 | 42.8億円 | 24.8億円 | 153億円 |
| 2022/03期 | 83.0億円 | 70.6億円 | 24.8億円 | 154億円 |
| 2023/03期 | 56.0億円 | 19.2億円 | 30.9億円 | 36.8億円 |
| 2024/03期 | 88.1億円 | 145億円 | 32.8億円 | 56.9億円 |
| 2025/03期 | 122億円 | 6.8億円 | 35.4億円 | 128億円 |
高い利益創出力を反映し、営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力の強さが際立っています。2024/03期には設備投資支出が約145億円と増大したことで一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来の成長に向けた積極的な投資の結果です。借入金がないため財務キャッシュフローは主に配当支払いに充てられており、非常にクリーンな資金循環が行われています。
この会社のガバナンスは?
指名・報酬委員会を設置し、経営の透明性向上を図っています。現在、女性役員比率は0.0%と多様性の確保に課題を残していますが、監査等委員会設置会社として監査体制を強化しており、健全な企業統治と持続的な成長に向けたガバナンス体制を整備しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 541万円 | 1,166人 | - |
従業員平均年収は541万円と、製造業および食品業界の水準と照らして標準的です。天然調味料のニッチトップ企業として高い利益率を維持しており、安定した業績が長期的な給与水準を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、過去5年間においてTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。これは、同期間に株価が成長市場の平均(TOPIX)ほど上昇しなかったことを示しています。特に2018年の高値からの株価調整が大きく影響しており、安定した配当を提供しているものの、株価上昇分を含めたトータルリターンでは市場平均に及んでいないのが現状です。今後の業績回復と成長戦略が株価に反映され、TSRが改善するかが投資家の注目点です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 32.2% |
| 2017/03期 | 60円 | 25.2% |
| 2018/03期 | 66円 | 25.9% |
| 2019/03期 | 77円 | 14.7% |
| 2020/03期 | 77円 | 29.3% |
| 2021/03期 | 77円 | 33.7% |
| 2022/03期 | 96円 | 39.7% |
| 2023/03期 | 102円 | 50.9% |
| 2024/03期 | 110円 | 47.6% |
| 2025/03期 | 130円 | 50.5% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
アリアケジャパンは、業績向上に伴う配当の増額に積極的であり、安定的かつ継続的な利益還元を基本方針としています。配当性向は概ね40〜50%台を推移しており、利益成長に応じた配当額の上昇が株主から評価されています。無借金経営という強固な財務基盤を支えに、今後も中長期的な視点での還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 99.5万円 | 0.5万円 | -0.5% |
| 2022期 | 78.6万円 | 21.4万円 | -21.4% |
| 2023期 | 75.6万円 | 24.4万円 | -24.4% |
| 2024期 | 82.8万円 | 17.2万円 | -17.2% |
| 2025期 | 98.2万円 | 1.8万円 | -1.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較ではPER、PBRともに業界平均をやや下回っており、割安感がある水準です。配当利回りは平均を上回っており、株主還元への意識が評価されます。信用倍率は1倍を割り込み売り残が多く、将来の株価下落を見込む投資家と、上昇による買い戻しを期待する投資家が交錯している状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 107億円 | 34.0億円 | 31.8% |
| 2022/03期 | 113億円 | 36.3億円 | 32.0% |
| 2023/03期 | 92.7億円 | 28.9億円 | 31.1% |
| 2024/03期 | 107億円 | 33.6億円 | 31.4% |
| 2025/03期 | 120億円 | 38.0億円 | 31.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に概ね比例して推移しており、実効税率は概ね30〜32%の範囲内で安定しています。2026/03期の予想税率は28.8%と低めに見積もられていますが、これは税効果会計の影響や一時的な税制上の要因が含まれる可能性があります。企業としての納税姿勢は標準的であり、財務上の特筆すべき問題はありません。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
アリアケジャパン まとめ
「『この味、知ってる』の影の立役者。ラーメンから冷凍食品まで日本の食を支える天然調味料の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。